■ The Leech Woman
ポール・タルボット博士と妻のジューン、バートラム・ガーヴェイはアフリカに渡った。
その地で若返りの秘法に接した。それには一人の生贄が必要である。
勧められてジューンも試した。生贄にはポールを指定した。ボールは死亡したがジューンは若返った。
■ 製作年:1960、監督:Edward Dein、脚本:David Duncan、原作:Ben Pivar、Francis Rosenwald
■ はじめに
登場人物(キャスト)
ジューン・タルボット(コリーン・グレイ) → テリー・ハート
ポール・タルボット博士(フィリップ・テリー) ジューンの夫
バートラム・ガーヴェイ(John van Dreelen) ジューンとポールの知人
ネイル・フォスター(グラント・ウィリアムズ) ジューンの知人
サリー・ホワーズ(グロリア・タルボット) ネイルの恋人
マラ(若:キム・ハミルトン、老:エステレ・ヘルムスリー)
本作では若返りの秘法が行われるが、少々問題点がある。1.一人犠牲(生贄)が必要、2.しばらくすると元に戻る。
コリーン・グレイは悪役はほとんどない。みんなかわいい感じの役である。
本作は本格的な悪役であるが、その他には「(1950)大病院殺人事件/The Sleeping City」で悪役をしている。
■ あらすじ
◆ ポール・タルボット博士
ポールは内分泌を研究している博士である。妻のジューンはポールより10歳年上である。
ポールからプロポーズしたのは間違いがないのだが、近年はジューンの年齢に伴う衰えに対して不満を述べている。トンデモないことである。
ジューンはポールのそのような態度に対して怒っている。
◆ マラと会った
ポールは年老いた黒人の女性マラと会った。
マラは140年前にアメリカに連れてこられたと主張する。
そして「望むならば若返りの秘法を示す」と述べた。ポールにとっては興味ある分野である。
マラはボールをアフリカのナンドの村に招待した。
◆ ポールたちはアフリカに渡った
ポールとジューン、知人のバートラム・ガーヴェイはアフリカに渡った。
車と徒歩でナンド族の村に向かった。
村に到着して粗末な小屋に入れられた。
歓迎しているのか、単に興奮しているのか、村人たちが踊り狂った。
◆ マラは若返った
三人は呼び出されて祭壇の前にきた。
前にはマラと村のリーダー。そして周りには多くの村人。
これからマラが若返りの秘法を披露する。それには一人の犠牲者が必要である。
マラは集まっている村人を見回して一人を指さした。指さされた若者は恐怖の顔に変化し逃げ出した。しかし捕らえられた。
マラは 持って来た箱からダイアモンドの指輪を取り出し指に嵌めて若者を殴った。
指輪には血がついて若者は死亡した。このくらいで死亡するとは思えないが、そのようなストーリー。
その後、先の箱から小さな箱を取り出し蓋を開けて指輪を突っ込んだ。小さな箱には、ある植物の花粉が入っているという。
マラは顔を伏せた。しばらくそのままの姿勢。
顔を上げた。皺だらけだったマラの顔が、ずいぶんと若返っている。
◆ ジューンも若返った
マラはジューンにも試してみるように勧めた。「誰かを選びなさい」と指示した。
ジューンは前に進み出て、集まっている村人たちを眺めた。
だが次の瞬間、ジューンは振り返ってポールを指さした。
驚いたポールは抵抗したが取り押さえられた。
ジューンは指輪を嵌めてポールを殴った。ポールは倒れて指輪には血が付着した。
マラと同じように花粉の箱に指輪を入れ、指輪を持ったまま顔を伏せた。
顔を上げるとジューンは若返っていた。
◆ バートラムとジューンは逃げ出した
村人たちは、マラの時と同じように大騒ぎである。
バートラムは、その騒ぎの中で、花粉が入った箱を懐に入れた。
さらに傍にあったダイナマイトを何本も懐に入れた。注、なぜダイナマイトがあるのかは不思議だが...。
バートラムはジューンの手を取って逃げ出した。
村人たちは二人を追いかけたが、バートラムはダイナマイトを次々と投げた。
二人は村人たちの追跡を逃れた。猛獣やワニがいる中を歩いた。
◆ ジューンはバートラムを殺した。
二人は長い間歩いた。ここで秘法の効力がなくなったのか、ジューンが元のように年老いた顔になった。
それを見てバートラムは驚いた。バートラムの表情に変化を見てジューンも気がついた。自分の手を見ると皺だらけである。
ジューンは走り出した。バートラムは追いかけた。しかしバートラムは底なし沼に嵌った。ジューンは木の枝を差し出してバートラムを助けた。
さらにジューンは例の指輪を嵌めた手でバートラムを殴った。バートラムが持っていた花粉箱に指輪を入れた。
ジューンまた若返った。バートラムは死亡した。
◆ ジューンは戻った
飛行機でジューンはアメリカに戻った。
飛行場にはジューンの知り合いのネイル・フォスターと恋人のサリー・ホワーズが迎えに来ていた。
ジューンは若返っているので、ネイルに「ジューンの姪のテリー・ハート」と名乗った。
ネイルはジューン=テリーの美貌に心を奪われたようである。
◆ ネイルも殺した
ネイルはサリーをほっといてジューンに夢中になった。またジューンもネイルを気に入った。
当然サリーは怒り狂うが、二人が合意しているので、手の打ちようがない。
二人はデートを重ねた。
ある時ジューンは自分の手を見た。また皺が寄っている。
ジューンは顔を伏せてネイルに見せないようにした。ネイルが心配して顔を近づけた。
ジューンは例の指輪をつけてネイルを殴った。
ジューンはまた若返った。
◆ ジューンに捜査の手が伸びた
ネイルの不審死に対して警察が捜査を始めた。
サリーも同様である。ネイルとデートしていたテリー=ジューンを訪ねて行った。
サリーはネイルとジューンの行動を調べておりジューンを追求した。
ジューンはサリーに追及されてしどろもどろになりサリーを殴りつけた。
ジューンはサリーの死体をクローゼットに隠した。
警察が訪ねてきた。ジェーンを追求する。警察はクローゼットを開けた。サリーの死体っ!
ジューンは二階に逃げて部屋に入りカギを止めた。
部屋から叫び声。警察はドアを拳銃で破壊して中に踏み込んだ。
ジューンはヴェランダから身を投げて 地上に転落していた。
■ 出演作
◆ コリーン・グレイ
(1945)ステート・フェア/State Fair
(1947)悪魔の往く町/Nightmare alley
(1947)死の接吻/Kiss of Death
(1953)アリバイなき男/Kansas City Confidential
(1948)赤い河/Red River
(1956)現金に体を張れ/The Killing
(1955)対決の一瞬/Tennessee's Partner
(1951)アパッチの太鼓/Apache Drums
(1950)大病院殺人事件/The Sleeping City
(1957)生血を吸う男/ヴァンパイアー/The Vampire
(1958)地獄の五時間/俺に近づくな/Hell's Five Hours
(1960)ヒル女の恐怖/The Leech Woman
(1961)幻の惑星/The Phantom Planet