ちょんまげインプの部屋

ちょんまげインプの部屋

いらっしゃいませ、変態(いろんな意味で)の部屋へ。
これであなたも立派な変態。
今後ともどうぞよろしくっす。

(以前、ちょんまげのついたインプレッサに乗っていたのでこんなタイトルです)


[20式小銃スリングレプリカ]


―いろんなコツ「匍匐/照準」―

甲方面隊乙地本、おっさん丙さんによる新たな予備自補訓練レポートです。

それでは丙さん、よろしくお願いします。

 

 

「予備自補のみなさんこんにちは、もう後がない丙です。

少しでも皆さんの訓練の足しになるよう、頑張って書いてますのでお目通しください。

 

【匍匐のコツ】

*見直される匍匐

(大変だけど重要です)

少し前は「この近代戦の時代に…」とか、最近では「このドローンの時代に…」とかで、地べたに這いつくばる匍匐(ほふく)なんてナンセンス!という声も多くありました。

実際、いくら砲迫(ほうはく:後方からの味方の火砲や迫撃砲による砲撃)の支援があったとしても、敵が待ち構えている陣地に向けて一斉に匍匐前進で迫っていくようなシーンは、現代戦ではちょっと考えにくい。

ただ、ロ・ウ戦争では第一次大戦のような塹壕戦や砲撃の応酬と逆戻りし、そして敵に見つかりにくいということで、時代遅れと思われてきた匍匐が見直されているのです。

なんとなく、一般公募の予備自補訓練では25km行軍がハイライトのように思われているフシもありますが、予備自補の本当のハイライトは戦闘訓練だと思います。

そしてその戦闘訓練の中で、最も日常生活に馴染みがない動作でかつシンドイのがこの匍匐。

僕は森林フィールドでサバゲーをしていますが、サバゲーをしていても匍匐なんてまずしませんし、周囲でも滅多に見かけません。

なぜなら疲れるし、動作も鈍くなるから(サバゲーでは1ゲームせいぜい15分と短いため)。

なので多くのサバゲーマーでさえ匍匐には不慣れなのですが、匍匐は敵から身を隠しつつ接近するための基本なのです。

さて、匍匐をすればとても疲れ、あちこち痛くなります。

でもそれなら事前に対策して、すぐ疲れるなら疲れにくく、痛くなるなら痛くなりにくく、不慣れなら慣れてしまえばいいではないですか。

ちなみに匍匐は、それ自体が目的ではありません。

あくまで自身の敵への暴露を防ぎつつ敵に接近するための、手段の一つ。

なので他にもいい方法があれば、必ずしも匍匐しなくてもいいのです。

でも匍匐があまりにできてないと戦闘訓練という目的が達成できないため、いくらかでも匍匐に慣れておこう…ということ。

というわけで、まだまだ素人ではありますが、匍匐についていろいろと述べてみたいと思います。

(桂駐屯地Xから。新隊員が第3匍匐の訓練中)

(匍匐の種類)

陸自の匍匐は、一般的には5種類あります

第1匍匐~第5匍匐と進むごとに、姿勢が低くなるのと比例して速度が遅くなります。

(↓高射学校Xから)

(↓高射学校Xから)

(↓高射学校Xから)

解説すると、次のようになります。

(匍  匐) ①  ②  ③  ④  ⑤

(脅威度) 低  →  →  →  高

(姿  勢) 高  →  →  →  低

(速  度) 高  →  →  →  低

つまり敵との間合いがまだある、あるいは地形等で敵からこちらが見えづらい時は姿勢が高く速度の速い第1匍匐、敵前で銃火にさらされる時は遅いものの最も姿勢が低い第5匍匐…といった塩梅です。

ちなみに実は、それとは別にもう2種類別の匍匐があります。

それは四つん這いの匍匐と、尺取虫のような匍匐。

とはいえそれら2種類は僕は教育されていないので、ここでは省略します。

なお匍匐の際には、進む方向と、あとは身体の左側につく装備(フル装備だとガスマスクケースや弾納)の保護に留意する必要があります。

第1~第3は身体の左側が地面につき、第4・5は身体の前面が地面につくからです。

 

*やってみよう

もちろん訓練の中で事前にレクチャーがありますが、それまで一度もやったことのない匍匐を現場で「さあヤレ」と言われても困惑するでしょうし、先に「ああ、こんな感じか」と知っておくだけでもかなり違います。

そのアドバンテージがあれば、実際の訓練で少なくとも意識をもっと別の部分に振り向けられるので、いくらかでも参考にしてもらえればと思います。

まあ、基本は教わる通りでしかないのですが…。

※陸自の匍匐については既に多くの動画や画像が公開されており、情報漏洩でも何でもないので安心してください。

(駆け足からの伏せ)

匍匐に移る前は立つか走るかをしているわけで、まずはそこから伏せるという動作が必要になります。

駆け足から伏せる際は左足を大きく出して進行を止め、左ひざ→左手の順に地面に着けて行くのですが、その際は左手首は志村けんの「アイーン」のように思い切り内側に曲げ、外側(進行方向側)に左ひじを突き出す体勢にします。

そうしないと、地面に倒れ込む際に左手首を折ってしまうから。

あとは左ひざ・左ヒジの順で地面につけていけば、走っている状態からでも身体のダメージを最小限に、伏せることができます。

ただ、勢いつけすぎると左ヒザを強く打つことがあり、また左手首にも強い衝撃が加わるので、最初は思いっきりバタンと倒れ込まないように。

この際、左ヒザよりも先にコッソリ右ひざを接地させるようにすると、衝撃を少し緩和できます(でも班長に見られたら注意されるかも?)

ちなみに右手には常に銃を持ち、銃口は敵方(前方)に向けておきます。

(第1匍匐)

最も速く進めるものの、姿勢も最も高いため、敵にあまり接近していない時の素早い移動で用いられます。

簡単に言うと、「四つん這いの両手を左手だけにする」ような動作。

左手首と左ヒザをつき、右足で地面を押し出すようにしてカサカサカサ~と進みます。

銃は右手で太もも辺りに保持し、銃口は敵方に向けるのは同じ。

左手首がキツいですが、慣れるとそれほど負荷がかからず距離を稼げる方法なので、個人的には結構好き。

左手首はなるべく内側に曲げておきます(実際にはせいぜい真横くらいですが)。

(第2匍匐)

第1匍匐と似ていますが、お尻を落としてお尻の左側を地面につけ、少し姿勢が低くなります。

それに伴い、速度も遅くなります。

やはり肝は右足で、戦闘靴の底の角のエッジを効かせて地面を押して、左手首も使って進みます。

(第3匍匐)

第2匍匐と似ていますが、左手は手首ではなくヒジを地面につけます。

姿勢はさらに低くなり、速度はもっと遅くなります。

そして左の胸筋や左腿の筋肉をものすごく使うので、僕のような不慣れなおっさんはとても長い距離はできません。

ここでもやはり、右足の戦闘靴のエッジを効かせて蹴るように身体を押し出すのが、少しでも疲労を減らすコツ。

(第4匍匐)

