■ Undercurrent
アン・ハミルトンはアラン・ギャロウェイと結婚した。アランには弟マイケルがいたようである。
しかしアランはマイケルの話をすると異常に怒る。アランの部下や使用人もマイケルのことには触れようとしない。
製作:1946年、脚本:セルマ・ストラベルエドワード・コドロフ、監督:ヴィンセント・ミネリ
■ はじめに
登場人物(キャスト)
デイヴィッド・ハミルトン教授(エドマンド・グウェン) アンの父親、科学者
アン・ハミルトン(キャサリン・ヘップバーン) デイヴィッドの娘
ルーシー(マージョリー・メイン) ハミルトン家のメイド
ラミー(?) ハミルトン家で飼っている犬
ジョセフ・パングス教授(ダン・トービン) デイヴィッドの同僚
アラン・ギャロウェイ(ロバート・テイラー) 企業経営者
マイケル・ギャロウェイ(ロバート・ミッチャム) アランの弟
ウォームズレー(クリントン・サンドバーグ) アランの部下
ジョージ(リー・ウィッパー) 別荘の管理人
ベイト(?) 別荘で飼っている犬
フォスター夫人(キャサリン・カード) 別荘の近くの夫人
シルヴィア・リー・バートン(ジェーン・メドウズ) アランやマイケルの知人
ギャロウェイ家は本宅の他に別荘と農場がある。農場は海の近く。「底流」は、アンが農場の近くに海に行った時に「泳ぎたい」と言うと「この海は流れが速く底流がある」と言われる。
■ あらすじ
◆ アン・ハミルトン
ハミルトン宅。メイドのルーシーはアンの婚期のことを心配している。しかし父親のデイヴィッドはあまり気にしていないようではある。そしてルーシーもあまり気にしていない。
アンの母親は三年前に死亡したが母親も科学者であった。アンも父親の実験の手伝いをしている。
本日は教授の同僚のジョセフ・パングス教授が午前中に、そしてアラン・ギャラウェイが午後に訪ねてくることになっている。
バングスは以前よりアンに申しこんでいるが軽く受け流されている。
アラン・ギャラウェイは距離制御装置を発明した。ボルティモアに大きな工場を持っている。
バングスは「ギャロウェイと話したが、自分の発明に詳しくない」と言う。
デイヴィッドは自分の発明品のテトラダイトをアランに譲るつもりである。
◆ アンとアランは結婚した
アランは、たびたびハミルトン家を訪ねてきた。またアンに花束を贈ってきたりした。
アンは次第にアランが好きになった。アンとアランは結婚した。
広い会場でバーティがあった。たくさんの人が出席した。出席者はきらびやかな服を着て、楽しそうに話している。アランはアンを置いて、他の人のところに話に行ったりする。アンは気後れして話すことができなかった。
アランはマイケルという弟のことを話した。父親が死亡しマイケルと会社を引き継いだ。マイケルは経営、自分は技術。順調だったが資金不足に陥った。マイケルは牧場を購入していた。母親が死んでマイケルは姿を消した。マイケルには二度と会いたくない。と言ったようなことである。
◆ ミドルハーグ
二人でミドルバーグの別荘に行った。ジョージという管理人が出てきた。ベイトという犬がいたが、ハミルトン家のラミーとは違って恥ずかしがり屋のようである。
底流/キャサリン・ヘップバーン、ロバート・ミッチャム、ロバート・テイラー/夫には弟がいたのか?
近くにはフォスター家の別荘があった。
馬が二頭いた。中に入ると一頭が前足を上げて暴れた。ジョージは「あれは悪魔の馬」。
アンは一階に置いてあるピアノを弾いた。アラン「どうしてこの曲を?」。アン「父がよく弾いている曲よ」。アラン「母はこれを弾きながら死んだ」。
しかしジョージによるとアランの母親はピアノを弾くことはなかったそうである。
◆ 農場
アランが出張なので見送った後、アランの部下のウォームズレーに案内してもらってアランの仕事場を見学した。
マイケルのことを聞いたが、なぜか話したくないようである。
ウォームズレーに場所を聞いて農場にいくことにした。しかしウォームズレーはいい顔はしなかった。
到着すると男性が出迎えた。ゴードンと名乗った。中を見学するが、アンは気に入った。
別棟があって、そちらに行くと海が見えた。「泳ぎたい」と言うと「ここは流れが速く底流があるので泳ぐのは難しい」とのこと。ゴードンは帰った。
しかしアランが訪ねてきた。なぜか興奮している。「ここで何をしてる。ウォームズレーから聞いて飛んできた。分かり合えないなら考え直そう」と強硬である。
「何が悪いの?彼は死んだの?」「知るわけないが、そう願う」。アランがなぜ怒っているのか分からなかったが、とりあえず謝った。
◆ シルヴィア・リー・バートン
アランはしばらく出張となった。その間にアンは、以前にバーティで会ったシルヴィア・リー・バートンを訪ねた。彼女もアンが気になっていたらしい。
「あのアランと結婚するなんて」「マイケルのことを聞きたい>。アランと喧嘩して消えたと聞いている」「マイケルはお金には何にも興味がなかった」。
