装備自作(その15)88式鉄帽「官品あご紐海自版」レプリカ | ちょんまげインプの部屋

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(以前、ちょんまげのついたインプレッサに乗っていたのでこんなタイトルです)

先日ようやく完成した、「これもうほとんど官品じゃねあご紐レプリカ」

(記事はこちら

相当に苦労と出費を重ねて再現したのですが、自分の中ではまだ足りないものがありました。
それは、海自のグレー版あご紐
 

もともと陸自/空自仕様の深緑のポリエステル紐を特注するに当たっては、当然グレーのものも作ろうと思っていました。
ナイロン等であれば一度ヒモを作ってもらい、その後に好みの色で染め分けてもらうとか、あるいは既製品の生成りの紐を染めればOK。

しかしポリエステルはナイロンやアクリルと異なり、紐として織った後に染色できず、原糸から染色し、そこから織らなければならないのです。

染め分けできる素材なら、1ロット作ってもらい、そこから2色に染め分けしてもらえばいいのですが、ポリエステルは1色1ロットということ。

そんなわけで資金も足りずにグレー版を見送ったのですが、どうにも我慢ができません(あほ)
それに陸自/空自版がほぼ完成したところで、いったん特注した金具をよりリアルに作り直す必要が生じました。
それだったらいっそ、回転金具も海自グレーにしちゃうか・・・ついでにグレーの紐も特注するか・・・って全然ついでじゃないんですけど、また資金をかき集めて初めて特注することに。

陸自/空自仕様のパーツを特注した時はドキドキでしたが、今なら同じ業者さんに色違いで特注するだけで済みます。

つまり業者さんの信頼性は確認済で、まず大きな失敗はないだろうというわけです。
・・・というわけで、ついにやってしまいました。

*ポリエステルの紐
これはもう、ホントに賭けでした。
なぜなら、陸自/空自版の紐はまだ色味サンプルに使えるものがあったのですが、海自の紐のしかも未使用なんて入手できません。
なので、おそらくこんな色だろうというサンプルを業者さんに送って、サイズや折り方は陸自/空自版と同じでグレーに染色してもらったのでした。

しかしこちらのサンプルを業者さんがどう見るかはまた別の話で、もしかするとサンプルともかけ離れてしまう可能性すらあります(陸自/空自版の緑の紐は、実物よりちょっと明るくなってしまいました)。
なので現物が届くまでかなり不安でしたが、届いてみるとどうでしょう。


とても良いではないですか。
いやあ、よかった。

そしてこんな風になりました。

そしてミシン糸は、ホントはもっと青っぽい色味が混じってるのですが、こだわるとキリがないのである程度のレベルで妥協。

よくやった、わし!


*回転金具付きの紐
鉄帽の左側にぶらさがる紐ですが・・・

ナイロンは既製品の特注色で、ポリエステル同様、おそらくこんな色だろう・・・というサンプルを提示して既製品のナイロンを染めてもらったのですが、実際のサンプルよりかなり濃くなってしまいました。

納品されたナイロンを見てショックを受けましたが、幸いここはあまり目立つ部分でもないし、新品の場合は少しは濃いめなので、まあ許容範囲だろうということで・・・くっそう。
そして回転金具も、陸自/空自版を作ってもらった業者さんに色見本を送って、塗装してもらいました。
この色味ならOKですね。
丸紐は陸自/空自版の時にお世話になった業者さんに依頼し、ライトグレーの綿紐をセルチップ加工してもらいました。

色味も質感も官品そっくりです。

ちなみにPX品はただ金具に紐を通しただけですが、うちのレプは官品同様、金具が耳にひっつかないような複雑な造りを再現してます。


*2段コキ金具
実はここが肝心。
陸自/空自版では、既述のようにサイズの大きい紐でも使用できるように大きめに作ったのですが、官品仕様のポリエステル紐が特注できると分かっているのなら官品サイズにしてしまおうと。
さらに素材も官品の真鍮で、そしてメッキも官品と同じで・・・というふうにしたら、もはや自分でもどっちがレプリカか分からなくなってしまうシロモノになりました。

(↑の中でどれが官品か分かりますか?)
*ネジ・ナット類
金具類は陸自/空自版と同じものです。
丸ナットのレプリカは単品で頒布しようと思っていたのですが、海自版の顎紐セットに使用するため単品頒布は中止に。

ネジやワッシャ類は官品とほぼ同寸の市販品です。

 

 

というわけで、こうなりました。

(画像提供:あっくんさん)

これヤフッパチのあっくんさんオーダー特注色なのですが、この組み合わせはもう最高!

これはいいわあ。

(ちなみに丸綿紐もあっくんさんに業者を紹介してもらい解決しました。ありがとうございます)

 

要は陸自/空自版の色違いのため、最初に陸自/空自版を作ったときに比べれば簡単ではあったのですが、当然お金は相当にかかるし、色味違いなどの不安もありました。

とはいえ、海自(陸警隊)装備をする身としては、肝心の海自版の官品顎紐レプリカがないのは自分で自分が許せません。

というわけでやってしまったのでした。

 

 

どうですか皆さん!
・・・とはいったものの、海自装備勢は少数派なので、あんまり話題にもならないところが苦しいです(^^;
 

【装備自作量産記事】

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