ちょんまげインプの部屋 -2ページ目

ちょんまげインプの部屋

いらっしゃいませ、変態(いろんな意味で)の部屋へ。
これであなたも立派な変態。
今後ともどうぞよろしくっす。

(以前、ちょんまげのついたインプレッサに乗っていたのでこんなタイトルです)

*対策(勉強)

ここは過去問題集や対策本に頼るのが近道です。

 

 

 

【適性試験】

(適性試験1)

適正試験は2つに分かれていて、1つめは軽易な計算や照合、図形、文章問題です。

これは「勉強する」というよりは、「こういう問題が出るのか」と知っておくことが重要。

出題そのものは社会人にとって深く考えなくても解けていけるようなレベルで、過去問を解いておけば慣れるので大丈夫。

慣れていないと、問題じたいは簡単なのに「設問の意図が分からない」ということになってしまいます。

ただ設問が多いので、素早くサクサク解けるように練習しておきましょう。

(適性試験2)

これは性格診断のようなもの。

深く考えずポンポンと回答することが必要です。

気を付けたいのは、例えば

「誰かの悪口を言ったことは一度もない→はい/いいえ」

という問いがあったら、模範解答としては「はい」と答えたいところですが、実際に誰かの悪口を言ったことがない人などいないので、「はいと回答→嘘をついている」とみなされてしまいます。

もちろん「いつも誰かをコロしたい」というような設問があった時に「はい」を選択したら落ちると思います。

ちょっと勘ぐってしまうような質問もありますが、ここは変に自分を良く見せようとしないことが大事です。

というか、勘ぐっているような余裕がないと思いますが・・・

 

【学科試験(一般教養)】

基本的には選択問題なので、ある程度の点数は稼げると思いますが、やはり予習は必要。

で、このいわゆる学科試験は5年くらい前に内容が変更されているので気を付けましょう。

もともとの予備自補の学科試験は高校入試(=中学卒業)レベルで、かつ科目は国語数学社会理科英語の5教科でした。

それが科目が国語数学社会の3教科に絞られ、反対にレベルが高卒程度にUP。

なのでそれより前の対策本をアテにしてしまうと、出題されない理科や英語まで勉強するハメになってしまいますし、国語数学社会も実際の試験のレベルに届かなくなってしまいます。

ワシが借りた対策本は、まさにその変更がある前のものだったので、少し戸惑いました。

苦手な英語がなくなったのは良かったのですが・・・

(国語)

国語は得意なので勉強しないでも大丈夫だと思っていたところ、過去問で意外に読めない漢字があったりして慌てました。

あとは日常的に使うことのない古文・漢文が出てくるのもちょっと参りました。

とはいえ「古文・漢文は設問からある程度回答が想像できる」ので、あくまで日本語の読解力が試されると思います。

しかし勘弁してほしいのが、日本文学。

そんなん、「坊ちゃん」くらいしか知らないわよ…。

(数学)

数学は、簡単な計算から分数、方程式・・・と次第に難しくなっていきますが、学業を離れて数十年の身にとっては「分数の割り算ってどうすんだっけ?」「方程式って何だっけ?」というところからでした。

つい最近まで学生だった方には問題ないでしょうけど、長年社会人をしてきた人は、とにかく過去問をたくさん解いて傾向を把握し、その傾向から出題範囲を想定して復習しておくしかないと思います。

中学1年で数学をドロップアウトしたワシとしては方程式が新鮮で、ひとり「数学ってすげえ!」と感動していました・・・(あの時のクソ気ち○い数学教師にお礼がしたい)。

(社会)

社会は、歴史や地理、公民(政治や世相、時事問題)があります。

歴史といっても日本史だけでも深いのに、世界史で考えなければならないうえに古代から現代までと範囲が広いので覚えるのはキツい。

地理も、日本だけでなく世界のアレコレから出題されるし、地図を見て覚えるだけではないので手に負えません。

政治や時事問題も、日本だけでないところがまた難しいところで、日頃からTVのニュースでもいいから見ておくしかないですね。

とにかく出題範囲が広いので、真面目に勉強しようとしても社会人の手に負えるシロモノではなく、これはもうなんとなく知識を広げるようにするしかないでしょう(だからこそ過去問をやるのが大事)。

「ここだけは押さえておけ」という部分はしっかり勉強して、あとは自分の雑学知識に頼るしかないでしょうか・・・。

 

【作文】

論文(技能公募)は題材について客観的・専門的に書くものですが、作文は「自分はこう思う」という主観を書くものです。

論文よりはるかに簡単で、また出題傾向も応募の動機に関すること、あとは最近の自衛隊関連のニュースにまつわること等なので、それほど難しいことはありません。

問題集の出題を元にして自分で事前に書く練習をしておけばいいでしょう。

ちなみに文字数は400字前後で、この400字というのは実は意外に短い

「何を書けばいいのかわからないよ~」と思う人も多いと思いますが、400字となるとそれよりも「どうコンパクトにまとめるか」が大事なのです。

作文はむしろ800字くらいのほうが楽で、400字となると下手すると書き出しの序文だけでも埋まってしまうこともあります。

なのでいかにコンパクトにまとめるか、を意識して、事前にいくつかの題材で400字前後で書き上げる練習しておくといいと思います。

※400字以内というわけではなく、多少オーバーしても大丈夫。

「起・承・転・結」を意識して書ければいいのですが、400字で起承転結をきっちり書くとおそらくオーバーしてしまうので、実際には「起・承・結」くらいではないでしょうか(ワシは作文は予習なしでぶつけ本番で臨みました)。

(↓一般公募にはここまでのは要らないと思います)

 

 

【面接】

(入退室は反復練習)

ワシは自他ともに認める立派なおっさんですが、いざ面接される側になるとやはり緊張します。

地本によっては面接の練習をしてくれるところもあるようで、特に社会人経験の少ない人は頼ったほうがいいと思いますが、長年おじさんをしてきた層は単独で練習するだけでいける気もします。

で、ワシが広報官サマに頂いた“虎の巻”には、面接時の入退室のお作法が詳しく書かれていました。

必ずしもその通りでなければいけないということはありませんが、逆に想像しながら悩むより、カタにハメて身体で覚えたほうがむしろ楽

なので仕事が終わった後に、会社の誰もいない会議室で声を出したり動いたりして反復練習しました(幸い誰にも見られなかった)。

(少なくとも募集パンフはよく目を通そう)

過去問集にも面接の想定問答があると思いますが、地本の広報官サマにも教えてもらえると思いますし、例の“虎の巻”にも想定問答種が載っていました。

しかし冷静に考えると、面接時間はせいぜい20分くらいしかないので、変に難しいことを訊かれることはないはず。

そのため学科試験のような勉強は必要ないですが、予備自補の制度については、少なくともパンフレットは読み込んでおく必要があります(絶対に訊かれるため)。

あとは志望動機をしっかり答えられるようにしておくべきなのと、自分の発言に矛盾が生じないようにしておくことも大事です(矛盾があると後で突っ込まれて焦ることになる)。

本当に「受かりたい」「予備自補から予備自になりたい」という明快で正当な動機があれば、他はなんとかなると思います。

分からない問いに対しては正直に「分かりません」と言うべきで、知ったかぶりは厳禁。

面接は青年のほうがハキハキして好印象を与えやすいと思いますが、会話の際の安定感はおじさん層も負けていないでしょう。

特に敬語はふつうに社会人を続けてきたオッサンなら意識せずともスラスラと使えるのはずなので、そういうのはおじさんの強みです。

(熱すぎる思いはしまっておこう)

これは個人的な感想ですが、いくら自衛隊愛や愛国心があるとしても、あまりそういう強い思いを全面に出さないほうがいいでしょう。

面接官さん方も「変に意識が高いと空回りして周囲になじめず辞めていく」「高尚すぎる思いがあっても現実とのギャップに幻滅して辞めていく」という傾向があることを、経験としてよくご存じなためです。

熱い思いはあってもいいですが、カロリーが高すぎると逆効果。

あるいは、変に自衛隊の知識をひけらかしても「ただのオタクか…」と思われ、そうなると逆に「大丈夫かコイツ」という風に思われることもあると思います。

技能公募なら専門的知識が必要ですが、一般公募でプロを相手に素人レベルの知識を披露しようという時点ですでに対人関係能力に難有りなわけで、それも高評価にはつながらないでしょう。

専門家である技能公募と異なり、一般公募で求められる人材は、「兵隊」です。

重要なのは、与えられた任務をやり遂げようという強い意思と能力であり、あとは命令に従えるかどうか、です。

そこに熱い思いやオタク知識は、必要ないということですね・・・。

(↓予備自補にはここまでのは要らないかなあ…)

 

 

(つづく)

 

[関連記事]

―準備編―

*その1「応募しよう」

*その2「試験準備」

*その3「試験勉強」

―本番編―

*その4「WEB試験」

*その5「面接」

*その6「身体検査」

―その後編―

*その7「合否発表その後

*その8「買い物」

*事前準備

【対策はしっかりと】

(「倍率」も考え方しだい)