バートンはアランが嫌いらしい。「マイケルに迫ったけど、相手にされなかった」「マイケルが消えた後、必死に探した。彼を最後にみたのはアラン。たぶん彼は死んだ。でも消息を立つような人ではない」。
◆ ミドルハーグ
アランから電話がかかり、ミドルハーグの別荘に行くことになった。
アンが先に到着した。門を見ているとベイトがいる。ベイトが後ろ脚で立って誰かにじゃれている。人物はちょうど門の陰に隠れて誰かは分からない。しかしアンはマイケルだと考える。
アランが到着してマイケルと話した。注、ここにはアンはいない。
ここでマイケルは以前に雇っていたカール・シュトイアーというドイツ人を殺して彼の発明を横取りしたと追及した。
「奥さん(アン)に会った。兄さんといると不幸になる」「他のものはやってもいい。アンは手放さない」「彼女はどうなる?」「(シュトイアーのことを)打ち明ける」。
マイケルは立ち去った。
アンとアラン「私は間違っていた。あなたがマイケルを殺したと思っていた。今日生きていることが分かった」「人殺しとは暮らせないのか?」。注、ここは二人のポイントをわざとずらしてあって、アランはシュトイアーのことを言っている。
しかしアランはアンを責めた。「マイケルを好きになったんだろ!シルヴィアになぜ会った。なぜ僕を信用しない。君が安心
したのはマイケルが生きているのを知ったからだ。俺を捨てるのか?」。
◆ 乗馬
アンは出て行く準備をした。アランの隙を窺って車に乗った。しかし門の扉を開けようとしたときにアランに捕まって屋敷に戻った。
アンは二階に上がって部屋にカギを閉めた。
この時にフォスター夫人が訪ねてきた。乗馬を誘った。
アランは例の暴れ馬に乗り、アンはもう一頭。やはり暴れ馬は暴れている。一方アンは乗馬は初体験。
森の中に入った。三人で進んでいくが、アランの馬は勝手に走っていった。二人は追いかけた。
滝のそばでアランの馬は暴れだしアランは振り落とされた。アランは倒れたまま。
フォスター夫人は「医者を連れてくる」と走り去った。アランは何とか起き上がり、また同じ馬に乗った。二人で走っていく。
崖の上の狭い道を走っていく。ここでアランはアンを崖に寄せて落とそうとした。馬が暴れたせいではなく、意図的にアンを崖から落とそうとした。
アンは馬を走らせて逃げた。しかし枝にぶつかって落馬した。
アランが追いついて、アンのそばに立った。そこにあった石でアンの頭を殴ろうとした。
しかしここでアランの馬が前足を上げてアランに襲い掛かった。アランは死亡した。
◆ ラスト
別荘。アンが外にいる。フォスター夫人もいる。そしてデイヴィッドもきた。
中からピアノの音が聞こえた来た。中に入る。ゴードン=マイケルがピアノを弾いている。
「きみに呼ばれた」「会いたかったの」。
■ 出演作
◆ エドマンド・グウェン
「三十四丁目の奇蹟/MIRACLE ON 34TH STREET(1947)」
「ハリーの災難/The Trouble with Harry(1955)」
「二重結婚者/The Bigamist(1953)」
◆ キャサリン・ヘップバーン
「フィラデルフィア物語/The Philadelphia Story(1940)」
「大草原/The Sea of Grass(1947)」
「旅情/Summertime(1955)」
「招かれざる客/Guess Who's Coming to Dinner(1967)」
◆ マージョリー・メイン
「ステラ・ダラス/Stella Dallas(1937)」
◆ ロバート・ミッチャム
(1947)過去を逃れて/Out of the Past
(1947)十字砲火/Crossfire)
(1954)帰らざる河/River of No Return
(1957)眼下の敵/The Enemy Below
(1952)天使の顔/Angel Face
(1962)恐怖の岬/Cape Fear
(1949)仮面の報酬/THE BIG STEAL
ケープ・フィアー/CAPE FEAR(1991)
(1946)危険な女/The Locket
(1951)替え玉殺人事件/HIS KIND OF WOMAN
(1946)底流/Undercurrent
(1949)ママの青春/Holiday Affair
◆ クリントン・サンドバーグ
「アニーよ銃をとれ/Anniy,Get your gun」
◆ ジェーン・メドウズ
「湖中の女/The Lady in the Lake(1947)」
◆
「ハリーの災難/The Trouble with Harry(1955)」
「ペーパームーン」
「ミシシッピーの賭博師/The Mississippi Gambler(1953)」
「ルームメイト/SINGLE WHITE FEMALE(1992)」
「ロマンシング・ストーン・秘宝の谷」