【菊と稲荷】の始まりの物語はコチラです→『プロローグ。』
<あらすじ>
『怖いと思われている稲荷の誤解を解いてほしい』
その言葉と共に、六甲山の高取神社で
「神様」という存在に、接続してもらった私。
前からついていたという高野山の清高稲荷大明神さまの
子狐眷属の姿も確認できるようになり、
奇妙な共同生活(?)が始まっていた。
***
その30分後……くらいかな。
拝殿でシクシク泣いている私。
えびす大神(以下:え)「…………泣き虫やな、ほんま(笑)」
では溯ろう。
なぜにいい年した私が拝殿で泣いていたのか。
5月1日の令和元旦、私は『奉納絵馬』のベースを受け取りに、
西宮神社の受付にうかがいに行った。
でもなにせ『令話元旦』✨
みなさまお忙しそうだったので、改めて取りに参りますと告げた。
そのすぐ後に叔父が他界した。
権宮司さまから「受付に預けておきます」と電話で伺ったので、
喪も明けての今日、受付の巫女さまにそう伝えると、
奥から絵馬を手にされた権宮司さまが出てきて下さった。
絵馬のことで直にお話しをさせて頂くのは初めてて、
丁寧に丁寧に受け取ったその時、権宮司さまがおっしゃった。
権宮司さま「実は昨日、絵馬を送らせてもらったんです。
だから今日か明日、届くと思います」
菊「あ。すみません……その絵馬はお返ししたらよろしいですか?」
権宮司さま「それでもいいですし、描いて頂いても……」
菊「……………いいんですか……2枚………!💧」
という事で、なんと夢の絵馬奉納は
2倍達成という信じられない流れに✨
菊「………………(嘘みたいや……)」
呆然としている私に権宮司さまはおっしゃった。
権宮司さま「ちょうど今、奉納に来られたところなので、
見られますか?」
菊「はい! いいんですか? ぜひお願いします!」
受付前の『えびす資料室』におしゃれな女性たち。
神社に作品の奉納活動をされているアーチストの方々でした。
菊「……かっこいいですね✨」
いろいろとお話をしていると、何とこの後、三輪惠比須神社さまに行かれるらしい!
菊「私、三輪惠比須さんの広告作ってるんです!(興奮!!!)」
などというすっごい流れの中、
気がつけば持っていた神様カードをその女性たちにお渡しし、
さらに恐れ多くもそこにいらした権宮司様にまで、
ペラペラと解説してお渡し…………していました💧(でかした!夢中の自分!!)
何という神タイミング。
八重さま……✨
縁結びに強すぎて強烈に好き(←何されても好きですけど)
そしてそのあと、本えびす講員特権✨で正式参拝。
お正月と十日戎の昇殿参拝しか経験がなかったので、
緊張しつつ通された拝殿に座る。
ドン ドン ドン
自分のためだけに響く大太鼓の音。
菊「………………」
えびす大神さま………いつも想像の上を与えて下さる。
そう思うと涙が滲んだ。
え「………泣くのはまだ早いで。
まだこれから作品描くんやろ?(笑)」
えびす大神が現れた。
菊「……夢だったんで。絵馬奉納……なのに2枚とか。
本当にありがとうございます。。。」
え「今朝、盤石は見えないって書いてたやろ?」
菊「あ、はい。書いていました」
え「見えへんでも強いものは、ちゃんとそこにあるねんで」
菊「…………」
え「お菊ちゃん、自分の広告代理店にもなりや(笑)」
菊「え? は?💧 "自分の広告代理店" ですか??」
え「もともとリクルートの代理店にいたけどさ、
リクリートも自社の広告、いつも上手いやん(笑)」
菊「………確かに」
須佐之男大神(以下:須)「令和の御影師とか名乗ったら?」
菊「エ。れ、令和の御影師???
……それ、かっこよすぎませんか💧」
須「でも何の嘘もないで。
令和 やし、お前 御影描いてるし(笑)」
え「さ
須「さすが影の薄い須佐之男ってキャッチ持ってるだけあるなそれも嘘ないもんな(笑)」
え「・・・💧」
須「やろ? 先に言うたった♪(ガッツポーズ✨)」
え「(……苦笑)確かにたまたま令和っていう年号がかっこいいから
かっこよく聞こえるだけで(笑)100%そのまんまやな」
言われてみれば、
その通りかもしれませんね。
須「使え使え!ラッキーやん! たまたまかっこいい年号で♪」
菊「さすが須佐之男大神さまは”人生を変えて下さる神様”
それ頂きます。なんか照れるけど」
名乗ります。
え「名乗ったもん勝ち♪ しかも嘘じゃない(笑)」
須「そうそう。こういうことは決めたら後から勝手についてくるねん♪」
突然決まった新しいキャッチコピー?
いつもの透明感あふれる本殿拝殿空間で、私はなんか新しくなりました。
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*2016年春の連載『ヒルコノミコト』はコチラです。
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