自衛官というと、防衛大学校や曹候補生は別にして、ワシの若い頃は「○鹿でもなれる」と言われていたものです。

実際、自分の名前すら満足に書けないような人がいたとか、試験官が頭を抱えている受験生にそれとなく答えを指し示した・・・という逸話は有名。

しかし現代は全くそうではないうえに、予備だから易しいというわけでもありません。

しっかり試験が実施されるので、ちゃんと対策をしないといけません。

気になる試験の倍率は、例年4倍前後だそうです。

ちなみに大災害が発生した後は応募が増加する傾向にあり、今年も能登の大震災が発生した直後でもあったため、ワシとしては最初から落ちる気マンマンでした。

おまけに(当然ですが)年齢的に大学生さんなど若い方の応募が多く、そうなると必然的に筆記試験の平均点がUPすることになり(現役の勉強世代なので)、我々オッサンとしてはそれだけ不利になります。

なので仕事に追われいわゆる「勉強」から遠ざかっているオッサンとしては、少なくとも筆記試験はどうにか復習によってそこそこの点数を取るよう努力するしかなく、他の作文や面接で若い方々との差をつけるしか勝ち目はありません。

戦術で言えば、筆記という背後を敵に攻め込まれない程度に防御を固め、作文・面接で敵に対し攻勢に出る、ということですね。

でもオッサンなら、それくらいの競争率なら過去の人生で何度もかいくぐってきたでしょうから、「倍率が4倍もある」ではなく「倍率が4倍しかない」と考え方を変えて臨んでみると気持ちが楽になるのではないでしょうか。

(過去問を入手しよう)

ワシも当然「過去問集」を探してみたのですが、実は予備自補の対策本があまりなく、そこが困りました。

自衛官候補生や曹候補生の受験対策本は大きな本屋なら普通にあるのですが、予備自補の過去問は本屋を何店舗も回っても見つけられませんでした。

 

ちなみに防衛省HPで、過去問だけであればネットで見ることもできます(こちら)が、予備自補の過去問は載っていません。

もっとも、出題のおおよその内容や傾向は自衛官候補生のものでもいいとは思います。

ワシは、数年前に予備自補を受験した知人から対策本を借りました。

ネットで売っているものを購入する際は、なるべく年度の新しいものにしましょう。

※広報官サマにもらった虎の巻には、学科試験の内容について記載がなかったので、ワシにとって対策本は必須でした。

(負けるなオッサン)

前述のように、予備自補の試験じたいの倍率は、例年4倍前後です。

ただ、その後の3年間の訓練をクリアし任官する、つまり「予備自衛官になる」という意味での倍率は、20~30倍くらいになるそうです。

それはつまり、予備自補になってから途中で脱落する人が多いということ(最後に1割しか残らないこともある)。

ただ、社会人なので仕事や子育てとの両立ができないという事情で途中で断念するのは仕方ないと思います。

しかし実際には、「会社や親に言われてイヤイヤ受験した」という元々やる気の低い層の他、「思ってたんと違う」という勘違い層も多いのだとか。

そんな「すぐやめることが明白」な層に試験で負けるのは、非常にもったいない。

というわけで、本当に国防を考えて「もうオッサンだけど何かのお役に立てれば・・・」という殊勝な気持ちで応募しようというおっさん各位におかれましては、そういうイヤイヤ層や勘違い層には負けてほしくないのです。

さあおじさん方、ワシの屍を越えて進め!

 

【健康・身体に気を遣おう】

(体力測定は無い)

消防や警察の試験では体力測定があるようで、自衛隊も当然あるだろうと観念していましたが、担当官サマに聞いたら体力測定はないとのことでした。

受験だけを考えれば助かる話ですが、体力が劣っていれば合格しても教育訓練で死ぬ思いをすることになるので、ワシのようなおっさんは日頃から運動をしておくべきでしょう。

まあ結果的には無駄になるとしても、この受験を機会に自身の体力・健康に気を遣うことにもなるので、それはそれで良かったなと思います。

(健康に留意)

せっかく試験に受かっても、健康診断で落ちてしまってはもったいない。

もともと定められている身体上の基準をクリアしていても、身体検査の血圧や尿検査でひっかかっては元も子もありません。

おっさんは特に身体や内蔵のアチコチにガタがきてるので、日頃の会社での定期健康診断の結果は気にするようにし、改善できる生活習慣はぜひ改善してみましょう(わしはジョギングを始めたりお酒を減らしたりしました。その程度ではあまり効果がないですが…)。

日頃とかく後回しにしがちな「口腔」の健康ですが、虫歯や欠損歯がたくさんあるとダメ。

ただし治療が完了してあればOKだそうなので、試験を受けると決めたら早々に歯医者に行ってチェックしてもらうべきです。

悩ましいのが腰で…

おっさんであれば誰しも腰は「やって」ると思います。

腰痛はあっても「5年以上無症状で再発の恐れがないもの」とのことですが、実際に腰痛なんていつまた起こるか分かりません。

もちろん常に腰が痛くて歩けない…とかいう人はアウトですが、そうではない人はココはある程度ぼやかしても仕方ないのではないかと思うところです(個人の感想です)。

ワシは30代で椎間板ヘルニアをやりましたが、その当時腹筋背筋をさんざんやらされたら治りました(マクロファージがヘルニアを食ってくれたのかも)。

 

(つづく)

 

[関連記事]

―準備編―

*その1「応募しよう」

*その2「試験準備」

*その3「試験勉強」

―本番編―

*その4「WEB試験」

*その5「面接」

*その6「身体検査」

―その後編―

*その7「合否発表その後

*その8「買い物」

*やってみなけりゃ分からない

【大事な予備役制度】

軍備は重要ですが、平時から常に最大戦力を常備しておくのは国家財政に大きな負担がかかるもの。

そのため、退役した軍隊経験者が平時は民間人として社会生活を営み、有事の際には兵士や将校として馳せ参じる「予備役」という制度がどこの国でも整備されています。

戦後日本でも、自衛隊を退官した人がその後も予備役となる「予備自衛官」という制度が設けられています。

ただそれは、あくまで自衛官を退官した後の予備役、でした。

それが21世紀になって、自衛隊経験のない民間人でも一定期間の教育訓練によって予備自衛官になれる「予備自衛官補(以下:予備自補)」の制度がスタートし、民間人が自衛官になれる道が拓かれたのです。

発足時の「一般公募」の予備自補の年齢要件は、18歳~33歳まででした(語学や衛生、整備などの「技能公募」は50代まで)。

一般公募予備自補の場合、試験に合格すると3年で50日間、仕事や学業の傍ら教育訓練に出頭すると、晴れて予備自衛官に任官します。

予備自衛官になると、毎年5日の教育訓練の招集に応じたり、有事の際の防衛招集や災害招集に応じる義務が生じます。

それでも受験できるのは33歳まで、つまりあくまで青年層が対象でした。

 

【一般公募は一気に年齢拡大】

(上限は51歳に)

その一般公募の予備自補の年齢要件が、令和6年1月に、一気に52歳未満に引き上げられました(たまにネットで52歳までと勘違いしている人が見受けられますが、52歳未満=51歳までですヨ)。

これはかなり衝撃的なニュースでした。

少子化や国民の意識の変化等で常備も予備も自衛官が不足している背景があり、未経験の51歳を採るほど自衛隊はヒト不足になっているのでしょう。

しかしそんなトシの人が受かったとしても、訓練についていけるのか・・・?という至極当然の疑問が生まれた反面、

「ワシも受験することはできるではないか!」

という思いも。

そんなわけで、ワシも予備自補の受験に挑戦してみたのです。

(やってみなけりゃ分からない)

おそらく世の中のワシと同世代のいわゆる「おじさん」諸兄も、

「それなら俺も挑戦してみようか」

と思う人が大勢いるのではないでしょうか。

もちろんなれるかどうかは分かりませんし、予備自補に合格しても訓練についていけるかどうかは分かりません。

でも宝くじだって買わなければ確率ゼロ。

受験しなきゃ分からないのです。

それに宝くじなら買う気があれば誰でも買えますが、予備自補はいくらやる気があっても、年齢オーバーでは受験すらできません。

だったら年齢要件をクリアしている人は、受験しないともったいない!

しかし急に年齢要件が緩和されたことに加え、数年前に試験科目にも変更があったりと、予備自補は情報が混乱している部分もあり、ワシもネット等で情報収集をしたものの技能公募の話だったり少し古かったりと、最新の一般公募の状況について不明な点ばかりでした。

そんなわけで、予備自補の受験について自分の経験を解説していきますので、同様な思いのおじさん諸兄の参考になれば幸いです。

え?

結果はどうだったって?

