猟師のジュール・ヴィンセントは町に出て来て、先住民の若い女性の歌手とであった。だがブラディという大男とトラブルになった。
三人でカヌーに乗ったが、ブラディが攻撃してきて反撃するとブラディは死亡した。正当防衛の状況だったが、ジュールは逃亡した。
ジュールを追いかけて来たペドリー巡査に逮捕された。荒野の中を進んでいくが、いろいろな事件が発生する。
製作年:1952、監督:Andrew Marton、脚本:Frank Fenton
■ はじめに
登場人物(キャスト)
ジュール・ヴィンセント(ステュアート・グレンジャー) 猟師
先住民の歌手(シド・チャリシー) 名前不明、チペワ族
チペワ族のリーダー(ジョン・ウォー・イーグル)
ペドリー巡査(ウェンデル・コーリー)
ペドリーの上司(ルイス・マーティン)
ブラディ(ハワード・ペトリー)
サイモン神父(モーガン・ファーリー)
ラガー(レイ・ティール) 猟師
スローン(クランシー・クーパー) 猟師
先住民の歌手の女性の名前は与えられていない。本記事では「シド」と表記する。
■ あらすじ
◆ 先住民の歌手と知り合った
フランス系カナダ人の猟師ジュール・ヴィンセントは町に来て酒場に入った。中では先住民のまだ若い女性が歌を歌っていた。
シドが歌い終わって二人で話していたところ、大男のブラディが絡んできた。ブラディを殴り倒した。
◆ 北へ向かう
ジュールはこれから北へ向かう。シドも一緒に行くことになり、カヌーを調達した。
そこにブラディが現れて「一緒に行きたい、カヌーは得意だ」という。
少し迷ったが、三人でカヌーに乗って出発した。
◆ チペワ族の村に
途中でブラディとトラブルになり、ブラディが銃を使ったが、ジュールが反撃してブラディが死亡した。
補足。後のストーリーから上記のことが分かるが、争う場面も死亡する場面も画面には表示されない。
二人でカヌーを漕いでチペワ族の村に到着した。チペワ族のリーダーにブラディとのことを話した。
ジュールは一応正当防衛ではあるというものの、容疑を避けるために村を出て荒野に向かった。
◆ ペドリー巡査部長
その後、村にノース・ウエスト騎馬警察のペドリー巡査部長が来た。別件ではあったが、ブラディの死亡事件を知った。
ペドリーはリーダーとシドから事情を聴いた。戻ってジュールを逮捕するには及ばないと上司に意見を述べたが、上司は逮捕・連行を指示した。
ペドリーはジュールを追跡した。
◆ ジュールは逮捕された
雪の荒野の中でジュールはサイモン神父と出会った。事情を知った神父は自首するように説得した。
そこにペドリーが現れてジュールを逮捕して連行しようとした。
ジュールは天候が悪化すると警告したが、ペドリーは強引に進んだ。
◆ ペドリーが罠に、
雪が降りしきる荒野の中でラガーとスローンの二人の猟師に会った。二人はペドリーにジュールを釈放するように要求したが、ジュールが拒否した。
さらに進んでいったが、突然ペドリーが動物を狩るために仕掛けてある罠に引っかかった。
非常に痛い。ペドリーはなんとか罠から抜けようとするが、どうしても取れない。ジュールが外した。
雪崩が発生したが、なんとかやり過ごした。
◆ ペドリーの精神がおかしくなった
だがもっと恐ろしいものが現れた。オオカミの群れである。
オオカミたちは次々と二人に襲いかかった。二人は必死で戦った。
オオカミたちが去った。
だがペドリーがおかしい。目が空中を見ていて、話しかけても反応がない。正気を失っているようである。また勝手に別の方向に歩いて行こうとする。
ペドリーをソリに縛り付けた。だがそれでもだめなので、ソリを捨てて、犬たちにペドリーを引っ張らせた。
フラフラしながら前に進んだ。
◆ 村に戻ったが、
村に戻った。シドはペドリーを助けたことを非難した。
傷つき疲れた体を休めた。だがペドリーの状況はいつまで経っても改善しなかった。体はよくなったが、相変わらず、目は空中に浮いている。話しかけても反応がない。
そのまま時間が経過していった。
◆ ペドリーが元に戻った
ジュールはあることを思いついた。ペドリーを連れ出して、二人でカヌーに乗って川を下った。
流れの緩いところもあり、早いところもある。流れに乗って進んでいくが、ペドリーはあい変わらず。
だがペドリーの顔に少しずつ表情が出てきた。そして少し話すようになって来た。
さらに川を下った。危険な急流に差し掛かった。ペドリーは巧みにパドルを操った。
だがカヌーはひっくり返り、二人はなんとか岸に上がった。ペドリーは完全に回復して、ジュールに礼を言った。
◆ 裁判
ブラディの事件に関して裁判が開かれた。
ペドリーがジュールに有利な証言をして無罪となった。
ジュールとシドはシドの故郷に行く。ペドリーが見送った。