ちょんまげインプの部屋

ちょんまげインプの部屋

いらっしゃいませ、変態(いろんな意味で)の部屋へ。
これであなたも立派な変態。
今後ともどうぞよろしくっす。

(以前、ちょんまげのついたインプレッサに乗っていたのでこんなタイトルです)


[20式小銃スリングレプリカ]


 

【悲願の20式発売】

このシリーズを書くのも実に8年振り。

このmy銃紹介記事も20回目ですが、別に20式だからと温存してたわけではありません。

前回の記事がガスブロ89で、この8年の間に何も銃を買わなかったわけではなく、わざわざ記事を書くほどのこともないかと放置していただけで…

このかん、全てマルイで次世代電動MP5A5、ガスブロMP7、ガスブロM4っぽいやつ(そのうち売却)、などを買っています。

あとはショップ製3DプリンタのM9も買ったけど、高い割に「なんか違う」とすぐ売却したり。

そんなわけでサバゲではしばらくガスブロ89を外部ソースで使い続け、そのうちまた電動89に戻る・・・と、15年で完全に一周回ってしまったのでした。

でも今回、久々にブログ記事を書きたい!と強烈に思える銃をGET。

それが、東京マルイの20式小銃ガブスローバックエアソフトガンです。

 

もともと期待感もあって、それが昇華したかのようにKATOさん(すごい人)が3Dプリンタで20式小銃を何度も完成させていて、Vショーでよく見せてもらっていました。

その頃から既に東京マルイがそのうち20式エアガンを製品化するだろうとは噂をされていて、そのマルイが2022年頃に陸自に市街地訓練用教材としてエアソフトガンの20式を納入しているので、近いうちに市販版もリリースされるだろうと期待感も高まりました。

しかし一向にその後の情報がなく、いつかは出る、いや出ない、出るにしても登録制になる…そんな真偽不明の噂が飛び交い、ア!クションさんが20式小銃のモデルガンを製品化するという話が出たものの具体的な続報はなし。

そんな状況だったので、ワシは2030年くらいまでには何かしらあるだろう…と悠長に思っていたのです。

それが今年の5月にいきなり東京マルイが製品化を発表。

意外なスピードに驚いたものです。

発売が「2026年夏」となっていたものの一向に公式な続報がないので遅延するだろうと思っていたら、7月下旬に8/5発売!と…。

ありがとう東京マルイ様!

随分とリアルだと思えるのもそのはず、マルイの製品化にあたっては、豊和工業が全面的にバックアップをしていて、発売決定の際には豊和工業自体がそれをツイートしたくらい。

でも価格も89の倍近く、定価140,000(税抜き)と、こちらも目ん玉が飛び出るようなモノになったのでした。

でも当初は「すぐ予約が埋まった!」「どこで予約受付てるの!」「初期ロットで買えるのかどうか…!」と言う悲鳴にも似た声がSNSを賑わしていましたが、どうやらマルイさんもかなりの量を製造したようで、あちこちで「予約できました!」という声に変わっていき、そしてSNSには購入報告が溢れました。

でも同時に、転売も横行しているようで、どうなんでしょう…。

(※154000円より明らかに高い場合は購入は控えましょう。すぐ第二次ロットが流通するでしょうから)

(※※2026.8.12時点で、SNSではア〇ゾン購入の20式が発送されないというトラブルが多発しているそうです)

 

 

【とりあえず持ってみる】

というわけですぐショップに予約をし、ワシとしてはサバゲを始めてから初めて、通販でなく直接お店に、電車で往復3時間かけて銃を取りに行きました。

だって待ちきれなかったんだもん!

ああ~!

いい~!

うう~!

ええ~!

おお~!!

語彙がどこかに行ってしまいました。

コレに限らず、近年の東京マルイ製品は、箱からしてワクワク感を引き立ててくれます。

もちろん、数年経って売却する予定もなくなると、箱は廃棄してしまうのですが…。

ちなみに付属品はこんなふうに収められてました。

なかなか趣のある収納方法です。

とりあえず何も付属品をつけない状態でマガジンだけはめて持ってみました。

うん、金属感があっていい!

ヒヤリとしてズシリとして、いかにもテッポウという感じ!

そしてすごい剛性感!(ガスブロ89もかなりの剛性感でしたが、89はどうしても被筒がプラで僅かにギシギシしてました)

もっとも20式も引き金室部(ロワレシーバー)は樹脂なのですが、樹脂に何か混ぜ物をしたらしく、樹脂にしてはかなり固いです。

M-LOCK式のハンドガードはアルミの切削だそうですが、油断してるとエッジで指を切ってしまいそうです。

もともと20式が「次期小銃」として図面が公開されていた頃は、自衛隊の銃は89のほうがカッコイイよねと思っていたのですが、実際に目で見ると20式もカッコイイ!

 

 

【各部を見てみる】

素の状態の20式と89式(どちらもガスブロ)を並べてみました。

ぜんぜん違う形なのに、なんとなく似た匂いがするのはやはり、同じ豊和製だからでしょか。

ちなみに壁に立てかける時は、89式は床尾板の形状的に安定するのですが、20式は安定性が悪いので、立てかけ禁止ですねこりゃ…。

ところで構えてみると、89はストックが薄く、さらに右射ち向けにキャストオフといって銃床が少しくぼんでいるので、非常に構えやすい。

20は後述のように銃床の長さや高さを変えられますが、構えやすさは89のほうに軍配が上がります(ワシの体格の場合)

 

では詳しくみていきましょう。

 

20式は、あちこちの操作系が完全にアンビシステムになっていて、89は基本的に右利き用に作られていたのが、左右で使えるようになっています。

槓桿(赤)は分解時に引き抜いて、左右どちらに取り付けることも可能。

ボルトキャッチ(青)はM4のような形状になり、右側にもつきました(ビックリ)

 

マガジンキャッチ(黄色)も左右。

そして切替レバーも最初からアンビ。

ちなみに89にあった3点バーストはなくなり、ア→タ→レとなりました。

 

89より進化したのは、こういうボタン類を囲うリブがついたこと。

89は剥き出しだったので、誤ってボタンを押してしまうリスクがありました。

 

赤いのは規制子。

黄色は銃剣を挿すところですね。

青いのはグレネードランチャーを装着する時にでも使うのでしょうか。

前後のサイト(照星・照門)は脱着式の可倒式になりました。

なんとなく64式を髣髴とさせます。

簡易的なサイトになったのは、別で光学機器を載せることを前提として考えているのでしょう。

これは正解で、銃の寿命は長いものの、光学機器は改良サイクルが早くそして破損もしやすいため。

 

消炎制退器は三又上に穴が空いたタイプ。

89のあの消炎制退器は効果が高かったようで、アレをそのまま使ってもいいのになと思いましたが、もしかすると89は真横に発砲炎が出るので、閉所戦闘時に隣の隊員の顔に当たって危ないからとか?

 

このバレルの色味と質感はいいですね。

あと各種アクセサリをつけると見えづらくなるであろう、ガスピストン回りの造形もいい感じです。

 

ちなみに被筒はこのネジを緩めて外すのですが、ここは官品スリングの自在スライドをネジ回しに使えます。

いま試作中のうちのレプリカの金具も使えて一安心。

 

ワシ的にとても気になるスリングスイベルは、左右とも同じ。

黄色が、小さい丸穴の金具。

赤い部分には何もついてませんが、自分の好みで後述のスイベルマウントを装着します。

しかしまたこの後部のスリングスイベル金具が、穴径が小さい。

官品型スリングかHKフックでもないと装着が厳しい…というか、官品スリングのフックでさえちょっとキツい。

豊和さんも、ここの金具の径をもう少し広くしてくれれば、スリングの選択肢も増えると思うんですけど…。

注意すべきなのがストック根本のスイベルで、ここにフック金具をひっかけると、アッパーレシーバーの側面にフック金具のキズがつきやすいこと。

またこのストック基部のスイベルは、穴径はまだしも、ストック側がほんの少し厚く出っ張ってて、官品フックを通すのも一苦労。

ほんの1mmでもいいから、負い紐環を外に出してほしかったなあ。

 

 

【調整可能部を動かしてみる】

純正の前後サイトは可倒式で、64式だと触ればすぐ倒れたり立てたりできましたが、20式はロックレバーを引いて起こす/倒す仕組み。

フロントサイトの上下は89と同様。

リアサイトの上下左右も、それぞれのダイヤルを回して調整する方式です。

サイトは64式を思い出させます。

右側のマイナス頭のネジを緩めればレールから外せます。

 

伸縮式の銃床は、黄色い矢印のロックボタンを押したまま、伸び縮みさせることができます。

チークピースの上下は、このロックボタンを押しながら。

自分の体格やボディアーマーの有無などに合わせて調整できるようになったのはいいですね。

 

規制子はエアガン機能には関係ありませんが、いちおう動かすことができます。

規制子の脇に小さな突起があり、それを押しながら規制子を回せます。

 

あまり使い道はないですが、グリップの底部の蓋を開けることができます。

サバゲだと特に入れるものがありません。

 

 

【操作感を確かめる】

時代が進んでるので89より優れた部分が多いのは当然ですが、各部を見て見ましょう。

まずはグリップ。

なんの変哲もないようなグリップですが、まあまあ握りやすい。

素手だとチェッカリングがちょっと気になりますが、グローブをはめれば気になりません(M4系の純正のフィンガーチャンネルは、いちいち指に当たって痛いからキライ)

89はまあいいのですが、それでも右利き用で、左に持ち替えるとなんか変。

その点20式のは、なぜか左右どっちで握っても悪くない。

ただ、グリップの↓の部分が角ばっていて、ローレディから構える際に人差し指に当たって地味に痛い。

これまたグローブはめればそこまでではないのですが、ココ削っちゃおうかしら…。

 

お次は弾倉挿入口。

89はけっこうタイトで、電動ガン・ガスガンだとあまり気になりませんが、実銃89だと弾倉を挿入口に擦りながら入れる感触。

でも20式は、M4系のように少し口がラッパ状に広がっていて、弾倉が挿入しやすい。

これはかなりいいです。

 

そしてマガジンキャッチ。

ボタン自体大きくなって、使いやすくなりました。

ちょっとバネの力が強くなったような気がします。

ちなみに排莢口の直後には、M16に途中から設けられた「左射ちの際に薬きょうが顔面に飛んでこないようにするための突起」が設けられました。

89はこの突起がなかったですが、左射ちでも特に問題はなかったのでしょうか。

ちなみに89はここにダストカバーがあり、20式はそのダストカバーがないだけでもかなりいいと思います。

 

ボルトキャッチも、左側のものはM4のような形状になり、とても使いやすくなりました(89のは使いづらかった)。

ただこの左側のボルトキャッチはちょっと出っ張ってて、携行の際にお腹周りの装具にひっかかりそう…。

 

ちなみに切替レバーですが、アからすぐタにできるのはいいのですが、グリップを握った右手の親指で操作するのは、意識して親指を伸ばさないと難しい。

個人的には89同様に右側だけでもいいのかなあと思っています。

なぜかというと、左側にレバーがあると、お腹やお腹周りの装具に干渉するから。

もともと左側は右より高さの低いレバーになっていますが、さらにもう少し薄いレバーにしてもよかったのかなあと思います。

そしてレバーは新品のせいか、かなり渋い。

そのうちスカスカいくかしら。

 

ちなみに槓桿は左右どちらにも取り付け可能で、実際に陸自では左側につけているケースがかなり多いように思えます。

これには正解はなく、その人やその環境で異なってくるのですが、陸自で左側が主流になっている理由は、

*薬莢受けを装着した時に薬莢受けを開かなくても操作できる。

*銃を構えたり据銃時にすぐ引ける。

*伏射ちの練習の時に槓桿が引きやすい。

というメリットがあるからだそうで。

ただ、それまでの89や他の銃の慣れから、うっかり左手親指を槓桿にチョップされてしまう可能性もあり(←買った日に早速やった)、そこはかなり気を付ける必要があります(なのでワシはひとまず右に付け替えました)

また、射撃時に顔の前で槓桿が前後にバシャバシャ動くのは、邪魔じゃないんだろうか?と思ったりもしました。

でも左右どちらにも付け替えられるのは、いいことだと思います。

 

 

【通常分解

こういう銃を買ったらまず分解したいと思うのはミリタリーマニアの性。

というか…取説を見ると、この20式は分解しないとHOP調整ができないので、結局は誰でも分解しないといけないのでした。

はあHOP調整めんど…。

通常分解は、おそらく89式よりも簡単で分かりやすい。

引き金室部(ロワレシーバー)前端のここのピンを、

付属のこういうもので押し下げます。

ちょっと固いので、プラハンとかで叩いてあげると抜きやすい。

右側にピンの頭が出るので、指でつまんで引っ張ります。

ここで注意なのですが、このピンは完全には抜けないように、反対側にひっかかって落ちないようになっています。

ただ、一度ピンが「カチッ」といって完全に引き出せたと思っても、もう1段階引き出せる余力が残ってることがあり、つまり完全にピンが右側に引き出せてないと、引き金室が外せないのです(←まあ、ワシがやらかしたんですけど)

で、完全にピンを右側に引き出したら、引き金室部が外せるようになるのですが…

マルイの取説だとただ外すという図になっているのですが、実際にはこうです。

引き金室部を下に下げられない場合は、ピンがひっかかっていると思います。

でもこれで引き金室部は外せます。

続いて銃床部は、やはりここのピンを押して右側に引き出します。

ピンが完全に左側に引き出せたら、銃床部を下に引き抜けます。

 

続いて、槓桿を後方に引きます。

後方に引き下げたところが、スリットが丸く膨らんでるので、そこに槓桿を合わせると槓桿が取れます。

あとはスライド遊底部を後方に引き抜くだけなのですが…

さきほどのピンが少しでも頭が出てるとスライドがひっかかって抜けません。

あとは複座ばねは引き抜くだけ(ここでは油が手につくのでバネは抜きませんでした)

ワシはよく分からないのですが、ボルト部分は重いようで、そのためにリコイルショックが強めだそうです。

 

ここまでやって、ようやくHOP調整が出来るようになります。

ここに指を突っ込んでダイヤルを回すわけですが・・・

回ってるんだかどうなんだか分かりにくく、実際に「あと少し!」という時はこのHOP調整はもどかしいだろうなあ…。

というわけで、HOP調整のたびにしなければならない通常分解はここで終わり。

組立は、分解の逆です。

ただし組立の際に1点注意があり、最後にロワレシーバーをはめる際、かなり力を入れてぐっと銃床側に押し付けてやらないと、連結ピンの穴が合わずにピンがなかなかはめられません

これは20式の実銃でもそうなので、ぐっ!と押し付けましょう。

 

 

【各種パーツの取り付け】

*付属パーツ

実は、20式がいつか製品化されることを見込んで、いくつかの付属品を予め購入するかどうかかなり悩んだのでした。

グリポッドは付属するのか、スリングスイベルはどうなのか、M-Lockのフタはどうなのか、小さいレールマウントはどうなのか…。

結果として、製品に付属したのはM-Lockのカバー6個、M-Lockレイル中×1、小×2でした。

それらを、他の社外付属品を装着することを考えつつ、被筒に取り付けました。

付属のレールは、ちょっと質感がイマイチですが、どのみち何かを装着して見えなくなるのでいいでしょう。

ちなみにレールを取り付ける際は、M-Lock穴が若干大きいため、何も考えずにつけるとマウントが左右に傾いてしまいます。

まっすぐになるよう装着しましょう。

 

マガジンは、市街地訓練用機材ではPマグを模した専用品が付属していたので期待していましたが、残念ながらガスブロ89と同じものでした。

ちなみに20式用のものは塗装が若干黒っぽくなっています。

画像だと分かりませんが、↑の画像の左が89、右が20。

なので外観と雰囲気のために、いちおう対応可能なPマグレプリカを購入。

(DE AIRSOFTのNWS対応マガジン)

ただ、おそらくゲームに使うには、マルイ純正のほうがいいと思います。

 

*実物での純正装着パーツ

実物にも付属するからマルイ製も付属するだろうと思いきや、なんと付属しなかったのが、マグプルのスリングマウント。

これは予め購入しておいたので、装着。

ちなみにこのスリングマウント、官品タイプのフック金具をかけると、お互いキズキズになりますね…。

これは実物なので高いですが、スリングマウントが破損すると銃を落としてしまうので、安価なレプリカは避けましょう。

 

そしてもう一つ重要な、B&Tのグリップポッド。

これも製品化の際には付属すると思って、買わなかったのでした。

もっとも、実際の現職さんの訓練写真を見ていると、グリップポッドをつけていないケースもあるようで、必須ではないと思いますが…。

でもやはり官品と同じものがいいなと、慌てて買いました(協力してくださった某様、ありがとうございます)

このグリポッドは、2脚がフリーでぐるぐる回ります。

こんなぐるぐる動くと安定性が悪いのではと思ったらそうではなく、陣地に銃を据えて敵を迎え撃つ時に、2脚を出した状態で銃を左右に振りやすいのでいいのだそう。

ただ、89や64の二脚に比べると安定性が悪く、また高さも低くて弾倉をつけたままだとグリポッドの位置をかなり後ろに持ってこないといけません。

ちなみに装着の向きはどちらも見かけますが、一番最初にメディア公開された時は、レバーが左側になっていました。

でもこの向きだと、右射ちで左手で握ると、レバーが指に干渉することがあります。

なので逆側のほうがいいのかもしれません。

あとこれは、実際にサバゲでは使わない予定ですが、こういうセットアップがあったのでつけてみた…というフラッシュライト・レーザー照準器。

OTAL-Cとかいう照準器だそうです。

もちろんワシが買えるのはレプリカですが…

 

シュアファイヤのウェポンライト、多分こんなやつ…(当然レプリカ)

 

あとは重要な、ドットサイト。

陸自でAimpointのcomp5を採用しているので、そのレプリカを購入。

中くらいの高さのマウントのタイプで、前後の照星・照門を立てた状態でサイトを覗くと、レンズの中に純正のアイアンサイトが見えるので、万一のサイトのトラブルの時にもスイッチしやすい。

また小型軽量な事、QDマウントなので脱着が簡単なこと、単4の乾電池を使用することが利点です(レプリカです)

ちなみにサイト類は搭載位置を気をつけないといけません。

なぜなら槓桿を引こうとした際に、搭載位置によっては手がぶつかることがあるから。

ちなみにこのレバー部が逆側に来るようにマウントを逆にすれば、左槓桿でも干渉しなくなります。

当然その製品によって形状が違うので、装着時にはよく考えましょう。

 

 

【愛でまわそう】

これらのいろんなパーツを組み合わせて、素の20式と並べて撮りました。

やはりいろんなパーツがないと20式は寂しいなあ。

でも実際にサバゲをするなら、スリングマウントとドットサイトだけでいい気がします。

ご近所の目を気にしながら、誰もいない隙を見計らって撮影。

うん、カッコイイ!

