年間365冊×今年22年目 武道場主 兼 投資会社・コンサル会社   オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

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コンテキスト・リーダーシップ 「最高の上司」と「最悪の上司」は文脈で決まる/山口周 26117

 

★★★★★

山口周さんの新刊。早速購入。

タイトルからすると、グロービスで言うところの

「条件適合リーダーシップ」的なものかな?と思ったが、

それ以上だったか。

何度も読み返したいが、今回特に印象に残ったのは

 

 環境を選ばず、どんな状況でも力を発揮できる

 「万能の人材」は存在しません。

 むしろ、自らの強みや特性が最も活かされる土壌を見極め、

 そこに身を置くことができる人こそが、

 結果的に最大の成果を上げるのです。 

 

 言い換えれば、キャリアにおける「成功」とは、

 個人の優秀さそのものではなく、

 資質とコンテキストとの適切なマッチングの産物なのです。

 

企業も個人も戦略はアダプティブに、ということだ。

グロービス経営大学院の「マーケティング・経営戦略基礎」などでは

「フレームワークでの情報整理に使う時間と労力は3割程度。

 そこから何が言えるのか?の『SoWhat?』や

 なぜそうなのか?『Why?』本当か?『True?』に

 7割の時間を労力を注ぎ込んで欲しい」

とよく申しているが、それとも通じる。

 

ここは本書のイシューではないと思うが、

こう説明すれば通じるのか!とハッとしたので引用。

 

 そもそも問題とは何でしょうか? 

 

 問題解決を専門とする職業 =コンサルティングの世界では、

 問題を「ありたい姿と現状との差分」と定義します。

 したがって「ありたい姿」が定義できなければ、

 問題は原理的に設定できません。 

 

と、ここまでは良く申し上げることだが、

 

 よく「現状を分析して問題を把握する」などという言い方がされますが、

 そもそも「問題」の定義が「ありたい姿と現状の差分」なのだとすれば、

 いくら現状だけを深く分析しても、

 そこに問題など見出しようがありません。 

 

 多くの人が考えているのとは異なり、

 実は「問題」というのは「現状」の中に内在しているわけではないのです。

 ですから、いくらつぶさに「現状」を分析しても、

 そこに「問題」など発見できるわけがありません。

 なぜなら「問題」というのは、

 元からどこかにあって発見されるようなものではなく、

 私たちが認知的に「新たに生成するもの」だからです。

 

なるほど。このように考え説明すればよいのか。

上手い。さすが山口周さん。

ただしクリティカルシンキングや戦略初心者に

これを申し上げると混乱しそう、とも思う。

 

ビジョンとともに働くということ/ 25336

ビジョンとともに働くということ/山口周 中川淳 24149

 

「仕事ができる」とはどういうことか?/楠木健 山口周 25315

 

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?/山口周 25283

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?/山口周 24274

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?/山口周 22217

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?/山口周 21098

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?/山口周 18255

 

アート思考/山口周 25159

 

ビジネスの未来――エコノミーにヒューマニティを取り戻す/山口周 25116

ビジネスの未来――エコノミーにヒューマニティを取り戻す/山口周 24365

ビジネスの未来――エコノミーにヒューマニティを取り戻す/山口周 23215

 

人生の経営戦略――自分の人生を自分で考えて生きるための戦略コンセプト20/山口周 25050

 

自由になるための技術 リベラルアーツ/山口周 24341

自由になるための技術 リベラルアーツ/山口周 24281

 

知的戦闘力を高める 独学の技法/山口周 24312

知的戦闘力を高める 独学の技法/山口周 21101

知的戦闘力を高める 独学の技法/山口周 19009

 

劣化するオッサン社会の処方箋/山口 周 24291

 

ニュータイプの時代/山口周 24258

ニュータイプの時代/山口周 21081

 

世界で最もイノベーティブな組織の作り方/山口周 24169

 

外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術/山口周 24139

外資系コンサルが教える 読書を仕事につなげる技術/山口周 22353

 

思考のコンパス ノーマルなき世界を生きるヒント/山口周 24119

 

武器になる哲学/山口周 24116

武器になる哲学/山口周 24027

武器になる哲学/山口周 21093

 

世界観をつくる 「感性×知性」の仕事術 水野学 山口周 23279

 

仕事選びのアートとサイエンス/山口周 23243

 

人生を守るための最後の時間術/山口周 23210

 

外資系コンサルが教えるプロジェクトマネジメント/山口周 23199

 