匍匐前進と聞くとほとんどの人が思い浮かべそうな方式です。

腹ばいで両手で銃を保持し、銃を地面につけないようにし、両ヒジがゴリゴリ擦られるので、ヒジ用サポーターはあったほうがいい。

赤ん坊のズリ這いみたいなもので、ほんらい人類には向いている姿勢だと思いますが、大人がコレをやるとけっこう消耗します。

ちなみに戦闘訓練で後退の際も、この第4匍匐を使います。

自主練するなら、後退する練習もしてみましょう。

(第5匍匐)

地べたにぺったり張りつきます。

そして、右手で銃の負い紐(スリング)を握り、銃を引きずるように保持します。

両手をバンザイのように前に出し、両手で草を握り、そして片足で身体を前に押し出し、何かのお化けのように進んでいきます。

この態勢を「梅干し食べてスッパマン」と教わりましたが、若い人は誰も知らないでしょう。

これは最も姿勢が低いですが、速度も最も遅く、そのうえ両手の握力と上腕三頭筋、そして胸筋、腹筋が死にます。

(起き上がる)

起き上がる時の姿勢も決まっています。

前進の号令がかかったら、右腿を引き寄せ、銃を腿の上に載せます。

そして起き上がる時は、左手でぐっと上半身を持ち上げます。

ここで左ヒザをお腹に引き付ける感じで前に出し、左足を思いっきり蹴り出して駆け足に移行します。

これを繰り返すと、左のお尻の筋肉痛でひどいことになります。

 

*自主トレしよう

(筋トレはしたほうが良い)

予備自補受験に体力テストはなく、訓練が始まっても、体力がないから失格になるということはおそらくありません。

25km行軍でさえ、あれは体力というより、結局モノを言うのは「精神力」「事前の対策」「休憩時のケア」です。

しかし戦闘訓練、特にこの匍匐は、体力・筋力がないとまるで話になりません。

なぜなら、まず日常ではしない動作、日常ではそんなに使わない筋肉を集中的に使うから。

匍匐前進を1から通してやってみると分かりますが、その直後に腕立て伏せをしようとしても、胸筋と上腕三頭筋(力こぶの裏側)が死んでいて、全然できないことに気づくと思います(筋肉馬鹿の人は別にして)

ということはつまり、日頃から腕立て伏せをしておくと良いということ。

腕立て伏せは、主に胸筋と上腕三頭筋、それからいくらか肩の筋肉と腹筋も副次的に鍛えられます。

その辺りをある程度鍛えておくのとおかないのとでは大違いで、戦闘訓練の途中でへばるかどうかの違いが出てきます。

女性など、もともと筋力の少ない人は、膝を床につける負荷の低い方法でもいいので、腕立て伏せに挑戦してみるといいでしょう。

ちなみに腕の間隔を狭めにすると、上腕三頭筋が鍛えやすくなります。

(走ろう・歩こう)

匍匐の前後は嫌でも走ることになるので、何kmジョギングをしろとまでは言いませんが、日頃から「走る動作」はしておくといいと思います。

まあ会社員でも寝坊して駅まで走ることはたまにあると思いますが…。

あとは、起き上がって駆け出す際の左のお尻や、匍匐の際の蹴り出す右のお尻の対策は、駅の階段を積極的に2段飛ばしとかで上るといいですヨ。

(やってみよう)

匍匐は、第一段階の2回目辺りで基礎をやり、あとは第二段階のFタイプ(方面によってはEタイプ)で戦闘訓練の一環として通してやり、第三段階のIタイプでは戦闘訓練の仕上げでやります。

でも予備自補は出頭と出頭とに間が空くので、最初に第一段階でお試しで習った後、まだ身体に記憶が残っているうちに、軽く型だけでもやっておくといいと思います(そうでないと第二段階に行く頃には身体が忘れてる)

おまけに第二段階の戦闘訓練は、匍匐だけをするわけではなく、匍匐をしたり走ったり、それから前進だけでなく後退や横移動もあり、班員との連携、班長による号令への反応、射撃姿勢などもあったりするので、匍匐であたふたしている場合ではありません。

なので、戦闘訓練を少しでも楽にするために、予め匍匐は練習しておこう…というわけです。。

※僕は第二段階の戦闘訓練で匍匐を忘れていて、けっこう苦労しました。

型だけなら布団の上でもできますが、可能なら芝生のある公園とかで練習してもいいでしょう。

ただし、周囲の人の目が気になったり散歩中のワンコに吠えらたり、またはどっかのワンコのフンを触ったりしてしまうリスクはありますが…

 

*対策しよう

匍匐の訓練の際は、素手や素足(いないと思いますが)は避けた方がいいのは当然ですが、その他もヒジとヒザのガードが有効です。

もちろん、どんな痛さかを体験するならノーガードでもいいと思います。

でも無駄に痛めて、そのせいで訓練がうまくいかない・・・というのは非常に勿体ない。

というわけで、僕的な匍匐対策を紹介します。

(グローブは丈夫なものを)

いくら草むらでも、伏せる際には強く地面に左手の掌をつくうえに、何度も地面に触れるます。

おまけに第5匍匐では草を掴んだりするので、グローブは欠かせません。

ただし軍手は草が貫通するし、すぐズレてしまうので不向きです。

少なくとも、掌が厚いものを使いましょう。

ちなみに僕は、自主練の時にグローブをしていても掌に血豆ができました。

(ヒザは重点的に)

早掛けから伏せる際、それから第一匍匐で特に傷めやすいのが、ひざ。

そして左ヒザも右ヒザも、地面に着くのは身体の左側。

なのでヒザの左側を重点的にカバーすると良いでしょう。

(ちょんまげ注:適当な画像がなかったので過去に撮った画像で)

何のカバーもせずに何度も匍匐を繰り返すと、上の〇の部分に青タンができまくります。

左ヒザ(の左側)はお皿ではなくもっと下のスネの上あたり、右ヒザはお皿のちょっと下の左側。

そこをカバーすればいいということです。

ヒザはけっこう衝撃が加わるので、脚の動きを妨げない程度に厚手のほうがいいです。

 

第4匍匐の際にはヒザのお皿周辺が擦れるので、当然ながら膝頭もカバーできるといいでしょう。

(ヒジも守ろう)

第3匍匐では左ヒジ、第4匍匐では両ヒジを多用するので、薄手でもいいのでサポーターがあるといいと思います。

最悪、なくても我慢できるレベルかと思いますが…

・・・というわけで、僕もこれから自主トレしてきます(笑)

 

 

【狙い方のコツ(射撃)】

僕も第三段階には到達していないので、まだ射撃は体験していません。

公安系の職場にいたことはなく、また海外旅行もしたことがないので、本当に実弾を撃ったことがなくてかなり不安。

でも、サバゲーで89式小銃のエアガンは使っているので、構える、狙う、引き金を引くという動作は常時しています。

といっても予備自補の射撃では、スコープ等の光学機器は使うことはなく、不慣れな人だと実に狙いにくい。

もっとも、初サバゲの人にスコープを使わせようとしてもかなり難しいのですが、光学機器なしだともっと難しい。

初めての人は無理なんじゃないかなとも思います。

というわけで、エアガンの89式小銃を使って、これから射撃予習・射撃を控えている皆さんの予習となるよう、狙い方の解説をしたいと思います。

執銃時の動作や分解結合の練習用に89式小銃エアガンを買った方は、ぜひエアガンを手元に置いて進めてください。

※以下についてはサバゲで玩具銃を扱う者には当たり前の話であり、情報漏洩でもなんでもないので安心してください。

 

