年間365冊×今年22年目 武道場主 兼 投資会社・コンサル会社   オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

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ウォーレン・バフェットの生声/ディヴィッド・アンドリューズ 26111

 

★★★★★

「強ければなんでもあり」な米国において、

ウォーレン・バフェットさんが

古き良き価値観や良心を説くのを読んでほっとする。


 あなたにとって最高の投資先はあなた自身です。
 それに勝るものはありません。

 
ホント、その通り。
バフェットさんと比較するのはまったくおこがましいけれど、
私もいろいろなものに投資をしてきた。
でも最高の投資先は間違いなく自分、だった。
グロービス経営大学院の皆さんにお伝えしたい。
 
 相続について
 
 大金持ちが自分の子どもに残すべき財産は、
 何でも好きなことができるくらいの額がいいのであって、
 何もする氣が起きなくなるほど巨額であってはいけません。 
 
なるほど・・この違いは微妙で味わい深い。。
個人的な意見としては娘たちにお金はなるべく残さない方が良い。
なぜならば、
「楽しく仕事して皆様に喜んで頂いて結果お金もがっつり稼げる」
ことほど嬉しいことないから。この喜びを娘たちから奪って良いのか?
と最近よく思う。
 
 トラブルに見舞われた企業を狙う
 我々にとって一番好都合なのは、
 よい会社が一時的なトラブルに見舞われた時です。
 我々はよい会社が手術台に乗った時に買いたいものです。
 
株式投資のコツはこれに尽きるのだろう。
 

北極星 僕たちはどう働くか/西野亮廣 26110

 

★★★★☆

西野亮廣さんの新刊。

 

 「西野亮廣のビジネス書史上ブッちぎりの最高傑作!」

 

との腹帯コピーに誘われて。

 

個人的には。。

など前の著書の方が好みかな。。

 

本書ではかなり「舞台」や「映画」に軸足が置かれており、

他のビジネスへの応用展開がイメージしにくい。

 

「西野亮廣のビジネス書史上ブッちぎりの最高傑作!」

 

とまで言われなければ素直に

「おお、西野亮廣さんまた進化している!」

と楽しめたのかもしれない。

 

夢と金 /西野亮廣 25343

夢と金 /西野亮廣 23136

 

新世界/西野亮廣 25229

新世界/西野亮廣 23102

 

革命のファンファーレ 現代のお金と広告/西野亮廣 24048

革命のファンファーレ 現代のお金と広告/西野亮廣 21051

革命のファンファーレ 現代のお金と広告/西野亮廣 18234

革命のファンファーレ 現代のお金と広告/西野亮廣 18070

 

魔法のコンパス 道なき道の歩き方/西野亮廣 23055

魔法のコンパス 道なき道の歩き方/西野亮廣 22037

 

新・魔法のコンパス/西野亮廣 22045

 

グッド・コマーシャル/西野亮廣 18247

 

えんとつ町のプペル/にしのあきひろ 18249

運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」/橘玲 安藤寿康 26109

 

★★★★★

AMAZONの説明

 

 知能格差社会の真実から遺伝的な適性の見つけ方まで
 知性、能力、性格、そして運まで――。

 行動遺伝学が明らかにしたのは、

 人間社会のあらゆる面を「遺伝の影」が覆っており、

 それから誰も逃れられないということだった。

 私たちは、残酷すぎる世界の真実といかに向き合うべきか。

 理不尽を乗り越え、成功を手にするための方法は存在するのか。

 ベストセラー作家と、行動遺伝学の第一人者が徹底的に論じる決定版

 

の通り。

「残酷すぎる世界の真実」をフーテンの寅さん的に言うと

「それを言っちゃあおしまいだよ」かな。

 

行動遺伝学の第一人者に切り込む

橘玲さんの学習能力と咀嚼力・解釈力と

それを紡ぎだす言語化能力にひたすら驚きつつ、

娘二人のいろいろな特性を思い出し引き寄せて、
希望とため息を行ったり来たりしながら聴く。

沈む日本とカオス化する世界/内田樹 26108

 

★★★★★

久しぶりの内田樹先生の本。

 

