豊島岡と洗足の大学合格実績比較
昨今台頭著しい女子校が洗足学園です。妹も姪っ子の受験先として気になっている、と言っているので、ちょっと深掘りしてみたいと思います。
まずは以下の記事で、豊島岡と洗足の東大合格実績の三位争いをしていると書いたことについてさらにデータで確認しようと思います。
個人的には、近年の洗足の合格実績は入口偏差値(最新のサピックス偏差値で①58②58③56)を考えるとかなり良好な印象を持っており、それを入口偏差値で洗足よりもかなり上の豊島岡(最新のサピックス偏差値で①62②63③62)との比較をもって検証しようというものです。
ちなみに、私はいつも客観的なデータをもとにコメントするよう心掛けていまして、特定の学校を根拠なく貶めるようなことにならないよう気を付けています。
本記事もそのような前提でご覧頂ければと思います。洗足を根拠なくアゲようとか、豊島岡を不当に貶めようとか、そんな意図は全くありませんので、ご了承下さい。
直近3年の東大・京大・一橋・東工大の現役合格率で比較
さて、大学合格実績の比較は難しいです。
まず東大現役合格率だけで比べるという方法はあります。あくまで東大至上主義をとればそうなのでしょうが、やや一面的なきらいもあります。
では早慶など難関私大を入れるかという点ですが、これは一人で複数稼げてしまう数字になるので除外するべきだと思います。
他方で、基本的に入試日程が被る国立の前期は一人1校しか受験できませんので、前期入試の国立の難関校をカウントするべきと考えています。
私の独断と偏見で、東大・京大・一橋・東工大の4校をピックアップして、両校の現役合格率をみてみることにしました。国公立医学部もカウントしようか迷いましたが、国公立医学部といってもレベル差が大きいのと、入試日程として一人で2校受験できる場合があるので外しました。ちなみに一橋は後期日程がありますが、全体の1割にも満たない募集人員であること、ピックアップした4校内で重複はないと思われること(例えば前期で東大・京大に合格すれば後期の一橋は受験しないと思われるし、前期東工大・後期一橋大の併願はほとんどないと考えられるので)から、よしとしました。
もちろん他の大学を入れればまた異なる印象になると思いますが、上記4校で比較するというのは一応は合理的なのかなと考えています。
両校のデータ
いずれもソースはインターエデュです。
洗足 | 2021 | 2022 | 2023 |
東京 | 18 | 19 | 14 |
京都 | 2 | 1 | 1 |
一橋 | 6 | 5 | 2 |
東工大 | 3 | 2 | 6 |
合計 | 29 | 27 | 23 |
卒業生 | 228 | 229 | 238 |
東大現役率 | 7.9% | 8.3% | 5.9% |
東京一工現役率 | 12.7% | 11.8% | 9.7% |
豊島岡 | 2021 | 2022 | 2023 |
東京 | 14 | 20 | 22 |
京都 | 2 | 13 | 1 |
一橋 | 11 | 14 | 6 |
東工大 | 10 | 11 | 6 |
合計 | 37 | 58 | 35 |
卒業生 | 339 | 332 | 359 |
東大現役率 | 4.1% | 6.0% | 6.1% |
東京一工現役率 | 10.9% | 17.5% | 9.7% |
いかがでしょうか。おそらく皆様の想像以上に洗足学園の合格実績は良好ではないですか?
まず東大現役合格率は、昨年、一昨年と豊島岡を上回っています。今年も拮抗しているといってもいいでしょう。そして、東京一工現役合格率は、2022年を除いてやはり拮抗しています。洗足の入口偏差値、特に6年前の偏差値を勘案すると、かなりいい実績といえるように思います。
洗足は一般に面倒見のいい学校と言われています。定期テストでは合格点を取るまで延々と追試を行うなど、端からみるとちょっと厳しそうなイメージも持ってしまいますが、実際上はどのようなものかわかりませんし、そうした教育によって成果を出しているということは数字が表しています。
他方、豊島岡も医学部志向が高い学校ということが言われますので、国公立医学部を含めると、洗足の合格実績を凌駕することも考えられます(上記の理由で国公立医学部については確認はしていませんが)。従って、今回のデータだけで、洗足を大学合格実績で下回っているとは一概には言えません。その点はご留意頂ければと思います。
ただ、洗足は豊島岡と遜色ない実績を上げている、というくらいのことは言えそうですよね。
桜蔭・JGはどうか?
豊島岡と洗足を調べると、では女子校トップの桜蔭やそれに次ぐJGはどうなんだろうということが気になってきますね。
次回は桜蔭・JGについて調べてみたいと思います。
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