でもこれ、簡単に倒れそうで怖いなあ・・・

 

(後編に続く)

 

 

マルイ89式小銃(前編)

マルイ89式小銃(後編)

マルイMP5 R.A.S

マルイM93R

マルイP226

KSCM93R

マルイP7A1

KSCP226

マルイ電動G18C

マルイガスブロG18C

タナカガスブロ9ミリ拳銃

キャロット89式小銃

すてんがん/エルフィンナイツ(KSCMAC11内蔵)9mm機関けん銃

ノーブランド(マルイ10禁MAC11内蔵)・9mm機関けん銃

マルイ次世代M4・SOPMOD

S&T64式小銃

ノーブランド(マルゼンガスブロMAC11内蔵)9mm機関けん銃

マルイSIG552"SEALS"

タナカガスブロ9mm拳銃(P220"IC")

マルイガスブロ89式小銃

マルイガスブロ20式小銃(前編)

甲方面隊・乙地本・丙さん(53歳のおっさん、一般公募予備自補3年目)による、「役職」についてのレポートです。

 

―役職攻略方法―

「こんにちは、丙です。

予備自補について、

「命令に従うだけなんだから気楽じゃね?」

と思っている体力自慢の人もいるのではないでしょうか。

が、その認識は正しくはありません。

確かに誰かの命令に従うだけなら、頭をカラにして体力だけ振り絞ればよく、身体は疲れても精神的には楽です。

でも実際には、そんな簡単ではありません。

方面隊(教育大隊)の教育中隊には予備自補の区隊が設けられ、予備自補区隊の区隊長・区隊付・班長という現職の要員が配置され、僕たち予備自補にいろいろと指導や世話をしてくれます。

でもそれとは別に、予備自補自身にも役職が割り当てられ、予備自補自身がその役職の任務を果たすという、ある程度の自治を求められるのです(これは新隊員も同じらしい)。

役職に当たると、もともと座学や訓練で覚えることがたくさんあるのに、それ以外の役職の仕事も覚え、さらに自主的に実行しなければならないので、これが意外に大変。

そんな役職について、これから紹介したいと思います。

 

 

【役職の種類と任務】

とはいえ、実は方面隊によって役職の名称が違っていたり、任務が違っていたりするのでややこしく、一口に役職の紹介といっても難しい。

予備自補の役職について紹介しているブログも複数ありますが、それはそのブログ主さんが訓練を受けた方面隊だけの話で、別の方面隊の人が見ると混乱してしまいます。

かといってこういうものは情報に乏しく、ネットでも公式説明はないので、どの方面がどんな役職を設定しているのかを調べるのは事実上不可能。

というわけで、すでに情報があるいくつかの方面隊の役職で、整理して紹介したいと思います。

 

(役職につけられる任務)

さて、予備自補が担う役職の任務は、大まかに言うと、次のような種類があります。

*任務(1)区隊のリーダー

*任務(2)区隊リーダーの補佐

*任務(3)課業の準備・片付け等の雑用

*任務(4)旗手

*任務(5)班のリーダー

これは役職名ではなく、あくまで役職として割与えられる任務を列挙しただけ。

ややこしいのは「予備自補の中の班のリーダー」で、つい「班長!」と呼んでしまいそうになりますが、「班長」はあくまで現職隊員がなるものです。

同様に区隊長も現職隊員なので間違えないようにしてください。

 

(方面別・役職の呼称と任務)

僕が調べて分かった限りでの「方面隊による役職の構成」は、次のような感じでした(間違ってたら教えてください)。

*東部方面

・取 締:任務(1)  …区隊リーダー

・学習係:任務(2)(3)…取締の補佐・雑用や武器管理

・旗 手:任務(4)  …旗手

・内 務:任務(5)  …班リーダー

*中部方面

・取 締:任務(1)  …区隊リーダー

・内 務:任務(2)(4)…取締の補佐・旗手

・武器係:任務(3)  …雑用や武器管理

・チームリーダー:任務(5)…班リーダー

※他の方面隊は情報少なく不明

東部・中部共にも「取締(とりしまり)」は同じ呼称・同じ任務ですが、その他の役職は名称バラバラ、任務も微妙に違っているのが面白い。

また「内務」がどちらの方面隊にも登場しますが、同じ名前でも任務内容がまるで違います。

また役職の期間ですが、長い場合は5日ずっと、短い場合は毎日交代と、これは方面隊というより同じ方面でも中隊によってバラバラ。

そんなわけで、特定の方面隊の運用を元に話をしようとするとこんがらがって大変なので、以降は「役職名」ではなく「任務内容」で紹介したいと思います。

 

 

【任務別のお仕事】

(1)区隊のリーダー(取締)

そのタイプの中から1人選出されます。

仕事の内容は、点呼の際の区隊の人員掌握と要員への報告、区隊長からの命令受領と区隊全員への伝達、区隊の指揮。

けっこう大変で、取締りに当たると一瞬血の気が引くように思う人もいると思います。

確率から言うと、予備自補生涯で取締に当たる回数は、0.5~0.7回といった具合でしょう。

当たらない人は1度も当たらず修了もしくは離脱しますが、当たる人は何度も当たるのがまた不思議なところ。

僕の周りでは、第一段階で1回、第二段階でもう1回当たってる人がいましたし、僕は第二段階で2回当たっています。

 

(2)取締の補佐

文字通り区隊のリーダーである取締の補佐です。

ただの補佐ではなく、取締はとにかく忙しく余裕がないので、命令受領・伝達の際にはしっかり補佐してあげる必要があります。

 

(3)課業の準備・片付け等の雑務

雑務といっても何でも屋ではありません。

教育訓練時の教材の準備や銃搬出や格納時のチェック、教場の火気確認や清掃、訓練に関する事項の各班への伝達などで、要員の指示を受けつつけっこう忙しい。

ただ、後述のように、武器関係の仕事は近年はあまりないような。

 

(4)旗手

予備自補区隊には「区隊旗」があり、行動時にはその旗を持って先頭を歩いたりします。

旗手は屋外で行進する他は、隊旗の授与・返納といった式典の時しか出番がなく、そして役職は毎日~数日で交代するのが普通ため、旗手になっても仕事がないこともあります。

そのため、実際の旗手の経験をすることは意外にないような気がします。

僕も1度当たりましたが、屋外行動がないタイミングだったので、実際に隊旗を持って歩いた経験がありません。

 

(5)班のリーダー

自分の班の代表となるのがこの役職。

仕事は、点呼の際の班員の掌握と取締への報告、居室の整理整頓や隊舎の受持区域の清掃での班員の指揮監督と、要員への報告・立ち合い。

食堂や浴場への移動時も班員を指揮します。

取締ほど目立たちませんが、班の中では常に気を遣っていなければならないので、起床直後から就寝時まで忙しい役職とも言えます。

1タイプで4班があるとしたら、確率は取締の4倍ということになるので、予備自補を修了するまでには少なくとも1回や2回は当たりそうです。

僕は第一段階で1度当たったので、まだこの後1回や2回は当たりそうな気がしています。

 

 

【役職のコツ】

(1)区隊のリーダー(取締)

*最も難しく慌ただしい

覚えることが多く、目立つ上に全く気が抜けず、また課業外も様々な仕事に追われるのが取締。

一応は基本的なカンペがあるので、かける号令や位置は予習できるものの、一度で覚えるなんてことはかなり難しい。

おまけに要員からも同期たちからも一挙手一投足見られ続け、ミスるとあちこちから指摘の声が上がるため、非常に緊張しそして焦ります。

また指揮や報告をするだけでなく、課業外には教官室に赴き区隊長(あるいは他の要員)から命令を受領してそれを正確詳細に各班リーダーに伝達しなければならず、それも地味に大変。

そもそも教官室に入るには入室要領が定められていて、それがまた面倒で…。

(姫路駐屯地HPから。新隊員の日朝点呼。取締の大仕事)

*基本教練をしっかり

各種の号令の前に、まず基本教練がしっかりできるようにすることが何より大事。

取締は予備自補を整列させ号令をかけ指揮をするのと同時に、要員に対して報告をするため、動作が非常に重要です。

姿勢をしっかり保ち、特に方向変換や敬礼がキビキビできるよう、「いつかは当たるかも」という気持ちで日頃から姿見の前で練習する等しておきましょう。

(第32普連HPから。新隊員の基本教練。これができていないとみっともない)

*大きな声で

号令は大きな声で、しかも自信を持ってかけましょう。

自信を持って、というのは予習していなければ無理なので、当然ながら予習は必要です。

実際には存在しない号令をかけたり、よく聞こえなかったりすると区隊を指揮することができません。

*日頃から練習する

「朝夕の点呼」「座学での課業の始まり/休憩/終わり」「武器搬出/入」の時の号令はほぼ決まり切っているので、それを想定して日常生活の中で練習をしておくといいでしょう。

もちろん実際に動きを入れて、声も小声でいいので出しながら。

セリフだけ覚えても、いざ初めてやってみようとすると、この時はどう動くんだっけ…などと各所で詰まるので、移動、方向変換なども取り入れながらやってみましょう。

また、出頭中に自分が当たらなかったとしても、よく見て覚えるようにするといいと思います。

僕も第一段階修了後の半年の空白期間で、会社で誰もいない会議室で一人、

(休めの状態から気を付けをし、左向け左で架空の区隊に向き)第1区隊気を付け!(半ば右向け右で架空の当直陸曹に向き敬礼)第1区隊、総員32名事故無し現在員32名!(半ば左向け左で架空の区隊に向き)番号ー、始め!(番号終わり半ば右向け右で架空の当直陸曹に向き)列外1、健康状態異常なし!(架空の当直陸曹に敬礼)

…などとしつこく練習してました。

おかげで第二段階最初のタイプの初日でいきなり取締に当たった時も、大きなミスもなくこなすことができました(もちろん細かいミスは多々あり)。

(東京地本HPから。座学で無帽だと、屋外の点呼とはまた違うお作法が)

*いくつかアドバイス

区隊を移動させる時、「前へー、進め!」と号令をかけますが、声を出しやすく、かつ力強く聞こえる言い方。

予令の「前へー」は、普通は「mae e~」となると思いますが、それを「mai ye~」という感じに言うのです。

いろいろ試して最も力強く聞こえたのがこれなので、お試しあれ。

あと屋外で目的地まで区隊を指揮する場合、方向変換させる際にはいちいち「半ば右向けー、進め!」などと号令しますが、道がカーブしている時にはそのような号令をかけなくても道なりに進むので大丈夫。

それから命令受領の際には、取締の補佐役の人にも詳細なメモを頼んでおくなど(取締は頭がいっぱいでメモを取り漏れることもある)、協力を依頼しておきましょう。

なお、各班リーダーへの命令伝達は、分担せずまとめてにしたほうがいいです。

なぜなら2人で同じ命令受領をしたとしても、説明の仕方やニュアンスによって、異なる内容で伝わってしまうこともあるから。

 

(2)取締の補佐

*命令受領に全力注入

役職の中で、最も表に出ず、ある意味で気楽なのがこれです。

教官室に行って区隊長(もしくは他の要員)の命令を受領するのは緊張しますが、入室時の号令は取締がかけてくれるので従うだけ。

各班リーダーを集めて命令伝達するのも取締がメインで、取締が言い忘れたことを補足するくらいです。

ただ、全て取締に任せきりでいいというわけではありません。

取締はその他のことでも頭の中が一杯なので、細かいことは取締以上に補佐が気をつけましょう。

命令受領あるあるなのが、各班リーダーを集めて伝達する際、不明点あるいは聞き忘れ・聞き漏れがあって班リーダーに訊かれて答えられず、再度確認しなければならなくなること。

なので取締の説明がざっくりしすぎ、あるいは足りないと、各班リーダーからの質問責め、指摘祭りになってしまい、それだけで「仕事できないヤツ」という烙印を押されてしまいます。

それでまた要員に確認しようにも捕まらないこともあるし、各班のリーダーをそう何度も全員まとめて集めるのも簡単ではありません。

重要なのは、改めて聞かずに済むようにすること。

なので命令受領の際は、事前に掲示板等に貼りだされている予定表をよく見ておき、自分なりに「この時は〇〇は要るのか?要らないのか?」等と頭の中で考えておくとよいでしょう。

そうしておけば、区隊長からの命令受領の時に疑問を潰すことができます。

 

(3)課業の準備・片付け等の雑務

*要領よく時間を作るべし

こちらも表には出ないものの、実務としては忙しい。

課業開始前に要員の所にいって教材を準備したり、教場の机を並べ替えたり、課業終了後には教材の回収や教場の片付け戸締り。

また武器(小銃など)搬出・入の際の各種チェックなどを担当したり。

朝に昼休みに夕方も、要員の指示で雑務をすることがあるので、自由時間がそこそこ削られます。

ただ、近年はいろいろな事故や事件のせいか、銃器の取り扱いが厳格になっている傾向がみられ、僕の方面隊では銃搬出・格納の際のチェックは全て要員がやり(おまけにけっこう厳しめ)、武器にまつわる任務はありませんでした。

なので実際には課業の前後の片付けの他は、旗手の補助として旗手が旗を挿す杭を持ち運んだリ、杭を抜き差しするくらいのものでした。

方面隊によっては、今も予備自補が武器出しの監督してるところもあるのかしら?

 

(4)旗手

*堂々としよう

(東部方面混成団Twitterの動画から。予備自補の旗手)

旗手は、旗を持った時の独自の所作があります。

また整列した際は、旗手は他の予備自補からあまり見えない位置にいるため、事前に他の人がやっている旗手の所作を見て真似することができない、という難点もあります。

さらに最初のタイプの2日目あたりに、訓練開始式とかの式典で衆目監視の中、エライ人から区隊旗を受け取るという任務があったりもします。

なので旗手になったら、旗の持ち方、旗を持った際の敬礼の仕方などの所作を前任者や要員から聞いて練習したり、屋外行動時の旗手の位置をカンペで確認したりしておきましょう。

そして行進時は区隊の先頭に立って歩くことになり、つまりとても目立つため、努めて堂々とするように。

また、旗を掲げながら歩く際は、たまに小銃を要員が持ってくれることもありますが、基本的には銃を負い紐で身体に吊るしながら旗も持つことになるので、他の人より疲れます。

 

(5)班のリーダー

*掌握せよ!

