Princess of the Nile

王は毒を盛られていて、ラマ・カーンが当地を支配して圧政を敷いている。対して住民の抵抗運動が起こっている。
ラマ・カーンは王女のシャリマーを自分のものにしようとしているが、シャリマーは実は抵抗運動の中心人物である。
バクダッドから来たハイディ王子が抵抗運動に協力する。


製作年:1954、監督:Harmon Jones、脚本:Gerald Drayson Adams


■ はじめに

◆ 登場人物(キャスト)
 シャリマー/タウラ(デブラ・パジェット) 王女/ダンサー
 王(?) シャリマーの父親
 ラマ・カーン(マイケル・レニー)
 シャーマン(呪術者)(エドガー・バリア) 王の部下、実はラマ・カーンの手下
 クラル(マイケル・アンサ) ラマ・カーンの手下
 ハイディ(ジェフリー・ハンター) バグダッドの王子
 フセイン(?)ハイディの部下
 ミルヴァ(ドナ・ドレイク) 酒場の女性
 ゴーギー(ワリー・キャセル) シャリマー/タウラの仲間

◆ 補足

時代設定が細かいが、シャリマーは検索しても出てこないので、実在の人物ではなさそう。

シャリマー自身もアクションで大活躍する。剣を使う、敵を殴り倒す、ハイディが気を失って水に落ちた時に、水に飛び込んで助ける、など。デブラ・パジェットのアイドル映画。

デブラは「女海賊アン」や「折れた矢」などで見た。それぞれ特色があるキャラクタで非常に良かった。本作では、さらに違ったキャラクタで、さらに感心した。
 


■ あらすじ

◆ ラマ・カーンの陰謀

1249年、エジプト、ハンマン。

当地の王は、シャーマン(呪術者)に毒を飲まされており、ベッドに寝たままである。

部下のラマ・カーンが国を実質支配している。シャーマンに指示しているのもラマ・カーンである。ラマ・カーンは民衆を苦しめる政治を行っている。

いずれ王は死亡する。そして王の娘のシャリマーを自分のものにしようとしている。それはシャリマーが魅力的であるからでもあるが、国家を自分のものとするためでもある。

◆ シャリマー王女

当地ではラマ・カーンに対する反乱が発生している。

シャリマー王女は、実はタウラというダンサーでもあって、ラマ・カーンに対する反乱の中心人物である。

宮殿の中にあるプールの中には秘密の水路があって、そこを通れば宮殿の秘密エリアに行くことができる。さらに反乱者たちが隠れている洞窟などに通じている。

シャリマーは秘密水路を通って秘密エリアに入る。するとタウラになる。そこからタンブリンという居酒屋に行って客にダンスを披露している。その居酒屋は反乱者たちの拠点でもある。

シャリマーの侍女たちはシャリマーの正体を知っている。ラマ・カーンはシャリマーの正体を知らない。

◆ ハイディ王子

バグダッドのカリフの息子のハイディ王子は部下のフセインとともに二人で当地に来ている。

しかしフセインがラマ・カーンの軍に殺された。この争いの時に、タウラがハイディを刺す事件が発生するが、幸い大したケガではなかった。

ハイディはまだシャリマー=タウラであることは知らない。ハイディは王と会ってラマ・カーンにどのように対応するかを話すが良い案はでない。

ハイディはシャリマーを好きになり、二人でデートしたりする。そして彼女がタウラであることも知る。

◆ ラマ・カーンはシャリマーの正体を知った

仲間のコーギーがラマ・カーン一味に捕まった。シャーマンから自白剤を飲まされた。

シャリマー=タウラであることと、秘密の水路があることを喋ってしまった。

シャリマーが秘密の水路から戻って来たところをラマ・カーン一味に捕らえられた。

◆ シャリマーはラマ・カーンと結婚する

ラマ・カーンは、もともとシャリマーを好きである。

そして実に卑怯な提案をする。「シャリマーが自分と結婚しなければ、住民を殺す」。

仲間は反対するが、シャリマーは住民のことを思って、この提案をやむなく受け入れた。

◆ 最後の対決

結婚式のために、シャリマーが乗った輿がラマ・カーンの部隊と一緒に進んでいく。

しかしよく見ると輿を運んでいるのは変装した仲間である。また道路を挟んだ家の中や上には仲間が潜んでいる。

ある家の前にきた。シャリマーは家の中に駆け込んだ。

同時に両側から隠れていた仲間がラマ・カーンの部隊を攻撃した。激しい戦いが始まった。

もちろんタウラも戦う。そしてハイディも戦う。一進一退の戦いが続く。

ハイディとラマ・カーンの一騎討ちとなった。なかなか決着はつかなかったが、ついにハイディがラマ・カーンに止めを刺した。シャーマンも死亡した。

これを見て戦いが終了した。

◆ ラスト

シャリマーはハイディと一緒にバクダッドに行くことになった。みんなが見送った。補足。この国をどうするのかは知らないが。
 


■ 出演作

ジェフリー・ハンター
(1951)14時間の恐怖/Fourteen Hours
(1952)ジャングルの逃亡者/Lure of the Wilderness
(1952)ドリームボート:大学教授の過去/Dreamboat
(1954)ナイルの王女/Princess of the Nile
(1955)白い羽根/White Feather
(1955)七人の怒った男:奴隷解放運動:ジョン・ブラウン/Seven Angry Men

デブラ・パジェット
(1949)春の珍事/It Happens Every Spring
(1950)折れた矢/Broken Arrow
(1951)女海賊アン/Anne of the Indies
(1957)十戒/THE TEN COMMANDMENTS
(1956)やさしく愛して/Love Me Tender
(1954)ナイルの王女/Princess of the Nile
(1951)14時間の恐怖/Fourteen Hours
(1957)舞い散った札束/断崖の河/The River's Edge
(1960)シーラ、クレオパトラの娘/Cleopatra's Daughter
(1949)他人の家/House of Strangers
(1951)南海の劫火、極楽鳥/Bird of Paradise
(1958)宇宙冒険旅行:地球から月へ/From the Earth to the Moon
(1960)私が死刑になる理由/Why Must I Die
(1963)怪談呪いの霊魂/The Haunted Palace
(1948)都会の叫び:幼馴染の刑事と凶悪犯/Cry of the City
(1955)白い羽根/White Feather
(1956)最後のバッファロー狩り/The Last Hunt
(1955)七人の怒った男:奴隷解放運動:ジョン・ブラウン/Seven Angry Men
(1954)戻ってきた賭博師/The Gambler from Natchez

◆ マイケル・レニー
(1945)シーザーとクレオパトラ/Caesar and Cleopatra
(1953)聖衣、キリスト教弾圧/THE ROBE
(1954)ディミトリアスと闘士/Demetrius and the Gladiators
(1954)デジレ・クラリー/Desiree
(1957)日の当たる島/Island in the Sun
(1951)私はあなたを忘れない/二つの世界に住む男/The House in the Square/I'll Never Forget You/Man of Two Worlds
(1953)危険な航海/Dangerous Crossing
(1955)一獲千金を夢みる男/Soldier of Fortune
(1950)黒いバラ/The Black Rose
(1945)欲望の女/The Wicked Lady