財政難のサーカス団。銀行から管理の人間が派遣されてくる。
ライヴァルのサーカス団の妨害が頻発する。そして空中ブランコのスターが殺害される。
ライヴァルに先んじてニューヨーク公演を計画する。その前にナイアガラの綱渡りを挙行して宣伝効果を狙う。
製作年:1959、監督:Joseph M. Newman、脚本:Irwin Allen、Charles Bennett、Irving Wallace、原作:Irwin Allen
■ はじめに
登場人物(キャスト)
ヘンリー・ワーリング(ヴィクター・マチュア) ハンク、経営者・団長
ジェニー・ワーリング(キャスリン・グラント) ハンクの妹
ランディ・シャーマン(レッド・バトンズ) 銀行からの派遣、資金管理
ヘレン・ハリソン(ロンダ・フレミング) 銀行からの派遣、宣伝
ハンス・ハーゲンフェルド(ヴィンセント・プライス) ショーの司会
ザック・コリーノ(ギルバート・ローランド) 空中ブランコ、綱渡りも
マリア・コリーノ(アデル・マーラ) 空中ブランコ、ザックの妻、殺される
トミー・ゴードン(デイビット・ネルソン) 空中ブランコ
スキータ(ピーター・ローレ) ピエロ
スティーブ・アレン(本人) テレヴィ司会者
ボーマン・ブラザーズ(-) ライヴァルのサーカス団
■ あらすじ
◆ ワーリング・サーカスの状況
「ボーマン・ブラザーズ」サーカスと協力関係にあったワーリング・サーカスは協力関係を解除した。
その関係で経営状況は思わしくなく、銀行から借り入れをした。銀行からは資金管理としてランディ・シャーマン、宣伝担当としてヘレン・ハリソンが派遣されてきた。
二人は常にサーカスと一緒に行動していく。
当サーカスの一番の呼び物は空中ブランコである。ザック・コリーノ、マリア・コリーノの夫婦、そしてトミー・ゴードン。
またハンクの妹ジェニー・ワーリングもザックから空中ブランコを習っている。しかしこれはハンクには秘密である。
◆ ライオンが逃げた
観客も見ている中で記者会見を行っている。
密かにライオンが檻から出てきた。ライオンは迷って記者会見会場に出てきた。
ハンクは観客や記者団に退避を呼びかけて、自分はイスを持ってライアンに対峙した。
ハンクはライオンを空中ブランコで使うネットの下に誘い込んだ。合図をしてネットを落とす。ライオンはネットに捕まえられた。
後ほど、ライオンの檻が意図的に開けられていたことが判明した。
◆ マリアが殺された
ハンクは、そもそも銀行が派遣して来たランディとヘレンが気に入らない。しかしランディとジェニーは次第に親しくなっていく。
またテントや干し草が燃え出す事件が発生する。ハンクは車でテントに突入して動物たちを助けた。ボーマン・ブラザーズの妨害行為であると考えられた。
ジェニーとランディがデート。二人で空中ブランコをする。ランディがネットの上に落下。これでジェニーがブランコをしているのがハンクにばれた。
列車で移動している時、突然停止した。前の踏切で車が燃えていた。男性がかけてきた。「二人が死んだ」。この事故でマリアが死亡した。注、ここの場面ははっきりとは表現されない。ともかくマリアは列車でなく車で移動しているということになる。
新聞には「ザック・コリーノの妻が殺された」と書かれた。精神的に打撃を受けたザックは演技ができなくなった。
◆ ナイアガラの綱渡り
この間の営業状況もはかばかしくなかったが、ハンクとヘレンが次第に親しくなるという状況となった。意地っ張り同士の二人には考えられないことだった。
ハンクはボーマン・ブラザーズの機先を制して、先にニューヨークで公演することにした。
そして、その前にナイアガラの綱渡りを計画する。これはヘレンのアイデア。宣伝効果は大きいが実に無謀な計画である。
「誰が渡るのか？」。ハンクはザックを挑発した。マリアの死亡で意気消沈していたザックは、この挑発に乗ることにした。
狙いは当たって、多くの観客と取材がナイアガラ現地に押しかけた。だがしかし、そもそも成功するのか？
ザックは長いバランス棒を持って渡り始めた。飛沫がかかり風も強い。みんなは緊張して見守る。
途中でバランスを失い棒を落とした。が、両手でバランスを取って渡り終えた。
団員からも観客からも大拍手。大きな宣伝になった。
◆ ニューヨーク公演
ニューヨーク公演が近づいた。
さてそれでもサーカス団の財政状況は改善しない。銀行は融資を回収しようとする。そうなると営業を続けられなくなる。ランディは銀行側の立場だが拒否の見解を銀行に通知した。
ハンクは有名なテレヴィ司会者のスティーヴ・アレンに働きかけた。ナイアガラ綱渡りを中継したアレンは銀行を説得した。
一行はいよいよニューヨークに入った。
◆ 空中ブランコ
多くの子供たちが招待された。最初はライオン使いのショー。檻の中に入った使い手が数頭のライオンを相手にする。大拍手。
さて空中ブランコの演技にジェニーが初出演する。