まあ結果なんていいじゃないですか~、大事なのは

「頑張ったかどうか」

ですから(笑)

「宝くじの1枚300円は抽選日までに見れる夢の代金」

だと思えば、人生ラクになります。

※お話するのは陸上自衛隊のハナシです。

 

 

*相談~応募

【募集は年2回】

予備自補の募集は、春と秋に実施されています。

気を付けたいのは、前半(春の回)で枠が埋まると、後半の募集がないこと。

なので年齢ギリギリの方は、春のうちに申し込んでおかないと、

「最後のチャンスなのに募集がないよ~!」

という悲しい事態になる可能性も大いにあります。

ちなみにワシは、年齢要件が緩和された今年の春の回が年齢制限ギリギリだったので、受験できることを知って最後の機会で受験するまで3か月以内、一度は「どうせ無理」と諦めかけて思い直し試験対策を始めたのが1か月以内と、まさに背水の陣で準備不足のまま臨むことになったわけです。

まだ年齢ギリギリでない人は、そこまで慌ただしくないでしょうから、じっくり対策して準備しましょうね(笑)。

 

【チホンの出張所に行くべし】

常備もそうですが、予備自補の受験は、受験者の住所によって管轄の地方協力本部(地本)が異なるので、ネット等で自分の所管がドコ地本なのかを調べましょう。

地本WEBサイトに直接ネット応募もできるのですが、個人的には地本の出張所(出張所、地域事務所、募集案内所などいろいろある)に顔を出して相談することをお勧めします。

出張所は受験者の住所ごとに受け持ち区域が決まっているので、ワシは会社のすぐそばに〇〇出張所があったので電話してみたら、

「お住まいが××なので××募集案内所にお電話を…」

となりました。

そこで電話だけでなく実際にお邪魔して広報官サマと顔つなぎをしましたが、これはけっこう大事だったと思います。

何より初めての経験なので、誰か面識のある人に相談できるとできないとでは、かなり違ってくるから。

またどの広報官サマも自分が担当する受験者には当然合格してほしいので、いろいろとアドバイスをしてくれます。

おかげで試験対策の虎の巻(?)ももらえたり、とても助かりました。

広報官サマにはいろいろ疑問や不安な点について質問をするべきですが、さすがに顔つなぎの時に一気に全部疑問が出てくるわけでなく、その後試験や合格発表までにいくつも何度も疑問が出てくると思います。

そんな時に頻回に質問できる広報官サマだといいのですが・・・ワシの時には募集案内所の「公式LINE」で常時やりとりができて助かりました。

ただ、こればかりはその地本によりますし、ワシの担当官サマは予備自補に詳しくなく、そこがちょっと困りました(笑)

 

【応募しよう】

前述のように、直接地本WEBからネット申し込みもできますが、ワシは募集案内所で用紙をもらい、前時代的な「紙+郵送での応募」をしました。

もちろん出張所で広報官サマに顔つなぎをしたうえでWEB申込、でもいいとは思います。

ちなみに応募用紙は、てっきり企業への応募の履歴書のようにたくさん書くのかと思ったら、記載する箇所は必要最小限で、また志望動機を書く欄もなかったので、とても簡単(数分で完成するくらい)。

写真は証明写真で撮ればよく、WEB申込の場合はデジカメやスマホで撮ったデータを送信すればOK。

紙応募の写真貼り付けの注意ですが、これは元々そういう指示がありますけど、写真を貼り付ける前に写真の裏に自分の名前等をボールペンで記載すること。

なぜかというと、書類から写真が剥がれ落ちることがたまにあるから。

そうなるとこの写真は誰のだ?ということになってしまうので、裏に名前等を書いておくのです。

なお、返信用封筒に切手を貼って自分の住所を書いて同封するのを忘れないように。

まあ返信封筒を忘れても試験の点数には影響しないでしょうけど・・・

そして応募書類が受理されると、受験票や試験や面接の案内が返送されてきます。

受験票も案内も大事なので、よく読んでおくと共に、大切に保管しましょう。

ちなみにワシは、けっこうぎりぎりに応募用紙を提出したので案内の返送も本当にギリギリになって、けっこう焦りました。

なんせ近年は郵便局が省力化やらなにやらで普通郵便の到達に日数がかかるようになり、ワシの場合応募書類の送付して到着まで3日、案内の返送が投函から配送までなんと4日もかかったので・・・。

 

【本業との調整は必須】

いくら試験に合格しても、教育訓練に出頭できないのでは話になりません。

予備自補は3年間で50日、内訳は1年目20日・2年目20日・3年目10日という、仕事をしている人にはかなりハードルの高い日数で出頭しなければなりません。

教育訓練は連続5日(=四泊五日)ごとで、初年度は初夏~冬の間にあるA課程・B課程・C課程・D課程を4回、計20日受けるという計算になります。

ただ、一部で土日を含むパターンを選択することもできます。

とはいえそれでも厳しいのは変わらず、勤務先の理解と了解、職場での仕事の調整もしておかなければなりません。

といっても事前に公表してから試験に落ちるとみっともないので、ワシは会社の雇用主側(人事総務系)と直属の上司には予め受験の了解を取っておき、職場の同僚たちには合格した後で言うつもりでした(落ちたら言わないで済む)。

 

※訓練日数は方面隊によって違いが

東部方面隊では令和4年に第1段階(1年目)のABCの次のD課程が廃止され、今は3年間で計45日になっています(5日減った代わりに最初の出頭の前にEラーニングでの自習が加わった)

また、別の方面隊ではA課程をEラーニングに代えるところがあるとか。

そういう割と重要なことは事前にアナウンスしといてほしいなあ。

出頭の負担が5日も減るとなったら「それなら行けるかも…」と負担感の軽減につながり、受験者数の増にもつながると思うんですけどね。

当然出頭しない分の報酬は出ませんが、だからと言って損だと思う人はあまりいないと思います。

 

↓面白いですヨ(でも今となるとちょっと古い話かも)

 

 

(つづく)

 

[関連記事]

―準備編―

*その1「応募しよう」

*その2「試験準備」

*その3「試験勉強」

―本番編―

*その4「WEB試験」

*その5「面接」

*その6「身体検査」

―その後編―

*その7「合否発表その後

*その8「買い物」

前回、自衛隊装備レプに新たな刺客!?として紹介した「PX Joshima」さん。

これまで製品化されていなかったニッチな自衛隊パーツを製作している方です。

前回は、88式鉄帽の超絶リアル版(大号)と陸自V8覆い、空自デジタル迷彩覆い用ゴムバンド、陸自砂漠迷彩用ゴムバンド、V8マウントの足、などを紹介しましたが、まだ新作が続きます。

 

 

【日の丸パッチ】

まずは、日の丸パッチ。

どうも今はPXで購入できるようですが、民間人にはなかなかその機会がありません。

ワシは以前にイラク派遣装備コスをした際、この革っぽい国家標識が入手できず、それで刺繍の日の丸パッチでお茶を濁すしかありませんでした。

見た目は日の丸ですけど、やはり刺繍は刺繍。

 

そこでPX Joshimaさんが新たにリリースした日の丸パッチをGET。

1枚バラでも買えますし、3枚セットなら若干安く買えます。

やっぱり刺繍とは違いますね~

裏面ベルクロ(オス)つき。

で、官品(らしい)の同様のパッチと並べてみました。

左がPX Joshima製、右が官品?のもの。

色味が違うのは、官品らしきものが使用感あることと、あとは官品らしきものが反射式のため。

うん、あとはサイズの小さい日の丸パッチがあれば完璧!

 

 

【迷彩テープ】

以前、陸自装備のテープはODでしたが、近年になって迷彩になりました。

特に戦闘背嚢(雑嚢)や、弾入れのフチ、新式弾入れのバックルのテープの迷彩は、プリントしたものでなく、異なる色を織りこむ「ジャガード織り」という、コストのかかるテープを使っているのです。

これがまた再現の難しいもので、仕方なくいろんなメーカーではプリント迷彩テープを使ってそれらしく装備品を作っていましたが、近年にS&Grafが新型戦闘背嚢と3型防弾チョッキをこのジャガード織テープでリリースしました。

(↑最初期版に比べてかなり良くなった)

 

(↑まさかS&Gが背嚢を…とショックを受けたものです)

 

これは界隈に衝撃を与えましたが、残念なことにS&Grafはテープのみの販売をしていないので、防弾チョッキを買ってそれをバラしてテープを取り出すという荒療治をする自作勢が何人も。

とはいえ、色味はちょっと暗めかなという難点がありました。

テープ単体の販売があればなあ…という思いの他、「もう少しいい色味ならなあ」という思いもあったと思いますが、PX Joshimaさんがこのテープをリリースしました。

どうも聞くところによれば別のレプリカ製作のために3年も前からジャガード織テープの開発を始めていたそうですが・・・

 

さっそく少しだけ入手しました。

上から

*PX Joshima製

*?品

*S&Graf製

表(おもて)面で色味を比べてみると、PX Joshima製はかなり?品に似てると思います。

エスグラもいい味出してると思うんですけど、なぜかエスグラ製品はこのいい味出してる面が裏側になってるんですよね・・・。

 

裏返してみます。

エスグラ製はなぜかカーキ部がくすんだ色味になっています(製品ではこの面が表側になっている)。

色味の次は質感。

官品は織り目が詰まっているような感じでシッカリ感があり、そしてツルツル。

PX Joshima製は、厚みこそ官品と同じですが、織り目が官品ほど詰まってなくて、ちょっとヤワくてガサつきがあるのが惜しいところ。

エスグラ製は官品・PX Joshima製より僅かに厚みが厚くなっていて、そのために官品とまではいかないものの、シッカリ感が出ているようでした。

弾入れのフチ縫いをするような場合であれば、柔らかいPX Joshima製テープは向いてる気がします。

ただMOLLEテープとして使うのであれば、エスグラ製くらいしっかり感はほしいなと感じました。

とはいえ、テープ単体で販売されたことから、わざわざエスグラ防弾チョッキをばらすようなことしなくても済むのは助かるところです。

 

さーてワシもポーチとかに手を出してみようかなあ!?