*照準の仕組み

小銃には、銃身側に照星という棒(フロントサイト)、銃床側に照門という輪っか(リヤサイト)があり、その輪っかから棒を通して目標を見ることで、照準をします。

(正しい見出し)

照星は、銃を構えて後ろから見ると、とこんなふうに見えます。

そして照門はこんなふうに見えます。

照門が中心からずれているのが分かりますが、照門は上下左右に動かすことができます。

で、銃を構えて照門から照星を通して目標を見ることで、照準をするというわけです。

その際、

↑こんなふうに見えたり、

↑こんなふうに見えたりするのは、ずれていてNG。

なので、↓こういう見え方にするようにします。

これを「正しい見出し」と言います。

予備自補では右構えしか習いませんが、この方式の照準では右目で見ます。

左目はつぶっても大丈夫、というかこのタイプの照準器だと左目を開けていると右目で照準するのが難しくなるかもしれません。

(正しいねらい)

射撃のマトとなる標的を、自衛隊では「的(てき)」と呼びます。

狙う場合、的は照星にこんな感じで合わせます。

これを「正しいねらい」と言います。

(正しい照準)

「正しい見出し」をして「正しいねらい」をすると、こうなります。

 

これが「正しい照準」となります。

 

場合によっては、目標をココに置いて照準することもありますが、

 

基本的には照星の上に的を載せる感じですね。

 

89式小銃のエアガンを持ってる人は、さっと構えて「正しい照準」ができるように練習しておきましょう。

持ってない人は、「ふーん」と思うだけでも違うと思います。

 

*狙う練習

第三段階では空包(くうほう)射撃の後に実包(じっぽう)での射撃に移りますが、まずは近距離である25mでの射撃があります(射場の都合で25m射撃がないケースもある)。

的はこんな形状をしています。

(航空自衛隊の百里基地Xから。おそらく25m射撃)

(同じ画像をトリミングしたもの。こんな形の標的です)

最大おおよそ直径60cmの円が描かれていて、その中に肩幅50cmくらいの、人間の肩から顔のような三角形に近い形のものが描かれています。

上の画像をAIに修正させたのが、コレ。

(AI絵です)

こう見ると、「へえ、なるほどね」と思う程度でしょう。

しかし問題は、距離。

直径60センチとそこそこ大きい的であっても、それを300mで撃つのです。

300mも先にある物体を、あんな小さい穴を通して見えるのか…射場に行って見えなかったらどうしよう…と、悩む人も多いのではないかと思います。

どうしたものでしょうか。

(自宅での練習方法)

実は、自宅で簡易的な照準の練習方法があるのです。

問題はあくまで「見え具合」なので、距離が近くなっても同じような見え具合にすればいい。

仮に、300m先の直径60cmの標的があるとします。

それを10m先で同じ見え具合になるようにするとしたら、標的を2センチにすればいいのです(距離が1/30なので、大きさも1/30にする)。

自衛隊でもこれと同様のことをしていて、例えば射場の大きさの都合で200mしか距離が取れない場合は、直径60センチの的が300m先にある時と同じ大きさに見えるように、直径を40センチくらいに小さくした的が使われているそうです。

25m先の近距離なら的の直径5センチとか、そういう具合。

そこで僕は、自宅の最も長く取れる距離が8mだったので、的は1.6センチにしてみました。


(キタナイ…)

実際に試してみると、相当小さく、もはや黒い点にしか見えません。

でも少なくとも黒い点に見えるのであれば、その中心を狙えばいいということだし、黒い点さえも見えない場合は眼鏡屋さんにGOということ。

これなら紙に書いて壁に貼るだけでいいので、実に手軽です。

ちなみに駐屯地でも、照準の練習用に、隊舎の壁に的の模様が描かれていたりします。

(身体のブレを知る)

これは自宅の布団の上でもできる練習。

射撃は伏せて撃つ方法と膝を立てる方法がありますが、エアガンでも実際にしっかり狙おうとすると、終始、微妙に照準がずれるのを実感すると思います。

サバゲでも照準はしますが、サバゲは「とりあえず当たればいい」「外れたらまた撃てばいい」という気軽なもので、ホンモノの射撃とは真剣度・緊張度が大違い。

例えば、最も安定する伏せ射ち(伏射ち:ねうち)でも、それっぽく構えるふりをしてみましょう。

息を吸う、吐く、というだけで、狙いが上下してしまうのが分かると思います。

伏せて狙うと、息を吐くと照準が上にずれ、息を吸うと照準が下にずれます。

僅かなズレでも、200m、300m先だと大きなズレになってしまいます。

では息を止めるとどうなるかと言うと、心臓の鼓動でも微妙に照準がぶれるのです。

そしてエアガンを持っている人は、実際に引き金を引いてみてください。

引き金を引くのは右手の人差し指だけですが、引く瞬間に指に力が入ることで、照準がぶれるのが分かると思います。

この「身体のブレ」をどこまで抑えられるかが、しっかり狙うコツの一つでもあります。

まだ射撃の教育の前でも、「呼吸だけでも照準はブレる」「息を止めてもブレる」ことを知っておくだけで、精神的な余裕はかなり違ってくると思います。

(もちろんコレだけでは当てられない)

実物・玩具に限らず銃を撃ったことがある人なら分かると思いますが、これで撃てばビシバシ当てられる…などということはありません。

正しい照準ができて身体のブレをなくして試射をして初めて、その銃がどっちに曲がっているか=弾がどっちにズレて飛んでいくのかを知ることができます。

その銃のズレを、ちゃんと的の真ん中を狙えば真ん中に当たるように照門(場合によっては照星も)をクリクリ調整するのです。

でも正しい照準ができなければ試射をしても意味がないので、正しい見出し・正しいねらい・正しい照準をしっかりしましょうね、という話でした。

この先は、予備自補の皆さんはどうやってブレを減らすか…を教育されると思うので今回はこれ以上は書きませんが、「ああ、こんなに身体ってブレるんだな」と実感してもらえば、理解が早まると思います」

 

 

・・・丙さんありがとうございました。

次回記事もよろしく頼みます!

 

 

[関連記事]

―予備自補受験・準備編―

1「応募しよう」

2「試験準備」

3「試験勉強」

―試験本番編―

4「WEB試験」

5「面接・身体検査」

6「合否発表その後」

―予備自補訓練・第一段階編―

*衣食住は?

