⛩【菊と稲荷】ヒルコノミコト・10:夏至の日の出ライン。 | 神仏広告代理店

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【菊と稲荷】

【菊と稲荷】の始まりの物語はコチラです→『プロローグ。』

 
 

<あらすじ>

 

『怖いと思われている稲荷の誤解を解いてほしい』 

 

その言葉と共に、六甲山の高取神社で

 

「神様」という存在に、接続してもらった私。

 

 

前からついていたという高野山の清高稲荷大明神さま

 

子狐眷属の姿も確認できるようになり、

 

奇妙な共同生活(?)が始まっていた。

 

 

 

【菊と稲荷】ヒルコノミコト・7:サナギ。

【菊と稲荷】ヒルコノミコト・8:端っこの第一殿。

【菊と稲荷】ヒルコノミコト・9:鯛。

 

 

 

 

 

えべっさまは『太陽』を象徴的に『鯛』として、

 

太陽を釣り上げ(= 日の出)、大切に守っている神さまなのでは……?

 

 

そう考察した私だが、ちょっと安直すぎないかと更に資料を探していた。

 

 

 

 

 

菊「えーとえーとえーと……

 

なんかなー、前に太陽の軌道? なんかその辺に関する事で、

 

阪神間のえびす神社について書いてたのを読んだことあったんだけどな〜」

 

 

 

そこで「太陽」「軌道」……あたりで検索して見つけた図。

 

 

『伊奘諾神宮を中心とした太陽の動き』というページに

 

それは詳しく紹介されていた。

 

 

 

 

菊「そうそうそう!

 

なんかこういう解説図!!✨

 

この線かなあ……角度的に気になるのは」

 

 

 

 

それは『夏至の日の出ライン』というもの。

 

その右上がりのラインを見ながら、地図を拡大してみた。

 

 

 

菊「……………ほらこれ……」

 

 

 

 

「和田岬」はえびす大神が初めて出現したと言われる場所。

 

 

 

そこから「西の方に良き宮地がある」と漁師に運ばせ、

 

現在の西宮神社のある辺りにお鎮まりになったとされる。

 

 

 

和田岬と西宮神社の場所に赤丸を入れ、線で繋ぐと

 

『夏至の日の出ライン』と角度がほぼ一致している。

 

 

 

ちなみに昔の西宮神社あたりの地形はこんな風。

 

真ん中辺に西宮神社。

 

 

 
 
一番濃い水色が現在の海。
 
薄い水色は、埋め立てられ今では陸地になっている場所。
 
 
 
菊「廣田神社から西宮神社まで、昔は船で行き来していたって聞いたことあるけど、
 
こんな風に海が入り込んでたんだね……」
 
 
 
 
海の向こうの太陽を釣ろうと思ったら『夏至の日の出ライン』の端っこが
 
当時は西宮神社あたりになったのだろう。
 
 
 
 
菊「やっぱり物理的に少しでも
 
太陽の昇る場所の近くに、行こうとなさったのかな」
 
 
 
 

「えびす神は東に配置するほどにと喜ぶ」という事を、以前読んだ事もあるが、

 

そこにも繋がると思った。

 

 

 

 

 

菊「夏至。これが気になる。"夏至の日の出ライン"

 

 

そして検索した結果、わかったこと。

 

 

 

 

 

夏至の頃の数日間、

 

日の出は “二見浦の夫婦岩” の間から登る。

 

 

 

 

大小2つの岩を大注連縄で結んでいる夫婦岩は、

海中に沈む猿田彦大御神の興玉神石と、

日の大神(日の出)を拝する鳥居の役割を果たす。

 

 

 

菊「日の出を拝する鳥居……」

 

 

 

毎年太陽のエネルギーが最も溢れる夏至の日は、

夫婦岩の間から差し昇る朝日を拝することが出来る。

 

 

 

菊「夏至の日は、ここから太陽が昇る……」

 

 

 

この二見浦のそばの神社が二見興玉神社で、天孫降臨の際に道案内を務めた

「道開き(導き)の神」といわれている猿田彦大神を祀っている。

 

興玉神石は、猿田彦大神の化身とも言われている。

 

 

 

菊「あ〜…… 猿田彦さまかあ……(ガックシ)」

 

子狐2「なんでガックシなの??」

 

 

 