区隊のリーダーの次に常に気を遣い、そして課業中も課業外もそこそこ忙しい任務です。

点呼や課業開始時は自分の班の人員を掌握し取締に報告したり、どこかに移動する前には何時にどこ集合か持ち物は何かと指示統制したり、食堂や浴場への行き帰りの移動時は班を指揮したり、食事の際には終了時刻を定めて「いただきます!」などの号令を発したり。

(第1普連HPから。食事は班ごと。班リーダーが号令をかけたり時間を決めたりする)

そして取締から受領した命令を班員に伝達したり、質問があれば聞き、分からなければ取締に確認しに行ったり。

清掃の際には分担を指示し、また清掃後の点検時には立ち合い、指摘事項があれば清掃のやり直しを班員に指示したり…。

課業の前には班員から「つぎ何時でしたっけ?」「あれ?集合は舎前?舎側って言ってる人いませんでした?」「教範いるんですか?いらないですか?」等と矢継ぎ早の質問を受けることもあるので、まず自分が予定をしっかり把握していなければいけません。

また課業開始前の点呼の際に自分の班員が1人いないとかいうこともありますが、その時に「A君がいない?いや俺知らないけど?」とかいうのはかなりマズく、要員に「班員の掌握をちゃんとしろ!」等とかなり叱られます。

正当な用事があって集合に遅れるのは仕方ないですが、それを班リーダーが掌握していないというのはダメ。

さらに、1人だけ違うものを持ってきている、もしくは必要なものを持ってきていないというのも「統制」の原則に反するので、そういうのもよく班員と「みんな、雑嚢に革手入れたね?」「入れてます!」等と確認し合うようにしましょう。

*気を配ろう

同じ班に女子がいる場合、往々にして女子隊舎は離れた所にあるので、食事等の際の集合時間は、男子基準より気持ち遅めに設定してあげるといいでしょう。

女子の集合が設定時刻より1分くらい遅れたとしても、その女子が怠けていると決めつけるのではなく、集合時刻を早く設定しすぎたか?と考えてみる余裕は欲しいもので、アレなら「もしかして集合時間早すぎる?」とか訊いてみてあげてください。

同様に食事の際、女子やあるいは食べるのがちょっとゆっくりな仲間がいる場合は、あんまり短い時間にしないであげましょう。

若い男子だけだと、とかく「よし10分だ!」とかかなり困難な時間設定をしがちで、そういうリーダーだと女子や食事が遅い人からは(えーナニそれ…)と思われ、そういった小さな不満が重なると団結に不協和音が生じてしまいます(風呂は男女別なので大丈夫ですが)。

なので「とりあえず食事は15分"とするも"、早く終わった場合はその時点まで」等と幅を持たせてあげるのも、そしてその幅をどこまでにするかも、班リーダーの気配り力の見せどころかと思います。

ちなみに自衛隊ではよく「~とするも、・・・」が使われます。

使うのは自衛官だけじゃないかしら。

 

 

【まとめ】

*役職はどんどん経験しよう

役職の決め方は、基本的には事前指定だと思いますが、最初のタイプの時には立候補を募ることもあるようです。

どの役職に当たっても、その時は大変ですが、当然ながら経験にはなるし、いずれは必ず何かしらの役職に当たるので、むしろ最初のほうにいろいろ経験しておくべきです。

なぜなら、第一段階ではいくら失敗して許されるから。

第二段階以降はそうはいかず、そして周囲も慣れてきてるので、ちゃんと務めを果たせないのは恥ずかしい。

なので役職は早いうちに経験しておくべきで、なのでもし立候補制だとしたら難しい役職にどんどんチャレンジしてみてください。

特に取締は、最初のほうがお勧めです。

なぜなら当然難しい役職なので、第一段階の最初のほうは、たいてい背後に控えた要員が、小声で号令を教えてくれるから。

第一段階の途中からはそういう補助はなくなってきますが、それでも第一段階では間違えても叱られるようなことはありません。

第二段階にもなると、もう何度も点呼等を経験していてそれまで流れを見ているはずなので、いきなり取締に指名されてもそこそこできると思います。

逆にそのせいで、第二段階以降では、できてないと注意されることもしばしばで、あんまりヒドい時は衆目監視の中で要員にドヤされることも(でもそれはよほど予習をしていない時とかだけ)。

第三段階にもなって取締でシドロモドロ…というのはあり得ないと思うべきでしょう。

役職を経験しても、次もまた当たるかもしれないという気持ちで復習を欠かさず、そして未経験の役職については予習をしておきましょう。

なお、事前指名制の場合、廊下の掲示板に役職が貼りだされているので、それを見て覚悟を決めましょう(笑)

※著しく人数の少ない場合、役職がないこともあるようです。

たまに「今回オレは何にも役職ないや」ということもありますが、それはそれで目の前の訓練に全力を投球する他、他の人が役職の任務をしているのを見てイメトレをしておくのも手です。

*役職交代の儀式もある

役職を交代する時には、必ず後任への引継ぎをして、さらに区隊長(もしくはその代理)に対して勤務交代の報告をする必要があります。

これもまた決まった文言で執り行われますが、たいしたセリフ量でもないので、予めカンペを読んで暗記して臨みましょう。

*積極的に掌握下に入れ

役職についてない側も努力すべきことはあります。

これは実際の自衛隊の教範にも書かれることですが、「自ら進んで指揮官の掌握下に入れ」とよく言われます。

自ら進んで指揮者の元につき、いつでも指示を受けられるようにするというのは、軍隊組織が行動を続ける上では当たり前で重要なことです。

ただの一班員であっても、常に班員と行動し、トイレなどで離れる場合でも班員や班リーダーに事前に申告しておけば、班リーダーがその人を掌握していることになります。

また班リーダーの指示がなくても班員同士で持ち物や装備のチェックをし合ったり、時間や場所の確認をし合ったりするだけで、班リーダーも掌握がしやすくなります。

班リーダーが班員を掌握できていれば、取締も配下の各班を掌握できるようになります。

また、仮にとある班員が班の行動に遅れて取り残された場合は、直ちに別の班に加わる…ということも、まずそんなことは予備自補訓練中にはないと思いますが、それも進んで掌握下に入ると言うことになります。

役職のない一般予備自補も、そうやって自覚して行動することで、部隊として統一した行動が取れるようになる、それが軍隊組織の基礎だと思います。

*班員も協力しよう

課業外に時間を取られる役職者(特に取締)が同じ班(同室)にいたら、例えばベッドメイクだったり、洗濯物を洗濯機に持って行くなどは、ぜひ代わりにやるなどの同期愛を発揮してあげましょう。

また夕食で食堂に行こうという時に取締が命令下達に呼ばれてしまった…等の時には

「じゃあ先にベッドメイクや洗濯をして、取締が戻り次第夕食に行こう」

などと気を遣えるようになると、役職者も後顧の憂いなく職務に精励できると思います」

 

 

丙さん、ありがとうございました!

 

 

[関連記事]

―予備自補受験・準備編―

1「応募しよう」

2「試験準備」

3「試験勉強」

―試験本番編―

4「WEB試験」

5「面接・身体検査」

6「合否発表その後

―予備自補訓練・第一段階編―

*衣食住は?

*方面別Eラーニング事情

*初出頭必見!必要な持ち物(前編)

*  〃  (後編)

*いろいろQ&A

*真冬の話

*いろんなコツ

*タイプ別・第一段階訓練内容(前編)

*  〃  (後編)

―第二段階編―

*酷暑の話

*25km行軍の話

*いろんなハプニング

*いろいろ思うこと

*タイプ別・第二段階訓練内容

*オフシーズンも暇じゃない

*R8のもろもろ

*役職攻略法

―初めての出頭・持ち物紹介(後編)―

 

「丙ですこんにちは。

前編では方面隊の「出頭案内」に記載されたものについて解説したので、後編は個人的に追加してるものについて解説します。

 

個人で追加しているもの

【屋外訓練用品】

☆戦闘靴用インソール

貸与される戦闘靴の中敷きを取って触ってみると分かると思いますが、驚くほど薄くてカッチカチ。

(官品のカッチカチ中敷き。画像提供:ちょんまげ)

この中敷きは静電気防止仕様なので、現職さんは経常業務でコレを使わざるを得ないかもですが、長距離行進訓練だとかなりキツい。

なので、ここだけは奮発してそこそこいいものを買い、官品の中敷きと入れ替えて使いましょう(もちろん離隊の時には戻す)

ただしそれ以前に、戦闘靴のサイズはちゃんと決めましょうね。

※↑絶対コレがいい!というわけでもないので、みなさんいろいろ試してみて、イマイチだなと思ったものはやめて普段履きで使いましょう。

☆作業グローブ

よく班長から「革手(かわて:革手袋のこと)」と言われるのですが、革製の特別なものではなく、要は作業用グローブです。

もちろん日頃から使っている人は好きなものを持ち込めばいいのですが、初めて買う!という人は、最初のタイプの初日ですぐにグローブが必要になることは皆無なので、売店に行った時に手に取って選んでみましょう。

軍手は葉っぱが貫通するし、また銃やスコップなどの道具が滑るのでNG。

穴掘りでは手にマメもできるので、掌が丈夫なものがいいですが、グローブは知らぬ間に落として無くすことも多いいわば消耗品なので、そんなに高価なものにはしないでOK。

個人的にお勧めなのがこの「エムテック」(陸自迷彩柄でなくてもグレーでもいい)。

高くないし現職さんで使ってる人多いし、気に入ってるのが親指の根本辺りが綿っぽい布地なことで、まぶたの汗とかが簡単に拭えるから。

ただ、掌の厚みはちょっと物足りないかな?

☆サポーター

匍匐前進や、格闘訓練の時にヒジとヒザの痛みを少しでも緩和するために、戦闘服の下につけられるクッション入りのサポーターを持っていってます。

なお、そういう訓練が無い時でも、僕はクッションなしのサポーターをしょっちゅうヒザにはつけていました。

何故かと言うと、戦闘服を着てしゃがむ→立つを繰り返すような時、汗をかいていると戦闘服がヒザに貼り付いて動きを阻害することがあるから。

それが薄手のサポーターでも防げるので…

☆水筒

隊舎には冷水器があると思います。

夜中とかに喉が渇いた時のために、冷水器から小さめな保冷水筒に水を入れベッドの近くに置いたり、座学の時に持っていったりしています。

 

なお、夏季の野外訓練の時用には、それとは別にプラ製のボトルを持って行っています。

自販機で飲料を買って持っていくのでもいいのですが、それよりはコイツに冷水器で水を入れ、粉末のスポドリを入れておけば、いくらか安く(驚くほど安くはない)水分補給になります(スポドリはステンレスボトルはNG)

スポドリ粉末は駐屯地の売店にあると思います。

 

☆黒ビニールテープ

銃や銃剣の脱落防止を何度もするので必要ですが、最初のタイプの初日から必要になることはないので、売店にいったついでに思い出したら1巻き買う程度でいいかと(通算で2巻きくらい使うと思います)

☆ねじりっこ

これも銃の脱落防止に使いますが、売店で1巻き買っておけば自分だけでなく同じ班員の必要数もまかなえそう。

 
 
 

☆脱落防止紐

たぶん途中のタイプで買わされます。

フル装備した時のポーチとかが落っこちて紛失しないようにするもの。

1回の出頭中に何度か装備を付け替えるタイプの時(行軍で戦闘背嚢を背負う時)は、このようにフックがたくさんついてるものがお勧め。

ただ、装備の付け替えがないタイプの時は、売店でただの靴紐を買っておけばそれでも大丈夫。

あと銃剣の脱落防止のための「剣止め」ってやつも買わされるので、まあ売店で探してみてください。

☆ヘルメットインナー

これはなくても大丈夫だとは思うのですが、こういうものを先に被ってから鉄帽を被る人もチラホラ見かけました。

いくらかは脳天への負担が軽くなります。

いくらかは。

☆チャック付き袋

要はジップ〇ックです。

10km、25km行進訓練の時、戦闘背嚢の中に着替えや日用品などを小分けにして入れる時に使います。

行軍があるタイプの際に売店で買いましょう。

☆パンスト

僕の場合、予備自補では靴磨きはしっかりとは習っていません。

ひどく汚れた場合には舎側の流しで水洗い→エアで水分飛ばし、そうでもない場合は備え付けのブラシでチューブの靴墨を塗り、乾燥させ、それで終わっていました。

ホントにそれだけで、実質的には磨いてません。

なので僕は、家から奥さんの伝線パンストを捨てずに取っておいてもらい、それで乾燥した後の戦闘靴の革を磨きました。

ツルピカにはなりませんが、いくらかはマシになります。

ちなみに元自の人は、専用の固形ワックスや霧吹きなどを持ち込んでツルピカにしていました。

 

【日用品】

☆腕時計

戦闘訓練でも浴場でも就寝時もつけっぱなしのため、生活防水の腕時計がいいでしょう。

僕は破損や紛失をしても惜しくないやつを買いました。

というか薄いし軽いし機能は必要十分だし、仕事の時もこれをするようになりました。

☆衣類消臭スプレー

ファ〇リーズやリ〇ッシュです。

1本あると何かと便利。

冬場は戦闘服の洗濯をサボってこいつでごまかすことも…。ブリーズ

☆タコ足(延長コード)

居室でコンセントが足りない時に重宝します。清掃の時にはしまっておかないと見回りの班長にドツかれますヨ。

☆エコバッグ

駐屯地内で売店で何かを購入した際、手づかみで持ち歩くのは美観を損ねるためNGと言われます。

かといってこのご時世、毎回レジ袋を買うというのも考え物です。

というわけで、ちょっと大きめのエコバッグを1枚でも持っていけば買い物で何度も使えるし、離隊の時には買っておみやげを無理にバッグに詰め込む必要もなく、手に持って帰ることができます。

☆南京錠

居室では、ベッドの下の「フットロッカー」という箱に貴重品等を入れ、鍵をしめて保管します。

この南京錠が出頭期間中貸与されるのですが、カギを差し込んで開錠するタイプのため、ちょくちょくカギを失くした!という事案が発生し、捜索に発展することもあります。

そんなことになるならもう自分で南京錠を持って行き、そしてカギタイプではなくダイヤルタイプにしてしまいましょう(売店でも売ってると思います)

☆衣服圧縮袋

着替えのTシャツやジャージはけっこうかさばるので、圧縮していけば荷物の容積に余裕が出ます。

☆洗濯ネット

既に記事にした通り、洗濯物を同室の仲間と一緒に洗濯機に入れるために必須なものです。

☆乾燥剤

毎回の出頭の最終日に、貸与物品を各自個別のコンテナBOXに格納して一時返納するのですが、もし戦闘服の感想が甘くて湿気が残ってたりすると、次回の出頭までにカビが生えないとも限りません。

なのでコンテナに乾燥剤を入れてる人も割といました。

ちなみに荷物がかさむので、コイツは出頭した時に売店で買ったほうがいいと思います。

☆ドライヤー(?)

当然ながら浴場にはドライヤーなんてものはないので、男子は別にいいにして、女子はドライヤーが必要と思う人がいるかもしれませんし、女性ブロガーは持ち物にドライヤーを挙げている人が多いです。

気を付けて欲しいのは、浴場で都合よくコンセントがあるかどうかという点と、入浴時間的に考えて風呂から上がって脱衣場でドライヤーかけてる暇があるかどうかという点。

隊舎の洗面所や居室でなら余裕のある時に乾かせるかもしれませんが、中隊によってはアンペアの都合で「アイロンは同時に〇台まで」「□□ではアイロン禁止」などと決められていることがあるので、隊舎でドライヤーを使う際には班長に必ず事前確認しましょう。

ちなみに出頭に当たっては、頭髪はなるべく短くしておくほうが解決に近いと思います。

洗うのも乾かすのも楽ですし…。

 

 

【細かいもの】

☆保険証(マイナ保険証)・お薬手帳

出頭中の怪我や病気は自衛隊内の医務室で対処してくれるので本来は必要ありませんが、行き帰りでは必要になる可能性はゼロではありません。

☆脇用制汗剤

現代人のオッサンにはもうなくてはならないアイテム。

スプレータイプだと周囲の人に香りが舞ってしまうことがあるので、液体の無香料タイプがお勧め。

☆歯磨きセット・シェーバー・化粧品

虫歯があると試験に落ちるというのに、なぜ必要物品に歯磨きセットが記載されていないのか不思議なのですが、当たり前すぎるからでしょうか。

歯磨きセットはコンビニでもトラベル用のものが売っているので、それを買えばいいでしょう。

また男子の場合、ひげはNGなのでシェーバーなどは必須。

女子の場合、出頭中はメイクは最低限になると思いますが、離隊の時は重要ですよね。

☆貼る湿布

身体を動かす訓練が多く、特におっさんだと膝が痛くなった、足首が、腰が、というのはよくあるので重宝します。

☆水虫薬

あくまで予防のため。

水虫をもらうとしたら浴場なので、毎日就寝時にベッドでコイツを足裏や指の間に塗り込んで、まんいち水虫菌をもらっていても退治する…ということ。

僕は予備自補試験の身体検査の際に水虫をもらい、皮膚科で多めに水虫薬をもらったので毎晩ヌリヌリしてました。

☆日焼け止め

真夏だと半袖になることもあること、あと顔は常時むきだしなので、真夏でなくてもなるべくガードしたほうがいいです。

日頃から日焼けなんて気にしていないぜ!という人であっても、日焼けするとしないとでは疲労度も変わってきます。

☆ダニ取りシート

居室のベッドに1枚入れておくと就寝中にダニに刺されるのを防ぎます。

ダニに刺された痒さは蚊より強いので、かなり大事だと思います。

ただし、ダニがいるかどうかは中隊にもよるので、あくまで保険みたいなもの。

なお、虫よけもあったほうがいいとは思いますが、僕はなぜか駐屯地で蚊に食われた記憶がありません。

☆絆創膏・かゆみ止め

怪我は医務室で見てもらえますが、そこまでではないような、紙で指を切った、膝を少し擦りむいた、蚊に食われた…という程度の時に自分で対処するためのもの。

あと花粉症の人は点鼻薬を持っていきましょう。

冬のスギ花粉シーズンでなくても、戦闘訓練でイネ科の花粉にやられて大変なことになってる人は何人もいました。

☆正露丸

これは僕特有の問題ですが、緊張するとお腹が緩くなってしまうので、長時間トイレにいけない場合のお守りとしていつも持っていき、屋外訓練の前には服用しています。

☆体温計

「あれ、もしかして熱ある…?気のせい…?」なんて悩むくらいなら、さっと自分で測って確認したほうがいいです。

☆耳栓

第三段階の射撃で使う耳栓とは別で、就寝の時に使います。

同室にイビキをかく人がいた時や、夏場で扇風機の音が気になるとか、そういう時の安眠のお守りです。

小さくて失くすことが多いので、睡眠用なら安いのでいいでしょう。

 

 

【携行食】

☆塩タブレット・塩飴系

戦闘訓練や行進訓練など、著しく汗をかく訓練の休憩時間にでも口に放り込みます。

そうそう悪くなるようなものでもなく、おやつのようにバクバク食べるようなものでもないので、一袋買っておけば1シーズン持つと思います。

☆ミニ羊羹

夏季だけではないですが、これまた戦闘訓練や行進訓練などで、続けて身体を動かしている時、エネルギー切れでしんどくなることもあります。

また夏季等で食欲が減退して朝食や昼食をちゃんと食べられなかった時には、こういうおやつで救われることも。

いろいろ試しましたが、手を汚さずに屋外でさっと食べやすくかつエネルギーに変換しやすいのは、羊羹でした。

特に小分けにされたミニ羊羹はかなり優れています。

僕は戦闘服の胸ポケットに2本ばかり忍ばせています(当然、バレないようにする)

☆清涼タブレット

フ〇スクやミ〇ティアです。

座学で眠気を感じたらこっそり口に放り込みます。

ペンケースの中に入れておいてます。

あくまでこっそりですよ、座学中なんですから。

 

 

【どんなバッグを使ってる?】

揃えてみると分かりますが、これらの荷物はかなりの量となり、ちょっとしたデイバッグくらいではとても足りません。

出頭の行き帰りに周囲を見てみると、かなり多かったのが海外旅行などでよく使われるキャリーケース。

ただ、それだけでは足りずに肩掛けのバッグを下げている人もいました。

大きなボストンバッグを持っている人もいましたが、歩く際のバランス的にけっこう大変そうでした。

僕は背中に背負える、大きなリュックにしています。

というわけで皆さん、どうぞご安全に!」

 

 

・・・丙さん細かくありがとうございました!

