ゼロからはじめるフィジカルAI: フィジカルAI入門
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★★★★☆
フィジカルAIカタメ読み。
本書のフィジカルAIの定義はここ。
フィジカル AIとは何かわかりやすく言えば、
フィジカル AIとは「環境を理解し、自律的に判断し、
ロボットの身体を通じて現実世界に働きかける AI」です。
チャットで会話する AIとは違います。
画像を生成する AIとも違います。
フィジカル AIは、自分の腕で物をつかみ、
運び、歩き、人間と同じ空間で働く AI。
これまで SF映画の中にだけあった世界が、
いま現実になろうとしています。
なるほど。
人型ロボットは、最も複雑で高度な身体構造を持ちます。
なぜ難しいのか?その理由は明確です。
人間の歩行は、ふだん意識しないほど
複雑なバランス制御の塊だからです。
重心位置の維持、足裏圧力の調整、
素早い転倒予測、上半身と下半身の協調、
歩幅の調整、路面の状態推定といった制御が
毎秒 1000回以上行われています。
これらを同時に解く必要があるため、
二足歩行はロボット工学最大の難所でした。
しかし近年は、世界モデルと高精度制御の統合により、
歩行ロボットの性能が飛躍的に向上しています。
武道家として、ここは面白い。
「武道的に歩く」「武道的に立つ」ことはとても難しいのだが、
それはなぜかというとこの無意識かつ強制的な制御を
黙らせて武道としてあるべき歩き方をしなければならないから。
それをロボットの観点から教えてもらった。
★★★★★
スペイン・バルセロナの世界遺産
「サグラダ・ファミリア」は今年2026年6月10日に、
最高部となるメインタワー「イエスの塔」(高さ172.5メートル)が完成した。
設計者アントニオ・ガウディの没後100年の節目に。
サクラダ・ファミリアやアントニオ・ガウディは
以前よりとても氣になる存在で、
2017年JPMCを退職した際の「卒業旅行」は
スペイン・バルセロナを選び現在よりもかなり未完成な
サクラダ・ファミリアを堪能した。
その後、
にも本書の著者の外尾悦郎さんが登場。
その外尾悦郎さんの本書を今回手に取る。
2006年刊とのことで20年前だが
外尾悦郎さんのパッションが伝わってくる。
ガウディは一九二六年の六月七日、
サグラダ・ファミリアで過ごした最後の日の夕方、
ミサに出かける前に、仕事を終えた職人たちに向かって言いました。
私はその一言に込められていた精神が、
その後の建設をも支え続けてきたような氣がします。
「諸君、明日はもっと良いものをつくろう
このあと、不慮の事故でガウディは急死するのだが、
なんと素敵な遺言だろう。
人間は何も創造しない。
ただ、発見するだけである。
新しい作品のために自然の秩序を求める建築家は、
神の創造に寄与する。故に独創とは、
創造の起源に還ることである
孔子の「述べて作らず」を思い出す。
完成の意味
ここで、第一章の冒頭で掲げた質問に答えておきましょう。
サグラダ・ファミリアは、じつは二〇二〇年代の完成を
目指すと公言しています。
これだけの大プロジェクトですから、
予定通りに事が運ぶかは分かりませんが、
それにしても、これまでに建設された部分とかかった時間、
これから建設されていく部分を考え合わせたとき、
随分完成を急いでいる印象を持たれるのではないでしょうか。
そのことの是非をここで問うつもりはありません。
しかし、それが「何のためなのか」という
根本的な問いを見失わないようにする必要はあると思います。
これは、サグラダ・ファミリアに限らず、
現代の社会全体に通じている問題かも知れませんが、
手に入れられるものをできるだけ早く、多く得ようとする。
そのための効率を最優先にする。
それは時として、もちろん大切な場合もあるでしょう。
しかし、その先にある「何のために」、
あるいは「それは本当に多くの人を幸せにすることなのか」という問いを、
勇氣を持って、根氣強く、冷静に考え続けることは、
もっと大切ではないかと思います。
そうだなぁ。サクラダ・ファミリアのことを知ったのは
恐らく1992年のバルセロナオリンピックの時だと思うが
当時は「200~300年は完成しないのでは」と言われ、
「生きている間には完成しないのか」と思っていた。
それが技術の向上や寄付が集まるようになって
「完成」が見えてきた、近づいてきたことは喜ばしい反面、
大事なものを見失ってしまうのでは、
という怖さも感じる。
★★★★★
「大河の一滴」は五木寛之さんの単著の中で
最も多く読んだ本。その続編のAudibleを聴く。
何者かになろうと無理を重ねて成長し続けてきたけれど、
それでも自分の足りないところ弱いところは潰しきれず。
でもそんな自分でも良いじゃないか。
そんな甘いささやきに聴こえる五木寛之さんの本。
若かりしころは抵抗し続けてきたけれど、
最近は「ああ沁みるなぁ、その通りだなぁ」
と受け入れることができるようになったのは
退化か、成長か。
生きるヒント2 ‐いまの自分を信じるための12章/五木寛之 25115
生きるヒント ―自分の人生を愛するための12章―/五木寛之 25110
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★★★★★
インテリジェンスに通じた外交官であった
佐藤優さんの「人たらしの流儀」。
人たらしもここまで「技」として究められるのだ。
赤の広場の真向かいにマルクスの像があります。
その像に、卑猥な落書きがあった。
こんなことは、それまでは決してなかったことです。
国家が本当に崩壊し始めたのだと感じた象徴的な光景でした。
本当に秩序が崩れたのだと実感しました。
インテリジェンスの世界では、
そんな観察力も非常に重要なことなのです。
国家の中心になるような象徴的な場所に
卑猥な落書きを書かれるようになると、
それは国家が崩壊する危険な兆候と見るべきです。
なるほど。日本でもそのようなことが起こらぬようにしたいが、
「起こって欲しくないこと」として「正常化バイアス」が
働き過ぎないようにしないと。
確かに、その相当部分のところは、貨幣に換算できます。
ところが、氣をつけなければならないことがあります。
何でもかんでもお金で問題を解決しようとすると、
大変なことになります。
――どうなるんですか?