菊「ここにヒルコノミコトさまが祀られていたら、

 

それこそ完璧に太陽を釣り上げてる感じで………」

 

 

 

と言いながら思い出した。

 

 

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猿田彦大神………

 

 

 

 

 

 

『青柴垣神事』のとき、

 

二の鳥居で事代主神を待ってはった………

 

 

 

 

 

 

『鳥居』……

 

 "日の出" にとってのそれは『二見浦の夫婦岩』

 

 

 

ということはこの時のシーンは、鳥居としての二見浦の夫婦岩と、

 

そのすぐ向こうにある「猿田彦の化身」とされる興玉神石が並んでいるシーン。

 

 

 

 

太陽のエネルギーが最も溢れる夏至の日の太陽。

 

 

 

 

菊「夏至の”日の出”も再現しているのかな。

 

『青柴垣神事』って……」

 

 

 

 

私は美保神社そばのカフェに置いてあった

 

美保神社について書かれた書籍からのメモを取り出した。

 

 

 

 

 

美保神社では国譲りを、大和朝廷権力への屈服とする説は取らず、

 

日本国創業のために事代主神が神慮をもって英断し、

 

ともに国土造営にあたったと解釈する。

 

 

 

『青柴垣神事』は、国譲り神話にちなむ神事で、

 

事代主神の死と再生のドラマといわれる。

 

 

 

 

菊「共に国土造営……。そうか……だから」

 

 

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『青柴垣神事』で、船から降りた事代主神の依り代となった當屋の手から、

 

たくさんの日の丸扇子が参列者に渡されたり、

 

日像、月像の「光」を表す部分を頂戴していいというのは……

 

 

 

 

 

「求める者たちには、最もエネルギーの強い

 

太陽の光を惜しみなく与えていきたいという

 

事代主神さまの深くて温かいご神意……」

 

 

 

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事代主神の死と再生のドラマ

 

 

 

 

本当だ。

 

 

 

事代主神は……

 

事代主神は "光" を与える側としての役割も担い、蘇っておられた。

 

 

 

 

 

菊「………めっちゃ嬉しい」

 

 

 

 

 

自分が満たされる。

 

 

事代主神のくれた光が、自分の中に溢れるのを感じる。

 

 

 

 

 

菊「そういえば、西宮神社の海上渡御への行列でも

 

猿田彦大神さまは先導してはった……」

 

 

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という事は……

 

 

 

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猿田彦大神さまは、

 

『えびす神』のご神威を先導してはるんやわ。

 

 

 

 

 

 

それこそ……古代から……

 

 

 

 

 

 

 

夏至。その日は太陽のエネルギーが最も溢れる日だが、

 

そこを境に起こる事……

 

 

 

陽極まりて 陰と成す

 

 

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対立する二極は変化するものとし、

 

それぞれは極まると反転し、逆の性質になる事。

 

 

 

 

菊「それによって世界のバランスって保たれているんだよね。

 

えびす大神さまは、天照大御神さまのエネルギーが一番高まる夏至の時に、

 

そのエネルギーを釣る……つまり受けて、

 

陽から陰に変化させることで、この世のバランスを守って下さってる神様なんだ……」

 

 

 

 

 

ヒルコ・ヒルメは太陽神。

 

 

この双子の神様は、共にこの世界が豊かになるバランスを

 

『太陽』という大いなる存在に映しながら、常に守って下さっている……

 

 

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子狐2「ねえママ。クライマックス迎えました✨みたいな顔してるとこに割って入るけど、

 

この『えびす信仰事典』にこんなことが書いてあるよ」

 

 

 

子狐1「えべっさまは"夷三郎殿”で、

 

夷(えびす)と三郎殿は別の存在なんだって」

 

 

 

菊「……三郎殿? 誰それ……💧」

 

 

 

子狐1「だからえべっさまが"夷三郎殿”なんだって。

 

さらに夷(えびす)と三郎殿は別の存在なんだって。

 

気になるから調べようよ♪」

 

 

 

 

 

 

「…………エ💧」

 

 

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菊「えびす大神さまって……

 

"夷さま" と "三郎さま" に分かれるの?

 

二柱なの? もう一柱いてはるの???💧

 

って言うか、終わらないの??」

 

 

 

 

……まだ泣くのは早いらしいデス💧

 

 

 

《続きますぞ!》

 

 

 

 
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