⛩【菊と稲荷】コトシロヌシ・4:海底のご神体。 | 神仏広告代理店

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【菊と稲荷】

【菊と稲荷】の始まりの物語はコチラです→『プロローグ。』

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<あらすじ>

 

『怖いと思われている稲荷の誤解を解いてほしい』 

 

その言葉と共に、六甲山の高取神社で

 

「神様」という存在に、前よりも強く接続してもらった私。

 

 

前からついていたという高野山の清高稲荷大明神さま

 

子狐眷属の姿も確認できるようになり、

 

奇妙な共同生活(?)が始まっていた。

 

 

その清高稲荷大明神に依頼されたお祭りが終わると同時に、

 

次のミッションが始まっていた。

 

 

それは「事代主(コトシロヌシ)という神を解読すること。

 

事代主神とは、もう一柱の「えびす神」だった。

 

 

 

***

 

 

 

続きです。これまでのお話。

『【菊と稲荷】コトシロヌシ・1:届いたサイン』

『【菊と稲荷】コトシロヌシ・2:「えびす」という暗号。

『【菊と稲荷】コトシロヌシ・3:境界線の神。

 

 

 

「海底の活断層を抑えてくれている神」

 

そして

 

「水場との境界線に祀られ、海から守って下さっている神」

 

 

 

 

託宣の神である事代主神の持つ、

 

”もう一柱のえびす神” の、表に出ていない役割を追いかける私は、

 

島根の美保神社の古くから続く「特殊神事」というものにたどり着いた。

 

 

 

 

産土神様である稲荷大明神に言われた言葉。

 

 

image

 

 

「"古来から続く祭" には意味があります」

 

 

 

 

そこに繋がる、美保神社の特殊神事。

 

その『青柴垣神事(あおふしがきしんじ)』の動画を見たときに気がついた。

 

 

 

 

美保神社の公式サイトにも紹介されているこの画像にも見られるのだが、

 

男性が目をつむり、両側から支えられて海の方に歩いているというシーン。

 

 

 

動画で見ると、その動きはたどたどしくて、

 

最初に見たときに衝撃を受けた。

 

 

 

 

菊「?? この人、もしかして目をつむってはるん……?」

 

 

 

 

調べてみると、と『當屋(とうや)』と呼ばれるその人は、ご神事の間、

 

目を開けることも話すことも許されない。

 

 

 

 

そのまま船に乗り、神がかりを体験する。

 

『當屋』は、美保神社の神の依り代。つまり「生き神」ということになる。

 

 

 

 

菊「目も開けられない。話もできない。

 

でも……耳は聞こえてる。

 

……それって深い海の中にいる状態ってことなんちゃうん」

 

 

 

 

海底の事代主神とシンクロできるように、

 

同じ状態に心も身体ももっていく。

 

 

 

 

それがこの依り代となる『當屋』が神がかる条件なのでは。

 

 

 

 

 

クジラやイルカの声が海中で響き、遠くまで届くように

 

音波は空気中よりも早く、遠くまで伝わる。

 

 

 

 

菊「美保神社が "鳴物の神様" って謳っているのも、

 

音じゃないと信仰が神様に届かないからなんじゃないのかな」

 

 

 

子狐「……………」

 

 

 

美保神社のこの不思議な特殊神事のことを想像し、

 

ますます事代主神が海底にいるということを感じていた私は、

 

西宮図書館で『恵比寿信仰』という本を手にし、また新たな事実を知る。

 

 

 

 

えびす大神が教えてくれた通り、西宮図書館には『福神』というコーナーがあり、

 

そこにはえびす信仰に詳しい書籍も並んでいた。

 

 

 

そこにあった『恵比寿信仰』という本に、何度もこの話が紹介されている。

 

 

 

 

恵比寿石。

 

そう呼ばれる "えびす神のご神体"の話。

 

 

 

 

それは、目をつむった状態の若者が海に潜り、

 

最初に触れた海底の石を持ち帰るというもの。

 

 

 

 

それを "えびす神のご神体"として祀る。

 

 

 

 

不漁の時などに行われるこの行事。

 

この恵比寿石が人の体に似たものである場合には

 

大漁になると言われているらしい。

 

 

 

 

菊「それって、人というか人型の神を表してるってことだよね……。

 

"海底にいる人型の神様" を迎えるってこと……」

 

 

 

 

それは "えびす神が海底にいらっしゃる"

 

ということに、間違いがないということ。

 

 

image

 

 

潜る役は「郷の青年の中から最も品性の優れた者」などとある。

 

 

 

その理由は分からないけど。

 

そのまま海にさらわれてしまっても構わないような者に

 

ご神体は授けられなかったんだと思う。

 

 

 

海に潜って、底から石を拾ってくるという単純なことであっても

 

それは真剣なご神事で。

 

 

 

 

 

そしてその "海底の石" というものに私は

 

山に鎮座する磐座のように、その土地を鎮めている意味を感じた。

 

 

 

 

 

「私……美保神社という場所に行ってみたい」

 

 

強く強く、そう思った。

 

 

 

 

 

 

《続く》
 
 
⛩【菊と稲荷】次のお話はこちら*
 
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