■ The Sleeping City
ベルヴュー病院で殺人事件が発生した。医療経験があるフレッド・ローワン刑事は、インターンとして病院に潜入した。
フレッドは看護師のアン・セバスチャンと親しくなった。
ポップ・シェアと賭けをして負けた。ポップから秘密の提案をされた。アンも怪しい動きをしている。
製作年:1950、監督:George Sherman、脚本:Jo Eisinger、原作:Jo Eisinger
■ はじめに
登場人物
フレッド・ローワン刑事(リチャード・コンテ) → フレッド・ギルバート医師
アン・セバスチャン(コリーン・グレイ) 看護師
ポップ・ウェア(リチャード・テイバー)
スティーヴ・アンダーソン医師(アレックス・ニコル)
アル・ゴードン警部(ジョン・アレキサンダー)
本作はニューヨークのベルヴュー病院が舞台だが、実際にベルヴュー病院で撮影された。病院の中にビリヤードルームがあったりする。
「本作がなぜいいのかっ？」と言えば、悪役をやりそうにはないコリーン・グレイが悪役であること。実はコリーンは「(1955)対決の一瞬/Tennessee's Partner」で、昔ある男性(ジョン・ペイン)を騙して、次に他の男性(ロナルド・レーガン)を騙そうとしているのだが、可愛すぎて悪人にはどうしても見えない。ま、それだから騙されるのだが。
■ あらすじ
◆ インターン殺人事件
ベルヴュー病院のそばのイーストリヴァーの埠頭。病院からインターンが出てきた。
インターンがタバコを吸っている時に、突然後ろから銃撃されて死亡した。
本件の手がかりはなく、ゴードン警部は、本件を難事件とみた。
医療経験があるフレッド・ローワン刑事を病院の協力を得て、インターンとして潜入させることにした。
彼はフレッド・ギルバート医師となった。
◆ 病院の仕事
宿舎は病院の中にあり、スティーヴ・アンダーソン医師と同室である。
フレッドは、看護師のアン・セバスチャンと一緒に仕事をする。アンは優秀な気が利く看護師である。
しかし手がかりは掴めず、現場の仕事に追われる事態となった。
一方アンとは次第に距離が詰まってきた。外で個人的に会うようになった。
◆ ポップ・ウェア
またエレヴェーターのオペレーター、ポップ・ウェアとも親しくなった。しかしポップは賭け事をしているようである。
同室のスティーヴは、追い詰められているようである。酒を飲んでみんなの前で暴れたりもした。そして自殺した。
ポップが、殺されたインターンやスティーヴに金を貸していたことが判明する。
◆ フレッドはポップに麻薬を提供する
フレッドはポップと賭けをして、意図的に負けた。
するとポップは医療用の麻薬を提供するように要求した。これで借金を帳消しにするという。
しばらくの間フレッドは麻薬をポップに提供した。
この過程でアンが怪しい動きをしていることを掴んだ。アンを追求するが否定して怒りだした。
◆ 銃撃戦
適当なタイミングを見計らって、フレッドは麻薬の提供を停止した。
病院の外を歩いていると、後ろからつけられた。ホップである。
陰に隠れると近寄ってきて銃撃してきた。フレッドも反撃し、銃撃戦となる。
建物の屋上でポップを撃ち倒した。
◆ アンを逮捕する
その足で、フレッドはアンのところに行った。近づくとアンは後ずさりした。アンはポップから麻薬を受け取って、それを使用者に配布していた。
アンはフレッドにキスをしてごまかそうとしたが、フレッドは拒否した。
アンを外に連れ出して、待っていたパトカーに乗せた。通りがかった看護師たちが「何があったの？」と見ていた。
■ 出演作
◆ リチャード・コンテ
(1946)記憶の代償/SOMEWHERE IN THE NIGHT
(1949)深夜復讐便/THIEVES' HIGHWAY
(1959)コルドラへの道/They Came to Cordura
(1968)セメントの女/Lady in Cement
(1948)出獄/CALL NORTHSIDE 777
(1947)いのち短し/The Other Love
(1949)ならず者と墓荒らし/Big Jack
◆ コリーン・グレイ
(1947)悪魔の往く町/Nightmare alley
(1947)死の接吻/Kiss of Death
(1953)アリバイなき男/Kansas City Confidential
(1948)赤い河/Red River
(1956)現金に体を張れ/The Killing
(1955)対決の一瞬/Tennessee's Partner
(1961)幻の惑星/The Phantom Planet
(1951)アパッチの太鼓/Apache Drums
(1950)大病院殺人事件/The Sleeping City
