装備自作その5(64式小銃官品負い紐レプリカ) | ちょんまげインプの部屋

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(以前、ちょんまげのついたインプレッサに乗っていたのでこんなタイトルです)

とうとうというか、今更というか、昨年末に登場したS&T電動ガン「64式小銃」。

 

まあそれとは関係なく、もともとワシも以前から64式小銃用の官品負い紐レプリカは作りたかったんです。

 

誰もが「うおお!」と声を挙げるようなものを作りたかったんです。

しかしコイツがまあ、予想以上にかなりの難敵で・・・

 

「こんなの単にコキと押し金具と引掛けカンがついてるだけじゃ~ん」

 

 

とタカをくくっていたのですが、その“単なる金具”が全然ないのです。

 

しかも実物に似てるビニロンも市販されてない。

もちろん資本があれば、特注すれば金具だって好みの仕様のビニロンだって入手は可能。

でもそんなに数がはけないコイツのために、そこまで手間と費用をかけるわけにはいきません。

つまり、9mm機関けん銃の負い紐レプリカの時に突き当たったのと同じ壁が立ちはだかっていたのでした。

 

そこでいろいろ検討した結果、

 

*すでにTOPから過去にリアルなレプリカが販売されていたこと

*TOP製を超えることができないこと

*実物の放出品も結構出回っていること

といったの理由で、早々に「レプリカだい!」と胸を張ることは断念することに…。

 

 

・・・で、いろいろと探してみると、なんとなく○M企画のM16スリングが似てそう。

 

 

もちろん、○M企画のスリングと64スリングの実物を見比べてみると・・・パッと見はいいのですが、よく見るとなんか違う。

一部の金具もちょっと違うし、スリング自体の織り目や厚みに色味も違うし、長さも長すぎる。

やはり、ある程度は64式の負い紐を意識したものを作らなければいけないのではないか・・・

それにせっかくS&Tの64式小銃も注文してしまったことだし・・・(←なかなか入荷しないのですが)

 

 

 

というわけで、あくまで「小銃用汎用スリング」、ただし「64式小銃にどうぞ」ということにして製作したのでした。

(小銃汎用スリング「64式小銃にどうぞ的な」)
 

 

 

 

さて・・・。

肝心なスリング部は、9mm機関けん銃負い紐レプリカで使ったものと同じ、30mm幅・2.5mm厚のアクリルテープ(亀織り)。

実物はもっと亀織りの目が細かいのですが、9mm機関けん銃同様、30mm幅でODの亀織りビニロンテープが小売りされてないので、現状ではこれで妥協するしかありません。

それに9機の時に特注した際、少量だと高くつくのでちょっと多めに作ってもらっていて…。

ただ、実物のスリングを持ってる方に触らせてもらったのですが、使い古した64負い紐のビニロンと、このアクリルの肌触りが結構似てます。

なので、まあいいか・・・ということに。

左が実物のビニロン、右がアクリル。

織り目は実物のほうが細かいですが、色味と手触りは似てます。

 

 

このバックルは、9mm機関けん銃負い紐を作った時、特注で多めに作ってもらっていたものを使いました。

 

 

実物はほんのちょっと形状が違うのですが、比べてみないと分からないレベルなので十分。

一般的な金具だと思ってたのですが、なんで普通に売ってないんだろ・・・。

 

で、このコキ金具。

何の変哲もない「日」形状の金具なのですが、同じ機能のものは腐るほど市販されているのに、64式に使えそうなものがなかなかない。

しかも真ん中の一本線が段付きになっていたりするので、余計に…。

ここはネットで探し回って見当たらなかったので、金具屋さんに頼んで探し回ってもらいました。

見つからなかったら、市販のもの(全然形が違う)で代用するか、あるいは特注(数万円~数十万円くらいかかる)かと考えていたのですが、どうにかそれらしいものが見つかってよかったです。

よく見てみると、ああこりゃ○M企画のスリングに使われてるものとほとんど一緒だな・・。

んもう、供給してくれてもいいのに(笑)

(9mm機関けん銃負い紐の時にお断りされていました)

 

次の難関は、カンに板フックがついたような金具。

コキ同様、同じ機能の金具はいろいろ市販されているものの、64式に似てるものがなかなかないのでした。

 

でも、探しまくった(というか金具屋さんが探しまくってくれた)おかげで、意外に実物に似てるものが入手できました。

しかもこちらは、○M企画製のものよりも64の実物に近いです。

やはり餅は餅屋、金具は金具屋ですね。


 

末端のボール先止め金具は、9mm機関けん銃のものと同じ。

ただ89式の25mm幅のものとたかだか幅が5mm違うだけなのに、値段は3倍以上。

しかも硬くて処理がけっこう大変。

でも○M企画さんとかのだと、ここが真っ黒なメッキになっていてちょっと実物と雰囲気が違うので、コレはけっこういいです。

 

 

 

全体は、こんな感じ。

織り目さえ気にしなければ、「レプリカです」と言ってもいいレベル。

でもTOPのレプリカと並べられてしまうとかなわないため、レプリカとは名乗ることはやめました。

しかし、こんなものでも結構な金額になってしまいました。

ああ、TOPの負い紐が買えた頃に買っておけばこんな苦労はしなかったものを・・・

 

 

※27.3.7追記

とうとう業者さんが「64式小銃負い紐レプリカ」を発売しました。

別記事「そりゃあプロにはかなわないわけで 」にてウチのと比較していますが、紐部は完敗だったものの、金具はほぼ同一でした。

64式小銃 負い紐 スリング 完全複製品/NB
Amazon.co.jp

 

 

 

 

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