*方面別Eラーニング事情

*初出頭必見!必要な持ち物(前編)

*  〃  (後編)

*いろいろQ&A

*真冬の話

*いろんなコツ(その1・生活編)

*いろんなコツ(その2・装備編)

*いろんなコツ(その3・武器編)

*タイプ別・第一段階訓練内容(前編)

*  〃  (後編)

―第二段階編―

*酷暑の話

*25km行軍の話

*いろんなハプニング

*いろいろ思うこと

*タイプ別・第二段階訓練内容

*オフシーズンも暇じゃない

*R8のもろもろ

*役職攻略法

*いろんなコツ(その4・匍匐・照準編)

 

―2回目以降で使えるコツ集(武器編)―

 

前回は身に着けるモノでのコツを紹介しましたが、今回は武器系のモノについてのコツを。

それでは丙さん、よろしくお願いいたします。

 

 

「予備自補訓練中の皆さん、こんにちは。

今年で修了できればいいなと思っているおっさん予備自補・丙です。

今回は、武器系のいろんなコツについて紹介します。

とはいえ訓練でしか知り得ないような情報を載せることはできないので、あくまで一般的な「自衛隊装備に詳しい人なら誰でも知っているような情報」しかありませんが…。

 

 

【銃剣の吊り方】

※ちょんまげ注:ここで紹介するようなことは自衛隊装備でサバゲをする層には既知の事実であり、情報漏洩でもなんでもないので安心してください。

最初のタイプでは完全武装になる機会はないかなと思いますが、おそらく2回目以降は、弾帯(ゴツいベルト)を吊りバンド(Y型サスペンダー)で吊り、そこに各種装備を装着して訓練に行くことになると思います。

その中で、おそらく誰もが装着に悪戦苦闘することになるであろう装備が、銃剣です。

(89式の銃剣レプリカ。上が吊り紐+鞘、下が刀身)

銃剣というのは89式小銃の銃身の下に装着するナイフですが、そのナイフを格納する鞘を、弾帯に吊るすのです。

しかし弾帯は普通のベルトと違って分厚く固い。

おまけに変な金具のせいで、パッと見ても正しいつけ方が分からない。

装備は初日や2日目に組んで、最終日やその前の日にばらして返納することになるので、毎日毎日つけ外しをすることはありませんが、逆にそのせいで何度も経験するものでもなく、余計に分かりづらい。

でもサバゲーで自衛隊装備をする者としては、銃剣もレプリカがあり、僕も当然ついうっかり買ってしまっています。

なので第一段階の時は、てこずってる班員の銃剣の装着を何人も手伝いました。

というわけで、弾帯への銃剣の取り付け上のコツを紹介します。

*弾帯について

弾帯は、まだまだ旧型の人も多いと思いますが、方面隊によっては新型のものを貸与される人もいます。

(ちょんまげ注:どちらもPX品です)

旧型はバックルが固く、はめる時は固くてなかなかはまらず、外す時にも硬くて苦労します。

いっぽう新型は普通のバックルなのでとても楽。

とはいえ、弾帯としての使い方は同じです。

弾帯は向きが決まっていて、長さ調整部が身体の右側に来るようにします、

で、銃剣をつける位置は決まっていて、

右から3.4か所めの、下の穴を使います。

ここで気を付けたいのは、この辺りには弾納もつくので、予めこの銃剣をつける場所はスペースを開ける必要がある、という点。

2回目以降の出頭では、おそらく初日に各自で自分の装備を組むことになり、先に弾帯に吊りバンド、弾納、水筒などを装着すると思います(もちろん中隊ごとに装着の場所は統制されている)。

でも銃剣は武器扱いのため、先に装着しておくという芸当ができません。

なのでこの右から3・4番目の穴の辺りは、意識して空けておきましょう。

なお、弾帯は体格(腹囲)によって短・長と2種類あります。

*つけてみよう

では戦闘訓練に出発する前、武器出しで小銃と共に銃剣を受領したら、装具に装着しましょう。

(銃剣は市販のレプリカです)

ちなみに、もしつけにくいな~という場合は、弾納は一度外して作業するほうが結果的には早く済みます。

銃剣の吊り金具(商品名はワイヤーハンガーと言います)はこんな感じ。

金具は片側ずつ穴に通していくのですが、では左側の金具からはめていきます(左右どちらでもOK)

まず、布地をずらします。

ここをずらさないと穴にアクセスできないのです。

このように、弾帯の後ろから手前に向けて金具をひっかけます。

片側はこのように簡単。

問題はもう片側で、ここが多くの方が四苦八苦する部分です。

弾帯をこのようにぐっと、力を込めて折り曲げます。

このようにぐっと折り曲げるためには、周辺の弾納は外すほうがやりやすい。

で、今度は布地を逆にずらします。

そのうえでまた弾帯の裏側から、金具を通します。

これでようやく両方とも穴に通りました。

完成です。

*外すのはその逆

外す時も、常に「布地をずらす」ようにしましょう。

そうしないといつまでも金具が穴から抜けません。

*裏技

これは統制に反するのでバレたら「直せ」と言われるかもしれないのですが、とあるタイプで班長から教えてもらったので、必ずしもだめというわけではなさそうな裏ワザ。

それは、弾帯の左右を逆にしてしまうこと。

なぜなら、銃剣はただでさえ装着が面倒なのに、長さ調整部があるため、体格によってはちょうど3・4個めの穴がうまいこと使えないこともあるのです。

そんな時、弾帯を逆にしてしまえば、長さ調整部がないのでスムーズに銃剣が装着できる・・・というワケ。

*銃剣の向き

銃剣は、式典の時などには身体の左側につけます(予備自補ではまずない)が、戦闘系の訓練では右側につけます。

銃剣はどちらの向きでも鞘に納められますが、どちらにつけた時も、コアラの顔は自分に向いている方向で鞘に納めます。

(この向き)

*剣止め

これは売店で買わされるのですが、脱落防止のための剣止めというものがあります。

(この他にもクリップが多いタイプもある)

平べったい部分はコアラの口に噛ませます。

あとは銃剣の輪っか、弾帯等の穴にひっかけます。

ちなみに銃剣は、意外に簡単に鞘から抜くことができ、背中のノコギリのギザギザは意外に鋭くて指を切ってしまうので、気をつけましょう。

あと屋外、特に舎前のアスファルト等で座る場合は、銃剣(の鞘)を地面にゴリゴリ摺らないように気を遣いましょう。

 

 

【89式の脱落防止】

※ちょんまげ注:ここで紹介するようなことは自衛隊装備でサバゲをする層には既知の事実であり、情報漏洩でもなんでもないので安心してください。

小銃を持って屋外で訓練をするタイプの際は、事前に必ず脱落防止が行われます。

おそらく2度目の出頭以降は毎回脱落防止はすることになると思いますが、人によってはどうしてもなかなか理解できずにとまどってしまい、余計に時間を食ったり焦ったりすることもあります。

というわけで、実際には中隊によって若干方法が違いますが、基本的なところはこんなもんだろう…という89式小銃への脱落防止の方法を紹介します。

まずはねじりっこを適当な長さに切り(20センチくらい?)、二脚のココの穴に通します。

(二脚を留めない場合もあるので、その時は二脚は無視)

続いて二脚を装着し、規制子の穴に通します。

その次は、照星の根本に巻き付け、

先端で指を傷つけないようにこのように折ったりして、あとはその上から黒ビニテ(ブラックテープ=ブラテとも呼ばれる)を巻きます。

その際、被筒止め軸(ピン)をカバーします。

続いて引き金室止め軸(ピン)をカバー。

この時は、上部の変な突起(薬莢受け用の台座)を避けてテープを巻きます。

握把は、底部のフタが開いて落ちないように、T字のように。

続いて、銃床の根本。

その前に、夜間照準具止め軸の棒に(↓)

もともと脱落防止処置がされている場合(↓)があります。

(黄色の部分が事前に塞がれている事がある)

