■ Odongo
獣医のパメラはケニアで動物を捕らえて動物園などに販売している業者のスティーヴのところで働くことになった。
みんなと一緒に狩猟の旅に出かけて、貴重な体験をして戻って来た。
素行が悪いワラという人物が解雇されて、恨みから飼っている動物を逃がした。
オドンゴという少年が疑われて姿を消した。みんなワラとオドンゴを探す。


製作年:1956、監督:ジョン・ギリング、脚本:ジョン・ギリング、原作:イスリン・オースター


■ 登場人物(キャスト)
 パメラ・ミューア(ロンダ・フレミング) 獣医
 スティーヴ・ストラットン(マクドナルド・ケリー) 狩猟者
 オドンゴ(ジュマ) 使用人、少年
 ミッシー(?) オドンゴが可愛がっているヒョウ、まだ子供
 ワラ(ダン・ジャクソン) 使用人
 ハッサン(アール・キャメロン) 使用人
 ジョージ・ウォトフォード(フランシス・デ・ウルフ) サーカス団長
 セリア・ウォトフォード(エレノア・サマーフィールド) ジョージの妻

日本語版はない。スペイン語吹替え、英語字幕で見た。
 


■ あらすじ

◆ パメラが到着する

ケニア。スティーヴ・ストラットンは野生動物を捕らえて、海外の動物園やサーカス団に販売している。多くの人を雇い、捕らえた動物を飼育している。

今までの獣医が退職して、新しい獣医が到着した。パメラ・ミューア。女性である。

スティーヴは、女性であることに驚いた。「ちゃんと仕事ができるのだろうか?」と心配になった。「なかなか美人だ」とか言っている場合ではない。

パメラはペラペラ喋りかけたが、スティーヴはおざなりの返事をした。パメラは最初から動物の状況を積極的に見て回った。

◆ オドンゴ

使用人の一人にオドンゴという少年がいる。毎日まじめに仕事をしており、スティーヴも信頼している。

オドンゴは、まだ子供のヒョウを可愛がっている。名前はミッシー。ミッシーも慣れていてオドンゴにくっついている。このミッシーは売り物ではなく、オドンゴが個人的に飼っているもの。

しかしワラという人物はオドンゴを嫌って意地悪をしている。スティーヴはワラに注意する。またミッシーもワラに唸り声を上げたりする。

◆ 狩猟の旅にでる

スティーヴはみんなを引き連れて狩猟の旅にでることにした。

オドンゴやパメラも同行する。パメラを入れたのは、実は苦労をさせて、追い出そうと思ったからである。

毎日毎日、サバンナを突き進む。草食動物、肉食動物の群れがいる。野宿をする。厳しい旅である。

しかしパメラはわりとタフであった。むしろ楽しんでいるようである。スティーヴはパメラを見直した。

見直すとともに、次第にパメラに惹かれた。滝があった。パメラは服を脱いで水に入っていた。

スティーヴは少々意地悪をして岸辺に座ってパメラの方を見た。パメラはじっとしている。スティーヴはタオルを持って後ろ向きに立った。パメラは上がってきてタオルを取って体に巻き付けた。