 私の主宰する道場は一種の「コモン(共有地)」である。

 私が土地を買い、建物を建て、そして「みんな」に使ってもらっている。

 コモンの立ち上げは私の「持ち出し」である。

 でも、私は「持ち出し」だとは思っていない。

 というのは、私は多田宏先生という偉大な師から

 武道の哲学と技術を「贈られた」からである。

 「贈られた」ものは退蔵してはならない。

 贈与されたものを退蔵すると、何か悪いことが起きる。

 場合によっては死ぬ。この教えに例外はない。

 贈与されたものがあれば、

 それを次の受け手に「パス」しなければならない。

 人類発祥以来このルールは変わったことがない。

 私はこの太古からのルールに従っているだけである。

 師からの贈り物を次世代に伝えるのは私の義務である。

 だから道場を建てた。これは神聖なる「私の割り前」である。

 「なんでオレだけがこんな余計に負担しなくちゃならないんだ。

 誰かちょっと肩代わりしてくれたっていいじゃないか」

 というような話ではない。

 贈与に対する反対給付義務を果たすことで、

 私は師の師のそのまた師から続く長い贈与と

 反対給付の流れの中の一つの環になることができたからである。

 

素晴らしいなぁ。

内田樹先生の多田宏先生が

私にとっての荒谷卓先生だね。

大事なところを繰り返す。

 

 偉大な師から武道の哲学と技術を「贈られた」からである。

 「贈られた」ものは退蔵してはならない。

 

 私は師の師のそのまた師から続く長い贈与と
 反対給付の流れの中の一つの環になることができたからである。

 

私も一つの環になれるよう一層精進したい。

 

 私自身は武道や能楽など、いくつかの芸事を学んできた。

 学び始めて合氣道は 50年に及ぶ。

 合氣道を学び始めた時点で、

 私は自分がこれから何を学ぶことになるのか何もわかっていなかった。

 自分がそれからあと会得することになる技術を

 呼ぶ名詞を知らなかったし、

 その後に操作できるようになる身体部位を感知したこともなかった。

 「氣海丹田に氣を集める」ことも「胸を落とす」ことも

 「手の内を替える」ことも、

 ある日そういうことができるようになっている自分を発見するのである。

 「そういうこと」ができるようになりたいという「欠如」が先行して、

 それを「補充」したのではない。

 この世にそのような身体部位があることも知らず、

 それを操作する技術があることも知らないにもかかわらず、

 稽古を積んでいるうちに、ある日できるようになっているのである。 

 

 もちろん稽古にはきちんとした教育体系がある。

 それは「先達についてゆく」ということである。

 ただし、どこに行くのか、どういう経路をたどるのか、

 いつ何が身につくのか、事前には何も情報が与えられない。

 ただ「先達」の背中を見ながら歩き続けるだけである。

 自分が踏破すべき行程のどこにいるのか、

 目的地に到達するまでにどれだけの歳月を要するのか、

 何もわからない。

 自分が修行していることの意味を叙する語彙も、

 その価値を考量するものさしも自分にはない。

 そこから「学び」は始まる。

 でも、それが武道や宗教や芸能における「修行」なのである。

 

素晴らしいな、内田樹先生の言語化能力。

僭越ながらさらに付け加えるとするならば、

「目的地」に到達できるかどうか、も武道はわからない。

それでも「何か」を期待して、学び始める。

 

 

健全な肉体に狂氣は宿る――生きづらさの正体/内田樹 春日武彦 25356

 

戦後民主主義に僕から一票/内田樹 25303

 

態度が悪くてすみません ――内なる「他者」との出会い/内田樹 25147

 

沈む祖国を救うには/内田樹 25119

 

新しい戦前 この国の"いま"を読み解く/内田樹 白井聡 25066

新しい戦前 この国の"いま"を読み解く/内田樹 白井聡 24154

 

下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち/内田 樹 07296

 

街場の米中論/内田樹 24198

 

新しい戦前 この国の"いま"を読み解く/内田樹 白井聡 24154

 

聖地巡礼ライジング: 熊野紀行/内田樹 釈徹宗 23229

 

複雑化の教育論/内田樹 22160

 

ためらいの倫理学 戦争・性・物語/内田樹 22136

 

 

街場の天皇論/内田樹 22098

 

評価と贈与の経済学/内田樹, 岡田斗司夫 FREEex 22083

 