既に夜間用軸に脱落防止措置が取られている場合は不要ですが、そうでない場合はこのように夜間用軸の棒をブラテでくるむようにして、

それから複座ばね軸のツマミをカバーするようにブラテを巻きます。

なお、ここではつけてませんが、左の切替レバーには、おそらく元からゴム輪がはめられていて、脱落防止が済んでいるはず。

最後は、銃床の後ろを止めます。

ここも握把と同様、T字になるような感じでとめねじをカバーします。

で、こうなりました。

中隊によっては、この他に照門座や被筒のカシメピンにもブラテを巻くところもあるようですが、少なくともこのくらいは必要、ということです。

皆さんに、これで少しでも時短をしてもらえれば幸いです。

 

 

【89式小銃の簡単な分解】

※ちょんまげ注:ここで紹介するようなことは自衛隊装備でサバゲをする層には既知の事実であり、情報漏洩でもなんでもないので安心してください。

*分解結合はついて回る

早ければ最初のタイプから、そうでなくても2回目のタイプ位から、小銃の分解・結合を行うと思います。

ちょっと前に書かれた予備自補ブログには「64式小銃を使う」という記述があったり、あとは「予備なんだから古い銃でしょ?」というイメージで64式だと思われているフシもありますが、現時点ではもう予備自補で64式を使っているところはなく、かといってまだ20式は来ていないので、必然的にまだしばらくは89式小銃を扱うことになります。

(東部方面隊が2026年に作成した予備自補紹介動画から)

最初は簡単な所まで、途中から予備自補でできる最後まで分解し、時には清掃をしてから結合することになります。

分解結合は習うためだけでなく、本来は実際に銃を屋外訓練に持ち出した後の清掃のために行われる、「必要」なもの。

なのに日常生活で小銃を触る機会なんてないので、普通は分解・結合といっても何が何やら…という感じだと思います。

当然、予備自補の分解・結合では、一から要員の指示に従いながらとなるのですが、初めて分解します…という人だと、かなり戸惑うと思います。

(東部方面隊が2026年に作成した予備自補紹介動画から)

そこでお助けアイテムとして、玩具銃である「東京マルイ89式小銃ガスブロ―バックエアソフトガン」があるのですが、サバゲーマーでもないのにそんな邪魔で高額なものをオイソレと買うわけにはいきません(僕は予備自補の報酬で買いました)

※ちょんまげ注:安いからと電動ガンのほうを買ってしまうと、実銃同様の分解結合ができないので注意。

そこで、せっかくの機会なので、この東京マルイの89式で途中までの分解方法を解説していきたいと思います。

玩具銃ですが、外寸や重量感、そして操作感も実物とほとんど同じなので、とりあえず「ふうん、そんな感じなのね」と理解してもらえれば、現場でアタフタしないで済むと思います。

*分解してみよう

分解の際にはおそらく教場の机の上に銃を置くと思いますが、くれぐれも床に落としたりしないように気をつけましょう。

脱落防止のテープ類は除去され、負い紐や弾倉もついていない状態です。

まずは複座ばね軸のつまみを押して、ロックを解除。

この画像だと分かりにくいですが、銃の右側にバネで可動するボタンがあるので、それを押せばロック解除になります。

すると銃の尾筒部を持ち上げることができるのですが…

さっきつまんだ部分が、中から強いバネで押されているので、手の力を緩めないようにしましょう。

※玩具銃は、実物と異なり手を離してもビヨン!とこないストッパーがあるので大丈夫ですが、実物だとビヨン!となってしまう。

手で複座ばね軸をゆっくり引き出します。

複座ばね軸からバネを取ります。

今度はその複座ばね軸の先端を使い、引き金室止め軸のピンをテコの原理でぐっと押します。

これで反対側にピンの頭が出るので、最後までピンを引き出します。

すると、銃が上下に分離できます。

引き金室部にこんなツマミがあるので、つまんで引き抜きます。

これで3点制限点射機構が引き抜けます。

引き金室部はこれ以上の実銃通りの分解はできません。

次は銃尾機関部。

槓桿を最後まで引くと、槓桿が抜けるようになります。

槓桿が取れました。

そしたら内部のスライド遊底部を指で押し出します。

スライド遊底部が抜けました。

玩具銃ではこの部分はこれ以上、実銃通りの分解ができません。

次は被筒。

まずは二脚のこの部分のロックレバーを、

このようにして二脚のロックを解除。

あとは広がっている二脚を握り込むようにして閉じ、

銃身から二脚を外します。

あとはロックレバーを戻せばOK。

先ほどの複座ばね軸の先端を使って、被筒のピンを押します。

ピンを反対側にしっかり引き出します。

あとは銃身部を立てて、被筒を銃口方向に動かせば左右の被筒がカパンと外れます。

被筒が外れました。

実銃ならここからピストンや規制子を外すのですが、玩具銃はここまで。

というわけで、玩具であるエアガンで実銃と同じ方法で分解できるのは、このくらいです。

これから先は、もちろん僕も何度やってもよく分からず、結合後に作動不良になって班長にやり直してもらったりりとミスばかりやってますが、途中までであっても少なくとも事前に理解できる部分があれば、精神的にもだいぶ楽。

*結合

結合は、分解の逆。

とはいえただ逆なだけでなく、結合ならではのコツもあるのですが、ここではこのくらいでやめておきます。

少なくとも分解の手順を予習できれば当日の理解も早まるし、結合もいきなり「やれ!」ということにはならず、要員がみっちり教えながらにしてくれるので、大丈夫でしょう。

・・・というわけで、「ふうん、こんな感じなのか」と思ってもらえれば十分だと思います。」

 

 

丙さん、ありがとうございました!

 

 

 

[関連記事]

―予備自補受験・準備編―

1「応募しよう」

2「試験準備」

3「試験勉強」

―試験本番編―

4「WEB試験」

5「面接・身体検査」

6「合否発表その後」

―予備自補訓練・第一段階編―

*衣食住は?

*方面別Eラーニング事情

*初出頭必見!必要な持ち物(前編)

*  〃  (後編)

*いろいろQ&A

*真冬の話

*いろんなコツ(その1・生活編)

*いろんなコツ(その2・装備編)

*いろんなコツ(その3・武器編)

*タイプ別・第一段階訓練内容(前編)

*  〃  (後編)

―第二段階編―

*酷暑の話

*25km行軍の話

*いろんなハプニング

*いろいろ思うこと

*タイプ別・第二段階訓練内容

*オフシーズンも暇じゃない

*R8のもろもろ

*役職攻略法

*いろんなコツ(その4・匍匐・照準編)

 

―2回目以降で使えるコツ集(装備編)―

 

甲方面・乙地本・丙さんから、予備自補訓練についての新しいレポートが届いたのでお届けします。

 

 

「予備自補訓練中の皆さん、こんにちは。

初めて出頭する人向けの「出頭時のいろんなコツ」を以前ここで紹介しましたが、今回は出頭2回目以降の方向けのコツを。

別に知ったからといって検定に受かるわけでもない、地味なコツばかりですが、まずは装備系のいろんなコツについて・・。

※画像は一部を除き全てちょんまげ提供。


 

