■ Made in Paris
高級ブティックのアシスタント・バイヤーのマギー・スコットは、バイヤーのアイリーン・チェイスが結婚するので代理でパリまで商品の買い付けに来た。
だが有名デザイナーのマーク・フォンティンはアイリーンが来ると思っていたので不機嫌である。が、マギーが持ち前の勝ち気で押し通すとかえって好感を持たれた。
マギーを好きな社長の息子がパリまで来た。


製作年:1966、監督:Boris Sagal、脚本:Stanley Roberts


■ はじめに

登場人物(キャスト)
 マーク・フォンティン(ルイ・ジュールダン) デザイナー

 ロジャー・バークレイ(John McGiver) 社長
 テッド・バークレイ(チャド・エヴェレット) 社長の息子
 アイリーン・チェイス(エディ・アダムス) バイヤー
 マギー・スコット(アンマーグレット) 主人公、アシスタントバイヤー

 ハーブ・ストーン(リチャード・クレンナ) 新聞記者、テッドの知人

簡単に言えば本作は「洒落れたドタバタコメディ」。アンマーグレットは初めて見た。なかなかよろしい。

ルイ・ジュールダンは二枚目男優として有名だが、トンマな役をしたり、コメディにも出ていたりする。こちらの方が好印象。たとえばジョーン・フォンティンとの共演では「(1948)忘れじの面影/Letter from an Unknown Woman」よりは「(1953)デカメロン夜話(海賊パガニノ、道徳の賭け、医師の娘)/Decameron Nights」の方が断然よい。14世紀なので話が古いのだが、非常に洒落ている。
 


■ あらすじ

◆ マギー・スコット

マギー・スコットはニューヨークの高級ブティックのアシスタント・バイヤー。毎日仕事に頑張っている。

店主の息子テッド・バークレイは、日頃よりマギーにアプローチしている。

先般はマギーをアパートに送ってきたときに、マギーにキスしようとした。マギーは花瓶をテッドの頭に叩きつけた。

◆ マギーはパリへ

マギーは店主のロジャー・バークレイに呼ばれた。花瓶叩きつけ事件の件かと恐る恐る社長室に入った。

バイヤーのアイリーン・チェイスが結婚する。新婚旅行とバッティングするので、例年のパリへの買い付けへ行けない。代わりにパリに行くようにとのこと。

一流デザイナーのマーク・フォンティンが発表するものを買い付ける。重大任務。

テッドはパリにいる知人の新聞記者ハーブ・ストーンにマギーのことをよろしく頼んだ。

◆ マークが忍び込んできた

さていつもアイリーンが泊っているホテルに入った。

夜、カギをかけ忘れていたのか、知らない男がマギーの部屋へ入ってきた。

実はマークである。マークはいつも通りアイリーンが来たものと思って入ってきたのである。

マギーは二人の事情を理解したが、マークはお気に入りのアイリーンではなかったので、おかんむり状態となった。

そのせいでショー会場の招待状がもらえなくなってしまった。

本社に連絡すると、新婚旅行中のアイリーンがパリに来ることになった。ついでながらテッドも駆けつけて来るらしい。

◆ モデルの控室に忍び込む

ショーが始まってしまったので、焦ったマギーは会場入り口を強行突破しようとしたが、警備員にあえなく阻止された。

そこで、見つけたモデルの控室の入り口から忍び込んだ。

幸いモデルは誰もいなかった。が、男性が入ってきた。なんとマークである。

また二人の間に火花が散ったが、マークは自分の控室に連れて行ってくれた。そこからはショーの会場を見下ろすことができた。

◆ マークと契約できたが

マギーの鼻っ柱が強いのが気に入ったのかどうかは不明だが、マークはマギーと快く契約をした。

二人は意気投合し、街を歩いて食事をし遊んだ。

さてパリに到着したテッドが二人を見つける。

マークが誰であるかを知らないテッドはマークに殴りかかり、激しい殴り合いとなった。

これを見てマギーは姿をくらました。

◆ マギーはテッドを追いかけた

さてテッド、マーク、そしてアイリーンはマギーを探した。

実はマギーはハーブと一緒になって酒場で飲んでいた。そしてハーブのアパートに来た。

三人がハープのアパートに来てマギーを発見した。

ここでマギーとマークは抱き合った。それを見たテッドはアパートから立ち去った。

マークはマギーに「好きなら追いかけろ」と促した。マギーはテッドを追いかけた。
 


■ 出演作

ルイ・ジュールダン
(1947)パラダイン夫人の恋/The Paradine Case
(1948)忘れじの面影/Letter from an Unknown Woman
(1954)愛の泉/Three Coins in The Fountain
(1951)女海賊アン/Anne of the Indies
(1952)幸福の時間/ビビとペギー/The Happy Time
(1953)デカメロン夜話(海賊パガニノ、道徳の賭け、医師の娘)/Decameron Nights
(1951)南海の劫火、極楽鳥/Bird of Paradise