 

今回ばかりは自分でもなんでこんなものを特注してしまったのか、理解に苦しみます。

ただもう発作が起こったとしか・・・

 

これ、なんだか分かります?

 

ステンレス製で、重さ80g。

これを3枚1セットで使います。

これを、この袋に入れて使うのです。

はい。

88式鉄帽のV8(暗視装置)用覆いの後部に入れる

「カウンターウェイト」

です。

(※このV8覆いはターナーさん改造によるもの)

 

88式鉄帽の前縁に単眼式の暗視装置を装着すると、鉄帽の前だけ重くなってしまいます。

そこで、バランスを取るために後ろにオモリ(バラスト)を入れるという・・・(なので、フル装備するとアタマがめちゃくちゃ重くなる)。

もっとも、陸自でV8が支給され始めた当初は、V8はあってもV8覆いやこのカウンターウェイトが支給されなかったり、ということがあったとかなんとか。

そして今では、2型顎紐がけっこう良く、ウェイトがなくても大丈夫という声も。

 

ところでこのこのレプは官品と同じサイズですが、官品の材質はなんだか分かりません。

磁石がつかないので鉄ではなく、あるいは磁石にくっついたらいけないのかなと思い、ステンレスにしました。

官品は黒染めっぽい仕上げになっていますが、わざとなのかどうか、表面が旋盤で加工したような跡がバリバリについていて、けっこう仕上げが雑。

もっとも袋の中に入れるだけの用途だから、仕上げなんてどうでもいいということでしょう。

というわけでステンレス材の高騰もあり、単価を少しでも抑えるため、カットはレーザーでなくプレス、表面処理なし(カドだけ手を切らないように研磨)としました。

 

ちなみに丸い穴は、まあ想像つくと思いますが、脱落防止ヒモ通しの穴です。

とはいえ袋に比べてタイトな大きさなので、相当に細い針金とかでないと、脱落防止処置をすると袋に入りません(笑)

おまけに使わない時に外して置いとくと紛失しやすいですし、けっこう難儀なシロモノだそうです。

ねじりっこを使った脱落防止の例。

(画像:◎◎さんから。ありがとうございます)

 

まあ冗談みたいなつもりで特注したのですが、自分でも使わないし、コレがなくて困ってる現職さんもいないでしょうし、宅トレをするにしてもV8を持ってる人も少ないでしょうし、ちょっと後悔しています。

ホント、生まれてくるのが遅かった・・・

 

 

 

【装備自作量産記事】

※思えばレプ作りすぎでは・・・?

・89負い紐

・旧式無線機負い紐

・89三点スリング

・9mm機関けん銃負い紐

・64負い紐

・ミニミ負い紐

・00式防護マスクケース改

・20式スリング

・89負い紐「フック金具」

・89三点スリング“タンver”

・海自グッズ2点

・88顎紐

・88海自版顎紐

・88二型あご紐

・88うなじ当て

・戦闘背嚢フレーム

・88空挺/V8顎紐

・2型顎紐装面エクステ

・新型バックル

・88二型顎紐「改」

・グリースガン負い紐

・89式3点スリング最終ver.

・88式鉄帽ハンモック

・V8覆い用オモリ

 

【内装がない!】

小銃の「負い紐(スリング)」に続いてせっせと鉄帽の「あご紐」のレプリカを作ったワシですが・・・それはもともと88式鉄帽の魅力にもはまっていたからで、とはいえ市場にはリアルな官品あご紐のレプリカが存在せず、そんなわけでワシがレプを量産するハメになったというわけです。

しかしそれでもまだ足りないレプリカがありました。

それは、鉄帽の内装(ハンモック)。

官品のハンモックはコレです。

(いずれも当初型)

 

今は88式鉄帽のレプリカはいろいろありますが、本当に官品仕様で再現されたレプリカが、まあないことはないのですが、あるとしても鉄帽とのセットでしかなく、単体で商品化されてはいませんでした。

(キャロッパチの内装。単品販売は無し)

なので買った帽体についていた内装に不満があったとしてもガマンするしかなく、帽体だけを買ったら内装が無くて困るしかありません。

ワシは通算20個以上の各種鉄帽レプを所有してきましたが、やはり内装にはちょくちょく困っていて、過去にオクで落札しておいた内装レプを移植したり、あとはL.E.Mの内装をつけたりしていました。

(L.E.Mの内装。安定感は良い)

でもどうせなら、官品っぽい内装がいい。

ああもう困るなあ!

 

 

*ひとまず試作をしてみるも…

そういうわけで、実は顎紐レプリカの量産を始める数年前に、すでに内装レプリカの試作をしていたのでした。

「あんなの30mm幅のアクリルテープとそれっぽい紐と面ファスナーあればイケるっしょ~」

などと軽く考えていたのですが、すぐに頓挫。

それは、その時はまだ仕様書を入手しておらず、そして官品のサンプルも持っていなかったから。

各種レプ帽体についてくるレプリカ内装は、当然ながら造りも素材も異なり、さらに帽体の大きさも厚みもマチマチなので、従って内装のサイズもまちまち。

つまり、サンプルにできるものがない!

どうにか自分の持っている帽体レプリカから採寸しても、結局どこかが破綻してしまい、ゴミみたいなものしかできませんでした。

 

*仕様書を入手するも…

それから数年。

ご存じの通りあご紐レプを作ることになり、ようやく仕様書を入手。

当初、熱意はあご紐レプにしか向きませんでしたが、当初版あご紐に続いて2型顎紐を、その次に空挺/V8顎紐を作ろうとした際、

「そうだ。内装も作ってみたら・・・?」

と思い至ります。

そこで、顎紐と同じポリエステルの原糸で、29mm幅×1.4mm厚のテープも同時に特注したのでした。

が、人生とは難しいもので、あご紐レプ製作やスリングレプの改良に忙しく、内装にはなかなか目が向きません。

それでも合間を縫って内装+当初型の汗取りバンドの試作をしたりしていましたが、汗取りバンドが素材選びに難航し、断念。

続いて2型用のクッションパッドの試作もしましたが、すぐにPX品のクッションパッドが販売されていることを知って熱意がしぼみ、試作だけで中止。

それならハンモックだけでも作るか・・・と試作を続けたものの、実はソレこそ困難な相手だったのでした。

 

なぜなら、内装は鉄帽の内側につけるものだから。

どういうことかと言うと、帽体そのものは、外側はそれなりに大きさが似ていますが、レプ製品によって厚みが異なるのです。

厚みが異なると、外側は同じ中号だとしても、内側の直径は違ってきます。

おまけに製品によって全体のサイズ自体ちょっと違うこともあるので、もし内装レプを作るとしても、どの製品にサイズを合わせればいいか分からない・・・という事態になるのでした。

それどころか、同じメーカーの同じ製品でも、個体によってネジ穴の位置がちょっとズレていることすらあります。

これが、「内装が単体販売されていない」大きな理由です。

 

「それならもう自分用と割り切って、手持ちの帽体のサイズに合わせてワンオフ製作にしようか」

と思ったものの、次はネジ穴の「穴あけ」で躓きます。

官品の内装に開けられたネジ穴は、たて5mm×よこ10mmの小判型の穴。

おまけに機械で穴あけと同時に熱処理がされていて、穴がほつれないようになっているのです。

これを試行錯誤したものの、どうあがいても真似できません。

ヒートカッター(はんだゴテみたいなやつ)で開けようとしても、融けた部分が変に固まってしまったり、熱を加えないとほつれまくったり。

それ以前に、内装の本体自体うまくつくることができず、ワシとしては割合簡単に諦めてしまったのでした。

 

*オファーで心動く

それから2年。

他のレプ製作や開発に追われ、内装のことはすっかり忘れていました。

そんな時、とあるお世話になっている方から、

「内装作れませんか?」

というオファーが。

普通は製作依頼は受けていないのですが(商売ではなく自分で作りたいものを作るだけだから)、お世話になっている方からの打診という他に、もうひとつ「ピキーン」と脳裏に閃くものが。

