Johnny Rocco

トニー・ロッコはギャングの一味。メキシコから麻薬を運んでいる時に白バイに追われた。
同乗していたムーニーは急ブレーキで警官を殺した。この様子をロッコの息子ジョニーが目撃した。
ジョニーはそれを学校で話した。ギャングのボスのレインはジョニーを始末しようとする。ロッコにとってはジョニーは一番大事なものである。


映画関連目次(闇雲映画館)

製作年:1958、監督:Paul Landres、脚本:James O'Hanlon、Samuel Roeca、原作:Richard Carlson


■ はじめに

登場人物(キャスト)
 トニー・ロッコ(スティーヴン・マクナリー)
 ジョニー・ロッコ(リチャード・アイアー) 息子
 ロイス・メイフィールド(コリーン・グレイ) 教師
 ファリントン校長(トム・ブラウン・ヘンリー)
 ラザー・レーゲン神父(レスリー・ブラッドレー)
 聖歌隊リーダー(ロバート・ミッチェル)
 フレッド・ガロン警部(ラス・コンウェイ)
 白バイ警官(キャリー・ロフティン)

 ゴードン・レイン(フランク・ウィルコックス) ギャングのボス
 ムーニー(ジェームズ・フレイヴィン) レインの手下

スティーヴン・マクナリー&コリーン・グレイ共演作は本作以外に次の映画がある。「(1951)アパッチの太鼓/Apache Drums」「(1958)地獄の五時間/俺に近づくな/Hell's Five Hours」。両方とも推薦。
 


■ あらすじ

◆ トニー・ロッコ

トニー・ロッコは妻が死亡し、小学生の息子ジョニーと暮らしている。

実はトニーはゴードン・レインをボスとするギャング組織に属している。

足を洗いたいと思っているが、ズルズルと続けている。

◆ 白バイ警官が死亡した

ギャングメンバーのムーニーと一緒にメキシコから麻薬を運ぶ。

夜、麻薬を乗せた車を走らせている。運転はトニー、助手席にムーニー。そして後席にはジョニーが乗っている。何も知らないジョニーはおもちゃで遊んでいる。

森の中の細い道。白バイがサイレンを鳴らして追いかけてきた。スピードを上げるが距離を詰められる。

突然ムーニーが体を乗り出してハンドルを切った。真後ろに白バイ。さらに勝手にブレーキを強く踏んだ。

白バイは車に激しく追突してひっくり返った。

下りて調べると警官は即死状態。白バイと死体を脇に片付けて走り去った。

報告を受けたレインは、目撃したことをジョニーが喋らないとも考えて、ムーニーに対処するように指示をした。

◆ ジョニーは教会へ

アパートに戻ったが、ジョニーは突然の出来事に動揺している。

次の日、小学校。ロイス・メイフィールドは落ち着かない態度のジョニーに気が付いた。声をかけて教室を出たが、その後に喧嘩となり、ジョニーを職員室に呼んで話を聞いた。

だがジョニーは学校からとびだした。

外にはムーニーがいてジョニーを捕らえようとしたが、ジョニーは振り切って走った。

ジョニーはカトリック教会に駆け込んだ。ラザー・レーゲン神父はジョニーを迎え入れてムーニーを制止した。

教会の中では少年少女の聖歌隊が歌っていた。後を追いかけてきたロイスはレーゲン神父と話した。

◆ ジョニーは聖歌隊へ

ジョニーは教会が気に入ったようで、聖歌隊で練習をするようになった。

ロイスも時々来て練習を見守った。

だがトニーが突然入ってきた。怒ってジョニーが着ていた聖歌隊のローブを引き裂いた。ジョニーは泣きながら教会をとびだした。

外ではあいかわらずムーニーが見張っていた。

ロイスはジョニーのアパートを訪ねた。先般の行為を反省したのかトニーはロイスと冷静に話した。

だがトニーが真実を話すわけもないので、ロイスは首を傾げながら出てきた。

アパートからでてきたロイスを見ている人物が二人いた。一人はムーニー。もう一人はフレッド・ガロン警部。

ガロン警部はレーゲン神父やロイスと連絡を取り合った。警官轢き殺し事件も捜査が進んだ。

◆ ジョニーをロイスに預けた

ガロン警部はトニーと会った。トニーは警官殺しについては明かさないが、自分にとって一番大事なものはジョニーであることをしっかりと認識した。

トニーはロイスに金を渡して「しばらくジョニーの面倒を見てくれるように」と依頼した。

ロイスはトニーの態度からトニーが覚悟を決めたものと判断しガロン警部に連絡をした。

◆ トニーは撃たれた

トニーのアパートにムーニーともう一人の手下が来た。

二人と言い合いになるが、トニーは冷静に対応した。トニーが酒を入れるために奥に引っ込んだ。

だが、ここでジョニーが駆け込んできた。ジョニーがムーニーに捕らえられた。

トニーは拳銃を持って元の部屋に入った。ムーニーと手下は両手を挙げた。

ジョニーを別の部屋に行かせて警察に連絡しようとした。

だが、ここでパトカーのサイレンの音。

サイレンを聞いて、ジョニーが部屋に戻ってきた。トニーが気を取られたすきにムーニーが拳銃を出した。

トニーは撃たれて倒れた。

ガロン警部とロイスがはいってきた。ムーニーは警部に射殺された。警部は救急車を呼んだ。手下は逮捕された。

倒れたトニーにジョニーは抱き着いた。トニーは倒れたままジョニーの頭を撫でた。
 


■ 出演作

スティーヴン・マクナリー
(1952)抜き射ち二挺拳銃/The Duel at Silver Creek
(1949)裏切りの街角/Criss Cross
(1950)ウィンチェスター銃'73/Winchester '73
(1951)アパッチの太鼓/Apache Drums
(1958)地獄の五時間/俺に近づくな/Hell's Five Hours
(1953)ネヴァダ非常線/Split Second
(1954)止まった銃弾/A Bullet Is Waiting
(1951)カジノで負けた女教師/The Lady Pays Off
(1950)逃亡する妻/Woman In Hiding
(1950)鉄路の弾痕/Wyoming Mail
(1954)蛇のような男/Make Haste To Live
(1957)地獄の十字路/Hell's Crossroads

コリーン・グレイ
(1945)ステート・フェア/State Fair
(1947)悪魔の往く町/Nightmare alley
(1947)死の接吻/Kiss of Death
(1953)アリバイなき男/Kansas City Confidential
(1948)赤い河/Red River
(1956)現金に体を張れ/The Killing
(1955)対決の一瞬/Tennessee's Partner
(1951)アパッチの太鼓/Apache Drums
(1950)大病院殺人事件/The Sleeping City
(1957)生血を吸う男/ヴァンパイアー/The Vampire
(1958)地獄の五時間/俺に近づくな/Hell's Five Hours
(1960)ヒル女の恐怖/The Leech Woman
(1961)幻の惑星/The Phantom Planet
(1955)讃美歌と拳銃/THE TWINKLE IN GOD'S EYE
(1953)南部魂は消えず、立ち向かう男/THE VANQUISHED
(1955)ラス・ヴェガス事件/Las Vegas Shakedown
(1965)勇者の街/Town Tamer
(1952)モデル・エージェンシー/Models Inc./That Kind of Girl
(1950)詐欺師と孤児と女性教師/Father Is a Bachelor