皆さんも頑張りましょう!

なお、真夏・真冬それぞれ特有の持ち物については、下記の該当記事をご覧くださいネ。

 

 

※R8.7、記事を整理修正しました。

[関連記事]

―予備自補受験・準備編―

1「応募しよう」

2「試験準備」

3「試験勉強」

―試験本番編―

4「WEB試験」

5「面接・身体検査」

6「合否発表その後

―予備自補訓練・第一段階編―

*衣食住は?

*方面別Eラーニング事情

*初出頭必見!必要な持ち物(前編)

*  〃  (後編)

*いろいろQ&A

*真冬の話

*いろんなコツ

*タイプ別・第一段階訓練内容(前編)

*  〃  (後編)

―第二段階編―

*酷暑の話

*25km行軍の話

*いろんなハプニング

*いろいろ思うこと

*タイプ別・第二段階訓練内容

*オフシーズンも暇じゃない

*R8のもろもろ

*役職攻略法

―初めての出頭・持ち物紹介(前編)―

予備自補の出頭でお勧めの持ち物については以前も記事にしましたが、あくまで想像メインで書いたため、改めて経験者である丙さんにお出まし願いました。

では丙さん、お願いします。

 

 

「丙です、皆さんこんにちは。

予備自補の初めての出頭の前に、地本から出頭命令書と前後して、出頭に関する各種案内が届きます。

その中に「携行物品」が記載されているのですが、自衛隊の組織の古さというかなんというか、実に分かりにくい内容なのです。

訓練に必要なものは貸与されるとはいえ、意外に自分で買っておかなければいけないものが多いので、優先順位ではなく、とある方面隊の出頭案内に記載されている順で、紹介していきます。

 

訓練案内「携行品一覧」から

【書類等】

★招集命令書

これがないと駐屯地に入れてもらえません。

まんいち届かない、失くした、と言う場合は直ちに地本に連絡しましょう。

また、「届きますたwww」などと画像をSNSに上げるのもやめましょう。

★予備自補手帳

同上(笑)

★認印(みとめいん)

若い人で分からない人もいるかもしれませんが、ハンコ、印鑑です。

報酬や交通費の手続きのために、出頭初日に受付で要員に預けます。

シャチハタ等の浸透印はNGで、朱肉を使うものにしましょう。

ちなみにお尻(印面の反対側)にカタカナで苗字でも書いておくと便利。

なお2回目以降にも必要かどうかは方面隊によって違うかもしれません。

※これからは次第に印鑑が不要になってくるかも?

★銀行通帳のコピー

交通費や報酬の振込の事務手続きに使います。

コピーは必ず銀行名・支店名・口座番号・口座名義人が判別できる面を。

なおこれもハンコ同様に最初に提出すれば済みますが、口座が変わった時にはまた提出する必要があります。

★現金

多額の現金は盗難・紛失の可能性もあるためNG。

ちなみに僕も経験から、交通系ICに1万円ちょいチャージしておき、現金は売店で訓練用品を追加購入したり、職場への土産を買う用、それからほぼ機会はないですが離隊後に飲みに行くことになっても大丈夫なように1万円ちょいを持って行くようにしています。

その他、交通系ICや札、あるいは新500円玉が使えない自販機があることもあるため、100円玉と10円玉をジャラりと財布にいれました。

 

【体育用品等】

★OD色・迷彩色のTシャツ

このTシャツは、戦闘服の下に着るもの。

「OD」とは「オリーブ・ドラブ」の略で、くすんだ濃いグリーンのことです。

カーキと混同されることもありますが、カーキはくすんだ黄土色。

ODとは書いてありますが、実際にはODでもカーキでも大丈夫。

 

「迷彩」は、特に自衛隊迷彩と指定はされていませんが、どうせ選ぶなら自衛隊迷彩をお勧めします。

また別に迷彩とODを両方買う必要はなく、迷彩だけ/ODだけでも大丈夫。

汗をかく訓練をするのだから、素材は速乾性のない綿(コットン)は不向きで、速乾性のある生地がいいでしょう。

ちなみに迷彩柄は、汗をかいた時に汗染みが目立ちにくいです。

僕の場合、居室での生活でも着ますが、4着もあれば足ります。

★ジャージ(体操服)上下

蛍光ピンクのようなド派手なものでなく、落ち着いた色であれば、なんでもいいと思います。

案内には「運動と居室生活用で2着以上が必要」と書いてありますが、夏季はジャージの上を着ることはなく、また僕は居室でTシャツと短パンで過ごすので、ジャージはズボン1本だけで済みました。

冬季は体育でもそうそう汗をかくこともなく、寝る時はジャージの下を使い回して履いたので、ジャージ上下1着だけで済みました。

でも、まんいち泥汚れとかで洗濯が必要になることも考えると、冬季はジャージ2着あったほうがいいかも。

★運動靴

2足必要で、1足は屋外運動用、もう1足は体育館用という説明です。

屋外運動用のスニーカーは屋外だけでなく室内での体育の他、朝夕の課業外(日夕点呼でも)に常時履くなど、かなり使用頻度が高い。

それなら最初から屋外用スニーカーを履いて出頭してしまえば、そのぶん荷物が減らせます。

★トレーニングシャツ・短パン類

体育に使う白いスポーツTシャツと短パンで、短パンはジャージとは別に必要、とされています。

なお女子の場合、Tシャツは白でなく黒か紺が指定(濡れた時の透け防止のため)

運動用のTシャツは1~2着あれば十分で、短パンは僕は居室での生活にも使いますが、1着で足りました。

ただ、短パンは夏季~秋季でしか使わず、冬季は出番ナシ(ジャージのズボンを履くため)

★白い靴下

体育用で、実際には白でない人もちらほらいましたが、やはり白と指定されるからには用意しましょう。
2足との指定でしたが、個人的には1足あれば十分かと思います。

 

【筆記具】

★筆記具一式、ノート(A4)

屋内の教場での座学や、試験勉強や自習などで使います。

僕は布のペンケースに、次のものを入れました。

・シャーペン+替え芯

・消しゴム

・2色ボールペン(座学用)

・2色ボールペン(野外用)

・油性黒マジック

・眠気防止のフ〇スク

A4ノートは普通に文房具屋で売ってるもので、座学ではけっこう使っていて、後で見直すのにも役立っています。

油性黒マジックは座学ではなく、戦闘服や戦闘靴などの最後まで使う貸与品や、出頭後に売店で購入した私物に記名するためのもの。

たまに作業帽等の取り違えが起こったりして、そういう時には記名が役に立ちます。

★メモ帳

これ重要で、戦闘服の胸ポケにいつも入れてました。

訓練中に説明を受けたり訓練終了前に命令受領したりする際に使う、小さいメモ帳とボールペン。

特に、屋外での訓練の前に座学で必要事項をメモし、それを屋外で見ることもあるので、防水メモ帳でないと役に立ちません。

個人的には縦開きのほうが使いやすいと思います。

 

【日用品】

★下着類・タオル

下着類は3日分が望ましいとなっていますが、基本的には毎日洗濯するので、最低でも2日分持ち込めば足ります。

洗濯がめんどくさいという人は、4日分の下着持ち込んでいました(戦闘服は洗濯するのに…)

男子の場合、下着といっても上はTシャツでしょうから、僕は訓練用のOD(迷彩)Tシャツと共用し、トランクスは身体にぴっちりする速乾タイプのものを3日分持っていきました。

↓こういう少し長いものは、行進訓練の時に股ずれ防止に有効。

女子の場合も速乾タイプのスポーツブラ・スポーツショーツが好まれてるらしいという宇宙からの電波を受信しています。

 

“髪の長い方はヘアゴム、ヘアピン、ネットが必要”ともなっており、訓練中は髪が長い人は後ろに団子にしてまとめるようです。

なお、かなり重要な靴下。

「十分な長さ・厚みのあるもの」と記載されていますが、慣れない戦闘靴を履くために五本指の「軍足」を強く推奨します。

靴下も下着同様、3足もあれば洗濯で足ります。

タオルは手ぬぐい・スポーツタオルが3つずつあれば十分。

★入浴セット(石鹸等)

これがおそらくほとんどの人が「なんやねん」とツッコミを入れる所かと思いますが、僕の場合を紹介します。

まず、浴場に行く際に持って行くバッグ。

まあ別に何でもいいのですが、こいつはペシャンコにもできる割に自立もするので気に入ってます。

そこに、以下のものを入れます。

まずは以前ツイッターでバズった「防水ロックケース」。

このケースの中に、トラベル用品として売っているような、小分けの液体石鹸等を入れておき、中の網状のカゴに石鹸・シャンプーを入れて浴室内に持ち込みます。

あとはトートバッグの中に手ぬぐい(身体洗い用)・スポーツタオル(身体拭き用)・着替えの下着類を入れればOK。

トートバッグは肩にかけられるものがよく、それは浴場に行き来する際に両手をフリーにしておかないと、敬礼やら整頓(右へ倣え等)なで面倒だから。

★洗濯用洗剤等

小分けされたもののほうがいいです(ぶちまける可能性がないとも限らない)。

どうせ何人かでまとめて使うので、4日分も要らないかもしれませんが、1日に2回洗濯することもあるかもしれず、また同室の仲間が全員洗剤を忘れないとも限らないため、僕は10回分くらい持って行ってます。

★洗濯物干し

物干場(ぶっかんば)に洗濯物を干す時には必須のもので、服系はハンガー、小物は角ハンガー(洗濯バサミがたくさんついている)。

ただ、ハンガーは既に中隊がロッカーに入れてくれている所も多く、角ハンガーも貸してくれるところがあったものの、ない所もあったので、ハンガーと角ハンガーは念のため持って行ってます。

★サンダル

これは課業外に居室やトイレなどで使うもの。

部屋用スリッパやビーチサンダル、クロックス等は不可とのことでした。

★裁縫セット

最初に戦闘服に名札や階級章を縫い付けるために必要。

自衛隊グッズ店で売っているものを買うと、糸も白とOD色が入っていたり、戦闘服と同じ予備ボタンが入っていたりと便利です。

最初だけでなく、出頭中に名札が取れかかってしまうこともあり、荷物の中には常に入れておいたほうがいいでしょう。

 

★コップ

歯磨きの際にうがいをするために必要なもので、プラ製の適当なものを持っていけばいいと思います。

★マスク・ハンカチ・ポケットティッシュ

マスクは、コロナ禍も過ぎた今は、必須なのは医務室に入る時だけ。

なので不織布のマスクを1枚もっていけばいいでしょう。

ハンカチは食堂に行くときには必須で、パンツ履かない日はあってもハンカチ持たない日はないと思ってください。

ポケットティッシュは、いちおう戦闘訓練の時には雑嚢の中に入れるくらいでしょうか。

 

【持ち込みNGのもの】

逆に、持ってきちゃダメという物品もあります。

★危険物

銃砲刀剣類、鋭利な刃物などが明示されていいます。

まあこれは当たり前かと思います。

★営内生活に不要なもの

花札・トランプ・麻雀などが明示されています。

実際には課業外でも忙しく、そんなことをしているような余裕もないと思いますが…。

★パソコン・一部のスマホ

パソコン、タブレット端末は禁止されています。

スマホは、資料作成が容易な概ね7インチ以上の画面を持つものがNG。

パソコンやタブレット端末ともども、資料作成と外部への送信が容易なものがダメ、ということですね。

ずっと営内生活をする現職さんと違い、僕たち予備自補は民間人としてぼ姿が主であり、簡単に外部に情報を流せてしまいます。

そのためにそういう制限がかけられるということですね。

 

 

某方面隊の公式案内の携行物品の解説は以上です。

2024年当時のものなので、今はちょっと違っているかも?

後編は、その他の「あったほうがいいグッズ」を紹介します。

 

(つづく)

 

※R8.7、記事を整理修正しました。

[関連記事]

―予備自補受験・準備編―

1「応募しよう」

2「試験準備」

3「試験勉強」

―試験本番編―

4「WEB試験」

5「面接・身体検査」

6「合否発表その後

―予備自補訓練・第一段階編―

*衣食住は?

*方面別Eラーニング事情

*初出頭必見!必要な持ち物(前編)

*  〃  (後編)

*いろいろQ&A

*真冬の話

*いろんなコツ

*タイプ別・第一段階訓練内容(前編)

*  〃  (後編)

―第二段階編―

*酷暑の話

*25km行軍の話

*いろんなハプニング

*いろいろ思うこと

*タイプ別・第二段階訓練内容

*オフシーズンも暇じゃない

*R8のもろもろ

*役職攻略法

今年度の最初の出頭も近づき、予備自補未経験の皆さんが知りたいかも?というもろもろについて紹介します。

それでは丙さん、よろしくお願いします。

※新たに頂戴した質問を都度追加しています。

 

「今年度で卒業したいと考えてるおっさん予備自補の丙です。

みなさんこんにちは。

今月からいよいよ最初の出頭だ、という人も多いと思います。

そんな皆さんに、「誰も教えてくれない/表立って訊きにくい予備自補の疑問」についてお話しします。

 

【スマホはいつ使えるの?】

おそらくほとんどの現代人が気にするであろう部分かと思います。

既に書いたように、課業時間内はスマホは持ち込めないので、そもそもスマホに触れません。

日々スマホが気になって仕方ない…という依存症の人は、これを機にデジタルデトックスをしてみるのもいいでしょう。

なんといっても、たかだか5日間なのですから。

ところで出頭中はスマホをどこに保管するかというと、例えば警察学校のような全員のスマホ回収→中隊で一括管理…という厳しさはなく、居室の自分のベッドの下に置くフットロッカー(フートロッカー)の中に財布などと一緒にしまい、鍵をかけておくスタイル。

(※画像はとある方からお借りしました)

そのため、課業外で居室にいる間は、スマホを見ることができます。

ただし「通話」は、中隊によって場所が制限されていることがあり、もちろん公共のスペースではだめなことが多いですが、中には居室でも通話NG、決められた場所でのみ通話を、ということもあるので、そういうのは初日の教育の際によく聞いておきましょう。

*朝はあまり時間がない

朝は、日朝点呼から午前の課業までの間で、使えないこともない。

ただし朝は朝食、上げ床(布団をきっちり畳む)、居室の清掃に整頓、排便に身支度、課業に向けた準備…とバタバタで、スマホはさっとラインに目を通すくらいしか触れないかもしれません。

*昼休みもあまり時間がない

昼休みは、食堂での昼食、場合によっては売店での買い物から戻った後、午後の身支度をして課業までの間に、ラインやメールのチェックくらいはできるかもしれません。

*夜は時間が取りやすいが…

課業が終わり国旗の降下を敬礼で対応した後は、すぐに洗濯機を回して夕食、あるいは同時に入浴、さらに人によっては売店…と続きますが、その後は就寝(2230が多い。一部2300らしい)まで割と時間があります。

ただし洗濯物を干す、昨日乾かした戦闘服にアイロンをかける、戦闘靴を磨く、延べ床(ベッドメイク)をするという決まった作業の他に、翌日の予定の確認のために班で打合せ、小テストの予習、練度判定に向けた練習、翌日の装備組み…といった、予定表には現れない雑多な作業があれこれあります。

さらに重要な、一斉清掃と日夕点呼もあるので、時間はあるのにまとまった空き時間はありません。

それでもうまくやりくりすればある程度の時間が確保できるので、ラインやメールの返事をするのはこの夜の時間帯でしょう。

実際にも居室では、ベッドに寝っ転がって動画を視聴したり、彼女に電話して愛の囁きをしたり、仕事の連絡をしたり…と、それぞれ自由にできるタイミングもありました。

*役職に当たると厳しい

役職で、特に取締(全体のリーダー)になると、それらの余裕もないかもしれません。

朝も昼も各班のリーダー(内務)への指示や、逆に質問されて要員に確認しにいったり、課業の前にはみんなより先に集合場所に行っていたりとバタバタするから。

また夜も要員からの命令受領をしてそれを各班リーダーに伝えたり、いろいろ調整をする必要があるため、スマホを触るタイミングは日夕点呼後の消灯時間までの僅かな時間しかないかもしれません。

でも5日間まるまる同じ役職ということはあまりないので、それは辛抱するしかありませんね。

あと同じ居室に取締になった人がいたら、ベッドメイクは代わりにやってあげるとか、そういう同期愛はアリだと思います。

 

【どんな人が参加してる?】

*大学生多し

第一段階の、特に夏休みに当たる期間は、大学生が大勢いました。

ただ大学生の場合、今後自衛隊の幹部候補生や曹候補生を受験するための予行として、あるいは海保や警察など公安組織のインターン的な要素として参加している人もかなりいた印象。

予備自補制度の本質は「社会人と自衛官の二足の草鞋」なはずで、そこから考えると「あり方としてどうなの?」と首をかしげてしまいますが、それでも最終的には道は違えど国のためになるということも言えるので、目をつぶりましょう。

*女子もいる

多くはないですが、女子もいます。

年齢制限が51歳までに緩和された今は、40代の女性もちらほら。

中年(スミマセン)であってもこんな訓練に志願する女性なのである程度体力には自信がある人が多い印象でした。

若い人には、腕立て伏せが1回もできないような「か弱い」女子も。

女子はある程度まとめられ、男ばかりの班に女子が1人だけ各班に散らばるというケースは僕の大隊ではなかったですが、別の方面隊では女子が散らばるケースや、あるいは女子だけの班があったりと、けっこうまちまちのようです。

僕の時は4~5個班の中には若い女子のいる班とそうでない班が存在しましたが、若い女子のいる班は女子同士ですぐ仲良くなり男子も積極的に女子に話しかけるため、班として仲良く和気あいあいとした雰囲気になる傾向があるように思えました。

実戦だと男女混合による弊害が多いため最前線の白兵戦に女子が出てくることはないと思いますが、日常的にはやはり男女混合のほうがいろいろと円滑にいくように思えます。

*おっさんは少数ながら健在

そして肝心の、51歳まで受験可能になった現在、おっさんはどうだったかと言うと・・・

仮に1タイプ40人として、40歳くらいまでの人ならチラホラいましたが、50歳越えとなるとごく少数な感じ。

もちろんこれからどんどん増えてくると思いますが、会社でもそれなりの役職につく割合も多くなり、それと反比例して体力は減退していく年代なので、やはり50歳すぎて応募する人は少数なのでしょう。

なお、同じおっさんでも、40歳と50歳ではえらく違います。

自分でも自覚していて、40歳の自分はまだ若かったなあ、あの頃に訓練受けたかったなあと思うことしきり。

なにより40歳って「若いなあ」と思えるほどですから・・・

(R8.8追記:読者の方から、とある方面隊で50歳前後のおっさん班が編成されていたという情報をいただきました!スゴイ!)

