■ The Killer Is Loose
プールは銀行員だったが強盗の片棒を担いだ。自宅が警官隊に囲まれて、妻が警部補のワーグナーに撃たれて死亡した。
判決の時、ワーグナーの隣で傍聴していた妻のライラを見つめた。プールは脱獄してワーグナーの自宅に向かった。
製作年:1956、監督:Budd Boetticher、脚本:Harold Medford、原作:John Hawkins、Ward Hawkins
■ はじめに
登場人物(キャスト)
レオン・プール(ウェンデル・コーリー) 銀行員
Mrs.プール(?) 妻
サム・ワーグナー(ジョゼフ・コットン) 警部補
ライラ・ワーグナー(ロンダ・フレミング) 妻
クリス・ギリスピー(Michael Pate) 警部補
デニー(アラン・ヘイル) 刑事
マック(John Beradino) 警官
オットー・フランダース(John Larch) プールの軍隊時代の同僚
グレイス・フランダース(Dee J. Thompson) 妻
ジョゼフ・コットン&ロンダ・フレミングの共演があるとは知らなかった。
■ あらすじ
◆ レオン・プール
レオン・プールは貯蓄銀行の行員である。ありきたりの表現を使えば「マジメだけが取柄の人間」である。
銀行に入って、ずっとマジメに仕事をしてきた。仕事に対する不満を言うこともない。人付き合いも少ない。
ちょっとひどいことを言えば、プールは他の行員からバカにされていた。融通がきかないからである。
そのようなプールには良い妻がいた。妻はプールを愛し、プールは妻を愛していた。
◆ 銀行強盗
ある日、銀行に強盗が入った。一人が外の車に待機しており、二人が拳銃を構えて中に入り金を奪った。
プールは勇気を出して一人にとびかかった。しかし殴り倒された。
犯人たちは逃亡した。
◆ プールの妻が射殺された
警察の捜査が開始された。まず犯人たちが、金庫の場所や金を集める時刻を知っているなど、内部の事情に詳しいことが注目された。
そしてプールが彼らの仲間であることが判明した。プールが犯人にとびかかったのは偽装である。
夜だったが、警官隊がプールの自宅を包囲した。プールは拳銃で応戦した。
サム・ワーグナー警部補は、引き金を引いて反撃した。弾はプールのそばにいたプールの妻に命中した。
プールは拳銃を捨てて妻に抱きついた。妻は死亡した。
◆ 裁判
プールは裁判にかけられた。結果は有罪となり懲役10年。
ワーグナー警部補は妻のライラとともに裁判を傍聴していた。
判決を聞いているプールは、ワーグナーの隣にいるライラをじっと見つめていた。気づいたライラは下を向いた。
◆ 脱獄した
プールは模範囚として過ごした。すこしでも脱獄のチャンスを高めるためである。
監視が緩い農作業に回された。農場に出かけて行って農作業をする。
ある時プールは作業に使っていた鍬の刃を外して作業服の内側に隠した。
所員と一緒に車で刑務所に帰る。プールは運転席の所員を鍬の刃で殴った。所員を運転席から突き落とした。
農家の納屋に忍び込んで服を盗み、さらに車を盗んで乗り換えた。
警察は直ちに非常線を張る。しかしプールはなんとか切り抜けた。
◆ ワーグナーの自宅に向かう
警察はプールの同房者からの聴取で「妻を殺したワーグナーの妻ライラを殺す」と言っていたことを掴んだ。ワーグナーにも連絡が行った。
ワーグナーはライラが怖がることを恐れて理由を言わないでライラを別のところに連れて行った。
ワーグナーの自宅を警官隊が遠巻きに監視した。
プールは軍隊時代の同僚のオットー・フランダースの家に忍び込んだ。フランダースにも恨みがある。
プールはフランダースを殺して拳銃を奪った。妻のレインコートを盗んで着た。
ワーグナーの自宅に向かった。
◆ ライラをつける
ライラは理由なく連れ去られたので、怒って自宅に向かった。
プールはライラをつけた。女性用のレインコートを着ているのでも、一見すると女性に見えた。
少しずつ距離を詰めた。
ライラはつけられていることに気がつく。足を速めた。自宅が近づく。一方、警官隊が潜んでいることにも気がつく。
◆ プールは撃たれた
ライラは警官隊の網の中にプールを誘導した。
プールは早足でライラに近づいた。拳銃を構えた。
警官隊がプールに向けて一斉に銃撃した。プールは撃たれて倒れた。
ワーグナーはライラに駆け寄って抱きしめた。
■ 出演作
◆ ウェンデル・コーリー
(1948)私は殺される/SORRY, WRONG NUMBER
(1948)山河遥かなり/The Search
(1954)嵐に叛く女
(1947)暗黒街の復讐/I Walk Alone
(1949)ママの青春/Holiday Affair
(1955)悪徳/The Big Knife
(1956)殺し屋は放たれた/The Killer Is Loose
◆ ジョゼフ・コットン
(1941)市民ケーン/Citizen Kane
(1944)ガス燈/Gaslight
(1944)恋の十日間/I'LL BE SEEING YOU
(1949)第三の男/The Third Man
(1950)旅愁/September Affair
(1953)ナイアガラ/Niagara
(1964)ふるえて眠れ/Hush... Hush, Sweet Charlotte
(1977)エアポート'77/バミューダからの脱出/Airport '77
(1953)殺人の青写真/Blue Print For Murder
<1950)追いつめられた男/Walk Softly, Stranger
(1943)恐怖への旅/Journey into Fear
(1956)殺し屋は放たれた/The Killer Is Loose
◆ ロンダ・フレミング
(1945)白い恐怖/Spellbound
(1946)らせん階段/The Spiral Staircase
(1947)過去を逃れて/Out of the Past
(1949)腰抜け大捕物/The Great Lover
(1951)犯人を逃がすな/Cry Danger
(1957)OK牧場の決斗/Gunfight at the O.K. Corral
(1951)最後の砦/The Last Outpost
(1952)ゴールデン・ホークの復讐/The Golden Hawk
(1952)楽園の死闘/Hong Kong
(1953)楽園の決闘/TropicZone
(1953)地獄の対決/Inferno
(1955)対決の一瞬/Tennessee's Partner
(946)静かなる対決/Abilene Town
(1954)風雲のバビロン/バビロンの女王/The Queen Of Babylon
(1954)ヤンキー・パーシャ/Yankee Pasha
(1956)口紅殺人事件/While the City Sleeps
(1960)奴隷の叛乱/Revolt of the Slaves
(1965)甘い大陸/THE AMERICAN WIFE
(1950)メキシコの鷲と鷹/The Eagle and the Hawk
(1956)オドンゴ/odongo
(1958)西部を股にかける女/Bullwhip
(1964)インスタント・ラヴ/Instant Love
(1959)腰抜け列車強盗/Alias Jesse James
(1958)黄昏に帰れ/Home Before Dark
(1956)殺し屋は放たれた/The Killer Is Loose