Seven Angry Men

奴隷解放運動を進めるジョン・ブラウンは、カンザスで運動をしていた。
さらなる運動を進めるために、北部に向かい連邦軍の武器庫を襲撃し、そこから南部に進撃する計画を立てた。


製作年:1955,監督;Charles Marquis Warren,脚本:Daniel B. Ullman


■ はじめに

◆ 登場人物(キャスト)

ジョン・ブラウン(レイモンド・マッセイ)
オーウェン・ブラウン(ジェフリー・ハンター)
オリヴァー・ブラウン(ラリー・ペネル)
フレデリック・ブラウン(ジョン・スミス)
ジェイソン・ブラウン(ジェームス・ベスト)
ジョン・ブラウン・Jr.(デニス・ウィーバー)
サーモン・ブラウン(ガイ・ウィリアムズ)
ワトソン・ブラウン(トム・アイリッシュ)

エリザベス・クラーク(デブラ・パジェット)
クラーク氏(?) エリザベスの父親
マーティン・ホワイト(レオ・ゴードン) 奴隷解放反対派

◆ 補足

リストアップされているジョンの息子だけで七人いるので、父親は合わせると八人になる。七人とは誰だろう?

ジョン・ブラウンは実在の人物で、最後に処刑されたことも事実。ブラウンを描いた映画には他に「(1940)カンザス騎兵隊/Santa Fe Trail」がある。ブラウン役は、本作と同じくレイモンド・マッセイ。他にはエロール・フリンロナルド・レーガンオリヴィア・デ・ハヴィランドが出演。

彼に由来する「ジョン・ブラウンの遺体」別名「リパブリック賛歌」という歌があり、南北戦争時に北軍の行進曲となった。よく知られた歌である。

このストーリーではせっかくのデブラ・バジェットがなぜいるのか分からない。だがエリザベスはわりと多くの場面に登場しオーウェンとの恋愛映画の様相も呈している。

ジェフリー・ハンターとデブラ・パジェットは他にも共演している。「ジェフリー・ハンター&デブラ・パジェット共演映画」。
 


■ あらすじ

◆ 奴隷解放の戦い

1956年、カンザス州では、ジョン・ブラウンが奴隷解放の武力闘争を進めていた。

また奴隷解放に反対するマーティン・ホワイトの一派も活動していた。

息子のオーウェンは父親の運動に参加するために東部からカンザスに向かった。

途中でエリザベス・クラークという女性と知り合った。オーウェンが他の乗客とトラブルになった時、エリザベスが割り込んで、喧嘩を止めた。

列車を下りた。エリザベスも同じ駅で降りた。

エリザベスと別れてオーウェンは父親が建設しているキャンプに向かった。キャンプではブラウンに共鳴する白人が集団生活をして、軍事訓練をしていた。

エリザベスは実業家の父親クラーク氏と再会した。

◆ 反対派の攻撃

解放派の町では、解放された黒人が来て、白人たちと暮らしていた。

ホワイト一派は、解放派の町を焼討ちした。

ブラウンに共鳴していたクラーク氏は火を消そうとしたが、ホワイト一派に射殺された。

父親を失ったエリザベスはキャンプに逃れてきた。オーウェンとエリザベスの恋愛が展開する。

補足。解放派の町とキャンプは別で「カンザス騎兵隊」でもそのように描かれている。

◆ 父親はさらなる運動を進める

カンザス州で奴隷制度の可否を決する選挙が行われ、廃止派の勝利に終わった。

奴隷制度はいずれは廃止される方向となった。反対派はこの決定に不満であった。

二派の銃撃戦も発生した。オーウェンが負傷しエリザベスは懸命に看病した。

一方即時徹底的な奴隷制度の廃止を主張するブラウンも満足しなかった。ブラウンはさらなる運動を推進する。

ここにおいて父親の行動についていけない息子も現れた。

エリザベスは「連れて行って」と言ったが、エリザベスと別れてオーウェンはオリヴァーと一緒に父親に従った。

◆ ブラウンは処刑された

ブラウンは北部に向かい、奴隷制度に反対する資産家たちの資金援助を受け、残っていたキャンプの兵士を呼び寄せて軍隊を作った。

彼らはハーパーズ・フェリーの連邦軍の武器庫を襲撃した。その武器でもって南部に進撃しようとした。

だが武器庫は連邦軍に包囲されて、ブラウンたちは逮捕され、後ほど絞首刑となった。
 


■ 出演作

ジェフリー・ハンター
(1951)14時間の恐怖/Fourteen Hours
(1952)ジャングルの逃亡者/Lure of the Wilderness
(1952)ドリームボート:大学教授の過去/Dreamboat
(1954)ナイルの王女/Princess of the Nile
(1955)白い羽根/White Feather

デブラ・パジェット
(1949)春の珍事/It Happens Every Spring
(1950)折れた矢/Broken Arrow
(1951)女海賊アン/Anne of the Indies
(1957)十戒/THE TEN COMMANDMENTS
(1956)やさしく愛して/Love Me Tender
(1954)ナイルの王女/Princess of the Nile
(1951)14時間の恐怖/Fourteen Hours
(1957)舞い散った札束/断崖の河/The River's Edge
(1960)シーラ、クレオパトラの娘/Cleopatra's Daughter
(1949)他人の家/House of Strangers
(1951)南海の劫火、極楽鳥/Bird of Paradise
(1958)宇宙冒険旅行:地球から月へ/From the Earth to the Moon
(1960)私が死刑になる理由/Why Must I Die
(1963)怪談呪いの霊魂/The Haunted Palace
(1948)都会の叫び:幼馴染の刑事と凶悪犯/Cry of the City
(1955)白い羽根/White Feather
(1956)最後のバッファロー狩り/The Last Hunt