日本戦後史論/内田樹 白井聡 22065

 

街場のメディア論/内田樹 22015

 

寝ながら学べる構造主義/内田樹 21346

 

期間限定の思想「おじさん」的思考2/内田樹 21333

 

「おじさん」的思考/内田樹 21316

 

疲れすぎて眠れぬ夜のために/内田樹 21302

 

先生はえらい/内田樹 21260

 

修行論/内田樹 21257

 

ローカリズム宣言―「成長」から「定常」へ/内田樹 18095


悩める人、いらっしゃい 内田樹の生存戦略/内田樹 17071


いきなりはじめる仏教入門/内田樹 釈徹宗 15341

ぼくらの身体修行論/内田樹 平尾剛 15275

一神教と国家 イスラーム、キリスト教、ユダヤ教/内田樹 中田考 15259

内田樹の大市民講座/内田樹 15085

身体知-身体が教えてくれること (木星叢書)/内田 樹, 三砂 ちづる 07318

身体を通して時代を読む/甲野 善紀, 内田 樹 07052

私の身体は頭がいい―非中枢的身体論/内田 樹 06357

 

日本辺境論 (新潮新書)/内田 樹 10308

世界現代史 なぜ「力こそ正義」はよみがえったのか/川北省吾 26107

 

★★★★★

川北省吾さんという国際ジャーナリストによる世界現代史。

『なぜ「力こそ正義」はよみがえったのか』という問いに向き合い、

世界中の膨大な関係者への取材によって書かれたもの。

 

この「はじめに」に全て書かれている。

 

 プーチンはなぜ、ウクライナへ侵攻したのか。

 何が習近平を駆り立てているのか。

 トランプが返り咲いたのはどうしてか──。

 本書はこうした問いに向き合った 1人の

 日本人ジャーナリストの取材と思索の記録である。 

 

 それぞれが壮大な問いかけであり、私個人の手に余る。

 しかし、さまざまな事象を観察し、

 取材を重ねるうちに、おぼろげに見えてきたものがある。

 「ツァイトガイスト(時代精神)」とも呼ぶべき時代の空氣だ。 

 

 多くのメトロノームを一斉に起動させると、

 最初はバラバラに振動する。

 しかし、時間がたつうちに同調し、次第にリズムがそろっていく。

 「同期(シンクロ)現象」と呼ばれ、蛍の明滅などにも見られるという。 

 

 古代の賢人は「万物は共鳴する」と喝破した。

 現代社会に生きる私たちにも同じことが言える。

 異なる国に暮らしていても、相互に作用し合い、

 メトロノームのように同調し、

 一つの時代潮流(トレンドライン)を形成する──。 

 

 そんな視座から、現代と世界を理解しようと試みた。

 プーチンと習近平、トランプをバラバラに見るのではなく、

 共通のトレンドラインにおけるロシア的、中国的、そしてアメリカ的な

 表現と捉えるよう心掛けた。 

 

 3者を突き動かしているのは

 「失地回復(レコンキスタ)」への強烈な意志だ。

 だからプーチンはウクライナを再征服しようとし、

 習は「中華民族の偉大な復興」を唱え、

 トランプは「 MAGA(米国を再び偉大に)」を連呼する。

 

なるほど。

少し前に流行った言葉で言えば

「シンクロニシティ」を感じる。

プーチンと習近平、トランプ、

それぞれの立場に基づいた信じる正義を

振りかざし行動しているように見えるが、

「失地回復(レコンキスタ)」への強烈な意思、が共通点か。

ストーリーで学ぶ新規事業開発/山本哲也 26106

 

★★★★★

なんとなくあまり期待せず読み始めたのだが

タイトルに違わず新規事業開発に関しての考え方やフレームワークが

ストーリーで整理されておりとても分かりやすく良い本だった。

今後、グロービス企業研修で新規事業開発のお題で

担当することになったらもう一度種本の一つとして読み返したい。

封印の昭和史 戦後日本に仕組まれた「歴史の罠」の終焉/小室直樹 渡部昇一 26105

 

★★★★★

6年ぶり、このブログだけで3回目。

南京大虐殺や東京裁判による自虐史観を

論拠と共に徹底的に批判している。

今では著書である小室直樹先生や渡部昇一先生らのお陰で

この本に書かれていることが「当たり前」であるが、

この当時に真っ正面から異を唱えたことに敬服。

 

