小さな人生論2/藤尾秀昭 19258 | 年間365冊×今年20年目 合氣道場主 兼 投資会社・コンサル会社 オーナー社長 兼 グロービス経営大学院准教授による読書日記

小さな人生論2/藤尾秀昭 19258


独立し、自分の他に頼るべきものが
何も無い自由を満喫している。
やや人間関係も潔癖症なところがあるが
益々磨きがかかっている様かもしれない。
とにかく嫌な人とは付き合わないことにしている。
四苦八苦の「怨憎会苦」からは完全に自由だ。

ただ、この文章を読むと、その自信もゆらぐ。

 耳中、常に耳に逆らうの言を聞き、
 心中、常に心払るの事あれば、
 わずかにこれ徳に進み、行を修むるの砥石なり。
 もし、言々耳を悦ばし、事々心に快ければ、
 即ちこの生を把って鴆毒の中に埋在せん

 (耳には耳に痛いことばかり、
  胸には無念な事ばかり。
  それが我が玉を磨く石となる。
  おだてられたり、いいことばかりでは
  我とわが身に毒を盛るようなものだ)

菜根譚の一節で新井正明氏が生涯愛した言葉という。
嫌いな人と付き合う必要な無けれど、
自分に厳しいことを言ってくれる人から離れちゃいけないな。
「砥石」たる方々に益々磨いて頂かなければ。