それは、たかだか2年ですが、その間に自分の技術が向上しているのを感じていたからです、

特に新しい技術を身に着けたわけではないのですが、新しいレプをいくつも作るだけでも、その経験が技量の向上を後押ししているのでしょう。

そんなわけで今ならうまくできるかもしれない・・・と、自分の技量を確認したくなり、内装の製作に改めて取り掛かったのでした。

 

 

【再始動】

*対象帽体の選定

ワシが作るのは官品レプリカです。

となると、基準は官品であり、それなら官品の仕様書に従えばいい。

逆にそう割り切ったら楽になりました。

それに官品サイズで作れば、ワシが愛してやまない「青森産・ヤフ個人パチ」の強度UPバージョン2にもだいたい合います。

その他のレプ帽体はこの際無視することにしました。

 

*部材

もし今回、イチからレプ製作するとしたら死ぬ思いをしたかと思いますが、すでに顎紐レプ用の資材を特注していたワシにとっては、他の特注品もなくて済んで助かりました。

もっとも、顎紐レプではなんども臨死体験をしたのですが…。

(テープ)

テープは29mm幅×1.4mm厚のポリエステル。

陸用の緑と海用の灰色を用意しました。

ちなみに内装テープの素材は、官品はポリエステルとナイロンの混紡(うなじ当ても同じ)でしたが、新たな素材にすると手間と出費がとんでもないことになるため、ポリエステルとしました。

官品の内装はあご紐とは異なる「三重平織り」という織り方なのですが、そこまですることもないだろう・・・と、顎紐と同じ「二重平織り」のままとしました。

今にして思えば、仕様を指定すれば対応してくれる業者さんだったのに、「どうせ被ってしまえば見えないから」とこだわらなかったのを後悔しています。

官品のテープは少しふっくら柔らかい感触で、また色あせすると顎紐とはちょっと違う感じになるのですが、まあ許容範囲でしょう。

※あとで調べてみると、テープの厚みは当初の仕様書では1.4mmでしたが、途中から1.5mmとなったようで、2型は2mm?と厚くなっているようです。本当かどうかは分かりませんが・・・

(面ファスナー)

面ファスナーは25mm幅、当初型の初期~中期版は長さ2.5cmとなっていたようですが、後期版から5cmになったようです。

(当初版の初期版の実物ハンモックの面ファスナーは短い)

2型は仕様書も実物も長さ5cmで、サイズは当初型も2型も共通。

なので5cmにしました。

(リング締め紐)

深さ調節の丸紐は、官品よりちょっと細身のポリエステル打ち紐。

とはいえ仕様書では「3mmを標準とする」となっているので、ロットや工場によって違うこともあり、今回使った奴でもそう違いはないです。

(ハトメ)

ハトメは、これまでさんざん作ってきたあごひもレプに使っていたのもの。

いろんなレプを製作するにあたって、同じ部材を使い回せるのは有難い話です。

(名札)

PX.JOSHIMAさんから頂いた白いもの。

ちなみに当初型は白ですが2型は薄緑です。

なので正確には、これは当初版の内装レプリカということになりそうです。

 

*いざ製作

もう2年も寝かせた素材を切り出し、仕様書通りに組んで縫っていくだけ・・・でしたが、どういう順序で縫製していけばいいのか確立するのに一苦労。

なぜかというと、ワンオフで1個だけ作るわけでなく、ワシの場合は量産するからで、量産に適した縫製方法を決めなければならないからです。

そして、いざワッカに組んでみるとなんか形がイビツ。

おまけに帽体に仮組しても変で、合いません。

でもそれは、ワシのマーキングが問題だということに気づきました。

縫製マーキングが1か所1mmズレると、最後は1cm以上ものズレになってしまうからです。

あとは平面と立体の違いによるズレだったりなんだり。

しかしそれは、仕様書をよ~くチェックして理解度を深め、あとはマーキングの方法を変えることでクリア。

問題は、当初から悩んでいた穴あけ。

穴の位置は、帽体のことは抜きにして、おおよそ仕様書通りにしました。

そうすれば、ちゃんとした帽体なら穴の位置がおおよそ合うはずだからです。

そして小判型の形状を諦め、丸にしました。

開け方は、上部顎紐のハトメ穴と同じ、切れ味最高の穴あけを使用。

完全に熱を入れると切り口がゴワゴワになってしまうので、軽く炙る程度にしました。

 

【それでこうなった】

いくつか試作品を作っては捨て、ようやく縫製方法も確立しサイズも合うことになたのがコレ。

青森産レプ・強度UPver2にもちゃんとつきました。

 

海自版も作りました。

 

ついでにサイズのハンコも作ってみました。

 

ちなみにこのハンモックは、鉄帽の大きさ(小・中・大・特大)に従って同じサイズのものが用意されるだけなので、アタマ周りのサイズ調整ができません。

その代わり、被った際の深さの調整ができます。

この「調整部」の位置が面ファスナーで変えられるようになっていて、それで「リング締め紐」を絞ったり緩めたりできるのですが、それによって被った際の深さを調整できるのです(調整してない人が多いみたいです)

 

さて。

これにPX品(通販で買えた)の2型用パッド(ココで売ってました)、あとワシ製2型顎紐レプリカと2型ナットレプリカを組みあわせ、共済覆い(ターナーさんがV8仕様に改造。ありがとうございます)を被せたのがコレ。

いやあ、いい!

全部レプなのに、見た目はもう官品です。

おまけに2型のクッションパッド式はアタマにピッタリというかちょっとキツめにフィットし、顎紐もサイズ調整するとぜんぜんズレない!

我ながら、いいモノを作りました・・・。

忘れていた記憶を呼び覚ましてくださった●●さん、ありがとうございました!

そして現役自体の嫌な(クサイ)記憶まで呼び覚ましてしまったお兄さん方、どうもスミマセン!

 

…え?汗取りバンド?

知らない子ですね・・・

 

 

※追記[実物の仕様の変遷](自分調べ)

(寸法)

・当初型、2型ともに同じ

(メス面ファスナー)

・当初型の初期版~中期版→2.5cm

・当初型の後期版~2型→5cm

(名札)

・当初型の初期版→白、裏側に貼り付け(見えない側)

・当初型の中期~後期版→白、表側に貼り付け

・2型→薄緑、表側に貼り付け

 

 

 

 

【装備自作量産記事】

※思えばレプ作りすぎでは・・・?

・89負い紐

・旧式無線機負い紐

・89三点スリング

・9mm機関けん銃負い紐

・64負い紐

・ミニミ負い紐

・00式防護マスクケース改

・20式スリング

・89負い紐「フック金具」

・89三点スリング“タンver”

・海自アーマー肩パッド、警棒ホルスター

・88顎紐

・88海自版顎紐

・88二型あご紐

・88うなじ当て

・戦闘背嚢フレーム

・88空挺/V8顎紐

・2型顎紐装面エクステ

・新型バックル

・88二型顎紐「改」

・グリースガン負い紐

・89式3点スリング最終ver.

・88式鉄帽ハンモック

・V8覆い用オモリ

 

神奈川県東部住みのワシにとって、御殿場線というのは実に半端な存在でした。

気軽にヒョイと行ける位置ではないものの、旅行に行くほどの距離でもない。

そのうえクルマでなら何度も通過したり行ったりできているので、わざわざ電車で乗りに行く必要性もありません。

しかし、生きているうちに少なくともJR東日本(※御殿場線はJR東海。後で気づいた)路線の全線完乗を果たしたいと思ってる身としては、ああいや違う、鉄ちゃんでもなんでもないのでどうでもいいのですが、それでも御殿場線には乗っておかないとな、と思っていました。

そこで平日に休暇を取り、わざわざ御殿場線に乗りに行ったのでした。

 

通勤時間に逆方向の電車に乗るのは気持ちのいいものです。

東海道線で国府津(こうづ)から御殿場線に乗り換えるのですが、御殿場線の本数があまりないうえに、接続がバッチリすぎたので先頭車両の写真を撮れず。

 

さて。

御殿場線はもともと東海道本線でした。

重要な動脈でもあったので複線化され、蒸気機関車の引く特急客車列車がこの御殿場線を走り回っていたそうです。

しかし昭和19年に丹那トンネルが開通し、そこで東海道線が熱海回りとなって御殿場線は支線に転落し、折しも激化していた戦争で資材供出のためにレールを剥がされ単線になりました。

そんな経緯で、ローカル線なのに直線や駅の構内やホームが長く、そして築堤はもう1本隣にレールが敷けるほど広く取られています。

国府津を出るとひたすらまっすぐ。

そのうち隣に国道246号が並走します。

この辺りはよく富士スピードウェイに行く時に道路から見た光景で、その頃はまさか自分が御殿場線に乗るなどと思っていませんでした。

景色としてはすっかり見飽きた、特筆すべくこともないこの辺りのソレです。

 

途中から山が険しくなり、トンネルも増えてきます。

しかし御殿場線はせっかく線形もいいのに、駅という駅に停まるたびにかなり前から減速しゆっくりゆっくりと停車するもんだから、1駅について1~2分はロスしている気がします。