【戦闘靴(半長靴)のコツ】

*靴紐の通し方は決まっている

※ちょんまげ注:ここで紹介するようなことは自衛隊装備でサバゲをする層には既知の事実であり、情報漏洩でもなんでもないので安心してください。

戦闘靴(半長靴)は、もともと靴紐が通った状態で貸与されるので、靴紐の通し方は知らなくてもとりあえずは問題ない思います。

ただ、戦闘訓練では靴が泥や植物の種だらけになったりして、場合によっては靴紐も外して丸洗いしなければならない…ということも。

そんな時、靴紐の通し方が分からず困った人もいるのではないでしょうか。

今の予備自補は靴紐の通し方までは教育されないケースもあり、間違った通し方をしても指摘されないとは思いますが、せっかく予備自補になったのだから、正しい通し方にしようではありませんか。

さて、陸自の戦闘靴の紐の通し方の基本は次の通りです。

・左右対称。

・左右の紐が交差する部分は「外側からの紐が上」に。

・つま先側のハトメ穴部分は、紐を上から入れて下から出す。

ただし、画像の緑〇の部分だけ、下から入れて上から出す。

(以前民間でも販売されていた精巧レプリカ)

緑〇の部分が逆なのは、少しでも足首を曲げやすくするためでしょうか。

ちなみに青〇の部分は「スピードレース」で、ハトメ穴と違い、履いた際に紐をキュっと引っ張れば絞れ、脱ぐ時は靴をきゅっと広げればすぐ緩む…というもの。

なお、戦闘靴(半長靴)が新型に更新されだしたのはもう5年も前なので、これからは予備自補にも次第に新型が貸与されるようになっていくと思います(もう新型を貸与されてる予備自補もいたりして?)

とはいえ新型も基本的には「左右対称」「交差部は外側からの紐が上」です。

(新型戦闘靴のレプリカ)

*紐の結び方は教わる人による

靴を履いて最後に靴紐を結ぶ方法は概ね決まっていますが、細部は教えてくれる人によって微妙に違います。

その人の足の形や歩き方によってどの方法が適しているか違うので、ここでは「こうだ!」と決めつけて書くことはしません。

ただ、余った紐を足の周りにぐるっと回すと習うと思いますが、戦闘靴の外側をぐるっと回す方法と、靴の内部、ズボンの上からぐるっと回す方法とで違いがありました。

その2パターンで言うと、個人的には戦闘靴の外側を通してぎゅっと締める方がいいかなと思っています。

(ちょんまげ注:サバゲ用ブーツの写真です)

いろいろ試して、お気に入りの方法を見つけてください。

ちなみに自分だと見えづらく気づきにくいのですが、靴紐の端末がピロンと出ている人を見つけたら、話せる人だったら「紐が出てますぞ」と教えてあげましょう(自衛隊では端末処理はかなり大事)。

*靴磨きも人それぞれ

昔は予備自補でも戦闘靴の磨き方はしっかり教育されたようですが、今はそこまで重要視はされていません。

僕はこれまで、靴磨きの場所や用具の使い方などのお作法は教育され、またAタイプの時には班長から靴墨の塗り方などは教わったものの、磨き方までは習ったことがありません。

課業外にホールに集まって靴磨きをしている時も、汚れ落としと靴墨を塗るだけの人が多かったです。

いちおう僕は、靴墨を塗って乾かした後に、持って行った古ストッキングで全体的にゴシゴシ磨く程度。

これだけでも、光るとまではいかないものの、綺麗になります。

↓上が靴墨を塗って乾かしただけのもの、下がストッキングで磨いたもの。

(画像はちょんまげインプの部屋記事から)

元自の人や、サラリーマンで靴磨きにこだわっている人たちは、独自の方法でつま先をピカピカに光らせたりしていて、そして要員の皆さんもたいていつま先がピッカピカなので、自分も光らせてみたいなあと思うこともあります。

もちろん時間もかかるので誰にも勧められるものではありませんが、ちょんまげインプさんの過去記事が分かりやすいので参考にしてください。

その記事内でも書かれていますが、つま先の光らせ方は絶対こうだという決まりはなく、経験者10人いれば流派が10もある世界なので、結局は自分で試してみないと分からない、ということです。

*官品同一の戦闘靴は売ってない

行軍前に慣れておきたいからと、貸与されている戦闘靴と同じものを買って日頃から履いておきたい、という人も同じタイプ内に何人かいました。

とはいえ、官品と全く同じものは販売されておらず、PXで似たような靴が置いてあったとしても、それは官品とは似ても似つかないものです。

ミリタリーショップでもそれっぽいものは購入できますが、やはり官品とは履き心地も重さも硬さもサイズ感も大違い。

紐ですら大違いです。

となると、サバゲを始めるのでもなければ、市販品を買ってもあまり意味はないということですね…。

(↑これはそこそこ似ていますが、履くと全然違う)

 

 

【鉄帽あご紐のかけかた】

※ちょんまげ注:ここで紹介するようなことは自衛隊装備でサバゲをする層には既知の事実であり、情報漏洩でもなんでもないので安心してください。

訓練で被る88式鉄帽には、顎紐がついています。

ただ、顎紐のかけ方については正式に教わる機会がないような気がします。

そのため第一段階ではダルダルだったりねじれてたり反対につけてたりとフリーダムな顎紐の人が多かったのですが、それでもなぜか要員から指摘されてる人はあまりいませんでした(もちろん鉄帽を前後逆に被るとか、顎紐を締めていなかったりすると指摘される)。

でも、いくら予備自補といっても鉄帽は重要な装備で、その鉄帽の顎紐がしっかりつけられていないせいでグラグラしているのでは意味がないしみっともない。

というわけで、サバゲーでの自衛隊装備勢としては当たり前の、顎紐のかけかたを解説します。

*旧型の顎紐

この画像は海自バージョンですが、88式鉄帽の当初型あご紐はこんな感じです。

(モデル:たけのこさん。鉄帽も顎紐もレプリカ)

メインの顎紐は、短い方が顔の右に、長い方は顔の左にきます。

まず先に、短いほうを顔の右側の金具に通します。

右側の金具の真ん中の穴に、顎紐を裏から通します。

次は折り返して一番下の穴に通します。

こうすることで、矢印の方に引っ張っても紐が勝手に伸びたりしなくなります。

この短い方は、顎の部分の紐が水平になるように長さを調整します。

次に長い方は、平らな金具を開き、裏から通します。

そして長い方の紐を引っ張ると、平らな金具のテンションが効いて、紐を引っ張れば締まっていく反面、手を離しても緩みません。

これでさらにきゅっと引っ張れば、顎紐があごにぴったりフィットする…という具合。

ただ、そのままだと長い紐がぷらぷらしてみっともないので、余った端末を縛っておくと見映えも悪くない。

緩める際は、縛った端末をほどき、金具の紐を引っ張るだけ。

ただ、この顎紐は20年レベルの古いものなので、この引っ張る紐がすでにない個体も多いのですが、その場合でも↑の向きで平らな金具を開けばOKです。

ちなみに、この顎紐を使う時は最後の夜にバラして洗って最終日に組み直して返納する流れだったのですが、そのせいか前回の人が間違って紐を裏返しとかで組んでいることが多く、そのせいで正常に被れていない人がチラホラいたりしました。

*新型の顎紐

今はこのようなカッチリした顎紐に更新されつつあり、さすがの予備自補でも新型顎紐を使うケースが増えてきました。

(モデル:ちょんまげ知人、鉄帽も顎紐もレプリカ)