ちょっと驚いたのが、ABCD包囲網で石油を絶たれた際に

日本に残された備蓄が7か月であった、ということ。

今日本に残された石油は4月7日現在で

国家・民間合わせて228日。

※経済産業省資源エネルギー庁石油備蓄の状況

大東亜戦争開戦前とほぼ同じ状況だが、

今の日本のなんと呑氣なことよ。

 

週刊ダイヤモンド 4/4号 インベストメントバンカー/26104

 

★★★★★

まずここが興味深い。

 

 ロシアGDP「急減速」と成長二極化

 目立ち始めた”戦争経済”の代償

 

 ロシア政府はあらゆる財政手段を動 員し、

 戦争継続に不可欠な分野を支え ている。

 歳出の拡大で財政状況は逼迫 しているが、

 非軍事部門の歳出削減や増税、

 さらには国内銀行による国債引き受けによって、

 戦争継続の財源は依然として賄えている。

 現実的に、戦争継続はクレムリンの

 選択肢に残り続けているだろう。

 しかし経済の実態は、短期的な景氣押し上げ効果が剝落し、

 戦時経済体制のゆがみの下で、インフレ、高金利、 

 民間投資減退といった副作用が顕在化 している。

 膨張を続ける軍事財政が労働力や資本を吸収する

  「クラウディングアウ ト」が起き、

 軍需と無縁な民生部門を圧迫する状況が続けば、

 いずれ賃金や雇用環境の悪化を招き、

 生活水準の悪化が国民に浸透すれば、

 政権の支持基 盤を揺るがすリスクをはらむ。

 国内の経済・社会コストを抑制する観点からは、

 停戦に向けたインセンテ ィブは着実に高まり、

 経済の面から戦争継続へのブレーキが強まる可能性はある。

 

なるほど。根拠も示さず「ロシア不利」ばかりを言う

大手マスコミにはない説得力があるな。

ただ、時間はかかりそう。。

 

 蘇った「原子力ムラ」の亡霊

 中部電力・浜岡原発データ不正の衝撃

 東京電力との提携浮上も

 

 中部電力による浜岡原発のデータ不正の影響は、

 今後、各方面に及ぶだろう。

 ここでまず指摘しておきたいのは、

 日本政府が掲げる30年度の原子力の利用見通しが、

 実現不可能になった点で ある。

 25年2月に閣議決定された第7次エネ ルギー基本計画は、

 40年度の電源構成見通しにおける原子力の比率を約20% とした。

 その手前の30年度について政府は、

 21年に閣議決定した第6次エネ ルギー基本計画が

 打ち出した「原子力 比率20~22%」という見通しを、現在も維持している。

 この見通しを実現するためには、

 30年度までに27基の原子炉が設備利用率80%で

 稼働することが求められる

 (例えば、資源エネルギー 庁「2030年に向けたエネルギー政策の在り方」

 21年7月13日参照)。

 しかし、最近の東京電力ホールディ ングス(HD)・

 柏崎刈羽原発6号機の再稼働を踏まえても、

 日本の原発で現在稼働している原子炉は15基にすぎな い

 (11年3月の東京電力・福島第一原発事故時には、54基が稼働していた)。

 30年度に27基の原子炉を動かすためには、

 これら15基のほかに、規制委の許可は出ているものの

 再稼働に至ってない3基、および再審査中であるが規制委の

 許可が出ていない9基のすべてを、

 新規稼働ないし再稼働させなければならない。

 

日本のためになんてことをしてくれたんだ、中部電力さん・・・。

大手10社、中3社の中でもひときわ真面目なイメージだったんだが・・・。

 

観察力の鍛え方 一流のクリエイターは世界をどう見ているのか/佐渡島庸平 26103

 

★★★★★

程よく遠くて程よく近い感覚をお持ちの著者の方の様だ。

「ええっ?」というところもあれば

「ふんふん、そうだよね~」と頷くところもほどよくある。

どちらかに偏ると学びが少なくなるのかも。

 