仮想空間シフト/尾原和啓 山口周 22280

 

外資系コンサルの知的生産術~プロだけが知る「99の心得」~/山口周 21250

AI経営講座 スーパーエッセンシャル版/東京大学松尾・岩澤研究室、PwCジャパンG 26116

 

★★★☆☆

おお、東京大学松尾・岩澤研究室の
研究講座が本になっているんだ!とKindleで見つけて即購入。
 

松尾豊先生らがAIと経営を

じっくり語ってくださる本を期待していたが、

PwCジャパンさんがほとんどの記事を書いて、

松尾豊先生や松尾・岩澤研の皆さんは

ご挨拶程度にしか登場しない。

まぁ、そうなるよな。。

 

 

週刊ダイヤモンド 4/11号 年収格差 業界・企業・世代 26115

 

★★★★☆

なるほど、とも思いつつ、だから何なの?とも思う、

週刊ダイヤモンドさんのこの特集。

 

年収格差が業界・企業・世代にある。

それはある意味仕方ない。

だからどうしようか?は

読み手が考え判断するべきことなのだろうか。

 

この「サラリーマン(敢えて古い言葉を使う)」の呪縛を

9年前に抜け出した身からすると、

「組織からのEXIT」も選択肢としては大いにあると思う。

組織を離れても喰っていける力。

それは組織の中にいても大いに生きる力。

 

この組織に縋らなければ生きていけないと思うか。

一人で何とでもなるけどこの組織が好きだから

もうちょっと付き合おうと思うのか。

見た目は大差なくても大いに違う。

 

現代語訳 風姿花伝/世阿弥 26114

 

★★★★☆

このブログ期間だけでも四回目。

前三回のブログを読み返しても

「ピンとこない」などのコメントばかりw

 

今回も最初は「武道家」目線で読み始めるが、

「講師」目線で読んだ方がためになりそう。

「能」も「講師」も観客や受講者がいる。

彼ら彼女らが自分のパフォーマンスを

どのように受け止めるか?が大事。

「コミュニケーション(パフォーマンス)は受け手が決める」

というところに共通点がありそう。

 

 因果の花を知ること、すなわち極意である。

 すべてのものみな因果である。

 初心からの芸能の数々は因である。

 能を究め、名を得ることは果である。

 されば稽古にあたる因をおろそかにすれば、

 果を得ることは難しい。

 これをよくよくわきまえること。

 

つまりはちゃんと稽古しろよ、

というのが秘伝の極意、というのが面白い。

稽古にまさるもの、無し。

 

風姿花伝/世阿弥 夏川賀央訳 16004

現代語訳 風姿花伝/世阿弥 10174
古典を読む 風姿花伝 (岩波現代文庫)/馬場 あき子 07189

 

名画の読解力 教養のある人は西洋美術のどこを楽しんでいるのか!?/田中久美子 26113

 

★★★★☆

名画をもっと楽しめれば、と。

 

 第4章では7枚の名画を紹介し、その読み解き方を紹介しました。

 もちろん自分の感情の赴くまま、感覚的に鑑賞することも大事なことです。

 ですが、本章を通して、ちょっとした予備知識だけで、

 驚くほど絵画鑑賞が面白くなるという知的興奮を

 味わっていただけたのではないでしょうか。

 ぼんやり観るしかなかった絵画が、

 これまでとは違う表情を見せてくれるはずです。

 絵画を〝観る〟のではなく、〝読む〟という姿勢が、

 あなたと名画との距離を近づけてくれます。

 数百年以上昔の画家たちが作品に込めた思いや

 メッセージを受け取るかどうかは、

 あなたの〝読解力〟にかかっています。

 

ここに著者の言いたいことが含まれていると思う。

力作であると思うのだが、カラーの絵は巻頭に集められており、

解説文と行ったり来たりするのがかなり面倒であったこと、

「西洋絵画」だけでも当然ながら膨大な作品があり、

どうしてもそれらを網羅しようという思いが強すぎて

名画それぞれを著者の独断と偏見・偏愛で絞って

もっともっと深掘りして欲しかったナ、と。

 

