【菊と稲荷】の始まりの物語はコチラです→『プロローグ。』
<あらすじ>
『怖いと思われている稲荷の誤解を解いてほしい』
その言葉と共に、六甲山の高取神社で
「神様」という存在に、前よりも強く接続してもらった私。
前からついていたという高野山の清高稲荷大明神さまの
子狐眷属の姿も確認できるようになり、
奇妙な共同生活(?)が始まっていた。
***
昨日。出雲に行ってきた。
それは突然の流れで、出雲大社に行くことになり。
でも私は「美保神社に行きたい」とリクエストして、
初めての出雲地方、そこで降り立った場所が美保神社となった。
美保神社の事代主神に、触れた。
事代主神は言葉を渡すと同時に『当り矢』を見せてくれた。
私はここに来る前日の夜に、こんな風に書いていた。
今日、お祭りには行けなかったけど、源九郎稲荷大明神さまがくれはった弓で
ビュンと出雲にも飛ばして下さるのかも。
使う矢は、清高稲荷大明神さまの矢。
そのご縁の結ぶ先。
源九郎稲荷大明神さまがくださった言葉。
「縁の導く先に、喜びの矢を放て」
私は今は、事代主神さまの喜ぶ姿が見たい。
これを書いた次の日に、その放った矢は『当り矢』となって目の前に現れた。
………事代主神は、私に喜ぶ姿を
見せたいと思う気持ちを知らせてくれた。そう思った。
菊「………………」
その時に見上げた美保の空。
神戸の長田神社。
美保神社と同じ、事代主神を主祭神とする歴史ある神社。
事代主神は日本神話において、国譲りの中で登場する。
大国主の長男とされ、タケミカヅチ神が大国主に国譲りを迫った際に、
「美保ヶ崎で釣りをしている、息子の事代主が答える」と大国主が伝えた。
そしてタケミカヅチ神からの国譲りの話に「承知した」と答え、船を踏み傾け、
天ノ逆手を打ち青柴垣に変え、その中に隠れたとされる神。
それが事代主神。
大国主に変わって伝えたことから「神のお告げの託宣の神」とされている。
でもこの長田神社に初めて参拝にきた時、私は別の「役割」を
この事代主神に予感していた。
その予感が的中だと教えるように、
拝殿にいた私に、その ”サイン” は突然届いた。
菊「初めまして。事代主神さま」
初めての参拝。
だいたいこのタイミングでは何の反応もない場合が多い。
菊「………でも……お言葉欲しいんだけどな」
その時、ポケットに入れていたiPhoneがブルブルした。
菊「?(ま、いーか後で。メールかな?)」
そのまま拝殿にいると再び同様に、iPhoneがブルブルした。
菊「??」
そしてそれは続いた。全部で4回。
菊「?? なんだろ? 急ぎの連絡?」
そう思って拝殿に立ったまま確認した画面には、メールが届いていた。
菊「………………何……これ」
【訓練】緊急地震速報
【訓練】大津波警報
訓練 DRILL「兵庫県南海トラフ地震津波一斉避難訓練」
兵庫県南海トラフ地震津波一斉避難訓練
この4通のメールを確認した私の鼓動は早まった。
そして、全身に鳥肌が立った。
この時、私が
事代主神に感じていた「役割」……
それは
『海底の活断層を抑えてくれている神』というものだった。
《続く》
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