■ THE TWINKLE IN GOD'S EYE
マクリン牧師は父親の遺志をついで教会を再建しようとする。
土地の人の理解を得て、次第に建設ははかどっていく。
しかしケガをした女性のために建設資金を使うことにし、当地を立ち去ることにする。


製作年:1955、監督:George Blair、脚本:P.J. Wolfson


■ はじめに

原題の「TWINKLE」は輝き。本作は「コメディ」ということになっている。何がコメディかと言えば、マクリン牧師のキャラクタ。

登場人物(キャスト)
 ウィリアム・マクリン牧師(ミッキー・ルーニー)
 マーティ・カラハン(ヒュー・オブライエン) 酒場の経営者
 ローラ(コリーン・グレイ) ダンサー、歌手、マーティの恋人
 ミーリー(ジル・ジャーミン) ダンサー
 テッド(Joey Forman) 酒場のオルガン奏者
 ドーソン(Don "Red" Barry) ギャング
 ロー(マイク・コナーズ) ギャング

酒場の名前はシルヴァー・パレス。

ミッキー・ルーニーの名前は知っているが、出演作を見たのは初めて。コリーン・グレイが歌っている映画は初めて見た。本人なのか?。それとジル・ジャーミンも出ていたのが嬉しい。
 


■ あらすじ

◆ 牧師が荒野を歩いている

ウィリアム・マクリン牧師は重いバッグをもって荒野を歩いていた。時々休んで聖書を取り出して読み、また歩き出す。

昔、同じ名前の父親が建てて、その後先住民に焼き払われた教会を再建するために旅をしている。

途中で駅馬車に出会った。六人の女性が乗っていた。乗せてもらった。

彼女たちはあまり宗教に関心があるとも思えない風情であったが、マクリンの話を聞いた。

◆ 町に到着した

しばらくして派手に何発もの拳銃の音が響いた。馬車の中では慌てて身を低くした。

しかしそれは女性たちを迎えに来た町の人々であった。歓迎の意を表現するための銃声である。

彼らに導かれて駅馬車は町に到着した。垂れ幕が張ってあって、大変な歓迎ぶり。

◆ 教会の跡を訪れた

酒場の経営者のマーティ・カラハンが出迎えた。彼女たちはマーティの店シルヴァー・パレスで働くダンサーである。

ダンサーの中にローラがいた。元はマーティの恋人である。マーティはローラにキスしようとしたが、ローラは拒否した。

マーティは酒場でミルクを注文して笑われた。しかしその場で壊れていたオルガンを修理して感謝された。

マーティは教会があった場所を聞いて訪れた。

教会の建物は全くなく、草が覆い茂っていた。

父親の墓を草の中から見つけ出した。マクリンは改めて教会の再建を誓った。

◆ マクリンは活動を始めた

酒場、ローラが歌っている。突然の爆発音。マーティはローラを抱きかかえてテーブルの陰に身をひそめた。

マクリンが入ってきた。爆発音の由来は不明だが、日曜日の礼拝を知らせるためだったらしい。

マクリンはそこいらじゅうに日曜日の礼拝の知らせを張りつけた。または大きな鐘を鳴らした。

マクリンの行動は少々行き過ぎであったが、それはキリスト教の教えを広めたいという熱意から出たものであった。

その点に関してはマクリンは何があってもたじろがない。

マクリンはトンチンカンではあるが、次第にみんなの信頼を得ていく。

◆ 強盗事件

日曜日。ローラたちが歌って踊って盛り上がっている。

そこに突然拳銃を持った三人の男たちが乱入してきた。マスクをしている。

彼らはマーティから金を奪い取って、馬に乗って逃げ出した。

いやマーティたちは気がついてないが、店の外に待機していた男に金を渡して走り去った。待機していた男は実はオルガン奏者のテッドである。

テッドは、教会の敷地に来た。石を積み上げて作った説教台の中に隠した。補足。まだ教会は建設されていないので、説教台は外に露出している。

日曜日なのでマクリンが来て信者たちも来て説教が行われた。

一方、犯人たちは山の中に逃れた。彼らを追って保安官たちが来たが、金を持っていないので逮捕はできずに立ち去った。

◆ マクリンは先住民を訪ねる

マクリンとテッドは先住民と会うために出かけた。マクリンは上手に馬に乗れなかったのでロバである。

