コリーン・グレイ(1922年10月23日-2015年8月3日)92歳

有名な出演作は「死の接吻」(ヴィクター・マチュア)「悪魔の往く町」(タイロン・パワー)「アリバイなき男」(ジョン・ペイン)だろうか?相手役はいずれも有名男優。これらはいずれもよい。

その他には、ジョン・ペインとの共演「立ち向かう男/南部魂は消えず」。これは題名とは違って、コリーン・グレイがアクション的にも大活躍する。他にもよい映画があるので、よろしく。


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■ Models Inc./That Kind of Girl
悪いことをしてきたラスティはモデル・エージェンシー経営の金持ちジョンと知り合った。悪いことを止めて幸せになろうとした。
しかし昔一緒に悪いことをしたレニーが出所してきて、ラスティの前に現れた。


製作年:1952、監督:Reginald Le Borg、脚本:Paul Yawitz、Harry Essex、原作:Alyce Canfield


■ はじめに

登場人物(キャスト)
 ラスティ・ファラデー(コリーン・グレイ) 主人公
 クローニン(ルイス・ジーン・ヘイト)
 ジョン・スタッフォード(ジョン・ハワード) モデル会社経営
 ペギー・ハワード(マージョー・レイノルズ) ジョンの秘書

 レニー・ストーン(ハワード・ダフ) ラスティの昔の仲間
 フレディ(ベニー・ベーカー) レニーの部下
 ムーニー刑事(ジェームズ・シー)
 ルーイー(エドウィン・マックス) タヒティの経営者・バーテン

本作は、他のレヴューでは悪役と紹介されている。だがそうではなく、悪いことをしてきたが、今後はマジメに生きようとした女性である。ただ冒頭のふてぶてしい態度は、なかなか笑える。
 


■ あらすじ

◆ クローニンを脅す

ラスティ・ファラデーはホテルにいるクローニンを訪ねて行った。ラスティはかってクローニンの浮気相手だった。

チェックアウトしようとしていたクローニンはラスティにびっくりしたようだった。「どうしてここが分かった?」。

それには答えずラスティはふてぶてしい態度でクローニンに金を要求した。自分も片棒を担いでいたのだが「奥さんに言いつけるわよ」と言い放つ。

困ったクローニンは財布から金を出して渡す。ラスティはそれには満足せずに、クローニンの荷物をひっくり返し、現金を見つけてバッグに入れた。それから結婚指輪を取り上げた。