せっかく顔にフィットしやすくぐらつきにくい新型なのに、ちゃんと調整せずにぐらぐらしていたら、戦闘訓練の時に邪魔になって仕方ない。

なのでちゃんと調整をしましょう。

まず被る前に、「うなじ当て」の位置をチェック。

たまにこんなことになってるケースもありますが、

うなじ当ては↑の黄色い丸の、凹んだ部分につくように。

こんな感じです。

この画像だと見づらいですが、うなじ当てはこの位置にきます。

うなじ当ての位置が間違ってると安定性がなくなるし、あご紐の調節も難しくなります。

被ってバックルをつけた後は、自分の顔の大きさにぴったりするよう、上下・前後の紐の長さの調整します。

戦闘訓練で走り回る時、ヘルメットがぐらぐらすると疲労感が倍増します。

なのでぴっちりするよう、紐の長さを調整しましょうね。

ちなみに長さ調整の以前に、紐が途中でねじれて裏返ってたりしてる人も多いので、そういうのは鏡で見たり班員同士で相互チェックしましょう。

 

 

【装具の脱落防止】

*落とし物ダメ、ゼッタイ

屋外訓練に出る際には、弾帯に装着したポーチ類を落として紛失することのないよう、脱落防止の処置が必要となります。

これを舐めてると本当に装具を落とすことになり、お叱りを受けるのはまだいいとして、それより「なにしてんの…」という周囲の目で痛い思いをすることになります。

脱落防止のフック付き紐は、こんな風なものが売店に売っています。

10個くらいのフック金具がついているので、両端は弾帯に、その他をポーチ類の金具のループ部にひっかけます。

(ちょんまげ注:全てサバゲ用品です)

無課金勢なら、売店でただの靴紐を100円とかで買って、同じくポーチの金具のループ部に通せばOKです。

こだわらない人ならこの靴紐で十分ですが、行軍があるタイプ(第一段階の10km、第二段階の25km)は、行軍の時だけ戦闘背嚢を背負い、その際には水筒など一部のポーチを背嚢に付け替えたりすることがあるため、付け替えが簡単なフックタイプのほうがお勧め。

といっても、靴紐でも結び直せばいいのでどちらでもいいと思います。

 

 

【作業帽のコツ】

*カッコつけてもいい

作業帽は、屋外で鉄帽を被る時以外は必ず着用し、食堂や浴場に行く時も必ず使います。

つまり、鉄帽より馴染のあるアイテムと言えるのが作業帽です。

さて、同じ予備自補でも、何度目かの出頭ともなると、すっかり慣れてきますし、初めて出頭する人から見れば立派な先輩。

別に威張る必要は全くないですが、ちょっとカッコつけてもいいよね?ということで、帽子でカッコつけるコツを紹介しましょう。

作業帽は、中古だとしても状態のいいものが貸与されるので、ツバはこのように横一直線になっています。

(ちょんまげ注:PX品の作業帽)

でもこれだとあんまりカッコよくありません(←主観)

なので、ツバを折りましょう。

ツバは板状の柔らかい樹脂が中に入ってるので、えいやっ!と真ん中で折ってしまいましょう。

さらに、内側に丸め込むようにして握ってやりましょう。

そうすると、こうなります。

こうするだけで、不思議なことに何故か歴戦感が出てきます。

もちろん見た目だけで中身が伴わないのは問題なのですが、それでもこっちのほうがカッコイイ(←主観)

ただ、放っておくとだんだん元に戻っていくので、何度も折る必要があります。

ちなみに昨年から新しい米軍タイプの帽子が支給され出しましたが、予備自補に回って来るのはまだまだ先だと思います。

現行の「丸天帽」をかっこよく見せるためにはピアノ線が必須で、ピアノ線は部隊で用意してくれるところと自腹のところがあります。

ピアノ線(というか鉄線?)は切ってサイズを調整する必要ありますが、硬くてふつうの鋏では切れないので、要員に切ってもらうしかなさそうです。

*食堂喫食時の処置

食事の時、とうぜん食堂内は無帽になるのですが(うっかり被ったまま食堂に入ると厳しめに注意されます。同期たちで相互チェックしましょう)、その時に「帽子をどうするか」という問題が発生します。

おそらく基本的には、戦闘服の背中の中に入れる(ツバをズボンのお尻に差し込む)方法を教えられると思うのですが、いかんせん背中が膨らんでカッコ悪い。

食堂に開放式ロッカーがある場合はそこに置いてもいいですが、取り違えや紛失が怖い。

そこで、戦闘服上衣の腰にある、腰の絞りの部分にひっかけている現職さんを見かけるので、真似をしてみることに。

同期の中には、売店でこのような金属の輪っかを買ってきて、帽子の後部のゴム部分にひっかけ、

戦闘服の腰にある腰を絞るループにはカラビナをつけ、

そこに帽子を吊るす、という人がいました。

ただ僕は帽子に金具をつけるのに抵抗があり、この方法は試していません。

あとはとある方からの情報で、こんなものを入手して使っている人がいたそうですが、

(ちょんまげ注:同じものを持っていた)

ただ、これは使っているところを注意され、予備自補は使用禁止!と言われたそうです。

つまり、あんまり大きく目立つものはアウトなのか…と思い、売店でこんなものを買ってみました。

これを組み合わせて、同じ場所に吊り下げてみます。

これならあまり目立たないし、「今のところは」注意されていません。

コンパクトで便利です。

皆さんも、叱られが発生しない程度に工夫してみてください。

(NGと言われたらおとなしくやめましょう)

*おでこから被る

被り方も、かっこよくもなれば悪くもなります。

作業帽は後頭部から被る人が多いのですが、それだと甲子園の高校球児みたいになってしまい、自衛官っぽくありません。

(モデルはちょんまげ家族)

たぶん習うこともあると思うのですが、作業帽を被る時は、先におでこからかけてソッと後頭部に被せるようにすると良いです。

帽子のツバは、目線にかかるよう被るとよいでしょう。

これで予備自補でも、見た目は自衛官っぽくなります。

もっとも、帽子の被り方で指摘されるようなことはなさそうですが…。

 

 

【レーションのコツ】

*少なくとも1度は食べるかも

方面隊や中隊によっても違うのですが、行軍や戦闘訓練に出た際の屋外での昼食が、戦闘糧食(いわゆるレーション)になることがあります。

日頃から駐屯地イベント等で経験している人ならうまく喫食できると思いますが、初めてだと「えっ?これどう食うの?」となりかねません。

戦闘糧食は、袋に入ったまま未開封で事前に湯煎されたうえで各人に配布されます。

(ちょんまげ注:戦闘糧食や非常用糧食と呼ばれるもの)

中身は主食と副食、それぞれ複数のレトルトパック+先割れスプーン。

糧食は続けて食べてもなるべく飽きがこないように配慮されたメニュー展開がされ、いろんな種類があるのですが、予備自補には部隊で人気がなく余ったものが回ってくるような気がします(間違ってたらスミマセン。でも当たらずとも遠からずでは…)

戦闘糧食を喫食するとしたら、当然屋内で椅子と机で…というような環境ではなく、地べたに座ってあぐらをかいて、というそこそこ食べづらい状況。

(防衛省が2026年に作成した予備自補宣伝動画の喫食シーン)

