【菊と稲荷】の始まりの物語はコチラです→『プロローグ。』
<あらすじ>
『怖いと思われている稲荷の誤解を解いてほしい』
その言葉と共に、六甲山の高取神社で
「神様」という存在に、接続してもらった私。
前からついていたという高野山の清高稲荷大明神さまの
子狐眷属の姿も確認できるようになり、
奇妙な共同生活(?)が始まっていた。
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前回の続きです*
三輪惠比須神社にて初開催される『えびすお茶会』について、
相談していた私に、八重事代主命は
「最初の一滴が大切」という言葉を渡した。
菊「……何色っぽくしましょう。うーん……」
八重事代主命(以下:八)「どう見せたい?
どうにでも見せる事はできると思って、遠慮なく決めればいい。
後はその ”姿” になるように、準備していくだけ」
八「可能性は可能ということ。
望んでみればいい」
菊「…………はい」
八「望む以上が届いているよね」
望む以上………確かに。
今の自分は数ヶ月前に望んでいたものでもない。
勝手にどんどん届けられている。
八「という事は、想像して望む事は、
"叶えられる可能性の塊" だということだ」
か…… 叶えられる可能性の塊。
八「それをね、応援したいと思っている」
八「こちらも後押しするには、向かいたい道のヒントが欲しいんだ。
間違った方向に押してしまっては大変だから」
ですよね。
だって、こちらの神様は
お仕事超特急でいらっしゃいますもんね。
(間違ったら戻るの大変💧)
八「時間は限られているからね。
でもまあ、間違ったとしてもそこから起こる循環もある。
どんな事でも捉え方次第」
菊「はい……」
八「大丈夫だよ(ニッコリ)」
菊「(キャーー✨)」
……と、福の神の微笑みにクラクラした所で、
ふと見ると、八重事代主命が私の背後を見た。
菊「…………」
その時振り返ってみたその風景。
そして再度見た八重事代主命の表情。
菊「…………
八重事代主命さま、また後で参りますね」
他の参拝者さんがいらしたので、
そう言って隣の琴比羅神社に移動した。
お祭りは7月でしたか? 8月でした?」
![image](https://stat.ameba.jp/user_images/20190609/14/rokkoyamama/23/95/j/o1080080914453731828.jpg?caw=800)
*2019年春の連載『ヒルコノミコト』はコチラです。
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