パメラがサイを見つけて写真を撮りに近づきすぎたために、追い回される事件があった。

象の群れに取り囲まれる事件も発生し、慌てて逃げて帰ってきてスティーヴに抱き着いた。スティーヴはすかさずキスをした。

インパラを射殺する必要があり、スティーヴはオドンゴに指示をした。

しかしオドンゴはインパラが可哀そうだったので、わざと少し外した。インパラは逃げて行った。スティーヴはオドンゴに注意した。

◆ 出産の手助けをする

ある時、原住民のリーダーが来て助けを求めた。女性が出産しようとしているが難産だそうである。スティーヴは引き受けたくないようである。

パメラは獣医であって専門外だが引き受けて出かけた。しばらくして戻って来た。出産はうまく行き、女性も元気だそうである。

リーダーは感謝した。原住民たちはドラムを叩いて踊って見送った。

◆ サーカス団長が到着する

一行は長い旅を終えて帰ってきた。パメラはいろいろな動物や雄大な景色を見て満足のようである。スティーヴと関係ができたのも良かったかも。

サーカス団を率いているジョージ・ウォトフォードと妻のセリア、息子が訪問してきた。セリアは当地が初めてとのことではしゃいでいる。

車にサルが飛び込んできて、セリアに抱き着いて顔をペロペロ舐める事件も発生した。

息子とオドンゴは仲良くなった。しかしミッシーが(たぶん)親しみを表現するために近づいたので息子は怖がった。

◆ ワラは動物を逃がす

ワラがパメラに因縁をつけて、他の人から注意されて乱闘事件を起こした。

スティーヴは素行が悪いワラを解雇した。

恨みを持ったワラは、夜中に動物の檻の扉を次々と開けて動物を逃がした。

それをオドンゴの仕業と見せかけるために、オドンゴが持っていた道具を檻の前に置いた。

ハッサンがこれを目撃しワラと格闘した。ハッサンは負傷しワラは逃げ出した。

◆ オドンゴが疑われて逃走する

みんなは逃げ出した動物を連れ戻しに走った。しかし手が付けられない。

オドンゴは疑われたのでミッシーを連れて逃げ出した。しかし途中でミッシーとは離れ離れになってしまった。

◆ オドンゴはワラに連れ去られる

スティーヴはハッサンの証言により、オドンゴではなくワラが犯人であると知った。

マサイ族の助けも借りて、オドンゴとワラを探した。パメラもスティーヴと車に乗って探した。

オドンゴは車を見て隠れた。原住民(→オドンゴを探している原住民とは別)に見つかったが、彼らはオドンゴに食料を渡して助けた。

ワラがオドンゴを見つけてナイフを突き付けて連れまわした。川を渡るときにワニに襲われそうになった。

◆ オドンゴが助けられる

パメラはオドンゴを引き回しているワラを見つけた。スティーヴに知らせた。スティーヴはワラを川のそばの岩の上に追い詰めた。

ワラはオドンゴを川に着き落とした。スティーヴは川に飛び込んだ。ワニが数匹近づいてくる。

ワニが二人に襲いかかろうとする。パメラはワニをライフルで撃った。

スティーヴはワニをかわしてオドンゴを抱えて岸にたどり着いた。

◆ ワラは捕らえられた

依然としてワラは逃亡している。

ワラは岩山に隠れている。近くを捜索隊が通っているが見つからない。

しかし岩の陰から突然、ミッシーが襲ってきた。不意を突かれたワラは陰から飛び出して逃げた。

捜索隊が気づきワラを捕らえた。

◆ ラスト

以前の平和が戻って来た。パメラも引き続き業務を行っている。

スティーヴとパメラの距離が縮まっている。オドンゴが象の背中に乗って遊んでいる。そばにミッシーがいる。
 


■ 出演作

ロンダ・フレミング
(1945)白い恐怖/Spellbound
(1946)らせん階段/The Spiral Staircase
(1947)過去を逃れて/Out of the Past
(1951)犯人を逃がすな/Cry Danger
(1957)OK牧場の決斗/Gunfight at the O.K. Corral
(1951)最后の砦/最後の砦/The Last Outpost
(1952)ゴールデンホークの復讐/The Golden Hawk
(1952)楽園の死闘/Hong Kong
(1953)楽園の決闘/TropicZone)
(1953)地獄の対決/Inferno
(1955)対決の一瞬/Tennessee's Partner
(1946)静かなる対決/Abilene Town
(1954)風雲のバビロン/バビロンの女王/The Queen Of Babylon
(1956)口紅殺人事件/While the City Sleeps

(1960)奴隷の叛乱/Revolt of the Slaves
(1965)甘い大陸/THE AMERICAN WIFE
(1950)メキシコの鷲と鷹/The Eagle and the Hawk
(1956)オドンゴ/odongo

◆ マクドナルド・ケリー
(1947)疑惑の影/SHADOW OF A DOUBT
(1949)テキサス決死隊/Streets of Laredo
(1949)暗黒街の巨頭/THE GREAT GATSBY
(1951)結婚しましょう/LET'S MAKE IT LEGAL
(1954)マラガ/MALAGA
(1958)拳銃が支配する/MAN OR GUN
(1950)コマンチ族の怒り/COMANCHE TERRITORY
(1956)オドンゴ/odongo