また御殿場までの間は、松田と御殿場いがい全て無人駅というのもまたコストカットが徹底しています。

乗客はけっこういるのですが・・・

途中で、新東名の橋脚の工事が見えました。

早く全通してほしいなあ。

すっかり山の中。

電車だと何と言うこともない勾配ですが、昔の蒸気機関車にはキツかったことでしょう。

いつもはあの上を走ってるんだなあ。

交通時事故とかでクルマが落ちてきたりしないのかしら。

(どでかい積み荷が落ちてきて、下の道路の車が潰された事故はありましたね)

山を抜けると視界がひらけ、地形がなだらかに見えてきます。

すると御殿場はもうすぐそこ。

さすが通勤通学時間帯の御殿場、人が多い。

というわけで、いったん御殿場で下車。

駅前にD52が展示されていました。

御殿場駅でしばらく人待ちをしたのですが、御殿場って美人さんが多い。

長野の松本もそうでしたが、地方都市って美人さんが多いですね。

 

ここで東京からクルマで来るとある方と待ち合わせをしたのですが、よりによって東名下りで3車線のうち2車線をふさぐ事故があり、ワシはなんと御殿場駅前で2時間も待ったのでした・・・。

「待て」ができるワシ、えらい。

で、御殿場駅から向かったのは、こちら。

陸上自衛隊の総合火力演習(総火演)の、予行です。

本番は26日(日曜)に開催されるのですが、コロナ禍のせいもあって今は一般参加の受け入れをしていません。

今回はたまたま某エラい方の招待を賜り、それで10年ぶりにお邪魔したのでした。

前回は初めての見学でただもう圧倒されるばかり。

まあその圧倒は音や衝撃波だけでなく、見学者の多さにも圧倒されたのですが、今回は関係者と招待者だけなので観覧席もトイレもゆるゆるで助かりました。

今回は、発砲炎をちゃんと撮るぞ!と意気込みます。

そこでもう15年前のデジカメに望遠レンズをつけて持参したのですが、最新のミラーレス一眼を使っていた身からすると連射も遅くピントもいまいち、液晶も見づらく・・・

 

新兵器、ドローン。

そういえば今回、携帯電話を機内モードにというアナウンスがありましたが、ドローンの関係でしょうか。

 

20式小銃を撃ってるところ。

でも総火演だと小銃がぜんぜん見えない・・・

こちらは狙撃銃。

サプレッサーの有/無の音の違いを見せてくれました。

なんかの誘導兵器。

命中。

 

迫撃砲の発砲炎とタマを捉えました!

でもその他はダメでした・・・。

15年前のEOS50Dなのですが、当時は速いと思っていた連射も今になっては遅く、瞬時にしか出ない発砲炎を逃してばかり。

ミサイル発射。

あとは他の陣地と連携しての砲撃。

今は「富士山」やらないんですね・・・。

輸送ヘリが隊員をロープで降ろしていきました。

こっちのヘリからも。

その後けっこうな機動を見せてくれました。

 

初めて見るオスプレイ。

あの狂暴そうな機体も、日の丸がつくとなんだか安心。

 

次はいよいよ戦車。

今回、実践的な演習になると聞いていたのですが、それはシナリオではなく、もともと決められていた標的を撃つのではなく、いきなりポップアップする標的を捉えて照準し、撃つ方式になったそうです。

まあ観客には全く分からないのですが・・・。

 

しかし90式は発砲のタイミングを逃してばかりでロクな写真がありません。

 

お次はヒトマル式。

ここでカメラを新しいミラーレス一眼にチェンジ。

望遠は効きませんが、後でトリミングすればいいかと。

それが正解でした。

見てください。

ヒトマル得意のスラローム射撃。

(2枚目に赤熱したタマが見えます)

耳栓ないと鼓膜が…。

やはり駐屯地行事の空包とは違います。

またスラロームして・・・

ドン!

そして右の1台も・・・

ドン!

赤熱した砲弾が煙を曳いて飛んでいきます。

 

16式機動戦闘車の105mm砲は、発砲炎があまり出ませんでした。

これがせいぜい・・・。

りゅう弾砲がしきりに撃ってます。

 

F2戦闘機も2機飛来。

訓練弾を投下したそうです(見えなかった)。

 

機関砲を撃つ攻撃ヘリ。

曳光弾がかろうじて写っています。

みんな大好き87式自走高射機関砲が35mm砲を連射。

こっちからも。

地雷原を啓開する何かを撃つ何か。

 

このようにして砲兵の支援と戦車による敵戦車の撃破、地雷原の啓開によって突撃路を作り、そこから戦車を先頭に主力部隊が進撃を開始。

・・・するのですが、予行なので進撃も射撃もなし。

というわけで総火演予行は終了。

途中、何度か演習が止まることがあって間延びしましたが、それは予行のためであって仕方ないでしょう。

実際、戦車小隊が観覧席の前で十数分停止したままだったことがありましたが、無線が通じなかったんだそうです。

これらの不具合をあぶり出し修正しつつ本番を迎える・・・となるのですが、しかしそれだと演習のための演習となってしまい、そこが難しいところです。

とはいえ総火演は訓練というよりは対外的に「見せる(魅せる)」というのも目的でしょうから、それでもいいのかな・・・。

 

 

というわけで帰途につきます。

以前の一般参加での総火演の帰りは、シャトルバスを2時間も待ったものですが、今回は駐車場までそうとう歩いた他はスイスイ。

あとは御殿場以南の未乗区間を乗ります。

ずっとこんな感じの、なだらかな山裾の景色を進んでいきます。

30分ほどで沼津市街に。

沼津は車でなら何度も来て(通過して)ます。

その昔、まだ御殿場線が東海道本線だった頃はこの沼津で上り列車の機関車の付け替えがあった(下りは走りながら追加の機関車を切り離し)ために停車時間が長く、そこで沼津では駅弁が相当に売れたようです。

また丹那トンネルが開通した後も蒸気機関車だと長いトンネルを通ることができない(機関士が酸素不足で失神する)のでやはり機関車の付け替えがあり、やはり沼津で駅弁が売れたそうです。

それが東海道線の電化で沼津での長時間停車が短くなって駅弁の売れ行きは落ち、さらに新幹線は沼津を通らずく三島に駅を構えたため、すっかり忘れられたような存在になっています。

 

そこからは東海道線でとって返し、ワシの御殿場線ぶらり旅は終わったのでした。

予行演習参加の皆さんお疲れ様でした、本番に向けて頑張ってください!

あとお招きくださった●●さん、ありがとうございます!

 

さあ、次は下半身をぶらりするぞ!

 

第6回となる貸し切りサバゲ「ヤセンノススメ」。

幸いこれまで快晴かせいぜい曇り、あとは一瞬小雨が降るくらいだったのですが、6回目ともなるとさすがに次回は大雨になるだろう・・・と勝手に観念していたところ、今回は真夏日の今まで以上のド快晴でした。

今回のフィールドは、SEALs(シールズ)さん。

ちなみに同じシールズでもSEALDsとは違います。

これまでヤセンノススメはずっとジェロニモさんで開催していましたが、実は第1回ヤセンノススメはもともとここシールズで開催予定だったものの、コロナの緊急事態宣言で流れてしまったのでした。

そこで、ヤセンノススメという割にはガチ森ではないものの、意外にブッシュが濃いシールズはどうだろう・・・ということでチョイスしたのです。

 

そして今回は、1年ぶりにファスガンでのゲームとしました。

シールズは出会いがしらでの至近距離での撃ち合いが多く、BB弾サバゲだと怖くてなかなか突っ込めなかったのですが、光線のファスガンならそういうこともないかもという理由もあります。

今回はファスガン経験が多く自分でデバイス組付けできる参加者が多かったので、44人という人数からしたら早く準備が済んだように思います。

 

朝のブリーフィング。

 

チーム分け(画像はシールズ様)

40人超のチーム分けはそれなりに手間がかかります。

思えばまだファスガンの認知度が低かった頃、5人とか10人とかでゲームしていた頃からすると、隔世の感が。

クルマ遊びは人数少ない方がたくさん走れていいのですが、サバゲは人数がいないと話になりません。

近年はサバゲ人口が減って定例会も中止になってしまうこともあるので(といってもシールズさんの休日定例会は割と賑わってます)、多くの方に集まっていただけるのは有難い話。

 

さて。

午前中は慣熟のために無制限復活の殲滅戦。

(シールズさんが両陣営を撮影してくださいました)

さすがに100人規模となるとバリケ渋滞も発生してしまうし正面からの撃ち合いばかりでつまらないゲームになってしまいますが、40人そこそこだと適度に動きが出て面白いゲームになります。

シールズは起伏がないのでどうかな?と思いましたがさにあらず、建物やブッシュに阻まれて視程が利かず、従って回り込んでも気づかれないことも多いため、何度も回り込みが成功していました。

(以下もシールズ様の画像)

↑こりゃあ敵からは見えないわけだ・・・

 