 大学に入学してすぐ、教授にこんなことを言われたことを覚えている。

  「18歳の君たちは、世の中でもっとも保守的です。

 教科書に書いてある『わかったこと』ばかりを頭に詰め込んでいる。

 でも、革新的なことを考えるには『わからないこと』を

 学び続けないといけない。

 大学とは、わかったことを教える場ではなく、

 わからないことを一緒に学ぶ場です

 

このまま40~50代の企業研修で使えそうw

「グロービスとは、分かったことを教える場ではなく、

 分からないことを一緒に学ぶ場です」と。

 

 40歳になったときに、なぜ論語で「不惑」というのだろうかと考えた。

 自分は惑わなくていいような正解を知らないと思った。

 でも、ふと、そうではないかもしれないと氣づいた。

 あれが正解かもしれない、これが正解かもしれない、と惑わなくなる。

 それは、絶対的な正解を手に入れるということを意味しない。

 まったく逆で、「わからないこと」「あいまいなこと」を

 受け入れられているから、惑わず、なのだ。

 正解を思い求めるのをやめること。

 わからないに向き合い続けるのが、不惑、 40歳頃なのだ。

 

ここはかなり引っかかった。

どなたの本だったか、

「不惑は孔子のような聖人の話であり、

 我々のような凡人は四十にしてますます惑う」

と仰っていたがそちらの方が実感に近い四十代だった。。

 

 わからない状態に身を置き続けるとは、

 思考を停止しないということだ。

 観察をし、仮説を立て、問いを見つける。それを続ける。

 そう考えると、「わかる」以外にも

 思考停止ワードを日常的に使ってしまっていることに氣づく。

 わかるときに分けてしまって、思考しない状態に置いて、

 放置してしまう言葉たち。

 

「わかった」は思考停止ワードだよね。

ここは自分も氣を付けているところ。

 

 僕はこの本を書きながら、

 自分の思考がここにたどり着けたことに密かに興奮している。

 「あいまいを受け入れること」「いること」

 「今に集中すること」「目的を手放すこと」

 これらは、僕にとって別のことだった。 

 

 しかし、この本を書きながら、

 その4つが密接に結びついていて、

 同じことを違う側面から描写しているにすぎないと

 氣づくことができた。

 僕は何かをわかったのではない。

 氣づき、新たな問いの入口に立ったのだ。 

 

ここは同感。

甲野善紀先生的には

 

 矛盾を矛盾のまま矛盾なく

 

だろうか。亀井勝一郎さん的には

 

 「割り切り」とは、魂の弱さである。

 

だろうか。

分からないなら分からないなりに

受け止め受け入れつつも、そこで留まらない。

大事なことならば、固着しないと共に、

一生涯をかけて考え続ける。

世界は「関係」でできている美しくも過激な量子論/カルロ・ロヴェッリ 26102

 

★★★★☆

タイトルからして仏教に近い量子論なのかな?

と期待していたらその通りだった。

 

 現実は、対象物ではなく関係からなっているのだ。

 

などから始まり、これはお経の現代訳か?

と思わず思ってしまう量子論。

 

 ある種の属性が、別の対象物との

 関係においてのみ存在すると言われたからといって、

 決して驚くにはあたらない。

 その程度のことは、わたしたちもすでに承知しているのだから。

 たとえば速度は、ある対象物が別の対象物に対して

 示す属性である。

 みなさんがフェリーの甲板を歩くとき、

 そのフェリーに対してはある速度で、

 流れる水に対してはそれと違う速度で歩くことになる。

 さらに、地球に対してはそれらと別の速度で、

 太陽に対してはまた異なる速度で、

 天の川銀河に対してはさらに違う速度で……

 というふうにどこまでも際限なく続けることができる。

 速度は、(それとなく、あるいははっきりと)

 何に対して考えるのかを定めない限り、存在しない。

 それは、(みなさんとフェリー、みなさんと地球、

 みなさんと太陽など)二つの対象物に関する概念なのだ。

 つまり、何か別のものに対してだけ存在する属性であり、

 二つの存在の間の関係なのである。

 

なるほど。。ここはちょっと想像しただけでも

クラクラ眩暈がしてくる。

速度、って難しいんだな。

 

そのうち、本書はナーガルジュナ、

龍樹の世界観の説明にそれなりの紙面を費やす。

そうなんだ。般若心経の世界観に近いのかな、と思ったが。

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