あと思うのが聖書やギリシア神話を学んだ方が

名画の読解力は格段に向上しそうであるが、

ギリシア神話の神々たちの実にだらしないことよ。

現在の価値観や美意識で判断してはイケないのは分かりつつも

略奪愛、不倫、近親相姦、親族殺しなどロクでもない奴ばかり。

そんなギリシア神話を学ぶのはかなり嫌だな。。。

致知 2026年5号 人を育てる 26112

致知 2026年5月号 人を育てる 特集

致知 2026年5号 人を育てる

★★★★★

十年以上継続している、グロービス経営大学院卒業生の

月例致知の会での皆さんのつぶやき

「なんだか1か月早いねぇ」と。

 

今回のテーマは「人を育てる」

グロービス経営大学院やグロービスマネジメントスクール、

グロービス企業研修で多々登壇させて頂いており、

ここ1年は荒谷流武道松戸支部で門人たちと稽古に励んでいる

自分にはとても身近な話。

ところが今回は想像を絶する亀井史巠さんのこんな話が。。

 

 亀井さんは下半身不随の父と片目失明し た母のもとに生を受け、

 五歳の時に被爆、生死の境を彷徨う貧し く厳しい生活を送ってきたが、

 両親は常に「神仏や祖先の御加護により

 尊い生命を授かってこの世に生まれてきたのだから、

 どんなことがあっても、どんな人とでも

 支え合って生き抜くこと」と教えられ、育ったという。

 その両親の教育が亀井さんの人格を育てたのである。

 亀井さんは両親によって育てられた人格を土台に、

 矯正職員になり、広島刑務所で全身から殺氣をみなぎらせている

 Sという死 刑囚と出会い、約三年、運動時間を利用し、

 「人としての道」をSに教え続けた。

 亀井さんが広島刑務所を転勤になった後、

 Sは処刑され、一通の遺書を亀井さんは手渡された。

 そこには亀井さんと出会い、教えを受けることが楽しくて仕方なかったことや

 「もっと早く亀井先生に出会っていたら自分の人生も変わっていた」と綴られ、

 自分を刑務所で産んだとずっと呪っていた母親にも感謝の言葉を添え、

 遺書は結ばれていた。

 亀井さんはまさに『大学』の三綱領を実践することでSの心を開き、

 その人生を変えたのである。

 人は四種類の人間に分かれると釈迦はいった。
 闇から闇に赴く人たち
 闇から光に赴く人たち
 光から闇に赴く人たち
 光から光に赴く人たち

 Sさんは闇に生まれた。

 もし亀井さんに出会っていなかったら闇に沈むままの人生になっていた。

 その人が亀井さんに出会って、最後に光に入って人生を終えた。
 たとえ闇に生まれても、よき人、よき教え、よき言葉に出会えば、

 人は光に入ることができる。人を育てることの本義がここにある。

 いくら知識や技能を教えたところで、本当に人を育てたとはいえない。

 人を育てるとは、心を育てることである。

 心を修める学びを身につけさせることである。

 亀井さんとSさんの人間ドラマは、そのことを私たちに教えている。

 二人の逸話から学ぶものは多い。

学生の頃、読んで強いショックを覚えた

死刑囚永山則夫さんによる「無知の涙」を思い出した。

極貧に生まれ今でいうニグレクトで最悪の幼少期を過ごした

永山則夫少年が4人を射殺。

連続殺人魔は獄中で目覚め字を学び本をむさぼり読み、

徹底的に自己を見つめ目を開いていった獄中手記。

自分がいかに恵まれているのか、に愕然とした。

 

Sであれば亀井史巠さんのように

もっと早くまともな人と出会い字を学び書を読めば、

永山則夫もこのSも生まれなかっただろうに。。

釈迦の言葉が深い。

 

私が接する受講生の皆さんは「光」の中で

大活躍されている方々ばかりではあるが、

もしかしたら心の奥底には実は

「闇」を抱えていらっしゃる方もいるかもしれない。

そんな方々へのわずかな光明にもなれたら嬉しい。

ウォーレン・バフェットの生声/ディヴィッド・アンドリューズ 26111

 

★★★★★

「強ければなんでもあり」な米国において、

ウォーレン・バフェットさんが

古き良き価値観や良心を説くのを読んでほっとする。


 あなたにとって最高の投資先はあなた自身です。
 それに勝るものはありません。

 
ホント、その通り。
バフェットさんと比較するのはまったくおこがましいけれど、
私もいろいろなものに投資をしてきた。
でも最高の投資先は間違いなく自分、だった。
グロービス経営大学院の皆さんにお伝えしたい。
 