◆ モデル・エージェンシー

クローニンと別れて一階に下りてきた。広い部屋があり、その中でモデルたちがポーズを取っていた。Models Inc.という会社。ショーのリハーサルのようである。

ラスティは入り口で見ていた。係員がドアを閉めようとしたが、足を挟んで阻止した。そして大袈裟に痛がって倒れた。ラスティは中のソファに座らされた。

社長のジョン・スタッフォードと話した。

Models Inc.はモデルの紹介およびモデルの養成学校を経営する会社である。

帰りにアパートの近くのタヒティという飲み屋によってバーテンに、その話をした。

◆ 養成学校に入学する

次の日、ラスティはモデル養成学校に入学した。

学校では座学、エクササイズ、歩き方、メイク、ヘアなどの勉強をした。

しかしラスティは、なぜか勉強をまじめにしていないようである。

いやラスティには別の目的がある。

◆ ジョンと恋人になった

そのうちにラスティはジョンと個人的に会うようになった。これがラスティの目的である。

最初はゆっくりだった。ランチを一緒にする。それからドライヴ、ダンス、夜の公園。

もちろんラスティはやりすぎないように、控えめに振舞っている。

ラスティはジョンを安っぽい酒場のタヒティに連れてきた。店主のルーイーは不思議な顔をする。それから自分のアパートに連れて行った。

それからはスピードがついた。競馬場、美術館、音楽会。ラスティーはもう学校には出ていない。

◆ レニーが来た

ラスティがアパートに帰ると、なんとレニー・ストーンがいた。刑務所に入っていたのだが刑期を終えたらしい。

レニーはラスティが昔付き合っていたワルである。ラスティもワルだったが、レニーはもっとすごいワルである。

「なんで来たの?出て行って」というが、そんなことではたじろぐ相手ではない。

レニーは強引にキスをする。それから「114ドル貰った」と言う。引き出しを確認すると確かになくなっている。

その時にジョンから電話がかかってきた。明日はジョンの誕生日である。

電話が終わってラスティは「殺すわよ」と言ったが、レニーは平気な顔をしてキスをして出て行った。

◆ レニーもモデル会社

ジョンの誕生日。二人で食事をする。ラスティはブレスレットを貰った。代わりにラスティは指輪をプレゼントする。実はクローニンから取り上げたものである。

Models Inc.のオフィス。秘書のペギー・ハワードが「ラスティが生徒の名簿を持ち出した」とジョンに報告した。

レニーが事務所を開いている。多くの女性が集まっている。ラスティが持ち出した名簿を使って集めた女性たちである。

女性たちはポーズを取っている。カメラマンが写真を撮っている。

ラスティもレニーのそばにいて見ている。

レニーの車に乗せてもらって帰宅した。中に入るとジョンが待っていた。

「誰と一緒なんだ?」と聞くがラスティは適当にごまかす。このあたりは得意である。そしてジョンにキスをする。

◆ ジョンはラスティにプロポーズ

レニーの会社。女性たちがいっぱいいる。水着での撮影が行われている。ラスティも手伝っている。

ジョンが入ってきた。レニーと対峙した。なぜ来たかと言えば生徒の名簿が盗まれたからである。レニーはジョンがラスティの相手であることを認識した。

ラスティがでてきた。ジョンに「ダーリン」と呼ぶ。二人は出て行った。

二人は車に乗って公園に来た。ジョンは「お前を信頼できない」と言って、それからしばらく黙った。

その後に「結婚しよう」と決意のプロポーズ。

次の日ラスティは「彼と結婚するのよ」と誰彼となく話した。ジョンもペギーにプロポーズの件を話した。

◆ 二人は結婚した

ラスティの部屋。レニーがいる。ラスティはソファに座ってだらけた様子。

ジョンが入ってきた。二人でいるので、少々ムッとした様子である。

レニーがジョンに殴りかかった。ラスティは怒って「出て行って!」と叫ぶとレニーは出て行った。

ジョンは警察に電話しようとするが、ラスティが止めた。

「今日の夜、メキシコに行こう」と提案。

二人はメキシコに行って簡単な結婚式をあげた。

レニーはタヒティで飲んでいた。

店主のルーイーに電話がかかる。ルーイーは話していたが「ラスティ」の名前が出たので、レニーが電話を奪い取った。

「どこにいるんだ?」「結婚したのよ」「お前はおかしい」と展開し、ラスティは電話を切った。

◆ モデルが死亡する

ホテルでレニーの会社のパーティが行われている。

ショー、ダンスなどが行われているが、バカ騒ぎ状態。

突然、大きな叫び声。みんなは駆けつける。モデルがヴェランダから転落した。

次の日の新聞には「モデルが飛び降りて自殺」と書かれた。

ジョンとラスティがメキシコから戻ってきた。会社に警察がきて、事件のことについて聞く。

警察は主にレニー・ストーンのことについて聞いた。その過程で警察はレニーがどのような人物であるかを話した。

警察が帰った後、レニーのことについて喧嘩した。ジョンは怒っている。ラスティは「(自分とレニーの過去について)嘘をついていたのは悪かったわ」と防戦した。

ラスティは「さようなら」と言って部屋から出ていく。ジョンは振り向かない。

警察ではさらにレニーについていろいろ調べている。死亡したモデルを脅迫していたことが分かった。

◆ ラスティはジョンと別れて泣いた

ラスティは荷物をまとめて出ていく準備をしている。

チャイムが鳴った。「ジョン」と言ってドアを開けるとレニー。

ラスティは「出て行って」と言って警察に電話をかけようとする。レニーはラスティを殴って捕まえた。

ちょうどそこに花束を持ったジョンが入ってきた。くっついている二人を見て誤解。

ジョンは花束を捨てた。レニーはジョンに一万ドル要求。ジョンは小切手を切る。注、ジョンがレニーに払う理由はないと思うが。

それからジョンはラスティに貰った指輪をレニーに渡した。

ジョンは出て行った。ラスティは泣き伏した。

◆ レニーとラスティは警察に追われた

レニーはラスティの腕を取って出て行こうとした。

そこに刑事が入ってきた。レニーは刑事を殴り倒して、ラスティを引っ張って逃げ出した。

二人は車で逃亡した。途中でラスティが銀行に入ってジョンから貰った小切手を換金した。

再び走り出したが、警察が気がついてパトカーが追いかけて来た。非常線が張られた。

◆ タヒティに来た

行く手に検問があったので、路地に入った。走り抜けて車を下りた。

二人は走って行く。狭い道を走ってタヒティに来た。補足。タヒティのそばのアパートから逃げてきたのだが、また戻っている。

レニーはルーイーに拳銃を要求した。ルーイーはカウンタの後ろから拳銃を取り出した。

拳銃を渡す振りをしてレニーに拳銃を向けた。レニーは拳銃を振り払った。ルーイーは引き金を引いた。弾はラスティに当たり、ラスティは倒れた。

レニーはラスティに駆け寄ったが「私はもうダメだわ」と言う。

警察が入ってきた。レニーは拳銃を持って応戦。外に飛び出した。しかし外にも警官がいっぱいいた。

レニーは撃たれた。ヨロヨロと再度タヒティに入った。倒れてラスティににじり寄った。ラスティの手を掴んで息絶えた。

◆ ラスト

ジョンは仕事を再開した。大勢の女性が来て順調なようである。

その中にラスティに似た女性がいて微笑んでいる。ジョンも微笑み返した。ラスティの場合と同じような展開になりそうである。
 


■ 出演作

◆ ハワード・ダフ
(1956)口紅殺人事件/While the City Sleeps
(1956)炎の島/復讐に賭けた女/Flame of the Islands
(1954)地獄の掟/Private Hell 36
(1949)カラミティ・ジェーンとサム・バス/CALAMITY JANE AND SAM BASS
(1949)赤い渓谷/RED CANYON
(1948)裸の町/Naked City
(1950)逃亡する妻/Woman In Hiding

コリーン・グレイ
(1945)ステート・フェア/State Fair
(1947)悪魔の往く町/Nightmare alley
(1947)死の接吻/Kiss of Death
(1953)アリバイなき男/Kansas City Confidential
(1948)赤い河/Red River
(1956)現金に体を張れ/The Killing
(1955)対決の一瞬/Tennessee's Partner
(1951)アパッチの太鼓/Apache Drums
(1950)大病院殺人事件/The Sleeping City
(1957)生血を吸う男/ヴァンパイアー/The Vampire
(1958)地獄の五時間/俺に近づくな/Hell's Five Hours
(1960)ヒル女の恐怖/The Leech Woman
(1961)幻の惑星/The Phantom Planet
(1955)讃美歌と拳銃/THE TWINKLE IN GOD'S EYE
(1953)南部魂は消えず、立ち向かう男/THE VANQUISHED
(1955)ラス・ヴェガス事件/Las Vegas Shakedown(1965)勇者の街/Town Tamer