*元自の人も

人数は少なく巡り合う確率は低いものの、中には元自衛官の人もいます。

普通は元自は退官後そのまま予備自になるのですが、新隊員で入隊後1年未満で退官した場合、予備自になるためには予備自補で訓練を受ける必要があるからです。

実にもったいない気もするのですが、そういう人には若い人が多く、そして自衛隊は好きだけど本職とするには少しキツい(馴染めない)ということで、そのために予備自になるための予備自補というケースが多いようです。

ちなみに元自の人は例えば在隊時に作ったであろう中隊オリジナルTシャツを着ていたり、異様に戦闘靴の先が光ってたりするのですぐ分かります。

ちなみに僕は全くの未経験にもかかわらず、何度か班長さんたちに「丙さんって元自?」と間違われました。

その他、元消防士や元警察官もいました。

*ドタキャン多し

これは仕方ないことですが、Aタイプの時には定員の1割ほどの欠席者がいました。

ある程度前のキャンセルならキャンセル待ちの方が入るのですが、ドタキャンだとそうもいきません。

で、Aタイプをキャンセルすると、順番で出頭することになっているので自然とBタイプもキャンセルとなり、Bタイプは2割くらいの空席がありました。

ただでさえ訓練の予約が取りにくいというのに、こうやってせっかくの「枠」が無駄になるのも勿体ない。

 

【体力って必要?】

*ないよりあったほうがいい

警察や消防と違い、予備自補は体力テストが試験に含まれていないため、体力皆無であっても合格できます。

また任官までの間に体力検定2回・体力測定1回がありますが、得点が低くてもクビということはありません(あまりに低いと…?)。

となると体力は要らない?と思えてしまいますが、そういうことではありません。

なぜなら途中のタイプでは長距離行軍、戦闘訓練、穴掘りがあり、ある程度の基礎的な体力がないと、訓練についていけないから。

それどころか、初歩の基本教練ですらついていけないかもしれません。

なので予備自補に合格してからでもいいので、少なくともジョギングや腹筋・腕立て伏せなどの筋トレは、日頃からしておいたほうがいいでしょう。

*スポーツマンだと身体がなまるかも

自衛官候補生の場合、嫌でも体力錬成がついて回るので、貧弱あるいは肥満だった人でも、数か月で筋力がかなり向上するそうです。

では予備自補はどうかと言うと、毎回半日ほどは体育の時間が設けられますが、その他は体力錬成する科目がありません。

そうなると、スポーツマンな人の場合は自主的なトレーニングが必要になり、例えば駐屯地内をランニングしたり、鉄棒で懸垂したり、腕立て腹筋したり、となります。

しかし予備自補はかなりタイトなスケジュールで、課業外にもいろいろとやることがあるため、なかなか課業外の自主トレができません。

特にランナーは毎日ある程度走らないとすぐタイムに響くそうで、

「逆に訓練に来てから身体がなまったし、カロリー多くて太ってしまった」

という人もいました。

ちなみに班長である3曹・2曹さんたちはスマートに見えて体力モンスターな人ばかりなので、「体力錬成の指導をお願いします!」と頼むと、たいてい喜んでビシバシしてくれると思います。

*おっさんはどうだった?

僕は運動部の経験がなく、身体を動かすのはせいぜいサバゲくらいだったので心配でしたが、暑い時も適宜休憩を入れてくれたので、脱落することもなくどうにかついていけています。

ただ、第二段階以降どうなるか、またその時には自分の年齢もさらに上がっているので、ちょっと心配です。

日頃から肉体労働をしてたりスポーツをしてるおっさん諸兄なら体力的には問題ない(むしろ物足りない?)と思いますが、覚えることがたくさんありすぎるので、そこについていけるか…でしょうか。

 

【指導は厳しい?優しい?】

*超優しいです

こればかりは人によって感じ方が違うのですが、旧軍のようなビンタや鉄拳の嵐に樫の棍棒での殴打などは「皆無」ですし、予備自補創設当時にはあった(らしい)怒号や小突くなどもないので、そういう意味で言えばとっても優しいです。

もちろん「遅い!」などの言われ方での注意はされるので、生まれてこのかた一度も叱られたことがないという人がいたら、厳しいと思うかもしれません。

*時には厳しくなる

優しいと言っても、実銃を扱う時には射撃訓練でなくても2~3ランクくらい厳しめになりますし、射撃訓練時は5ランク以上厳しくなります。

また班長(助教)より、区隊長(教官)のほうが厳しいと思います。

ちなみに戦闘訓練の際には、区隊長や班長が普通科(歩兵)出身だと1~2段階厳しくなる(指導に熱が入る)傾向があるような気がします。

ただ、もしアナタが強い口調で厳しめに指導されたからといって、それはパワハラではありません。

その現場にいなくても分かります、パワハラではありません大丈夫です。

一般社会と異なり、また現職でもない令和の予備自補の場合、強い口調で何か指導されるとしたら、それは明確に理由があるからです。

 

【ベッドは早いもの勝ち?】

*多分どこも事前指定

前にも記事にした通り、二段ベッドの上段と下段では快適性にかなりの差があります。

ではベッドの場所はどう決まるのかというと、僕の方面隊では中隊が変わっても、全て事前指定でした。

おっさんだからと下段にしてくれるというわけでもなく、僕も上段に当たったこともあります。

ただ、よそ様のブログでは早い者勝ちだったという記述もあり、方面隊もしくは時代によって異なるのかもしれません。

ちなみにベッドの次に大事なロッカーは、ベッドの脇にあります。

ベッドの頭のほうには簡易的な物入れもあり、またコンテナボックスやフットロッカーもあるので、貸与装備や私物がしまいきれないということはありません。

ただ、基本的には目に見えるところに私物などを置きっぱなしにしてはいけませんし、ロッカーも基本的にはどこに何を置く…ということは統制されているので、気をつけましょう。

 

【写真撮影はしてもいい?】

*基本的にはNG

そもそも自衛隊に限らず、組織で勤務中にばしゃばしゃ写真を撮っていいなんてことがあるはずありません(スマホの普及でそういう情報漏洩も増加してますが)。

もちろん、組織として広報のために勤務中の写真を撮って公開するというのは別の話です。

では、僕たち予備自衛官補はどうでしょう。

当然ながら、基本的にはダメです。

そもそも、課業中はスマホを持ち込むことはできないので、訓練中の写真を勝手に撮ることは不可能。

*限定的に許されることもある

じゃあ同期たちとの記念写真も残せないの?…というと、必ずしもそうではありません。

予備自補では、最初の出頭での教育の際に「写真撮影は一切NG」と言われるかと思います。

ただ、これはかなり中隊の考え方にもよって、絶対にダメか限定的に一部OKかは違ってくるようです。

例えば、これは僕の経験ですが、初めての出頭の4日目くらいの時に、ちょっとまとまった時間が空いたことがあり、その時「よし、今が戦闘服を着てる最後の機会だから、班ごとに記念写真撮っていいぞ」と許可が出て、何人かが居室にスマホを取りに戻って班ごとで写真を撮ることができました。

もちろんSNS等への公開は禁止で、家族や友人に見せるだけ、という条件付きでした。

あとは施設見学に行った時は財布やスマホ等を所持していたので、同行の区隊長に許可を得て、高速道路のパーキングエリアで班のメンバーで記念写真を撮ることはできました。

結論から言うと、統制下でなら私的写真も限定的に許される“場合もある”、ということになると思います。

と言っても中隊が違えば対応は変わると思うので、基本的には写真は撮れないと思っておきましょう。

これは言うまでもないことですが、やたら滅多に撮影なんてものを許可してしまうと、レジャー気分で出頭したかもしれない一部の人が、なんでもかんでも撮影してヤバい写真を公開しかねないから。

そうでなくても、実際に顔出しで予備自補であることを明らかにして動画を公開してるような不届き者も実際に存在するので(視聴数を稼がせるのもあほらしいのでリンクは貼りませんが)、ある程度厳しくなるのは仕方ないと思います。

なお、とある方面隊のとある駐屯地では、食堂での喫食風景については撮影・公開してよいと許可を得た、という人がSNSに画像を上げていたことがあります。

とはいえそれはあくまで限定的な対応ということを理解する必要があると思います。

個人的には、もう少し予備自補の営内生活を公開したほうが、志願者の増につながるんじゃないかなと思う所ですが…。

*中隊側が撮ってくれることも

これまたその時によって異なりますが、訓練風景や全体写真を要員が撮影し、画像を僕たちに転送してくれることもありました(もちろん公開は禁止と言われてます。僕ももらいました。やっぱり嬉しい)。

とある中隊で記念撮影があり、次も同じ中隊だったので期待していたら次は撮影してくれなかったので、中隊というよりその時の要員によって対応が異なるようです。

でも、戦闘訓練場で30人からの同期がずらりとフル装備で並んで写真を撮ってくれたのは、本当に嬉しかったです。

とてもいい記念になりましたし、親や兄弟に見せると「本当に訓練してるのか」等と驚かれました。

でも繰り返しになりますが、撮影は期待しないでおきましょう。

 

【どんな装備?】

たまによそ様のブログやSNSで、「予備自補用の装具は古い」などと解説されることもありますが、中隊が予備自補向けの装備品を常備しているわけではなく、新隊員教育等で使う装備品を予備自補にも使わせるだけなので、おなじ駐屯地であれば新隊員たちも予備自補と同じ装具を使うわけです(もちろん予備自も)。

予備自補で使う装備は、採用されて最初に出頭した時にまとめて貸与され終了まで使うことになる被服系個人装備と、中隊から出頭に度に貸与される戦闘訓練用装備との2通りがあります。

*被服系

各個人に貸与される被服系は、以前に誰かが使って返納した程度のいい中古で、戦闘服や戦闘靴の銘板を見ると、納品から10年前後経ったものがあてがわれている印象。

予備自補の一般公募が始まった頃には見られた、OD色の戦闘服や茶色の半長靴という古いものはもう見られず、現行のものにそこそこ近い、「まあ悪くはない」被服になっています。

特に靴はかなりの進化で、新品であっても「履き慣らす」必要もありません。

※左が旧来の戦闘服と半長靴。

 右が現代の戦闘服と戦闘靴(といっても最新のものではない)

(画像提供:ちょんまげ)

OD単色の戦闘服や茶色の半長靴は昔の自衛隊のシンボルみたいなものでしたが、先輩たちはあれで長距離行軍していたのかと思うと、畏怖の念さえ覚えます。

*武器系装具

出頭の度に中隊から貸与される装具や武器系の装備も、そこそこ新しくなっています。

中には昔の予備自補のネット記事を見てか「予備自補なんだから未だに64式なんだぜ」という人がいますが、今はもう予備自補で64式を使っているところはなく、89式になっています。

(64式小銃のエアソフトガン※画像提供:ちょんまげ)

これは本当に助かる話で、もし64式だったら89式より重いので執銃時の教練もきつかったでしょうし、行進訓練だと疲労度がかなり違ってくると思います(64式…4.3kg、89式…3.5kg。どちらも本体のみの重量)。

分解結合も部品点数の少ない89式のほうが〇。

個人的にはホンモノの64式に触ってみたかったという気持ちはありますが…

(89式小銃のエアソフトガン※画像提供:ちょんまげ)

銃以外の装備品、特に必ず使うサスペンダーや弾納、水筒や携帯シャベルに雑嚢ももちろん中古がメインですが、更新の順序が回ってくれば、新しくなるものもあります。

当然今は旧来の66式鉄帽(工事現場にあるようなインナーのプラヘルメットの上から鉄のヘルメットを被せるタイプ。重い上に安定性が低く、おまけに1サイズしかない)ではなく、そこそこ近代的な88式鉄帽。

※左が古い66式鉄帽、右が88式鉄帽。

 66式は1サイズなのに対し、88式は4サイズ。

(画像提供:ちょんまげ)

僕の通う駐屯地では、その88式鉄帽の顎紐・内装が、最新の2型改のもの(18式と同一)に途中から更新されました。

フィット感はいいし、旧来の顎紐の忌まわしきEリングがないし、かなり良くなったと思いますが、新しすぎる弊害か紐ダルダルのまま被る人が多く、班長たちもご存じないのか誰も指摘せず、かなりみっともないのが量産されていましたね。

あと89式小銃の3点式の黒いナイロン負い紐も、一部が後期型(バックルが割れても交換できるタイプ)になっていました。

防護マスクはまだどこも4形(ケースがグレーのやつ)ばかりのようですね。

背嚢(はいのう)も、旧来のゴワゴワで安定の悪いものでなく、いちおう登山用のものに近い形をした戦闘背嚢になっていて、背負うのにもかなりマシになりました。

(昔の73式背嚢。頑丈だけど安定性悪くクッション性も低い。画像提供:ちょんまげ)

(戦闘背嚢。かなり背負いやすくなった。画像提供:ちょんまげ)

地味に困るのが、この戦闘背嚢や戦闘雑嚢(ざつのう)の内側。

雑嚢は小さめの肩掛けバッグみたいなもので、屋外訓練等の時に頻回に使う(中に水筒や筆記用具、タオルなどを入れて運ぶ)のですが、防水の内張りが経年劣化でグズグズになり(当然、防水効果は既にない)、べとべとする内張りのカスが私物にこびりついて取るのに苦労したりました。

戦闘雑嚢にモノを入れる際は、そのまま入れるのでなく、レジ袋などに入れてから雑嚢に入れるのをお勧めします。

 

【私物を訓練で使ってもいいの?】

*まあダメでしょう

多少ミリタリーをかじっている人だと

「貸与される官品装備品の代わりに私物装備を持ち込んで使ってもいいの?」

ということが気になるのではないかなと思います。

実際に、現職さんでも私物を使用している人は実に多く、機能性、安全性を高めようという努力に終わりがないことを表しています。

それにサバゲーで自衛隊装備をしている人なら、「俺ならこっちのほうが使いやすい」というアイテムを持ってる人もいるんじゃないかと思います。

しかし結論を言ってしまうと、予備自補で貸与装備品の代わりに私物装備を使うことはできません。

なぜなら予備自補は、新隊員同様、自衛隊の「基本教育」を受ける場だから。

未経験の人を集めて一斉に基礎から教育をしているところで、1人だけ違う装備がいるというのは問題です。

それに一人だけ見た目が違う装備は、予備自補で毎度毎度言われる「統制」にも反することになります。

また、もしその装備の破損等を原因として事故や怪我が発生した場合、私物を使っていると自衛隊としては責任が取れなくなるかもしれないから。

ちなみに、僕の駐屯地では弾帯がやや古いタイプで、バックルが渋くていつも苦労するので、売店に売ってるPX品の3型弾帯(もちろん官品ではない)を買って使ってもいいかと班長に質問したことがあるのですが、

「俺はダメとは言わないけど、別の班長はダメと言うだろうし、良いとは言えない」

という回答でした。

それは翻訳すれば「使わんといて」ということになります。

また、夏は暑いからと戦闘服の上衣の代わりに私物のコンバットシャツを着る、なんていうのも予備自補ではNG。

出し入れのしやすい私物マガジンポーチも同様。

そういうタクティカルな装備を使いたい人は、せめて即自に行ってからにしましょう。

ちなみに戦闘訓練の時に、戦闘服の外からつけるタイプのニー&エルボーパッドを持ってきた人がいましたが、班長からNGくらっていました(僕はそうなることを予期して、服の中につけるパッドにした)

既に部隊ではニーパッドも正規で導入されていますが、やはり予備自補はプレーンの状態で訓練を受けるべきということですね。

繰り返しますが、官品装備ではない各自購入物品であるグローブやインナーTシャツ、靴下、耳栓などは自分がいいと思うものを買えばヨシ。

訓練で必要なのに買わせるってどういう料簡なの?という批判があることは承知してますが、もしそれらが貸与されるとしても中古にならざるを得ないし、それに報酬も出るんだから黙ってそれで買いましょう。

 

【災害時の招集は?】

*ないです

誤解している人も多いのですが、予備自補はまだ予備自に任官していないため、教育訓練招集以外の応招義務はありません。

予備自に任官すると防衛招集(=有事)、治安招集、災害招集への応招義務を負うので、それと勘違いされやすいのでしょう。

 

【ムダ毛処理って必要?】

*女子の皆さん回れー、右!

