■ Conspirator
製作年:1949、監督:Victor Saville、脚本:Sally Benson、Gerard Fairlie、原作:Conspirator(Humphrey Slater)
■ はじめに
登場人物(キャスト)
メリンダ・グライトン(エリザベス・テイラー)
ジョイス・ペニストン(Marie Ney) メリンダの知人
マイケル・カラー少佐(ロバート・テイラー)
ジェシカ(Marjorie Fielding) マイケルの叔母
ブローダーズ(Thora Hird) マイケルのメイド
ヒュー・ラドホルム大尉(Robert Flemyng)
ヘンリー・ラグラン(Jack Allen)
ハンマーブルック大佐(Harold Warrender)
アレック(Nicholas Bruce) ロシア人スパイ
ラデック(Karel Stepanek) ロシア人スパイ
■ あらすじ
◆ メリンダはマイケルと出会った
18歳のアメリカ人、メリンダ・グライトンはロンドンに来た。知人のジョイス・ペニストンとダンスパーティに出席した。
そこでイギリス陸軍のマイケル・カラー少佐とダンスを踊った。
マイケルは31歳だったが、二人の間には恋が芽生えた。
◆ マイケルはスパイだった
ある日、マイケルのアパートに差出人のない葉書が来た。
それを見たマイケルは、今まで身につけたことがない黒いコートと黒縁のメガネをつけ、地下鉄に乗り、周囲を警戒しながら、ある古家に入った。
そこにはアレックというロシア人がいた。
参謀本部の会議に出席した際のメモを渡した。
すなわちマイケルはソ連のスパイであった。
◆ ウェールズ
マイケルは叔母のジェシカが住むウェールズに向かった。
ジェシカはマイケルに結婚を勧めた。
マイケルはメリンダに電話をかけて呼び寄せた。メリンダはジェシカに好意を抱いた。
この地でマイケルはメリンダにプロポーズした。
◆ 二人は結婚した
ロンドンで結婚式が行われて、メリンダはマイケルのアパートに住み始めた。
アジトに行った際に結婚のことを報告する。だがアレックは良い顔はしない。
マイケルは「仕事には支障がない」と言い訳した。
ともあれメリンダにとっては幸せな日々が続いた。
◆ マイケルへの疑念
メリンダは棚の中から黒いコートと黒縁のメガネを見つけた。
マイケルがアジトに行くときに使ったものであるが、メリンダは初めて見るものだった。
コートをクリーニングに出したが、それを知るとマイケルは異常に怒った。
メリンダは慌てて謝ったが、そのようなことでなぜマイケルが怒るのかが分からず、疑念を抱いた。
◆ マイケルの正体を知る
ある日メリンダはマイケルが組織に渡そうとしたメモを発見した。
メモは暗号化されておらず読むことができた。それはマイケルの素性をメリンダにはっきりと悟らせた。
マイケルはいろいろと言い訳したが、メリンダは許さず、スパイ活動を止めるように要求した。
マイケルはそれに同意した。
◆ 「メリンダを殺せ」
だが、また差出人の名前がない葉書が届き、メリンダはマイケルが組織を抜けていないことを認識した。
再度メリンダはマイケルの組織を抜けることを要求した。
一方組織は、マイケルにメリンダを殺すように指示した。
ノーフォークに狩猟に出かけたときに、メリンダを撃とうとしたが、その前にライフルを誤射してしまった。
◆ マイケルは切られた
メリンダはアパートを出ていくことにした。
荷物をまとめていると、マイケルが入ってきて争いになった。メイドのブローダーズが割って入った。
メリンダは逃げ出した。
マイケルはアジトに行ったが、アジトは閉じられていた。
さらにソ連大使館に電話で連絡をとったが、門前払いされて連絡がつかなかった。
◆ マイケルは自殺した
マイケルは組織から切られたことを知り、拳銃自殺をした。
マイケルの上司ハンマーブルック大佐がメリンダに話した。
マイケルのスパイ活動のことは把握していたが組織の情報を得るために泳がせていたとのこと。
ハンマーブルック大佐はメリンダに「マイケルが自殺したのは、メリンダと別れたからと言う理由にしてくれ」と要請した。
■ 出演作
◆ エリザベス・テイラー
(1943)名犬ラッシー 家路/Lassie Come Home
(1949)陽の当たる場所/A Place in the Sun
(1954)雨の朝パリに死す/The Last Time I saw Paris
◆ ロバート・テイラー
(1940)哀愁/Waterloo Bridge
(1951)クォ・ヴァディス/Quo Vadis
(1954)王家の谷/Valley of the Kings
(1946)底流/Undercurrent
(1947)高い壁/High Wall