Violent Saturday

ブラデンヴィルの町にハーパーと手下がやって来た。銀行強盗を計画している。
フェアチャイルド社の銅鉱山の幹部シャーリー・マーティンは彼らに捕らえられ、縛られて農場の納屋に入れられた。
一味は銀行を襲い、支店長や客を撃って金を奪い、農場に戻って来た。ロープを解いたシャーリーとの銃撃戦となる。


製作年:1955,監督:Richard Fleischer,脚本:Sydney Boehm,原作:William L. Heath


■ はじめに

登場人物(キャスト)
 シャーリー・マーティン(ヴィクター・マチュア)
 ヘレン・マーティン(ドロシー・パトリック) 妻
 スティーヴ・マーティン(ビリー・チャピン) 息子
 ?・マーティン(?) 名前不明、息子
 フェアチャイルド(-) 銅鉱山の経営者
 ボイド・フェアチャイルド(リチャード・イーガン) 息子
 エミリー・フェアチャイルド(マーガレット・ヘイズ) ボイドの妻
 リンダ・シャーマン(ヴァージニア・リース) 看護師
 ハリー・リーヴス(トミー・ヌーナン) 銀行支店長
 エルシー・ブレーデン(シルヴィア・シドニー) 図書館司書

 ハーパー(スティーヴン・マクナリー)
 ディル(リー・マーヴィン)
 チャップマン(J・キャロル・ネイシュ)
 スリック(?)

スティーヴン・マクナリーは善役も悪役もする。ヴィクター・マチュア、リチャード・イーガンはほとんど悪役はない。だが三人とも癖のある強烈な役を演じる俳優である。
 


■ あらすじ

◆ ブラデンヴィルへ

悪人のハーパーは手下のディル、チャップマンと一緒にブラデンヴィルの町に来た。もう一人の手下スリックは別行動をしている。

今回のターゲットは町に一つだけある銀行の支店の強盗である。

◆ 町の人々の状況

町にはフェアチャイルド家が所有する銅鉱山がある。

社長の息子ボイドの妻エミリーは、金遣いが荒く、また浮気をしている。

かといってボイドに問題がないわけではなく、酒飲みで、また鉱山会社が経営している病院の看護師リンダ・シャーマンにモーションをかけている。

ボイドがリンダを屋敷に連れ込んだので、エミリーが「出ていって!」と言った状況も発生した。リンダはたっぷり嫌味を言った。

幹部社員のシャーリー・マーティンは、妻のヘレンとはうまく行っている。息子のスティーヴには愛情を持って接しているが、父親が第二次大戦で兵役につかなかったことで、父親を意気地なしと思っている。スティーヴは父親を尊敬していない。

銀行支店長のハリー・リーヴスは見た目は実直な雰囲気だが、覗きの癖がある。

図書館司書のエルシー・ブレーデンは借金があり、たまに図書館に来た人の財布を盗んだりしている。エルシーは盗んだバッグを捨てるところをハリーに目撃された。

◆ シャーリーは捕らえられ、一味は銀行へ

ハーパーたち一味は郊外の農場を占拠しアジトにした。そしてスリックがトラックでやってきた。

休暇を取得したシャーリーは朝、車で釣りに出発したが、一味に捕らえられて農場の納屋に閉じ込められた。

一味はスリックを置いてシャーリーの車で銀行に向かった。

エミリーは自分の素行を反省して、新しい生活を始めるために、夫と一緒にこの町を去ろうとしている。金を下ろすために銀行に来た。

エルシーは、借金を返済するために銀行に来た。

ヘレンは小切手を現金化するために銀行に来た。銀行の前に止まっているシャーリーの車に疑問を持つ。

◆ 一味は壊滅した

銀行に現れた一味は金庫から金を奪おうとした。

リーヴスは引き出しに隠してあった拳銃を撃ったが、反撃にあいリーヴスは負傷、エミリーは射殺された。

一味はリーヴスを脅して現金を奪って去った。

一味は農場に戻った。スリックはシャーリーに反撃されて死亡しており、シャーリーは一味を迎え撃った。

一味は車に火をつけて納屋に突入させた。シャーリーと一味の銃撃戦となった。

シャーリーはハーパーとチャップマンを倒した。ディルも農場主に倒された。

◆ 再出発

父親の活躍を見たスティーヴは父親を見直した。友達を連れて来て父親を自慢した。

リーヴスは自分の性癖を反省した。

妻を失ったボイドは呆然と立ち尽くした。リンダが慰めた。
 


■ 出演作

ヴィクター・マチュア
(1940)美人モデル殺人事件/I Wake Up Screaming
(1946)荒野の決闘/My Darling Clementine
(1947)死の接吻/Kiss of Death
(1949)サムソンとデリラ/Samson and Delilah
(1953)聖衣、キリスト教弾圧/THE ROBE
(1954)ディミトリアスと闘士/Demetrius and the Gladiators
(1954)エジプト人/The Egyptian
(1952)アンドロクレスと獅子/Androcles and the Lion
(1948)都会の叫び:幼馴染の刑事と凶悪犯/Cry of the City
(1957)密輸トラック/THE LONG HAUL

スティーヴン・マクナリー
(1952)抜き射ち二挺拳銃/The Duel at Silver Creek
(1949)裏切りの街角/Criss Cross
(1950)ウィンチェスター銃'73/Winchester '73
(1951)アパッチの太鼓/Apache Drums
(1958)地獄の五時間/俺に近づくな/Hell's Five Hours
(1953)ネヴァダ非常線/Split Second
(1954)止まった銃弾/A Bullet Is Waiting
(1951)カジノで負けた女教師/The Lady Pays Off
(1950)逃亡する妻/Woman In Hiding
(1950)鉄路の弾痕/Wyoming Mail
(1954)蛇のような男/Make Haste To Live
(1957)地獄の十字路/Hell's Crossroads
(1958)ジョニー・ロッコ:警官殺しを目撃した少年/Johnny Rocco