 相続について
 
 大金持ちが自分の子どもに残すべき財産は、
 何でも好きなことができるくらいの額がいいのであって、
 何もする氣が起きなくなるほど巨額であってはいけません。 
 
なるほど・・この違いは微妙で味わい深い。。
個人的な意見としては娘たちにお金はなるべく残さない方が良い。
なぜならば、
「楽しく仕事して皆様に喜んで頂いて結果お金もがっつり稼げる」
ことほど嬉しいことないから。この喜びを娘たちから奪って良いのか?
と最近よく思う。
 
 トラブルに見舞われた企業を狙う
 我々にとって一番好都合なのは、
 よい会社が一時的なトラブルに見舞われた時です。
 我々はよい会社が手術台に乗った時に買いたいものです。
 
株式投資のコツはこれに尽きるのだろう。
 

北極星 僕たちはどう働くか/西野亮廣 26110

 

★★★★☆

西野亮廣さんの新刊。

 

 「西野亮廣のビジネス書史上ブッちぎりの最高傑作!」

 

との腹帯コピーに誘われて。

 

個人的には。。

など前の著書の方が好みかな。。

 

本書ではかなり「舞台」や「映画」に軸足が置かれており、

他のビジネスへの応用展開がイメージしにくい。

 

「西野亮廣のビジネス書史上ブッちぎりの最高傑作!」

 

とまで言われなければ素直に

「おお、西野亮廣さんまた進化している!」

と楽しめたのかもしれない。

 

夢と金 /西野亮廣 25343

夢と金 /西野亮廣 23136

 

新世界/西野亮廣 25229

新世界/西野亮廣 23102

 

革命のファンファーレ 現代のお金と広告/西野亮廣 24048

革命のファンファーレ 現代のお金と広告/西野亮廣 21051

革命のファンファーレ 現代のお金と広告/西野亮廣 18234

革命のファンファーレ 現代のお金と広告/西野亮廣 18070

 

魔法のコンパス 道なき道の歩き方/西野亮廣 23055

魔法のコンパス 道なき道の歩き方/西野亮廣 22037

 

新・魔法のコンパス/西野亮廣 22045

 

グッド・コマーシャル/西野亮廣 18247

 

えんとつ町のプペル/にしのあきひろ 18249

運は遺伝する 行動遺伝学が教える「成功法則」/橘玲 安藤寿康 26109

 

★★★★★

AMAZONの説明

 

 知能格差社会の真実から遺伝的な適性の見つけ方まで
 知性、能力、性格、そして運まで――。

 行動遺伝学が明らかにしたのは、

 人間社会のあらゆる面を「遺伝の影」が覆っており、

 それから誰も逃れられないということだった。

 私たちは、残酷すぎる世界の真実といかに向き合うべきか。

 理不尽を乗り越え、成功を手にするための方法は存在するのか。

 ベストセラー作家と、行動遺伝学の第一人者が徹底的に論じる決定版

 

の通り。

「残酷すぎる世界の真実」をフーテンの寅さん的に言うと

「それを言っちゃあおしまいだよ」かな。

 

行動遺伝学の第一人者に切り込む

橘玲さんの学習能力と咀嚼力・解釈力と

それを紡ぎだす言語化能力にひたすら驚きつつ、

娘二人のいろいろな特性を思い出し引き寄せて、
希望とため息を行ったり来たりしながら聴く。

沈む日本とカオス化する世界/内田樹 26108

 

★★★★★

久しぶりの内田樹先生の本。

 

 私の主宰する道場は一種の「コモン(共有地)」である。

 私が土地を買い、建物を建て、そして「みんな」に使ってもらっている。

 コモンの立ち上げは私の「持ち出し」である。

 でも、私は「持ち出し」だとは思っていない。

 というのは、私は多田宏先生という偉大な師から

 武道の哲学と技術を「贈られた」からである。

 「贈られた」ものは退蔵してはならない。

 贈与されたものを退蔵すると、何か悪いことが起きる。

 場合によっては死ぬ。この教えに例外はない。

 贈与されたものがあれば、

 それを次の受け手に「パス」しなければならない。

 人類発祥以来このルールは変わったことがない。

 私はこの太古からのルールに従っているだけである。

 師からの贈り物を次世代に伝えるのは私の義務である。

 だから道場を建てた。これは神聖なる「私の割り前」である。

 「なんでオレだけがこんな余計に負担しなくちゃならないんだ。

 誰かちょっと肩代わりしてくれたっていいじゃないか」

 というような話ではない。

 贈与に対する反対給付義務を果たすことで、

 私は師の師のそのまた師から続く長い贈与と

 反対給付の流れの中の一つの環になることができたからである。

 