二人が止まっていると矢が飛んできた。二人を狙ったのではなく合図である。

少々手間取るが、二人は先住民の集落に行った。

言葉が通じないが、マクリンは釣竿を使った魚釣りを教えた。それから、先住民のスタイルでタバコを回して吸った。

うまく行ったのはマクリンの人格のなせる業である。

◆ ローラが落馬してケガ

ロデオの大会が開かれる。馬に乗るのは上手ではないのだが、マクリンも出場する。賞金を貰って少しでも教会の建設に資するためである。

マクリンはNo26で出場し、なんとか振り落とされずに最後まで頑張った。みんなは大拍手。

さて次はなんとローラが出場した。賞金を教会建設に寄付するためである。

しかしローラはすぐに振り落とされて気絶した。

すぐに医師が呼ばれた。酒場の二階に運ばれた。みんなが心配している。ローラは気絶したままである。

マクリンはローラの治療のために自分の金をだすことにした。実は教会建設のための貴重な金である。

◆ マクリンはサン・ディエゴに?

マクリンは教会建設のために働いている人々に対して中止するように命じた。金がなくなったからである。

ここでマクリンに手紙が来た。サン・ディエゴのトーマス・ファロン牧師からである。内容は自分の仕事を手伝ってほしいとのこと。

マクリンは当地で教会建設ができなくなったこともあり、サン・ディエゴにいくことにする。

ここで車イスのローラがミーリーとともに現れた。ミーリーは「あなたが出て行けば、ローラは歩けるようにならない」と訴えた。

さらに先住民たちが来て、やはりマクリンに残るように説得する。

結局マクリンは当地に残る決断をする。ローラとミーリーはにっこり。

◆ 悪人は逮捕された

夜、山の中。強盗団の一味。四人がいる。一人はテッド。奪った金を隠した場所をテッドが明かす。

(テッドを除いた)三人が教会に出かける。

マクリンがいる。説教の開始を知らせる鐘がなった。みんなが来る。

マーティ、車イスのローラ、ミーリー。その他の人々。

ここに三人組が現れて拳銃を出す。説教台から隠してあった金を取り出した。

だが、テッドが現れて三人に拳銃を突き付けた。テッドは金を取り上げてマーティに渡した。三人は逮捕された。

マーティは、その金をマクリンに寄付した。

◆ マーティとローラが結婚した

また日曜日。マクリンは説教をする。多くの人が聞いている。先住民たちも来ている。

ローラは松葉杖。かなり回復したようである。もう少しすると、まともに歩けるようになるだろう。

説教が終わってマーティとローラの結婚式が行われた。
 


■ 出演作

◆ ヒュー・オブライエン
(1954)折れた槍/Broken Lance
(1950)誇りを汚すな/THE RETURN OF JESSE JAMES
(1955)讃美歌と拳銃/THE TWINKLE IN GOD'S EYE

◆ ジル・ジャーミン
(1955)讃美歌と拳銃/The Twinkle in God's Eye
(1955)女性美術商殺人事件/No man's woman
(1956)女囚大脱走/SWAMP WOMEN
(1957)アパッチと騎兵隊/War Drums

コリーン・グレイ
(1945)ステート・フェア/State Fair
(1947)悪魔の往く町/Nightmare alley
(1947)死の接吻/Kiss of Death
(1953)アリバイなき男/Kansas City Confidential
(1948)赤い河/Red River
(1956)現金に体を張れ/The Killing
(1955)対決の一瞬/Tennessee's Partner
(1951)アパッチの太鼓/Apache Drums
(1950)大病院殺人事件/The Sleeping City
(1957)生血を吸う男/ヴァンパイアー/The Vampire
(1958)地獄の五時間/俺に近づくな/Hell's Five Hours
(1960)ヒル女の恐怖/The Leech Woman
(1961)幻の惑星/The Phantom Planet
(1955)讃美歌と拳銃/THE TWINKLE IN GOD'S EYE