デブラ・パジェットはわりと先住民役を演じている。

私は「先住民」と言う言葉は「北アメリカの先住民」と言う意味で使っているが「南海の劫火」は南太平洋の島が舞台。

「白人が先住民役を演じるのはルール違反では?」との意見があるだろうが、地球人がエイリアンを演じている映画もいっぱいあるので、気にしないことにする。

ジェフ・チャンドラーが二作に出演。「折れた矢」「南海の劫火」。

「折れた矢」と「白い羽根」は「白人と先住民の和平」と「白人と先住民の恋愛」の両方の話題が出てくるのだが、「折れた矢」では和平の行方がメインの話題で、「白い羽根」では恋愛の行方がメインの話題となっている。

「折れた矢」と「南海の劫火」ではデブラが死亡する。
 


(1950)折れた矢/Broken Arrow

ジェームズ・ステュアート、ジェフ・チャンドラー、デブラ・パジェット、ベイジル・ルイスデール。

トム(ジェームズ・ステュアート)はアパッチの少年を助けたことをきっかけに酋長のコチーズ(ジェフ・チャンドラー)と親しくなった。またアパッチの娘ソンシアレイ(デブラ・パジェット)と付き合って結婚した。

ハワード将軍(ベイジル・ルイスデール)はコチーズと交渉し、合衆国とアパッチの平和条約として結実した。

これを好ましく思わない連中が双方にいた。コチーズ、トム、ソンシアレイなどがいたところを白人の集団が銃撃した。一味は撃退されたもののソンシアレイが死亡した。

ハワード将軍とコチーズは双方の怒りを抑えて、しっかりと条約を守った。

 


(1951)南海の劫火、極楽鳥/Bird of Paradise

ルイ・ジュールダン、ジェフ・チャンドラー、デブラ・パジェット

フランス人のアンドレ(ルイ・ジュールダン)はポリネシアの島に来た。そこでカルア(デブラ・パジェット)という女性を好きになり結婚した。

幸せな生活が続いた。しかし突然火山の噴火が発生する。

噴火を止めるためにはカルアの力が必要である。

カルアは、噴火が続く火山に上っていき、火口に跳びこむ。
 


(1955)白い羽根/White Feather

ロバート・ワグナーデブラ・パジェットジェフリー・ハンター

白人とシャイアン族の和平交渉が行われている。白人のジョシュ・タナー(ロバート・ワグナー)とシャイアンのアピアリング・デー(デブラ・パジェット)が付き合い始めた。

アピアリング・デーはジョシュ・タナーと出会った時に「キスしてもいい?」と言ってキスする。

だが元々二人には婚約者がいる。アピアリング・デーの婚約者であったアメリカン・ホース(ジェフリー・ハンター)は反発して、さらに和平交渉にも反対した。

和平の調印が行われている場所に、アメリカン・ホースが異議を申し立てて白い羽を投げ込んだ。

そしてライフルを撃ちながら騎兵隊に突撃した。彼は射殺された。

アピアリング・デーはジョシュ・タナーと一緒に白人の町へ向かった。

なお、ジェフリー・ハンターとデブラ・パジェットは「(1954)ナイルの王女/Princess of the Nile」と「(1951)14時間の恐怖/Fourteen Hours」では恋人役として共演している。
 


(1956)最後のバッファロー狩り/The Last Hunt

出演はステュアート・グレンジャーロバート・テイラーデブラ・パジェット

バッファローは少なくなり、サンディ・マッケンジー(ステュアート・グレンジャー)は、そろそろハンターを止めて牧場をやろうかと考えている。

そんな情勢の中、サンディはダコタ準州まできた。ここでチャールズ・ギルソン(ロバート・テイラー)と出会った。二人は一緒に仕事をすることになった。

だがサンディはチャールズとは意見が合わないと感じた。いくつかの事件が発生した。

先住民の一団とトラブった時に、チャールズは先住民を容赦なく射殺した。一人の女性(デブラ・パジェット)だけが取り残された。その女性は二人と一緒に行動することになった。注、先住民の女性の名前は不明。