それなりに人数のいるゲームなので、連携しつつの戦いに。

やはり仲間がいると積極的に行動できますね。

それを見ているわし。

 

午前中は1ゲームだけワシも混じらせてもらいました。

しかしすぐに「ガス切れかな?」と退場したら、単にバルブを全開してなかっただけで、すぐ戻ってゲームに入るも、ぜんぜん敵が見えないのにやられまくり(笑)

ヤセンノススメだなんて貸し切りサバゲを主催している者とは思えません。

いやシールズはガチ森じゃなくてCQBみのある野戦だから・・・(言い訳)

また、しっかりゼロインしたはずなのに当たらないな・・・?と思ったのですが、実はだいたいブッシュ越しで、BB弾なら抜けるブッシュも意外に赤外線は抜けないことが多いのかもしれません。

ファスガンでは実に頼もしいスナイパー。

 

風は涼しいものの気温は30度近くあり、すでに汗だく。

ちなみに↓の左端の「ヤス」さん。

このシトはちょくちょく音もなくフラッグまで回り込んできて、何度もフラッグを奪いにくる要注意人物。

次回からは、西松屋で「おおきなおとこのこ」用の、歩くと音が出て光る靴を履いてもらうことにします。

あとはホーンにも細工して、触ると電流が流れるビリビリホーンを設置したいと思います。

 

お昼休憩。

シールズオリジナルカレーの行列。

サイドメニューも充実していました。

ワシはキュウリの糠漬けの他、戦〇糧×2型を。

 

午後はまずは攻防戦。

防御側はキャサリンの中にあるフラッグを防衛し、攻撃側は無制限復活で何分で落とせるか、というもの。

ワシの設定したルールには改善の余地があり、防御側は事前に布陣させておくべきでした(同時スタートだから防御側の有利さが減退)

 

次はキツネ狩り。

4人のキツネ(初心者設定でちょっとだけ強く)が先行し潜伏、それを30人以上で狩るというものでしたが、これもワシの設定ルールに不備があり、あまり逃げる余地がないためすぐに狩り出されてしまいました。

(広大で起伏の豊かなジェロニモだとキツネが逃げやすい)

なので裏のゲームでは、キツネに撃たれたハンターがキツネ側に寝返るルールに変更。

ワシもハンターとして加わります。

ハンターは頭部デバイスが常時点灯で、キツネからは見やすくなっています。

そういったこともありハンターはけっこう苦戦。

あちこちで撃たれて寝返ったハンターをまた味方のハンターが撃つという光景も各所で発生、ワシもキツネに撃たれて復活と同時にハンターに撃たれました・・・

 

いつもはここでファスガンならではの寝返り戦などをするところですが、どうもシールズは普通のフラッグ戦が最も面白いのではと気づき、最後のゲームは復活1回ありのフラッグ戦に。

表は、敵の進出してきそうなポイントを射界に収めて一呼吸置くと、案の定回り込みを企図する敵が1人、また1人と進んでくるので、射撃しまくって足止め。

しかし背後から「ピー」とホーンの音。

なんとワシが布陣した時にはすでに敵の遊撃隊が通過しており、そのために回り込まれて後ろからフラッグを撮られたのでした。

うう残念。

 

その裏、最後の最後のゲームです。

それなりに進んで撃って撃たれて、復活して撃たれて・・・とやっていたら、味方の防備もかなり薄くなり・・・

そして敵がフラッグに迫ります。

残った味方も防戦むなしく、フラッグ陥落。

見ていても面白いのがサバゲですね。

 

というわけでヤセンノススメもこれにておしまい。

ちなみに参加者の皆さんには、こっくり工房さん特製の限定パッチが贈呈されました。

いつもありがとうございます!

 

しかしすっかり日焼けし、顔も腕もヒリヒリ。

怪我も事故もなく、無事に終了できたのは皆さんのおかげ。

本当にありがとうございました!

 

 

サムズミリタリ屋さんの主催するミリタリー商品展示即売会「ビクトリーショー」。

わしが初めて参加したのが2014年初夏の「第73回」のことなので、かれこれ10年参加し続けてきたことになります。

毎年2~3回の開催で、欠席したのは数回なので、回数で言うともう30回近く。

会場は当初は都立産業貿易センター浜松町館(旧)でしたが建て替えのために一時期おなじ産貿センターの浅草館になり、そして今は建て替えが済んだ新・浜松町館になっています。

 

参加2年目あたりから自衛隊コスプレを楽しんでいましたが、着替えや装備品の持ち込みが大変で、ここ最近はコスプレしなくなりました。

おまけにこのところVショーじたい惰性で参加しているような感じになってしまいましたが、終わってからミリ仲間と飲むというのが楽しみになりつつあります。

そうは言っても、やはりイベントは楽しいものです。

今回は寝坊したり忘れ物をしたりしてさんざんだったうえ、10:30開場が早まって10:15となり、準備も終わってないのにドドドっとお客さんがお越しになり、そして大勢通り過ぎ・・・(笑)

お隣のこっくり工房さん。

最近アチコチのショップにも並ぶようになった、いまとても話題の変なパッチ屋さんです。

いや変じゃないスミマセン。

あとはお向かいに御山堂さんブースがあって、ポーチを購入。

その他、平和堂さんとかすてんがん工廠さんとかも出店されてたのですが、フロアが別でご挨拶に伺えず・・・

 

外の待機列は昼になっても続いていて、フロア内も移動が困難なほどでしたが、ワシはおしゃべりばかりで持ってったモノはあまりハケず。

逆に買い物してしまって荷物が増えたり(^^;

公式発表では来場者2600人とのことで、コロナが完全に開けてGW中ということを考えると、コロナで遠のいた客足はまだ完全には戻っていないということが言えそうです。

でも今回も今までSNSでしか関わりのなかった人とお会いすることができたり、未来の幹部サマとの関係もできたりと、いつものような素敵な出会いに恵まれました。

夕方には疲れと空腹でぐったりしてしまいましたが・・・

 

新浜松町館は飲食街もあるので助かります。

3連休の最終日だったせいか空いてたのはいいのですが、瓶ビールがラスト1本だったり、日本酒が品切ればかりでイマイチでしたが、これが楽しみでVショーに来たようなものなので(^^;

 

お会いした皆様、ありがとうございました!

スプラッシュで産湯に浸かり、BBジャングルで幼少期を過ごしたワシ。

(すみませんサバゲデビュー時すでにおっさんでした)

・・・が、最後の6時間耐久サバゲに出て以降、BBジャングルからは足が遠のいていました。

そこに今回、廃校ファスガンを主催されてきたぼんじりさんがBBジャングルでのファスガンサバゲを企画されたので、飛びついたわけです。

実に10年振りのBBジャングル!

ああこの高速道路のすぐ脇の駐車場、懐かしい!

 

セイフティはフィールド敷地入口すぐのところに、立派なのができていました。

 

昔の「崖セイフティ」はもう影も形も。

ああ、あそこに細長くテーブルとかが並んでいたんだよなあ・・・

 

今回、ぼんじりさんの人望に加えて、初めてのBBジャングルでの開催ということでBBジャングル勢、そして次第に認知度の上がってきたファスガンしてみたい勢も加わったのか、なんと50人近くの参加となりました。

全体写真を撮れなかったのですが、ごく一部を切り取ってもこんなにたくさん。楽しい。

ただデバイスのセッティングには手間がかかるので、ワシもイチ参加者として、同じく10年振りに連れてきた後輩K君と共にファスガンデバイス受付のお手伝いをしました。

 

しかしこの木々、これぜんぶ杉では。。。

(シューティングレンジ)

落ちてる葉っぱも、ぜんぶ杉では・・・

しかし幸か不幸か、受付中に雨がぱらついてきて、そのうち本降りに。

そのおかげでこんなに杉に囲まれていたのに、花粉症の症状は全く出ず!

後輩Kくん。

しかし彼の長年使ってる次世代M4、BB弾サバゲでも初速はハンドガン以下だし、初速の関係ないファスガンならいいかというと、首元がグラグラなのです。

 

雨がいよいよ本降りになってきたところでゲーム開始。

とはいえ森フィールドなので、ゲーム中はたいして影響なし。

でも寒い!

久々に、靴のつまさきにカイロを入れました。

またフィールド内には大小の木々や枝が倒れていて、ワシも派手に転倒しましたし、K君もけつまづいていました。

ああココにもたくさんの杉が・・・しかし雨で花粉も飛散できまいガハハハハ!

 

最初の無制限復活戦では、遅れて見えた方の対応をして、途中から加わったら敵陣で、自陣に戻って改めて参加するも最初から加わってないとぜんぜん状況が読めず、わけもわからずやられるばかり。

「ブッシュ」や「構造物」と「道」に「開豁地」というふうに明確にわかれていないので、このように向こうのほうがうっすら見えそうで見えない・・・という感じの中央部分。

BB弾サバゲだと接近戦が怖くて入り込めなかったのですが、タマの出ないファスガンなら心配無用でずいずい攻めていけます。

 

その裏は、攻めていってやられ、復活しに戻った時に見事に方向を誤って敵陣に行ってしまい、ぴぴっと復活してもらってからすぐ撃たれて戦死したり(笑)

 

その次は復活無しのフラッグ戦でしたが、昔でさえ敬遠していた山の上のほうを大外に回って裏取りを。

けっこう奥の方まで行ったところで敵と撃ち合い、珍しく調子よく数人を倒して藪をかき分け斜面を降り敵陣に向けて進むも、さらにいた敵にやられ戦死。

でも歩き回り撃ちまくって満足!