いきなり何を?と思った方、すみません。

これは書くかどうか相当悩んだのですが・・・おそらく誰も書かないだろうから書きます。

僕はおっさんであるからには女子浴場には入りづらいため、みんなに従って男子浴場を使います。

そのため女子浴場の内情については知る由もないのですが、男子浴場で知ったことがあります。

それは若い男子が皆一様に、体毛、つまりムダ毛がないこと。

これには本当に驚きました。

皆さんおそらく脱毛をしているのでしょう、胸毛はおろか、すね毛すらぜんぜん見かけないのです。

脇やお股はある程度残しているのでしょうけど、なんでみんなそんなにツルッツルなの!?とおじさんは驚愕を禁じえませんでした。

そうか…今の青年たちは何にも興味ないような顔して、ちゃんと全身脱毛をしてるのか…。

中には「高校卒業のお祝いで、親が全身脱毛させてくれました」という青年もいました。

僕の中3の時、スネ毛ボーボーだったのは学年で僕ともう1人くらいしかおらず、体育の授業の時にはいつも恥ずかしい思いをしていたのですが、それでも高3~成人する頃にはだいたいみんなスネ毛ボーボーになり、胸毛も繁茂してきます。
そして旅行で大浴場に入れば、青年であっても誰しもすね毛も胸毛もありました

それだのに現代の若者たちは…。

おまけに大概の青年は筋肉質か細身。

かたやおっさんの僕は、すね毛も胸毛もぼうぼうで、おまけにお腹もだらしない状況ですが、今さら隠そうなどという気も起りません。

そんなメタボおじさんな僕でも安心できることもあって、それは予備自の出頭日と重なった日。

予備自の皆さんはメタボ体型人が割といるので、僕もその風景に溶け込めるから。

でも男子の美に対する意識も、僕の若い頃とはだいぶ変わっているのですね。

だからといって皆さんにも脱毛を勧めるつもりはなく、したい人はすればいいし、してなくても堂々としていればいいのです。

ちなみに駐屯地の浴場には「隠すな」という貼り紙が貼ってあり、そのせいかチンチンを断固ガードする人は見かけません。

でも気になるのは、若い皆さんは全身脱毛をするほど見た目に気にしてるのに、なぜかすごく多いんですよね、(※ちょんまげ判断でカット)

 

【髪型・色は自由?】

*自由ではないです

僕の出頭先の方面隊は、

「努めて短く刈り、清潔感のある髪型で、髪色は自然な色に努め、極端な茶、赤、金色にはしない」

と服務心得に記載しています。

なお、出頭案内には「金色などの華美な場合は染め直してください。出頭を拒否する場合があります」とも記載しています。

ということは髪型はどうでもいい…とはやはりならず、少なくとも企業の採用面接の時に一発でアウトとならない程度の、「普通」に近い髪型にしておくべきでしょう。

いかに髪型でおしゃれをしようにも、屋外での課業中は帽子かヘルメットを被ることになるのですから。

なお、服務心得の「女性の頭髪について」では、

・団子にしてネットにまとめるか、三つ編みにして団子状にする

・横の髪の毛もピン等を使用しまとめる

と。

男性で長髪の人もいて、それくらいは特に問題にはなりませんが、当然ながら男女とも髪はなるべく短くしておいたほうが、洗髪はとにかく楽です。

長い髪の方は、帽子やヘルメットを被った際にとんでもないことにならないような対処が必要ということですね。

装飾品は、結婚指輪以外はNGで、ピアスはNGとされています。

ヒゲもNGで、これには陸自らしい明確な理由があり、ガスマスク装着時の密閉性が損なわれるから。

ちなみに出頭時の服装で、短パン・サンダルというような恰好もNGで、「帰宅していただきます」と…。

こういうところで「個の尊重を!」と主張するのは大間違いで、僕たちは出頭中は自衛隊という組織の一員なのです。

行軍や施設見学などで自衛官の格好をしたままシャバに出ると分かると思いますが、一般市民からは僕たちの個など全く関係なく、「自衛隊がいる」としか思われません。

そんなときに自衛官らしからぬ奇抜な格好をした人が混じっていたら、まず信用・信頼されないでしょう。

それに僕ら一般公募の予備自補は「下っ端の兵隊になるための訓練」を受けるわけですから、それが事前の案内の髪型や髪色さえ従えないっていうのは、使い物にならないと言われても反論できませんヨ。

 

【3年で修了できなくてOK?】

*条件付きで延長可能

一般公募の予備自補は、3年以内で修了しないといけません。

正確には「採用日から起算して3年に達する日」が期限とされています。

僕の場合、R6.7.1が採用日なので、期限は原則R9.6.30ということ。

とはいえ年度末~年度初めに訓練日は設定されないので、実質的なリミットはR9年の2月ですね。

が、どうしても都合がつかず3年で修了できない場合は、一般公募の場合は2年を越えない範囲で延長することができます(最近までは「1年を越えない範囲」だった)。

ただし条件があって、一般公募の場合はまず前提として第二段階を修了している必要があります。

また「心身の故障その他の事由により出頭が取り消しまたは変更された」ことにより修了が難しくなった場合でないとだめで、さらにそれまでの教育訓練の習得状況も見られて「延長期間内に教育訓練が修了が可能と見込まれる者」という条件もあります。

つまり、予約もせずただ採用されただけの状態だったり、出頭はしていたものの明らかに能力・体力・やる気が不足していると判断される場合は延長が許可されない、ということになります。

ただここで、僕のように51歳の最高齢で一般公募の予備自補になった人には足かせが生じます。

それは、教育訓練期間を延ばせてもらえたとしての、最高齢おじさんは誰しも4年目で55歳の誕生日を迎えてしまう、ということ。

そして55歳の誕生日の前日までに予備自補を修了しないと、予備自にはなれないのです。

予備自補の採用年齢に上限はありますが、在籍年齢の上限はないので、55歳になったからと予備自補を辞めさせられるのかどうかは分かりませんが、56歳になる5年目への延長はまず許可されなでしょう(予備自補の目的はあくまで予備自に任官するためのものだから)

なので、僕のような最高齢おじさんは努めて3年以内で修了できるよう、頑張る必要がありますね。

若い人なら3年+2年の計5年までいけるということになりますが、もしそれでも修了できない場合は身分を失い、再度改めて受験する必要が生じます。

というわけで、3年で修了できなくても延長「は」できるということでした。

(※この件についてはネットでも明確に解説しているところが見当たりません。AIに聞いても正確な答えは得られないので注意しましょう)

 

【申込が少ないとリスケ?】

なかなか予約が取れないとよく聞くのに、稀にぜんぜん予約人数の少ないケースもあります。

例えばとある方面隊で、とあるタイプが、40名枠で申込が1名しかいなかったということがありました(どう見ても日程設定のミスだと思う)

それでどうしたのかと思えば、1名でも実施したそうです。

考えてみれば確かにそうでしょう。

訓練計画は年間で決められて、方面隊の中でもいろんな部隊がそのためにやりくりをして準備をするわけで、方や予備自補としてもそのために日程調整するのですから。

ちなみにその1人しかいないタイプだと、食事の時は班長と予備自補の2人で行動し、屋外訓練もはそれだけでなく他の要員もワンサカいたそうで、さぞ肩身が狭かったと思います。

というわけで、いかに少人数であっても、1人以上いれば予定通り実施する、ということのようですね。

 

【報酬っていつ・どれくらいもらえる?】

予備自補の報酬は日額8,800円(R6時点での金額。R8は9,300円にUPするらしい)で、5日なので1回の出頭で44,000円の報酬が出ますが、いったん所得税が日額乙表にて源泉徴収される(月払いの給料ではなく日雇い扱いとなる)ため、実際には37,000円が指定の銀行口座に振り込まれます(確定申告の話は過去記事参照)。

振込時期は、公式には「訓練終了後3週間程度」とされています。

報酬は陸自から振り込まれるのですが、金額が固定のためか、離隊から10日~2週間程度と国の機関のやることにしてはすごく早々に振り込まれている印象。

いっぽう交通費ですが、これは報酬とは別に駐屯地の会計隊が処理して同じ口座に振り込んでくれますが、人によって金額が違うので計算に時間がかかるのか、3週間だと早いほうで、二か月以上経ってから振り込まれたこともあります。

交通費は実際にかかった実費ではなく、自衛隊として定めた「最も経済的かつ一般的な経路」で算定されます。

例えば四国の高知に住んでる人が大津駐屯地に出頭するとしたら、高知→のJR特急、岡山→の新幹線、あとは大津までの在来線、という感じで新幹線代も出ます(ただ、山陽新幹線が新大阪までで、新大阪からの東海道新幹線だとどいうなるのかは分かりません。岡山から京都まで新幹線で出してほしいところですが)

 

【副業としてお勧めなの?】

もう予備自補になっている人には無縁の疑問ですが…

ネットで「予備自補は副業としてもお勧め」と紹介しているのを見かけることがあります。

もちろん会社員にしてみたら、報酬が出る予備自補は実質的に副業となり、そのせいで会社が予備自補を許可しない…という残念なこともあるのですが、そうは言っても「副業で予備自補やってみよう!」という煽り方はいかがなものかと思います。

「予備自補になった結果、副業になってしまう」のであって、「副業として予備自補になる」のではないからです。

もちろん副業になるかも?というきっかけとしてはアリですが、仮に副業目的で応募するにしても、試験勉強は必要だし面接もあるので、普通の人ならその時点で「いや絶対コレ普通のバイトのほうがいいやん」と気づきそうなものです。

それにもし採用されたとして、いつでも入れる短期バイトと違い、予備自補は日程が決まっています。

東部や中部など人口の多い方面隊は選択肢が多いものの応募者も多いため予約は争奪戦となり理想通りにはいかず、かたや人口が少ない方面隊は争奪戦にはなりにくいものの訓練日の選択肢が少ないため、これまた理想通りにはいきません。

そのうえで、まるまる5日間職場を空けなければいけないのです。

おまけに有給休暇を取得しなければならず、月~金なら有休5日、水~日なら有休3日、それを年に何度も取らなければいけません。

得られる報酬は1日8800円(※R6時点)と悪くはないにしても、「副業」として見るならば、こんなに割に合わない仕事はないでしょう。

副業をしたいなら、もっと他にいいバイトやパートがあるはずです。

というわけで、予備自補を副業目的で受けるのはお勧めしません。

本末転倒だと思います。」

 

 

・・・というわけで丙さんありがとうございました。

またよろしくお願いします!

皆さんも疑問や質問があったら、DMをどうぞ~

 

 

※R8.7、記事を整理修正しました。

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―予備自補受験・準備編―

1「応募しよう」

2「試験準備」

3「試験勉強」

―試験本番編―

4「WEB試験」

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6「合否発表その後

―予備自補訓練・第一段階編―

*衣食住は?

*方面別Eラーニング事情

*初出頭必見!必要な持ち物(前編)

*  〃  (後編)

*いろいろQ&A

*真冬の話

*いろんなコツ

*タイプ別・第一段階訓練内容(前編)

*  〃  (後編)

―第二段階編―

*酷暑の話

*25km行軍の話

*いろんなハプニング

*いろいろ思うこと

*タイプ別・第二段階訓練内容

*オフシーズンも暇じゃない

*R8のもろもろ

*役職攻略法

※昨年の話です

(三日目前半からの続き)

 

大舘ではさすがにお腹が減り、といってもまだ昼食には早いため、売店でアイスを買って一時凌ぎ。

そしてまた「つがる」に乗ります。

今度は指定席。

昨日も見たような景色を見ながら秋田に向かいます。

 

途中駅にて。

跨ぐ線路はもはや1本しかないのに、長いままの跨線橋。

寂しそうです。

東北はいいですねえ、この景色にもそろそろ飽きてきましたけど。

 

そして1日ぶりに秋田へ戻りました。

 

さすがに土曜日だけあってか、秋田は旅行客が多く、「つがる」の他にも秋田新幹線「こまち」が着くと、乗客が続々と改札口に歩いていました。

なんでもかんでも新幹線なんて伸ばしやがってとは思いますが、こういう寂れた(すみません)地方都市に人が還流しやすくなったのはいいことですね。

さて、2時間も待ち時間があり、おまけにランチタイムでもあるので昼食を。

駅の外に出て…とも思いましたが、空腹時低血糖気味になって面倒になり、駅ビルの中へ。

予めアタリをつけていたお店へ入りました。

駅ビルの飲食フロアは混んでいました。

いいことです。

みんなももっと気軽に秋田に来よう。

比内地鶏の親子丼と、田沢湖冷麺のセット、あとビール。

 

さて、ここからは鈍行の電車に乗ります。

秋田新幹線と同じルートなので、てっきり昨日乗った田沢湖線と同様に標準軌なのかと思ったら、普通電車は従来通りの狭軌で、標準軌の新幹線の線路が並走しているのでした。

ややこしい。

花火大会で有名な、大曲にて。

ここで秋田新幹線(田沢湖線)とは別れ、奥羽本線本来の道へと進みます。

ちなみにこの大曲では秋田新幹線は進行方向が換わるスイッチバックになるのですが、速達性を求められる新幹線でスイッチバックをするなんて…それなら新庄から山形新幹線を伸ばして秋田につなげりゃよかったのに…と思っていたのですが、いろいろ事情があってこうなったというのは、今回の旅行で実感したのでした。

 

大曲を出ると、ローカル線の鈍行電車だというのにけっこう飛ばします。

そりゃあ、今はただのローカル線に成り下がってしまいましたが、名称は奥羽本線であり、その昔は多くの優等列車がガンガン行き来していた、「幹線」なのですから…。

ああ、その頃に来てみたかったなあ。

こんな通勤電車のロングシートじゃなく、ボックス席かリクライニング席でこの景色を見たかった。

だってロングシートだと、向かい側の景色を見ようとすると向かい側のお客と目が合って気まずいし、背後の景色を見ようとすると首を180度回さなきゃいけないし。

特急つばさ、急行津軽、それでも結局いちばん乗りたかった頃にはまだ未成年や就職したてでお金がなくて乗れず、大人になって乗ろうと思ったらもうそれらの優等列車はなくなっており…

「親孝行 したい時にはナントヤラ」は本当にそうだと思います。

 

大曲を出てすぐの横手では、東北本線の北上へ向かう北上線が分岐しています。

ここも景色が良さそうな路線で、次の機会に来たいと思います。

 

さて、ワシはこのまま新庄に向かうのですが、ルートを決める際、「なんじゃこりゃ」と思ったことがありました。

秋田から新庄に向かうには、秋田から新庄行きの鈍行列車で…と思いきや、秋田発の電車は途中の院内という駅までで終わり、なぜかその先は気動車に乗り換えないといけません。

変なの・・・と思いつつ、院内の一つ前の横堀という駅で新庄行の気動車に乗り換えます。

電車の終点でもある院内でも、この気動車に接続はするのですが、気動車のほうは横堀が始発なので、座るためには始発から乗るのが鉄則…ということで。

これは気動車というか、最近はやりのハイブリッド気動車ですね。

発車待ちの間に、見慣れない電車が通過していきました。

これはE491系という電気・軌道総合試験車だそうです。

もちろん乗車できません。

ハイブリッド新庄行は座席も埋まり、横堀を発車。

 

次の院内では、さっきまで乗ってた電車の終点であり、そこから乗り換えの人がわらわら乗車してきました。

なんでこんな変な運用してるんだろう。

このハイブリッド新庄も、この院内発にすればいいのに。

けっこうな乗車率になったハイブリッド新庄は、そのまますぐ院内峠の勾配を攻めにかかります。

あれ?と思ったら、なんと架線がない。

架線柱はあるのに、架線がないのです。

だから気動車なのか。

でもなんで・・・?と思って調べてみると、この辺りは2024年7月の豪雨災害で被害を受けて長期間運休、それが架線設備を取り外して非電化路線としてついこないだ復旧…となったそうなのです。

いつもなら豪雨災害で被災したらこれ幸いとばかりに廃線するのがJRのやり方でしたが、さすがに元・幹線なのでそこまではしなかったようです。

とはいえ横手~新庄の県境は旅客数が少ないため、もしかすると将来また豪雨災害でもあればココは廃線となりかねませんね。

しかし奥羽本線の完全電化は国鉄としても地元の山形秋田県民にしても悲願だったはずなのに、こうも簡単に架線がまくられてしまうというのは…。

 

しかしこの新庄までの峠は地味に険峻なところで、確かに新庄から秋田まで新幹線を伸ばすというのは難しかったんだなと思い知りました。

 

峠を越えると盆地になり、また東北らしい風景になります。

そのうち人家が増えてきて、新庄へ。

 

新庄での新幹線への乗り継ぎは23分。

じっくり土産を見たり駅弁を吟味する時間はありませんが、そもそも駅内の売店には大して土産も駅弁もないので大丈夫でした。

ただ、駅の隣にある蕎麦屋には実に心惹かれましたが、万一を考えて断念。

新庄駅構内

全部標準軌に取り換えたのもなかなかの執念ですね。

とはいえフル規格の新幹線を新規建設するよりはるかに安価で済んだようです。

初めて乗る山形新幹線「つばさ」。

ワシのイメージする山形新幹線は全身銀色のやつでしたが、それはすでに引退した400系というやつらしいです。

これはE8系というらしいですね。

フル規格ではないミニ新幹線のため、座席も在来線と同じ2×2列でした。

個人的には、なんか座面・背もたれのクッションがフカフカすぎて、逆に座り心地が微妙。

 