また先住民が神聖と考えている白いバッファローに会った時、サンディは意図的に的を外した。だがチャールズはそれを撃ち殺した。

そして先住民の女性とサンディはお互いに惹かれて近づいた。

チャールズも女性が好きになり、二人の対立は決定的となってしまった。
 


■ 出演作

デブラ・パジェット
(1949)春の珍事/It Happens Every Spring
(1950)折れた矢/Broken Arrow
(1951)女海賊アン/Anne of the Indies
(1957)十戒/THE TEN COMMANDMENTS
(1956)やさしく愛して/Love Me Tender
(1954)ナイルの王女/Princess of the Nile
(1951)14時間の恐怖/Fourteen Hours
(1957)舞い散った札束/断崖の河/The River's Edge
(1960)シーラ、クレオパトラの娘/Cleopatra's Daughter
(1949)他人の家/House of Strangers
(1951)南海の劫火、極楽鳥/Bird of Paradise
(1958)宇宙冒険旅行:地球から月へ/From the Earth to the Moon
(1960)私が死刑になる理由/Why Must I Die
(1963)怪談呪いの霊魂/The Haunted Palace
(1948)都会の叫び:幼馴染の刑事と凶悪犯/Cry of the City
(1955)白い羽根/White Feather
(1956)最後のバッファロー狩り/The Last Hunt
(1955)七人の怒った男:奴隷解放運動:ジョン・ブラウン/Seven Angry Men

ルイ・ジュールダン
(1947)パラダイン夫人の恋/The Paradine Case
(1948)忘れじの面影/Letter from an Unknown Woman
(1954)愛の泉/Three Coins in The Fountain
(1951)女海賊アン/Anne of the Indies
(1952)幸福の時間/ビビとペギー/The Happy Time
(1953)デカメロン夜話(海賊パガニノ、道徳の賭け、医師の娘)/Decameron Nights
(1951)南海の劫火、極楽鳥/Bird of Paradise
(1966)メイド・イン・パリ/Made in Paris

ジェフリー・ハンター
(1951)14時間の恐怖/Fourteen Hours
(1952)ジャングルの逃亡者/Lure of the Wilderness
(1952)ドリームボート:大学教授の過去/Dreamboat
(1954)ナイルの王女/Princess of the Nile
(1955)白い羽根/White Feather
(1955)七人の怒った男:奴隷解放運動:ジョン・ブラウン/Seven Angry Men

ステュアート・グレンジャー
(1952)北の狼/The Wild North
(1955)殺しのデッドロック/Footsteps in the Fog
(1957)連発銃は知っている/Gun Glory
(1956)最後のバッファロー狩り/The Last Hunt

ロバート・テイラー
(1940)哀愁/Waterloo Bridge
(1951)クォ・ヴァディス/Quo Vadis
(1954)王家の谷/Valley of the Kings
(1946)底流/Undercurrent
(1947)高い壁/High Wall
(1949)夫はスパイだった/Conspirator
(1958)暗黒街の女:マフィアと弁護士とダンサー/Party Girl
(1944)ロシアの歌:指揮者とピアニスト/Song of Russia
(1952)黒騎士:アイヴァンホー:サクソンとノルマンの対立/Ivanhoe
(1964)ナイト・ウォーカー:夜歩く者/The Night Walker
(1956)最後のバッファロー狩り/The Last Hunt

ロバート・ワグナー
(1953)十二マイル暗礁/Beneath the 12-Mile Reef
(1954)折れた槍/Broken Lance
(1954)炎と剣/Prince Valiant
(1955)白い羽根/White Feather
(1973)愛ふたたび/The Affair
 


(1955)白い羽根/White Feather

(1951)南海の劫火、極楽鳥/Bird of Paradise

(1950)折れた矢/Broken Arrow

(1956)最後のバッファロー狩り/The Last Hunt