人によりますが、ウイスキーを二本ぐらい飲んだとき、
もっと欲しくなるほうですか?
――いや、そんなに飲めないです。もう、いいです。
そうでしょ。では、女性をひと晩に三人以上抱ける?
――いやー、もう、一人で十分です。
そう、普通の男性は、女性をひと晩で三人以上、
相手にするのは難しい。
ところが、金は、十万円もらうと、次は百万円、百万円もらうと、
次は一千万円欲しくなる。
――なるほど、欲望の数値に限界がない、と。
酒と女は、肉体的な限界があるので、欲望にも限界があります。
ところがお金には限界効用が逓減しないという
怖い特性があります。
だから、その金額が恐ろしいほど、跳ね上がる。
経済学やファイナンスで学んだ限界効用を
対象物で比較すると面白く、怖いものだ。
たしかファイナンスでは「ビール」だったが、
「カネ」だと確かに「良心の呵責」が無ければ無限かもしれない。
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致知 2026年9月号 めざすものを持つ
★★★★★
今回も素晴らしい方々が登場するのだが、
個人的にはやはりここ。
ピックアップ記事対談
出光佐三がめざしたもの
山口秀範(小中一貫校 「志明館」館長)
新保祐司(文芸批評家)
出光佐三さんと言えば何度も読んでいる
「海賊と呼ばれた男/百田尚樹」
を想起し、どうしても比べてしまう。
終戦の詔の後に出光佐三が店員に語った訓示「愚痴をやめよ」
など名場面がフラッシュバックするのだが、
個人的には日田重太郎さんとの男と男の友情や
日本とイランの絆を深めた日章丸のホルムズ海峡突破、
などなど、もっともっと深掘りして欲しかったが、
紙面の関係上やむを得ないか。。
また、「海賊と呼ばれた男」を読みたくなった。
★★★☆☆
ロボット研究の一貫。
ロボットの「心」は作れるか?
という壮大な、答えのなさそうな問い。
ロボットに本当の「心」が宿っているかどうかは、
今もまだ、誰にも証明できない問いのままです。
それでも、この問いに向き合うこと自体が、
私たちに多くのことを教えてくれます。
感情とは何か、理解とは何か、そして人を思いやるとはどういうことか
――ロボットという「もう一つの心」の可能性を考えることは、
遠回りのようで、実は人間自身の心を深く知るための、
確かな道すじになっています。
技術がこれからも進み、ロボットがもっと人間らしくなっていく未来で、
この問いはますます大切なものになっていくでしょう。
この本が、その未来を迎えるための、小さな一歩になれば嬉しいです。
ああ、やっぱりそうきたか。。
★★★★★
エッセイかと思ったら内田樹先生の半生記だった。
いじめが原因で小学校で登校拒否
受験勉強が嫌で日比谷高校中退
親の小言が聞きたくなくて家出
大検取って東大に入るも大学院3浪
8年間に32大学の教員試験に不合格
男として全否定された離婚
仕事より家事を優先して父子家庭12年
とかなり残念で波乱万丈で豪快だが
あまり羨ましいとは言えない(笑)人生。
でも
「やりたいこと」を諦めたことも、
「やりたくないこと」を我慢したことも、
僕には一度もありません。
には激しく同感、共感。
やりたくないことを我慢して続けるほど、人生長くない。
自由より自在に生きる 愉快さと葛藤の哲学/内田樹 近内悠太 26234
健全な肉体に狂氣は宿る――生きづらさの正体/内田樹 春日武彦 25356
態度が悪くてすみません ――内なる「他者」との出会い/内田樹 25147
新しい戦前 この国の"いま"を読み解く/内田樹 白井聡 25066
新しい戦前 この国の"いま"を読み解く/内田樹 白井聡 24154
下流志向──学ばない子どもたち、働かない若者たち/内田 樹 07296
新しい戦前 この国の"いま"を読み解く/内田樹 白井聡 24154
評価と贈与の経済学/内田樹, 岡田斗司夫 FREEex 22083