《前編》 より
 

 

【秦の始皇帝】
 秦帝国は、それまでの古代国家とは次元を異にしているといっても過言ではない。
 焚書坑儒にしても、最近の研究では、秦を滅ぼした楚の項羽が行っていたことが分かっている。いわば濡れ衣を着せられた秦始皇帝だが、そこまで否定的に描かれるのには、もうひとつ理由がある。始皇帝は純粋な漢民族ではなかった可能性があるのだ。
 彼が前王、荘襄王の実子ではないらしいことは、司馬遷も認めており、幼くして王位についた政を後ろで操った丞相、呂不韋の子供ではないかと疑っている。呂不韋は荘襄王に仕えた豪商で、王妃である趙姫は愛人であったと噂されている。 (p.186)
 秦始皇帝が呂不韋の息子であるなら、彼もユダヤ人の血を引いていたことになる。(p.188)
 その証拠として、秦の始皇帝陵がピラミッド型に作られていることをあげている。西安に観光に行く日本人は非常に多いけれど、みな兵馬俑ばかり見て始皇帝陵はあまり見ない。エジプトのピラミッドほど高くなく、それほど見栄えはしないかららしい。
 であるにしても始皇帝陵も、カバラの思想によって造られている。天地人の三才にそれぞれ円・四角・三角を配したものを天円・地方・人角といい、円を半球と看做して合成するとピラミッド型になる。
 日本人の祖は、漢字を体系化した秦始皇帝に仕えた後、日本列島に渡ってきましたからネ!(p.364)
 そうして彼らは、日本文化の基層に収まったのである。
   《参照》   『日本人ならぜったい知りたい十六菊花紋の超ひみつ』 中丸/アビハイル/小林/久保 《前編》
             【秦氏】 【日本は神道だが、神道はもとはユダヤ教である】

 漢民族より、モンゴル人や中央アジア人の中に、日本人に似た容貌の人々が多いのは確かなことである。日本人で中国に郷愁を感じている人々がいるなら、その奥にあるのはきっとシルクロードの記憶なのである。
   《参照》   『トルコのものさし日本のものさし』  内藤正典  筑摩書房
             【中央アジアの人々】
   《参照》   『わたしはモンゴル人』  ボヤンヒシグ 講談社
             【李白の故郷】
             【漢民族を飛び越えた日本とモンゴルの類似】

 

 

【釈迦族とチベット族】
 そう、釈迦は失われたイスラエル10支族だったのだ。ガウタマ・シッタールタのガウタマが優れた牛を意味するように、釈迦は10支族のうち、雄牛のシンボルをもつガド族のイスラエル人だったのである。
 最終仏教であるチベット密教を奉じるチベット族も、しかり。チベット人は、東に広がった失われたイスラエル10支族である。チベット系民族のチャン族やカレン族が、失われたイスラエルの10支族であることは、今日、イスラエル共和国の情報機関「アミシャーブ」の調査によって判明しているのだ。(p.218-219)

 羌(チャン)族に関連して、下記リンクをつけておきます。

   《参照》  『地球維新 黄金神起 黄金伝説 封印解除』 白峰監修 (明窓出版) 《前編

             【中国四川省&羌族】

 

【アルザル】
 失われた10支族の中で、秦の始皇帝に関わる人々、釈迦族、チベット族などは、イスラエルからスキタイという当時の騎馬民族に導かれて東方へ移動した人々であり、それ以外に北方へ向かった人々がいた。
 『旧約聖書』の外典には、こんな記述がある。
 「彼らは、多くの異邦の民を離れて、人がまだ住んだことがないほかの地方に行こうと決心した。 ・・・(中略)・・・ その地方はアルザルと呼ばれている」(「エズラ記〈ラテン語〉第13章41~45節」) (p.219)
   《参照》   『いま二人が一番伝えたいこと』 船井幸雄・中丸薫 (徳間書店)
             【地底都市を介して繋がる日本とユダヤ】

 

 

【エノクが著した『知識の書』とピラミッドの閉じた玄室】
 三大ピラミッドを建造したのは預言者エノクである。彼はノアの大洪水以前、この地球に生きた男である。
 アラブの伝説によると、未曾有の大天変地異が襲ってくることを知ったイドリス=エノクは、叡智を記した『知識の書』を保管するために大ピラミッドを造ったという。 ・・・(中略)・・・ 旅行家イブン・バトゥータの言葉を改めて、ここに示しておこう。
 「エノクが大ピラミッドを建造した目的は、大洪水から貴重な宝物と『知識の書』を守るためだった」(『旅行記』) (p.370)
 ならば、ピラミッド内に『知識の書』があったはずだけれど、見つかっていない。アル・マムーンらの盗掘者によって持ち出されたという可能性があるけれど、著者は、別の人物が持ちだした可能性を記述している。
 ピラミッド内には回廊と玄室が一つあるのは知られているけれど、実はこれらの構造物は、ピラミッドの中心には位置していない。ということは、中心を挟んで反対側に同じものがあるはずで、実際にそれはすでにアメリカ軍によって1994年に調査され、確認されている。回廊と玄室は二つずつ存在しているのである。さらに、それ以外に、「いかなる回廊ともつながっていない閉じた第三の玄室」の存在までもが確認されているのである。

