【菊と稲荷】の始まりの物語はコチラです→『プロローグ。』
<あらすじ>
『怖いと思われている稲荷の誤解を解いてほしい』
その言葉と共に、六甲山の高取神社で
「神様」という存在に、接続してもらった私。
前からついていたという高野山の清高稲荷大明神さまの
子狐眷属の姿も確認できるようになり、
奇妙な共同生活(?)が始まっていた。
***
菊「このパッケージ……可愛いよねーーー♡」
西宮神社境内で入手した奉納菓子。
桐箱の中にはホールケーキが入っています♪
【菊と稲荷】連載の初めの頃。
突然「えべっさんを描きたい!」となり、
一応(笑)お手本画像を横に置いて、御影を描いた私。
エ。この姿で……大丈夫??
えべっさんって受け入れてもらえるかな?💧
いいのだろうか……💧
そんな風に、最初は自分で描きながらも「???」だった。
出来上がった御影データをiPhoneに入れて、
現地で撮影した本殿と合わせてみた。
「地味じゃない?(笑)」
と、ご感想(?)が多分、えびす大神から渡された。
菊「………た、確かに地味。。。何色がいいんですかね〜💧」
そう思って見た本殿の真榊(下画像の左側にある、鏡が飾られている縦に長いモノ)の
黄緑とコーラルの配色がピンときた。
帰宅してすぐに装束の配色を変更。
菊「……ポップすぎないかな〜💧」
だがしかし、
この配色がピタリと着地✨
菊「……ハマりはった……この配色でいこう✨」
そしてその二日後、海上渡御後に戻ってきた行列参加の方の中に、
私の御影の逆パターン配色のお子様が!(左のボク)
この少年↑が『えびす大神』役なのかは謎ですが、
この時私は「惜しい!ほぼあってる!!」とガッツポーズでした。笑。
菊「なんか "そうめん" ぽくない?」
三輪は「三輪そうめん」の産地。
三輪惠比須神社の2月の『初えびす』では、その年のそうめんの相場を
神伺いして決めているくらいなんです。
菊「あのみずらから下がってる真っ直ぐな長い髪とか、
生成り色の装束……
優しい清涼感っていうのかなー。
なんか八重さま、そうめんぽいなって思って」
子狐2「どう答えていいか悩むけど💧
清涼感は溢れていらっしゃるね♡」
菊「うん。なんかね、適当に描いてるわけじゃないんだけど……
かといって、めっちゃ資料とか調べて描いてるわけでもない御影なんだけど、
神様の本質や個性??なんかが、反映されてる気がするん」
御影。みかげ。
Wikipediaによると「神仏・貴人の像、写真、御真影など」とある。
神仏の絵というのもたくさんあるけれど……
鯛と釣竿を手にした『えべっさん』という神様は、
強い "統一イメージ" を持っているのではないだろうか。
なんというか。
キャラ立ち✨していらっしゃる。
子狐2「なんでえべっさまという神様は、姿がよく知られてるの?」
菊「もともとは確か、
えびすかきさんが全国に広めて回ったんだよね」
菊「えびすかきさんのスタイルも非日常って感じだったらしくて、
当時のエンターテインメントだったんだろねー✨」
子狐1「じゃあ、えびすかきさんも、えべっさまのお人形も
その時代のアイドルやスターみたいな感じだったってこと?」
菊「生きてるとしか思えない動きに、当時の観客はびっくりしはったやろね。
魂のないはずの人形にそれが宿り、動いて話してって……
なんかアニメーションの原点がそこにあるのかもって思うくらい。
……日本人がアニメ好きなのって、
"えびすかき" にときめいた遺伝子からなのかも!」
人形に映した「えべっさま」や、ある意味神様ブロマイドの「御神影(おみえ)」が
全国に広まっていったことで、
『えべっさん』の姿は多くの日本人の知るところとなった。
菊「私は土人形のえべっさまを飾ってる♪
なんかほっこりして、見ているだけでニコニコしちゃうよねー♡」
?「土人形のえべっさま "を"、じゃなくて
土人形のえべっさま "も"、だろ?(苦笑)」
菊「きゃーーーッッ恵比寿天さま………突然💧
えーと……そうですね……」
恵比寿天(以下:恵)「なんで、えーとってなるんだよ。
ここにお前の描いた "えびす一覧" 貼ってあるだろ?💧」
あーー♡ 確かに!!!
恵「……それにお前もある意味
”御神影” みたいなの作って広めたじゃないか」
菊「?」
恵「なんでピンと来ないんだよ💧」
菊「あーーーーーー。は、はい! 確かに!
……広めさせて頂きました✨恵比寿天さまの御影!!」
恵「私だけじゃなくてさ、事代主神や稲荷神もあったし……。
大きなものでなくても、カードだって同じだし」
菊「……ハイ。カードも飾ってくださったり、持ち歩いてくださったりと、
大事にしてくださる方がたくさんいらっしゃいます……(嬉)」
恵「飾ったりしてくれるなんて、
これまでの御神影と同じ役割を果たしてるってことだろ」
菊「………そ、そうですね。
私も神様カード集合フレームに手を合わせています……✨」
菊「そういえば、今日、こんなメッセージも頂いたところです」
恵「事代主神の色紙にお供えしてくれたり、
三輪の男前福神コンビカードも持ち歩いて、
なんか開運してるようなことを書いてくれてるじゃないか」
菊「このご感想読んで、涙目なりました。。
こんな風に大切にして頂けて。。
神様もご神徳発揮してくださってるみたいだし、嬉しくて*」
恵「こういういわゆる御影って、なんで広まるんだと思う?」
菊「……なんで……でしょう。神様を身近に感じる……ような」
恵「うん。なんで身近に感じるの?」
菊「見えないじゃないですか。神様って。
だから何らかのカタチで見えて、そのカタチが好きで、
さらに近くに置いておけるとなると……」
菊「(チラッと壁を見る)嬉しくなります♪
近くで見守ったり、応援してくださってる気がして♡」
恵「きっと昔々も同じだよな(笑)」
菊「え?」
恵「自分の暮らす中に神の姿があるってことで、
そこから力をもらったんだろうなってこと。
昔はお菓子なんかも今みたいにないしさ、活力の素が絶対的に少なかっただろ?」
菊「(お菓子って!笑)……確かにそうですね」
恵「それは逆の立場からしても同じってことなんだよ」
菊「逆の立場ですか?」
逆の立場って、神様側から見てということ?
恵「神の姿を暮らしの中に入れ込むことで、
その者たちを守ろうとしたんだ」
菊「…………」
恵「えびす大神は特に。とだけ言っておくよ」
えびす大神は特に……?
それってどういう意味なんだろ……?
そう思いながら、コーラルカラーに包まれたえびす大神の御影を想っていた。
《続く》
星語りリトリート in 星田妙見宮
集合場所*JR星田駅
募集人数*
参加費*6,000円(交通費・飲食費は各自負担)
現在、本殿にて清め祓いして頂いたカードを社務所にて頂けます。