ちなみにこの新庄からは、東西に陸羽東線・陸羽西線が分岐しています。

陸羽西線は一昨日の「いなほ」で通った余目まで行くローカル線。

陸羽東線は東北新幹線の古川を経て東北本線の小牛田まで行くローカル線ですが、ここが2024年7月の水害で新庄~鳴子温泉間が不通のまま、バス代行となっています。

もともと昔は道路も満足になく、鉄道が頼られた時代でした。

おまけにトンネルもろくに掘れず川沿いや山の中腹を削って線路を通すのが山間部のローカル線の基本なので、災害には実に弱い。

しかしそれが日本の地方を支えていたのも事実です。

赤字だから廃止と言うのは確かにその通りですが、そもそもなんでもかんでも都会優先になったこの国の政(まつりごと)の在り方のほうはどうなんだろう。

 

17時すぎに新庄を発車。

けなしてはいたものの、ミニ新幹線は眺めがいい。

フル規格の新幹線だと高架やトンネルばかり、おまけに防音壁がついて回るので、窓からの景色がぜんぜん良く見えないのです。

ところがミニ新幹線はご覧の通り。

昔からの在来線と同じところを通り、防音壁も少ないので、景色がよく見える。

そもそも、制度上は在来線なのですから。

速度は最大130キロほどとおとなしいものの、フル規格新幹線に比べるとカーブもきつく、踏切もあるため、フル規格新幹線の300キロ走行より揺れます。

基本的に新幹線は好きではなく仕方なく乗るほうですが、こんな路線なら歓迎です。

昨日も田沢湖線の鈍行なんかじゃなくて「こまち」に乗れば良かった。

 

駅弁を食します。

車内はまだ空いていて、こういうのは隣に誰もいない時に食べるに限りますね。

でも「つばさ」には車販さんがいて、しかも短い「つばさ」の中だけで往復してくれるので、頻回に車販さんが通ったのに買うものがなく勿体ない事をした・・・

 

次第に日が陰ってきました。

旧幹線とはいえ、ローカル線の景色を130キロでかっとばす車窓は、実に爽快です。

こんな景色の見え方なら、東北新幹線ももう少し楽しめるのになあ。

山形を出てしばらく山を上ってまた降りると、米沢盆地が広がります。

いい眺めだなあ

ああ、こんな所を気動車もしくは電車特急のつばさで昼間に来てみたかった…。

米沢で普通電車を見る。

下校中の高校生たちがたくさん。

そして線路は標準軌。

この米沢からは、一昨日の「いなほ」でも通った坂町まで米坂線が伸びていますが、豪雨で被災したまま不通となっているのは既述の通り。

 

さて、ここから福島へ向かうのですが、この先は昔から鉄道の難所としてしられた、板谷峠を越えます。

いくらミニでも新幹線なのだから、どうせ新しいトンネルでも掘ったんでしょ?と思いきや、そんなことはありませんでした。

勾配をぐいぐい上って行くうちに、こんな険峻な山の中を。

人家はなく、深い山や谷をどんどん越えていきます。

さすがの電車、おまけに新幹線といえど、連続する勾配とカーブで、速度は普通の電車並みに下がって苦しそう。

昔の人たちは、こんなとんでもない所によく鉄道なんかを通したものです。

もっとも、勾配にめっぽう弱い蒸気機関車の頃は、途中の駅を軒並みスイッチバックにしていました(非力で重いSLは、坂で停車するともう登れなくなるため)

それだけでなく、前から牽引する機関車だけでなく、後ろから押し上げる機関車もつけたり、あるいは電化されてからは電気機関車の重連など、非常に苦労をしてこの板谷峠に列車を通していたそうです。

そういった先人の苦労を踏みにじるかのような、院内峠の架線撤去…。

 

しかし今回、山形新幹線に乗って実感しました。

ワシはもともと、秋田新幹線なんて新庄から伸ばして秋田にくっつければすぐじゃん、何でわざわざ盛岡から伸ばしてんの?と思っていたのです。

でもいかに新幹線化したと言っても、新庄から福島まで2時間かかります。

もし院内峠をどうにかクリアして新庄と秋田をミニ新幹線化したとしても、少なくとも2時間近くはかかってしまいます。

となると福島~秋田は早くても3時間半、へたすると4時間かかるという計算。

いっぽう盛岡~田沢湖線経由の実際の秋田新幹線なら、福島~盛岡~秋田で2時間半前後です。

そんなわけで、やはり秋田新幹線は盛岡経由で正しかったのでしょう。

ちなみに山形新幹線の構想段階では、仙台から仙山線を改軌して山形へ直行する案もあったようで、実際に山形に行くだけならそっちのほうが現実的だったと思いますが、山形県内の活性化のためという要望が強く、福島から奥羽本線経由となったとか。

 

そんなこんなを考えるうちに夕闇はますます濃くなり、窓ガラスに車内が反射するようになったので写真はもう終わり。

長いトンネルを越えたら目に見えて坂を下り出し、あとは福島盆地に滑り込むようにして、途中で長い高架が見えてきたと思ったら東北新幹線に合流。

新幹線としてはありえないような曲率のカーブをぐいっと右に折れて、福島駅に滑り込みました。

待っていた東北本線の「やまびこ」の後ろにくっつきます。

そして福島駅を出ると、本線をまたいで一番左側の線路に渡ります。

福島駅なんてかなりの新幹線がビュンビュン通過していく所なのに、そんなところをいくつものポイントで本線を横切らせるなんて危ないなあとも思うのですが、そもそも山形新幹線は整備新幹線計画にもなくぽっと出た窮余の策だったので、先の福島駅へ接続する急カーブといい、仕方なかったのでしょう。

 

そして「つばさ」は21時前に東京に到着。

これまで遠方にでかけた際、新幹線で夜に帰る時にはいつも新横浜だったので、夜の東京駅というのも新鮮でした。

火曜に日帰りで出かけた時は帰りが帰宅ラッシュ時間&複数路線で事故等で運休や不通が発生し、東海道線が混んで大変な思いをしたのですが、今日は土曜日。

おまけに時間がやや遅いのでそんな心配はないよね~と思っていたら、横浜からもんのすごい混み。

おまけに若い人ばっか。

なんじゃこりゃー!と思ってギュウギュウの状態で最寄り駅まで我慢したのでした。

あとでヨメに訊いたら、横浜で2つ、有名アーティストのライブがあったそうで、その終了の時間にぶちあたったそうでした…。

 

でも今回、無理して行って良かったです。

さすがに東北の風景は見飽きた感がありますが、それでも行ったことのない秋田県に行くことができ、そして一向に果たせなかった羽越本線・五能線・秋田内陸縦貫鉄道に乗ることもでき、さらにこんな機会でもなければ乗ることは一生なかったであろう花輪線や山形新幹線にも乗る事ができました。

鉄ちゃんじゃないので鉄道に興味がなく、また基本的に批判しかしませんでしたが、素敵なパスをありがとうJR東日本!

 

 

(おしまい)

 

※昨年の話です

(2日目からの続き)

 

盛岡駅からちょっと歩いていったんビジホにチェックインし、

また盛岡駅まで行って、午後にビール飲んじゃったし飲み屋はもう今日はいいかな・・・ということで、盛岡冷麺を食します。

うん、なかなか良かったのですが、瓶ビールがめちゃくちゃ高いのがなあ。

川。

川っぺりの遊歩道に降りようと思ったら、「熊出没注意」の看板があってびびってやめました。

というわけでビジホに戻り、なんと21時半には寝てしまったのでした。

健全すぎる!!!!

 

 

そして午前4時半に起床し、準備して6時前にチェックアウト。

肌寒い…。

盛岡は新幹線も停まる大きな駅ですが、早朝だと売店が開いてない可能性もあったので、コンビニで朝食を仕込みます。

盛岡駅前。

まだ東北新幹線が盛岡どまりだった20年以上前、安比で開催されたとある会で講演しトンボ返りした際、この駅前のどこかのビルの何階かにある焼き肉屋で冷麺食ったなあ。

そして「東北新幹線・2階へ」と記載されている入口に入ると、どこにも2階へのルートがない。

あれ?あれ?と思っても階段もエスカレーターも何もなく、仕方なくいったん外に出て横移動し、同じような「東北新幹線・2階へ」となっている入口から入っても何もなく、別の旅行客とおぼしき人もぐるぐるして諦め、さらに横移動すると大きな入口があり、そこはエスカレーターがあって2階に上がれました。

おそらくさっきのニセ入口は、ある程度の時間になったらシャッターが開くなどして2階への階段が現れるのでしょう。

そんならドア開けんなバカ。

で、新幹線や在来線への改札口がある辺りも、まだ時間が早いからか売店もコンビニもなく、事前にコンビニで買っておいて正解でした。

 

ここからは、新幹線延伸に伴い第三セクター化されたIGRいわて銀河鉄道に乗るのですが、もともと同じJRだったのに改札口が別でチト面倒。

土曜ともあって通勤客もいないし、旅行客は新幹線のほうに行ってしまうしで、ホームはひっそり。

しばらくベンチでコンビニおにぎりをパクつくと、キハ110系の2両編成が入線してきました。

ディーゼルエンジンをアドリングさせながらゆっくり入線してくる音って、いかにも旅行に来たなあと実感できます。

先日の飯山線では2人掛けの席に座りましたが、どう考えても混む要素がないので、4人がけボックス席を占拠しました。

 

7時ちょい前に盛岡を発車すると、列車はIGR銀河鉄道線、元の東北本線の複線を快調に飛ばします。

盛岡近郊なので何度か普通列車とすれ違います。

最高にいい線形なのに、もうここを定期運行の優等列車が通ることはないんだなあ。

 

何駅か目の好摩で、改めて左に分岐してJR線の花輪線に入ります。

いきなり速度が落ちて景色もローカル線らしいものになりました。

ここから2時間以上かけて、昨日通った奥羽本線の大舘まで向かうという、ややクレイジーな行程。

天気は曇りですが、晴れる兆候がでてきているので安心。

しばらく、昨日も一昨日も見まくった、いかにも東北という景色の中を通ります。

線路も直線が多く、ローカル線にしては気持ち良く飛ばしてくれます。

そのうち線路は山の中に入り、木々に囲まれた勾配を、クネクネと上っていくように。

さすがのハイパワー気動車のキハ110系もキツそうで、速度はめっきり落ちていました。

けっこう険しい山の中を切り開いたようで、先人の苦労がしのばれます。

すると山の中で、おしゃれな駅舎の駅に。

安比高原、ああスキー場の。

とはいえ冬でも花輪線でスキーに来る人はいなさそうだなあ。

 

あとは山の中でも視界が拓けたり、

うっそうと茂る森の中を抜けたり。

 

すっかり晴れました。

空気を運んでいるとまでは言いませんが、この通りガラガラ。

二時間~三時間おきという運転間隔ですが、やはり需要の少ない路線で、平日ならまだしも休日だとこうなのですね。

なんだか北海道みたいな景色。

 

山の中腹を、地形に沿って縫うように進みます。

 

こういう川も、豪雨になると鉄道の橋を流したりと牙をむくのでしょうか。

 

もともとは行き違いできるようになっていた対向式ホームが、レールが撤去されて使われなくなり、草に埋もれようとしています。

 

平野部に出ました。

 

鹿角花輪でしばし停車。

こういう意味もない時間調整の停車も悪くない。

いかにもローカル駅という感じの配線も好き。

 

そしてまた列車は田園地帯を進みます。

 

もう山間部ではないので、気持ち良く快走。

 

すると、ただの途中駅なのに、終点っぽい駅が現れます。

花輪線がまだ国鉄になる前にローカル私鉄だった頃、このまままっすぐ北に延伸し、奥羽本線までいく計画もあったそうで、その名残でここがスイッチバックになっています。

それが十和田南です。

ここで進行方向が替わります。

やっぱりいい天気。

それほど古くはないものの、雰囲気と威厳のある駅舎。

ただの物置のような駅舎も増えましたからね…。

 

いよいよ終点も近づいてきました。

土手を上ったと思ったら奥羽本線の線路をまたいで、ぐいっとカーブしてまた地上に降りていきます。

 

そして昨日も通った奥羽本線の大舘に到着。

 

おそらく東日本パスがなかったら一生乗ることはなかったであろう3時間の旅。

花輪線よありがとう!

 

(つづく)

 

※昨年の話です

(2日目前半からの続き)

 

弘前は中学生の頃、青函連絡船の最後の日に乗りに急行八甲田で青森まで来たのに人が溢れて乗れず、仕方なく時間つぶしで来たことがあります。

あの時は3月末ということもあってかなり寒く、50系だったかの客車列車だったのですが、窓が曇って何も見えなかったような記憶があります。

その40年後に、こんなカタチでふらっと弘前に来ることになるなんて、夢にも思いませんでした。

 

ここからは、特急つがるの自由席に収まります。

平日のせいか、自由席はガラガラ。

弘南鉄道のホームには、東急?の車両。

弘前を出るとこんな光景でしたが、

そのうち山に挟まれた平野部をかっ飛ばします。

これがいかにも東北の幹線らしい、これまでワシがイメージしてた東北の「本線」ぴったりの光景で、なんか嬉しい。

その昔、ここは蒸気機関車の曳く客車列車や貨物列車が行き来していたんだなあ。

初夏の東北、いいね。

ホント来てよかった。

 

50分くらいで鷹ノ巣に到着し、下車。

駅前の商店街は、人影がありませんでした。

昔は賑わっていたのでしょうか・・・

ここで乗り換えるは、第三セクター「秋田内陸縦貫鉄道」。

国鉄時代、ここ鷹ノ巣から角館をつなげる「鷹角(ようかく)線」が計画されたものの、鷹ノ巣~阿仁合、後に比立内までの阿仁合線、角館~松葉までの角館線のみが開業し、そのまま廃線になるところを地元の皆さんが完全におかしくなって三セク化して意地で未成区間も開業させて全通させた…という路線です(※だいぶ歪曲してます)

東日本パスでは乗れませんが、なぜかこの鷹角線という響きが若い頃から頭にこびりついて離れず、そんなわけでこの機会に乗る事にしました。

急行「もりよし」。

路駐の車が延々とアイドリングしてるのは快く思えないのに、発車待ちの気動車がアイドリングしてる音は好き。

もはや神奈川県では日常で聞くことのできない音です(最後まで非電化だった相模線も今は電車になった)

 

ちなみに列車別改札なので、改札が始まる前に改札口で前の2人に続いて並んだら、いつの間にかワシの前にいた人の横から別の列が生えていて、そこに並んでたジジババ達が当然のような顔で先に入っていって…まあ余裕で追い越したので座席は確保できましたが。

ブルルン!とエンジンを吹かして列車は鷹ノ巣を発車し、奥羽本線と別れて田舎の風景を進みます。

そのうち上り坂に差し掛かり、原生林のような深い森の中に入りました。

昔の人はさぞ苦労して切り開いて線路を敷いたのでしょう。

このように、山に入ったり里に抜けたりを繰り返し、そしてけっこう飛ばすので楽しい路線です。

JR東は都心部でもワンマン運転を導入しだしていますが、急行「もりよし」は単行でも車掌兼アテンダントがいて、サービス精神はしっかりしています。

おまけに、JRからどんどん消えて行ってる車販もやっていて、たまらずビールを購入。

もはやJRは旅という存在を忘れ去っているかのようですが、やはりこんないい天気でいい景色を見ながら冷たいビールにありつけるのは、幸せです。

沿線の田んぼのあちこちで田んぼアートがありました。

 

列車は阿仁合に到着。

鷹ノ巣からこの阿仁合までは、戦前には開通していました。

昔は銅山があり、その銅鉱石を運ぶための路線だったすです。

なので晩年まで阿仁合線と呼ばれていました。

 

阿仁合では登山客が大勢乗り込み、車内は満席に。

急行「もりよし」の由来となった森吉山が、この阿仁合駅から近いそうです。

水田が綺麗。

日本の田舎というのは、景色が綺麗だなあ。

鷹ノ巣から1時間10分、昔の阿仁合線時代の終点、比立内に到着。

ここからは平成元年に完成した新しい線路になります。

こんなふうに急峻な地形になり、橋もかなり高いところを通ったりしているので、阿仁合線の頃には工事が後回しになっていたのでしょう。

新しい線なのと、あとは基本的に下りメインなせいか、急行らしく飛ばしていきます。

角館線時代の終点、松葉の辺り。

水田と遠くの山々が綺麗。

雨なら雨でも風情のある景色だろうなあ。

終点に向けて飛ばします。

車内はけっこう混雑。

角館付近でまた田んぼアート。

 

2時間ちょうどで終点、角館へ。

そうか、しんのすけの父ひろしは秋田出身か。

武家屋敷が有名な角館は、駅もそれっぽく。

ここからは田沢湖線に乗ります。

秋田新幹線。

普通のローカル線の駅に新幹線が停まるというのがまた衝撃。

ホントは東日本パスでも盛岡まではこまちに乗れたのですが、あんまり早く盛岡に着いてもな、ということで鈍行列車に。

JRの在来線車両なのに標準機ってのが慣れません。

ずっとこんなのどかな景色が続くんだろう・・・と思っていたところ、意外にそうではなく。

田沢湖から雫石の間は意外に急峻な地形が多く、ちょっとびっくり。

でも基本的にはこんな景色です。

次第に盛岡に近づいてきました。

 

というわけで19k時前に盛岡に到着。

例によって長大なホームはガランとしていて寂しい。

いちおう通勤の帰宅ラッシュ時間なので、電車はそこそこ混んでました。

 

さあ、今夜こそはえっちなお店に繰り出すぞ~!