トミーとジェニー。二人が離れたところからブランコに乗って空中で交差する。ジェニーが空中に飛んで、それをトミーがキャッチする演技である。
ジェニーが飛んだ。だがトミーが失敗してジェニーが落ちた。が、危うくロープに捕まった。ジェニーはみんなに助けられた。
観客は事故であると気がつかない。他の出し物が続けられた。しかしザックがトミーの犯行に気がついた。
◆ ザックはトミーを追い詰めた
トミーは下りて逃げ出した。ザックが追いかけた。公演は続けられており、会場を逃げ回った。観客は気がつかない。
いろいろ逃げ回ったあげく、トミーは綱渡りに使う鉄の枠に上った。ザックが迫った。追い詰められてトミーは地上に転落した。
公演は続けられた。ハンクとヘレンが山車の上に乗って観客に手を振った。
■ 出演作
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◆ ヴィンセント・プライス
(1944)ローラ殺人事件/Laura
(1951)替え玉殺人事件/HIS KIND OF WOMAN
(1956)口紅殺人事件/While the City Sleeps
(1940)約束の地を目指せ/Brigham Young
(1946)操られた目撃者/Shock
(1945)哀愁の湖/Leave Her to Heaven
(1964)地球最後の男/The Last Man on Earth
(1947)罠にかかった弁護士/The Web
(1955)四十人の女盗賊/Son of Sinbad
(1946)呪われた城/Dragonwyck
(1963)怪談呪いの霊魂/The Haunted Palace
(1959)バット:飛んでいくと誰かが死ぬ/The Bat
◆ ヴィクター・マチュア
(1940)美人モデル殺人事件/I Wake Up Screaming
(1946)荒野の決闘/My Darling Clementine
(1947)死の接吻/Kiss of Death
(1949)サムソンとデリラ/Samson and Delilah
(1953)聖衣、キリスト教弾圧/THE ROBE
(1954)ディミトリアスと闘士/Demetrius and the Gladiators
(1954)エジプト人/The Egyptian
(1952)アンドロクレスと獅子/Androcles and the Lion
(1948)都会の叫び:幼馴染の刑事と凶悪犯/Cry of the City
(1957)密輸トラック/THE LONG HAUL
(1955)土曜日の惨劇/Violent Saturday
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◆ ロンダ・フレミング
(1945)白い恐怖/Spellbound
(1946)らせん階段/The Spiral Staircase
(1947)過去を逃れて/Out of the Past
(1949)The Great Lover
(1951)犯人を逃がすな/Cry Danger
(1957)OK牧場の決斗/Gunfight at the O.K. Corral
(1951)最後の砦/The Last Outpost
(1952)ゴールデン・ホークの復讐/The Golden Hawk
(1952)楽園の死闘/Hong Kong
(1953)楽園の決闘/Tropic Zone
(1953)地獄の対決/Inferno
(1955)対決の一瞬/Tennessee's Partner
(946)静かなる対決/Abilene Town
(1954)風雲のバビロン/バビロンの女王/The Queen Of Babylon
(1954)ヤンキー・パーシャ/Yankee Pasha
(1956)口紅殺人事件/While the City Sleeps
(1960)奴隷の叛乱/Revolt of the Slaves
(1965)甘い大陸/THE AMERICAN WIFE
(1950)メキシコの鷲と鷹/The Eagle and the Hawk
(1956)オドンゴ/odongo
(1958)西部を股にかける女/Bullwhip
(1964)インスタント・ラヴ/Instant Love
(1959)大悪党の生命保険契約/Alias Jesse James
(1958)黄昏に帰れ/Home Before Dark
(1956)殺し屋は放たれた/The Killer Is Loose
(1953)ナイルの妖女、クレオパトラ/Serpent of the Nile
(1980)ヌード爆弾/The Nude Bomb
(1951)欲望の河/Crosswinds
(1957)連発銃は知っている/Gun Glory
(1960)翼の男:海軍機と旅客機が空中衝突/The Crowded Sky