 

ここで昼食。

予め家でレトルトを湯煎しておき、それを持ってきてヒエヒエになったのをヒートパックで温め直しました。

これでちゃんと食べられるわけですね・・・

 

 

午後のゲームでは、脳内麻薬が出まくりでした。

(記憶があやふやで順番が前後してるかも)

K君と山側陣地から外周周りを企図して侵攻すると、後方からも複数の味方がついてきてくれ、何度も敵とぶつかりながらも鎧袖一触という感じで敵をバタバタ倒していきました。

(※こちらは2人+2人でたまたま連携して進んでいた所、敵が2人や1人ずつばらばらで現れ、またこちらは敵が来るはずという認識でおり、敵はそうでなかった・・・という違いだったため)

ワシは1人しか倒せなかったので、ありがとう友軍!

長年サバゲを一緒にしている後輩K君は、ワシが先行すれば必ず斜め後ろから支援してくれるし、K君が前にいるとワシが後方から警戒・支援する仲。

特に事前の取り決めがなくてもなんとなくそうなるので、実に頼れる相棒です。

(走りすぎて疲れてへたりこむ後輩K君)

そのままさらに山を進んで敵陣後方に回り込むも、敵影がありません。

そのままぐいっとUターンして警戒しながら敵陣に迫ります。

ここでもう1人の友軍が合流し、フラッグ周辺をクリアリングしてさあホーンを鳴らそう・・・と思ったものの、ホーンが見当たりません。

あれ?

どこ?

フラッグ間違えた?いや合ってるな・・・

とオロオロしているうち、フラッグ奥の敵に気づかれて撃たれまり、結局3人とも戦死。

でも文字通りフィールドの端から端まで走りまわって楽しい!

 

次は確か大将戦。

大将のみヘッドセットを常時点灯にし、ライフを多くします。

その大将を倒せばいいというもの(大将以外は復活あり)

ここはもう興奮しまくりでした。

(ここからは、セイフティで動画撮影していたへなこさん(ツイッターの@henako56さん)の公開動画のスクショを併用します。許可くださりありがとうございます)

スタートと同時に、誰もセイフティ方面に向かわないため、

「セイフティから敵陣をうかがうか」

と思って小径を走り抜けてセイフティ入口まで30mというところまでたどり着きます。

後続の味方は、はるか後方。

では単独でセイフティに入るか・・・と思ったら、バラバラと敵がセイフティ内に突撃してきました。

先手を取られました。

※ファスガンは全員の銃口に専用の発光デバイスを装着するため、物理的なタマが出ず、セイフティでもゲームができます。でも普通のBB弾サバゲではやっちゃダメですヨ。

 

※敵側側からの動画スクショ。

※既に1人の敵(黄色)が画像奥にいるワシ方を警戒する後ろから、連携した敵(赤)が4人突っ込んでくる。

※この辺りでワシが敵のセイフティ進入を視認。

 

※ワシは画像の奥、ネットの向こう側にいます。

 

(こりゃいかん!)

とすぐ振り返って、後方から慎重に進んでくる友軍に手真似で(テキ侵入!)と知らせ、道端に身を寄せて構えました。

後方の友軍は、セイフティ方面にまた別の敵を発見したようで、パンパンと散発的な発砲音がし出しました。

偏差修正の要らないファスガンといえ、走っている敵に命中させるのは困難。

しかし敵はこの小径を基準としてこちらに向かってくるはずで、その前に警戒のために止まってこちらを警戒するはずです。

 

※敵の4人は、「〇〇は右に展開!GOGOGOGO!」と指示出しをしながら3人(画像左)+1人(画像右端)に分かれて、必殺の構えで向かってきました。恐ろしい…。

 

そこでセイフティ出入り口辺りに照準を合わせていると、まず事務所小屋の奥を回り込んできた1人の敵を発見(↑の右端の人)、射撃し倒します。

間髪入れずセイフティ出入り口にも3人の敵がぱらぱらっと取り付き、バシバシ撃たれますが、完全にはこちらの位置はバレていない様子。

そこで3人目の敵が木の陰から顔を出したところを1撃、さらにもう1撃、倒しました。

動画では最初の撃ち合いから10秒足らずで2人を倒しています。

待ち構えていたとはいえ、正面からの撃ち合いでは撃ち負けてばかりのワシにしては上出来だったと思います。

※ワシが倒した敵2人が復活のために退場していきます。

 

しかし撃ち合いでこちらの位置も完全にバレてしまい、残る敵にバリバリと撃たれます。

野戦サバゲで敵を待ち受ける場合、退がれる場所を確保もしくは確認してから射撃するようにしているのですが(正面での撃ち合いは無益なので、不利になったらすぐ後退する)、この時はその余裕がなく、大した遮蔽もない道端に両ひざをついて戦うしかありませんでした。

こんな時に限って友軍はなかなか前進してきません。

しかも撃ち合った敵は左の森に移動して斜め横からも撃ってくるようになり、敵の後続もセイフティに数人到達し、さすがに多勢に無勢で相手にならず、ものの1分もしないうちに戦死してしまいました。

(へなこさん、ありがとうございました!)

しかし復活のために退却しているうちに見ると、味方はうまく敵と渡り合っていたので、ここは突破されることもないでしょう、安心。

その後は復活し、苦手だった薄い藪と建物の混在する中央部を進みながら、敵と撃ち合って倒し、そのうち道を走り抜けようとする敵を倒しまくりました。

やはり人はついつい移動の時に道を意識してしまいがちです。

(この時の勝敗は覚えていません)

 

その裏。

ふもと側から出撃し、何度かやってやられを繰り返します。

その後、またも中央部をこっそり進むと、ぱらぱらと味方も山の敵陣に向けて進んでいき、なぜかワシは敵から忘れられているような感じで、撃たれもせず、ヒタヒタと敵陣に向け進んで行きます。

たまに敵を撃てる位置について2人ほど倒し、いよいよ敵陣に行くために安全地帯を飛び出しました。

すると真横に敵、GET!

反対側を見ると味方が迫ってきます。

それなら安心、とさらに敵側にぐいっと進むと、敵がみな横を向いて、友軍に対して撃ちまくっていました。

つまり、敵の戦線を突破したのです。

そこで手近なところの敵を背後から倒し、その向こうの敵を横合いから撃って排除、そこで後方の友軍も勇躍敵陣にいるであろう敵大将に向かって撃ちながら進んでいきました。

よし行くぞ!と脳内から変な汁が出かかったところで時間切れ・・・!

ああ、いいなあ!

 

次は薄暗くなってきたところで寝返り戦。

4色に分かれ、敵を倒すと倒された側に寝返って復活するというもの。

ファスガンでなければできないゲームです。

ヘッドデバイスが常時点灯なので遠方からでも視認できて撃たれまくるじゃん、と思いきや、BBジャングルは細かい藪が濃すぎて、夜にでもならなければ遠くからは光が見えないのです。

しかしここではチームで連携していたものの、いつの間にか迫っていた別の色に遠方から狙撃されまくり、結局塗り替えられ・・・

 

最後は普通のフラッグ戦。

後輩K君とふもとから山にのぼり、奪取で山の上を裏取りに来た敵の尖兵と交戦、協力して2人倒すもK君がやられ、山の上に顔を出したら後方支援の敵に撃たれて戦死。

 

 

・・・というわけで、最後まで雨の中、楽しみまくって終了しました。

だって、以前は数人でやってたこともあったファスガンが、50人もの大人数でできるんですもん。

体力の問題あるいは家庭の事情で近年は早上がりすることも多かったのですが、今回は大人数ファスガン+懐かしいBBジャングルを全ゲーム、フルで堪能することができました。

ちなみにこのBBジャングルのフィールドマスターさん(?)が、以前スプラッシュやBBジャングルで一緒に戦ってくれていた方で、久しぶりのご挨拶もできました。

なんだか充実した一日でした・・・杉花粉の被害にも遭わなかったし!

やはり雨の日は「サバゲやーめた」ではなく、雨の日こそ森林フィールドで遊びましょう!

ちなみにファスガンデバイスも、雨のせいでという不具合は生じなかったみたいで、まあ雨ファスガンはしょっちゅうですからね・・・(もちろん水没したら壊れるとのこと)

 

主催のぼんじりさんそして肋骨ポッキーズの皆さん、機材用意のファーストスナイパーさん、BBジャングルの皆さん、お菓子をくださった炸裂キウィさん、それから一緒に戦ってくれた皆さん、ありがとうございました!