素晴らしいなぁ。

内田樹先生の多田宏先生が

私にとっての荒谷卓先生だね。

大事なところを繰り返す。

 

 偉大な師から武道の哲学と技術を「贈られた」からである。

 「贈られた」ものは退蔵してはならない。

 

 私は師の師のそのまた師から続く長い贈与と
 反対給付の流れの中の一つの環になることができたからである。

 

私も一つの環になれるよう一層精進したい。

 

 私自身は武道や能楽など、いくつかの芸事を学んできた。

 学び始めて合氣道は 50年に及ぶ。

 合氣道を学び始めた時点で、

 私は自分がこれから何を学ぶことになるのか何もわかっていなかった。

 自分がそれからあと会得することになる技術を

 呼ぶ名詞を知らなかったし、

 その後に操作できるようになる身体部位を感知したこともなかった。

 「氣海丹田に氣を集める」ことも「胸を落とす」ことも

 「手の内を替える」ことも、

 ある日そういうことができるようになっている自分を発見するのである。

 「そういうこと」ができるようになりたいという「欠如」が先行して、

 それを「補充」したのではない。

 この世にそのような身体部位があることも知らず、

 それを操作する技術があることも知らないにもかかわらず、

 稽古を積んでいるうちに、ある日できるようになっているのである。 

 

 もちろん稽古にはきちんとした教育体系がある。

 それは「先達についてゆく」ということである。

 ただし、どこに行くのか、どういう経路をたどるのか、

 いつ何が身につくのか、事前には何も情報が与えられない。

 ただ「先達」の背中を見ながら歩き続けるだけである。

 自分が踏破すべき行程のどこにいるのか、

 目的地に到達するまでにどれだけの歳月を要するのか、

 何もわからない。

 自分が修行していることの意味を叙する語彙も、

 その価値を考量するものさしも自分にはない。

 そこから「学び」は始まる。

 でも、それが武道や宗教や芸能における「修行」なのである。

 

素晴らしいな、内田樹先生の言語化能力。

僭越ながらさらに付け加えるとするならば、

「目的地」に到達できるかどうか、も武道はわからない。

それでも「何か」を期待して、学び始める。

 

 

健全な肉体に狂氣は宿る――生きづらさの正体/内田樹 春日武彦 25356

 

戦後民主主義に僕から一票/内田樹 25303

 

態度が悪くてすみません ――内なる「他者」との出会い/内田樹 25147

 

沈む祖国を救うには/内田樹 25119

 

新しい戦前 この国の"いま"を読み解く/内田樹 白井聡 25066

新しい戦前 この国の"いま"を読み解く/内田樹 白井聡 24154

 

下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち/内田 樹 07296

 

街場の米中論/内田樹 24198

 

新しい戦前 この国の"いま"を読み解く/内田樹 白井聡 24154

 

聖地巡礼ライジング: 熊野紀行/内田樹 釈徹宗 23229

 

複雑化の教育論/内田樹 22160

 

ためらいの倫理学 戦争・性・物語/内田樹 22136

 

 

街場の天皇論/内田樹 22098

 

評価と贈与の経済学/内田樹, 岡田斗司夫 FREEex 22083

 

日本戦後史論/内田樹 白井聡 22065

 

街場のメディア論/内田樹 22015

 

寝ながら学べる構造主義/内田樹 21346

 

期間限定の思想「おじさん」的思考2/内田樹 21333

 

「おじさん」的思考/内田樹 21316

 

疲れすぎて眠れぬ夜のために/内田樹 21302

 

先生はえらい/内田樹 21260

 

修行論/内田樹 21257

 

ローカリズム宣言―「成長」から「定常」へ/内田樹 18095


悩める人、いらっしゃい 内田樹の生存戦略/内田樹 17071


いきなりはじめる仏教入門/内田樹 釈徹宗 15341

ぼくらの身体修行論/内田樹 平尾剛 15275

一神教と国家 イスラーム、キリスト教、ユダヤ教/内田樹 中田考 15259

内田樹の大市民講座/内田樹 15085

身体知-身体が教えてくれること (木星叢書)/内田 樹, 三砂 ちづる 07318

身体を通して時代を読む/甲野 善紀, 内田 樹 07052

私の身体は頭がいい―非中枢的身体論/内田 樹 06357

 

日本辺境論 (新潮新書)/内田 樹 10308

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