 

(つづく)

※昨年の話です。

(1日目からの続き)

 

夜に飲みに行く店は、事前にいくつかピックアップしておいたのですが、そのうちのなるべく空いてそうなところに。

(行列のできるような店が好きでないため)

 

瓶ビールがなくてさらにスーパードライなのはこのさい目をつぶります。

それより、こういうお通しは大好きです。

お通しがいいと、期待感も高まりますね。

刺し盛り、なんとこれで1200円。

そしてンまい。

こりゃあいい。

その他にもいろいろ注文したのですが、この右のギバサという名物は粘りがすごかった。

日本酒も1合を2本くらいいきました。

かなり飲み食いしたので、これくらい飲んだら1万近くかな…と思ったら、6千円ちょっとでした。

満腹満足!

難点を言えば、カウンター。

ふつう居酒屋のカウンターは厨房のほうを向くものですが、このお店はカウンターは窓でもなんでもない壁に向いていて、そこがイマイチでした。

 

ちなみに返す刀で、地元のとあるラーメン店に行ったのですが・・・

うまかったですカップラーメンの方が。

 

 

翌、金曜の朝。

5時でもうかなり明るい。

東日本は夜明けが早いですね。

朝食バイキングは夜に和食居酒屋になる店舗が会場になるのですが、内容は和食メインでそこそこいいものの、いかんせん宿泊者数に比してキャパがなく、テーブルは相席ばかりになってしまうし、半分くらい座敷なので靴を脱ぎ履きしなければならなくなるので、お代わりもドリンクも断念しました・・・。

 

通勤客も少ない秋田駅前。

駅コンコース。

秋田犬のお尻がお出迎え。

駅の売店で駅弁(←食べる方)を購入しますが、東日本パスを見せると1割引きで有難い。

 

そしてホームで待って、迎えたのは「リゾートしらかみ」。

秋田から五能線経由で青森に向かう、観光列車です。

15年も前から乗りたいと思いつつ果たせなかった夢を、ようやく果たすことができました。

 

ちなみに「えきねっと」で東日本パスを購入する場合、えきねっとで指定券が6回取れるのですが、その際に秋田→青森で列車を探すと、奥羽本線特急のつがるしか検索できません。

何故かと言うと、東日本パス+えきねっとでは、目的地までの時間がかかる路線を通る列車は選択できないから、と…。

普通のえきねっとでは「経由地」が選択でき、例えば「五所川原」などと入力すれば「リゾートしらかみ」が出てくるのですが、なぜかえきねっと+東日本パスでの指定券入力をすると経由地が入力できないのです(これは後でえきねっとのQAを見てもその通りだった)

ホントもうクソ馬鹿です。

なので実際には「秋田→五所川原」等の検索をするしかないのですが、まんいち別の人が同じ席を「五所川原→青森」とかで予約してしまうと面倒なことになるなと思い、もっともそんな可能性はないとは思うのですが、ワシはここだけ別で自腹で指定券を購入したのでした。

とはいえそのおかげで指定券を1回分余らせることができ、それを別の特急に回すことができたのでよかったのですが・・・

ホントクソ馬鹿です。

とはいえ安いフリーパスを使わせてもらっているので、クソ馬鹿という単語はこの3回でやめておきます。

 

・・・という混乱を経て指定席を予約したのですが、さらにハプニングが。

なんだか予想していたのと車両の色が違うなあと思っていたら、今日は車両点検の関係で「ぶな」編成になり、よりにもよってワシが指定席を押さえていた席も含めて、1列がまるごとそっくり無くなっていたのです。

リゾートしらかみの人気席は何と言っても五能線内の海側(A席)ですが、この日は平日にも関わらず、おそらくワシと同じ東日本パスを利用する人たちがたちどころに予約をしまくったのか、ワシが予約しようとした時にはすでにA席が全滅していたのでした。

なので仕方なく、山側のD席の予約で我慢していたのです。

それでも自分で納得して決めた席が、存在しないなんて…

 

で、その該当席を予約の方はひとまずこちらに・・・と案内されたのが、ボックス席。

ボックスは五能線内での海側を向いてるのでまあいいのですが、ここは車端でえらく揺れるのと、おまけに見知らぬ人とテーブルを挟んで同じ空間で過ごすのはかなり苦痛だあ・・・と落胆したのですが、ここは一時的な退避場所でした。

ちなみに普通の座席はこう。

他に、売店らしきブースがあったのですが、

特に売っているものはなく、2か所にセルフレジの小さい販売ブースがあるだけでした。

 

ハイブリッドの「ぶな」編成は、するりと秋田駅構内を出発していきます。

 

秋田駅のすぐ北の、留置線がたくさんあったであろうエリアには、線路はそのままで上に太陽光パネルがたくさん置かれていました。

もはやレールを撤去する費用すら惜しくなったのでしょうか。

ここで車掌さんから改めて正規の代替席に案内されました。

なんとA席です!

災い転じて福となすとはこのことを言うのでしょう。

車両の入れ替えがなければワシはD席に座るはずだったので、これは幸運です。

今はまだ薄曇りですが、これから晴れることが分かっているので気楽です。

車内探検に出かけます。

ボックス席は、ブルートレインなどの寝台客車と同じような造り。

椅子の座面をフルフラットにもできるので、家族連れにはいいと思います。

運転席から前方が眺められるのもいい。

列車本数が減って滅多にすれ違いもなくなった奥羽本線ですが、こういう田舎の幹線は趣がありますね。

ちなみにリゾートしらかみは、非電化の五能線を走るため、気動車が充てられています。

で、この「ぶな」編成は2代めで、ハイブリッド車。

ディーゼルエンジンで電力を造り、加速時にはディーゼルエンジン+モーター、そうでない時はバッテリーからのモーター駆動です。

近くの席から、「この車両は、こうやって架線あるとこではパンタグラフから電気をもらって蓄えて、そのバッテリーで五能線を走るんだよ」とお連れさんに解説してる人がいましたが、それは違う路線じゃないかな。

まあ鉄じゃないから知らないけど。

 

おおよそ1時間、東能代が近づいてきたら晴れてきました。

今日は北の東北地方はもう晴れ予報なので、昨日の雨も帳消しです。

というわけで東能代着、五能線に入るため、進行方向が替わります。

ちなみに座席も向きを換えるのですが、とあるおばちゃん2人組が

「あら、私たちは別に向きこのままでいいのよ」

とか言って、後ろの2人連れご夫婦が

「いや、ここからが五能線なんで、向き換えます」

と説明してもおばちゃん2人は「いいわよいいわよ、うちはこのままで」と理解しないので、ご夫婦が向きを換えたら向かい合わせのボックス席になってしまい、そこでようやく気付いたか、

「あらごめんなさいね」

とようやく向きを換える…という一幕も。

また、秋田を発車する時から四合びんの日本酒で一杯やってたおじさんは、向きも換えずにイビキかいて寝てました。

まあ列車の旅の楽しみ方は人それぞれですが・・・

 

このちょっと古臭い跨線橋がいい雰囲気出してます。

そしてそれこそがローカルな複線電化路線から、非電化の単線が枝分かれするというのもまた良い。

 

隣の能代駅は、なんでもバスケで有名?なところのようで、ホームにバスケゴールがあって、ちょっと停車時間があってシュートチャレンジしてました。

 

そこから先が、五能線の本番です。

ああ、いい天気だなあ!

しばらくは、いかにも東北らしい景色が続きますが、そのうち次第に海が見えてきます。

以下にもローカル線といった雰囲気の、駅のY字ポイント。

いいなあ。

すると線路はぐいっと海に近づき、景勝地である大間越海岸では列車が減速して、景色をじっくり見せてくれました。

ああ途中下車してゆっくりしたい!

ちなみに砂浜には、片付けられないままの木や漁具などの漂着物がたくさん放置されていて、あんまり綺麗じゃなかったかも。

こういう奇岩があちこちにありますね。

勾配を上り、漁港を見下ろします。

 

列車はまた山の中に入ります。

昔の人はよくこんな所に鉄道を敷いたものです。

途中の無人駅。

また田んぼ地帯に入ります。

いやあ五能線、いいですねえ!

 

途中のウェスパ椿山駅にて。

有名な「不老不死温泉」に近い駅とあって、ここで降りる人、乗る人がけっこうあり、車内が少し入れ替わりました。

ワシも露天風呂から日本海に沈む夕日を見たいなあ。

また海が見えてきました。

 

深浦で、対向のリゾートしらかみと交換。

 

深浦を出ると、

五能線の車窓ではこれまた有名な「千畳敷」が見えます。

千畳敷は岩の海岸。

リゾートしらかみの3本のうち2本は千畳敷駅でしばらく停車し、乗客が海岸に降りられるそうですが、ワシの乗った列車は通過でした。

標高が低くなり、しばらく海岸線のそばを通ります。

でも海に近いところでは、あちこち波消しブロックや護岸が整備されていて、昔に比べたら荒れる冬の海からは守られているのでしょう。

 

11時すぎたので、ランチで駅弁を。

うん、おいしいっす!

これで酒があればなあ。

車販でビールがあるような噂を聞いてたんだけど…。

そして列車はまた坂を上っていきます。

 

海はもうこの木々の向こう。

 

鯵ヶ沢に近づくと、もう五能線は海から離れ内陸の平野部を進むように。

 

五所川原では、津軽鉄道の古い車両が留置(放置)されていました。

津軽鉄道も、真冬に乗ってみたいものです。

そこからはリンゴかな?果樹園が続きます。

 

そして奥羽本線に合流し、川部に到着。

リゾートしらかみは青森行なので、このまままっすぐ青森に向かって北上するのかと思いきや、またも進行方向が替わり、弘前に向かいます。

ここは短距離なので、座席の向きは換えません。

 

というわけで、4時間半の旅を終えて弘前へ到着。

ワシはここで乗り換えのために下車。

リゾートしらかみ「ぶな編成」は、また進行方向を換えて青森に向かって発車していきました。

うん、15年越しの夢がかないました、すばらしい旅をありがとう!

 

(つづく)

 

 

(※昨年の話を今になって書いてます)

 

火曜に日帰りで飯山線を乗り、水曜は普通に生活し、木曜は朝にヨメと娘を送り出し、掃除や片づけをしてから遅めに家を出ます。

「東日本パス」は5日間乗り放題のため、一旦帰宅して最出発もできるのが有難い。

しかし家を出る時にはザンザン降りの雨。

今日はずっとこうらしいものの、明日から晴れるっぽいからいいとします。

 

今度は二泊三日、東北を攻めます。

まずは2日前にも来た東京駅から、今度は上越新幹線に乗ります。

といっても車両も北陸と共通なので、何に乗っているのかも曖昧。

ワシにしては激遅の、昼前の発車。

なのですぐランチにします。

平日のせいか、隣にはいつものようにPCを打ちまくるサラリーマンがいましたが、気にせず食べます。

うん、うまいけど、しかし高くなったなあ。

新潟県に入っても、天気はずっとこんな。

まあ新幹線からの景色なんてどうでもいいです。

ちなみに途中の長岡、そして駅はないですがその手前の小千谷は、2004年秋の新潟中越地震で大きな被害を受けたところです。

阪神淡路と東北の大震災に挟まれて、ともするともう現代人は誰も覚えてないような地震でしたが、被災した町、被災した人がいることは忘れないようにしたいものです。

ちなみにワシは長岡にボランティアに行きました。

 

というわけで、2時間で新潟へ。

なんか昨日あたりからお腹の具合がよくなく、新幹線降りてトイレ…と思ったものの混んでるので在来線のほうに行って、そちらはガラガラだったのでホッ。

数年前に来た時にはぜんぜん人けのない駅でしたが、平日の午後ともなると高校生がたくさん。

あちこちの方面に行き来する電車も、そこそこ出たり来たりします。

なんと5本の電車が集結。

そしてどの電車にも高校生や大学生と思しき若者がたくさん。

待つ事しばし、「いなほ」が入線。

ワシは新潟は過去に2度来たことがあり、その2回とも磐越西線で会津に向かってしまったことから、ここから羽越本線に乗ったことがありません。

そして羽越本線は、過去に日本海縦貫線を行く寝台特急「日本海」、特急「白鳥」を子供の頃から雑誌で飽きるほど見てきたので、憧れがあったのです。

そしてこの「いなほ」は、もともと上野発の新潟回り秋田行き特急で、当初はキハ81系で運行開始され、途中から485系になりました。

同じ時代の上野~秋田の特急では、福島~山形経由の「つばさ」がありましたが、板谷峠等の難所を越える「つばさ」より、遠回りの新潟経由の「いなほ」のほうがちょっと速かった…という現象もあったそうです。

そして上越新幹線が開業してから、いなほは新潟~秋田となって、今はE653系に置き換えられています。

車内は現代の特急電車のソレですね。

しかし相変わらず本降りの雨で、新潟を出発してから、窓はずっとこう。

ガラスに雨が流れて、ずっとこんな。

市街地を抜けると、景色はずっとこんな感じで、いかにも新潟だなあという感じです。

指定席はガラガラで、平日の午後なんてこんなものでしょうか。

いなほはしばらくこういう平野の中をかっとばし、時たま駅に停車したらまたかっとばし、を繰り返します。

この走りは、半世紀前も485系で同じように繰り返されていたのでしょう。

ちなみに途中の坂町という駅からは、米沢に向かう米坂線が出ているのですが、ここが2022年夏の豪雨水害で被災し、現在は運休(バス代行)しています。

しかしJR東は、災害発生をもっけの幸いと自力での復旧を放棄し、自治体を含めて復旧方法が検討されている状態です。

最も軽易なのはバス転換でしょうが、運転手不足が叫ばれる現在、それもどうなのか…。

各JRの幹部たちはぜひ大正~昭和初期にタイムスリップして、自らレールを敷く体験をしてほしいと思います。

ああ、JRとしての米坂線に乗る機会はもうないかなあ。

鉄ちゃんじゃないので関心はありませんが。

さて、その次の村上を出ると、直流から交流に替わるため、一旦車内の電気が消えます。

その間、電車は惰性で進み、交流になったらまた加速を始めます。

村上を出ると、線路は山の中に入って海辺を通ります。

しかしガラスを雨が流れ、おまけに日本海は黒々としていて・・・

でも羽越本線は、晴れたら相当に景色がよく乗ってて気持ちいい路線だと思います。

水田や畑が続く平野をかっとばすのも良し、日本海を眺めるのもよし・・・。

この区間には食と景観を楽しむ列車「海里」が設定されているので、天気がいい日には最高の体験ができると思います。

うん、こんど海里でリベンジしよう。

カメラもオートフォーカスが効かず、こんな。

 

途中の駅で、懐かしい転轍機が。

まだ動くのでしょうか…。

この辺りでようやく雨が小降りになってきました。

 

鶴岡付近の街並み。

この辺りでようやく雨が小降りになってきました。

ちなみにこのすぐ後の余目からは、山形新幹線の終点である新庄まで陸羽西線が出ていますが、ここも災害には非常に弱い路線で、また利用者数の減少もあり、JR東も豪雨などで被災したら絶対に復旧しなさそうな路線です。

これも早いうちに乗っておかないと、次に来た時にはバスになってました…なんていうオチもあり得ます。

先人が苦労して敷いたレールをそんなに簡単にまくらないでほしいと思いますね…。

 

そして鶴岡とその次の一大地方都市の酒田、その先の遊佐までは海からも遠くて平坦な平野をかっとばすので、災害とは縁がなさそうなのですが、かつてこの辺りで大事故が発生したことがあったのでした。

2005年のクリスマスの日、秋田から新潟に向かっていた485系「いなほ」が、最上川を渡る鉄橋を越えたところで突風に煽られて脱線転覆し、死者5名、負傷者33名を出したのです。

同じ年の4月にはJR西で福知山線の脱線事故があり、100名以上が亡くなる大惨事になりましたが、JR西の場合は組織の責任がかなり大きいので、いなほの事故とは性格が違うと思っています。

たしかに酒田付近はこんな平原で、強風が吹いたらさぞかしすごいだろうなあ。

酒田。

国鉄時代の名残りの、たくさんの側線。

ここにも何本もの長大編成の優等列車が行き来していたんでしょうねえ。

遠くに見えるのは、鳥海山でしょうか。

あの山の麓を通り抜けて、秋田に向かうんだなあ。

 

象潟(きさかた)の手前あたり。

本当は景色がいいんだろうけど、また雨がパラついてきてこんな。

 

羽後本荘に近づきました。

いい雰囲気の建物。

その後はまた東北らしい景色に。

 

いよいよ秋田に近づいてきました。

晴れていたら、さぞや夕陽が綺麗だったことでしょう。

右から秋田新幹線の線路が近づいてきて、3時間40分の旅はもう終わり。

いかにもな地方都市の地上駅に新幹線が停まっている光景は、とても違和感ありますね。

というわけで、秋田に到着。

 

秋田も例にもれず、長大編成を受け入れてきた長いホームと、たくさんの線路。

そこに男鹿行きの電車が無言で停まっています。

いなほから降りた乗客はすぐ階段を上り、ホームはガラン。

貨物列車が通過していきました。

 

駅前は開けていますが、やっぱ人が少ないですね。

繁華街はもっと先にあって、風俗街もそっちのほうらしいです。

ビジホ。

なんかすごく混んでて、飲みに行くときにはフロントに行列ができていました。

さあて、どんなえっちなお店に行こうかなあ!

 

(つづく)