
世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?/山口周 24274

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2年ぶり4回目。ますます付箋だらけに。
今回新たに付箋を貼った中でも
特に印象深く感じたのはここ。
本当に、アップルの中核的な強みは
イノベーションなのでしょうか?
いや、私はそうは思いません。
このように指摘する理由は実にシンプルで、
アップルがイノベーションによって生み出した製品の数々は、
あっという間にコピーされてしまったからです。
もしアップルの強みがイノベーションにあるのだとすれば、
コピーされた後にも競争力を
維持し続けている理由を説明できません。
じゃあ、なんなのか? ということになるわけですが、
私は、アップルという会社の持つ本質的な強みは、
ブランドに付随するストーリーと世界観にあると考えています。
だからこそ、機能も外観も似たり寄ったりの製品が
世に溢れるようになった現在にあってもなお、
その競争力を失っていない。
なぜなら、外観もテクノロジーも簡単にコピーすることが可能ですが、
世界観とストーリーは決してコピーすることができないからです。
経営戦略のクラスで受講生の皆様に考えて頂くポイントがここにある。
ロジカルやサイエンスだけでは持続的な模倣困難性は築けない。
システムを改変できるのはシステムの内部にいて
影響力と発言力を持つエリートですが、
そのエリートが、システムの歪みそのものから
大きな便益を得ているため、
システムの歪みを矯正するインセンティブがない。
システムに参加しているプレイヤーが
各人の利益を最大化しようとして振る舞うことで、
全体としての利得は縮小してしまうわけで、
これはゲーム理論でいうナッシュ均衡の状態です。
これが、現在の世界が抱えている問題が
なかなか解決できない本質的な理由です。
世界や日本という大きなシステム、
企業などの小さなシステムに所属してきたし
今でもいくつかの内部にいるが、
これは実に言い得て妙だなぁ。上手い。
内部から革新が起こらない理由を
ナッシュ均衡で説明してしまうのか。
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