 

 

【『知識の書』とモーセ】
 『知識の書』が、出入口のない第三の玄室に置かれていた(る)とするなら、現在の地球の一般的な科学力では持ちだすことができないけれど、著者は、それを可能にするプラズマ科学の例を挙げている。
   《参照》   『失われた地底王国 「シャンバラ」の謎』 飛鳥昭雄・三神たける 学研
             【プラズマ : 亜空間】

 そして、数々の神の奇跡を起こしたといわれているモーセは、『知識の書』を実際に読んでいたはず・・・という推測を記述している。
 モーセは、『知識の書』をもとに「創世記」を記した。そう考えれば、すべての点が一本の線で結ばれていく。
 しかも、その赤い糸は、中東からシルクロードを経て、はるかユーラシア大陸の極東まで伸びていき、エジプトと日本を不思議な縁で結ぶのである。(p.375)
 モーセは日本の主要な神社の「後ろの正面」に鎮もっている。
 そして、モーセが持ち出していた『知識の書』は、下記リンク書籍に記述されている「宇宙の真理の奥義」のことだろう。
   《参照》   『フォトンベルト 地球第七周期の終わり』 福元ヨリ子 (たま出版) 《中編》
             【 聖書の原典 : 「宇宙の真理の奥義」】

 

 

【日本とエジプト(中東)との深い関係】
 日本と中東とは、イスラエスの失われた10支族を介しても、アルザル(シャンバラ)を介しても、宇宙に浮かぶプレアデス(昴)を介しても繋がりを見出すことが出来る。
   《参照》   『2013年、「地球」 大再編の仕組み』 中丸薫 (青志社)
              【安曇野】

 しかし、その最も奥にある神霊界の宇宙の根源は、菊の理を司るカシオペアなのかもしれない。
   《参照》   『真地球の歴史 波動の法則Ⅱ』 足立育朗 (PHP研究所)
              【ピラミッド】

 「エジプトが元で日本が末」と思ってしまうのはよくないから、本家は日本であることを確認のために以下のリンクを付けておこう。
   《参照》   『フォトンベルト 地球第七周期の終わり』 福元ヨリ子 (たま出版) 《前編》
              【ピラミッドの語源】

 

 

【神道のルーツ】
 日本最古の神社であり、伊勢神宮のルーツ、元伊勢として知られている丹後の籠神社の極秘伝によれば、奈良時代以前、日本の神道には唯一神という概念があったという。
 では、一神教としての古代神道のルーツは、どこにあるのか。結論からいえば、まさにユダヤ教なのである。(p.379-380)
   《参照》   『日本人ならぜったい知りたい十六菊花紋の超ひみつ』 中丸薫/ラビ・アビハイル/小林隆利/久保有政
 ユダヤ教の根幹はカバラであり、ピラミッドがカバラに基づいて作られていることは先に述べたとおり。

 

 

【大嘗祭の真床追衾(まどこおうふすま)】
 天皇が天皇として即位するとき、大嘗祭という儀式を行う。興味深いことに、そのために東西にふたつ、まったく同じ大嘗宮を建設する。しかも、東側の悠紀殿と西側の主基殿で、天皇は、これまたまったく同じ儀式を行う。すなわち、麁服(あらたえ)と呼ばれる麻の服を着て、真床追衾(八重畳)と呼ばれる寝床に横たわり、そして置き上がる儀式である。興味深いことに、この真床追衾と大ピラミッドの玄室にある石棺がほぼ同じ大きさである。
 これは、いったい何を意味するのか。 ・・・(中略)・・・ 先述したように、天照大神の正体はイエス・キリストである。しかも、天皇が着る麁服とは死に装束であり、真床追衾に横になって置き上がるとは、死と再生の儀式を意味する。
 つまり、だ。大嘗祭とは、イエス・キリストの最後の晩餐であり、死と復活の再現なのである。天皇が一緒に食事をして、その身に御魂を宿すことでイエス・キリストと一体となり、死と復活を疑似体験することで、現人神になる儀式なのである。(p.404-405)
 エジプトのスフィンクスは2体1組として存在していたこと、そして、ピラミッド内部には左右二組の回廊と玄室が存在していることをアメリカ軍は知っていることを先に書き出しておいたけれど、日本の伊勢神宮(内宮・外宮)も、常にペアとして祭殿が用意されている。

 

<了>