その糧食の種類によって内容が違うので絶対ではないですが、コツとしては米類はトレイの上で半分に折りたたむようにして、トレイの半分開いた部分に柔らかいおかず系を入れるというもの。

固いおかずならそのまま米類の上に載せればOK。

米類とおかず類を別々それぞれに食べるのもいいですが、おかずを持つ際には米類を地面に置かなければならず、逆もまた同じなので、できれば一つのトレイに米類もおかずも入れておこうという魂胆です。

ちなみに戦闘糧食はその場で湯煎するわけではないので、喫食する頃には冷えてると思いますが、それでも決してまずいわけではないです(好き嫌いは別にして)」。

なお、「戦闘糧食はトイレに行きづらい環境を考慮し、わざと便秘にさせるように大量の増粘剤が使われている」…という話を聞くこともありますが、実際には単にトイレに行きづらい環境だと水分を控えがちで、そのため屋外訓練の時には便秘になりやすい・・・という事情もあるようです。

増粘剤だけで言えば市販のプリンやゼリー、とろみのあるドレッシングやカップスープ等あちこちに使われていますしね。

なので、「便秘になるから糧食は控えたほうがいいのかな」とまでは悩まなくていいと思います(もちろん個人差あり)」

 

 

・・・丙さんありがとうございました。

というかこの内容なら丙さんに訊かずともワシで十分でした。

なにしろ画像はほぼ全部ワシ提供ですし。

次は武器編です!

 

 

[関連記事]

―予備自補受験・準備編―

1「応募しよう」

2「試験準備」

3「試験勉強」

―試験本番編―

4「WEB試験」

5「面接・身体検査」

6「合否発表その後」

―予備自補訓練・第一段階編―

*衣食住は?

*方面別Eラーニング事情

*初出頭必見!必要な持ち物(前編)

*  〃  (後編)

*いろいろQ&A

*真冬の話

*いろんなコツ(その1・生活編)

*いろんなコツ(その2・装備編)

*いろんなコツ(その3・武器編)

*タイプ別・第一段階訓練内容(前編)

*  〃  (後編)

―第二段階編―

*酷暑の話

*25km行軍の話

*いろんなハプニング

*いろいろ思うこと

*タイプ別・第二段階訓練内容

*オフシーズンも暇じゃない

*R8のもろもろ

*役職攻略法

*いろんなコツ(その4・匍匐・照準編)

 

 

 

【悲願の20式発売】

このシリーズを書くのも実に8年振り。

このmy銃紹介記事も20回目ですが、別に20式だからと温存してたわけではありません。

前回の記事がガスブロ89で、この8年の間に何も銃を買わなかったわけではなく、わざわざ記事を書くほどのこともないかと放置していただけで…

このかん、全てマルイで次世代電動MP5A5、ガスブロMP7、ガスブロM4っぽいやつ(そのうち売却)、などを買っています。

あとはショップ製3DプリンタのM9も買ったけど、高い割に「なんか違う」とすぐ売却したり。

そんなわけでサバゲではしばらくガスブロ89を外部ソースで使い続け、そのうちまた電動89に戻る・・・と、15年で完全に一周回ってしまったのでした。

でも今回、久々にブログ記事を書きたい!と強烈に思える銃をGET。

それが、東京マルイの20式小銃ガブスローバックエアソフトガンです。

 

もともと期待感もあって、それが昇華したかのようにKATOさん(すごい人)が3Dプリンタで20式小銃を何度も完成させていて、Vショーでよく見せてもらっていました。

その頃から既に東京マルイがそのうち20式エアガンを製品化するだろうとは噂をされていて、そのマルイが2022年頃に陸自に市街地訓練用教材としてエアソフトガンの20式を納入しているので、近いうちに市販版もリリースされるだろうと期待感も高まりました。

しかし一向にその後の情報がなく、いつかは出る、いや出ない、出るにしても登録制になる…そんな真偽不明の噂が飛び交い、ア!クションさんが20式小銃のモデルガンを製品化するという話が出たものの具体的な続報はなし。

そんな状況だったので、ワシは2030年くらいまでには何かしらあるだろう…と悠長に思っていたのです。

それが今年の5月にいきなり東京マルイが製品化を発表。

意外なスピードに驚いたものです。

発売が「2026年夏」となっていたものの一向に公式な続報がないので遅延するだろうと思っていたら、7月下旬に8/5発売!と…。

ありがとう東京マルイ様!

随分とリアルだと思えるのもそのはず、マルイの製品化にあたっては、豊和工業が全面的にバックアップをしていて、発売決定の際には豊和工業自体がそれをツイートしたくらい。

でも価格も89の倍近く、定価140,000(税抜き)と、こちらも目ん玉が飛び出るようなモノになったのでした。

でも当初は「すぐ予約が埋まった!」「どこで予約受付てるの!」「初期ロットで買えるのかどうか…!」と言う悲鳴にも似た声がSNSを賑わしていましたが、どうやらマルイさんもかなりの量を製造したようで、あちこちで「予約できました!」という声に変わっていき、そしてSNSには購入報告が溢れました。

でも同時に、転売も横行しているようで、どうなんでしょう…。

(※154000円より明らかに高い場合は購入は控えましょう。すぐ第二次ロットが流通するでしょうから)

(※※2026.8.12時点で、SNSではア〇ゾン購入の20式が発送されないというトラブルが多発しているそうです)

 

 

【とりあえず持ってみる】

というわけですぐショップに予約をし、ワシとしてはサバゲを始めてから初めて、通販でなく直接お店に、電車で往復3時間かけて銃を取りに行きました。

だって待ちきれなかったんだもん!

ああ~!

いい~!

うう~!

ええ~!

おお~!!

語彙がどこかに行ってしまいました。

コレに限らず、近年の東京マルイ製品は、箱からしてワクワク感を引き立ててくれます。

もちろん、数年経って売却する予定もなくなると、箱は廃棄してしまうのですが…。

ちなみに付属品はこんなふうに収められてました。

なかなか趣のある収納方法です。

とりあえず何も付属品をつけない状態でマガジンだけはめて持ってみました。

うん、金属感があっていい!

ヒヤリとしてズシリとして、いかにもテッポウという感じ!

そしてすごい剛性感!(ガスブロ89もかなりの剛性感でしたが、89はどうしても被筒がプラで僅かにギシギシしてました)

もっとも20式も引き金室部(ロワレシーバー)は樹脂なのですが、樹脂に何か混ぜ物をしたらしく、樹脂にしてはかなり固いです。

M-LOCK式のハンドガードはアルミの切削だそうですが、油断してるとエッジで指を切ってしまいそうです。

もともと20式が「次期小銃」として図面が公開されていた頃は、自衛隊の銃は89のほうがカッコイイよねと思っていたのですが、実際に目で見ると20式もカッコイイ!

 

 

【各部を見てみる】

素の状態の20式と89式(どちらもガスブロ)を並べてみました。

ぜんぜん違う形なのに、なんとなく似た匂いがするのはやはり、同じ豊和製だからでしょか。

ちなみに壁に立てかける時は、89式は床尾板の形状的に安定するのですが、20式は安定性が悪いので、立てかけ禁止ですねこりゃ…。

ところで構えてみると、89はストックが薄く、さらに右射ち向けにキャストオフといって銃床が少しくぼんでいるので、非常に構えやすい。

20は後述のように銃床の長さや高さを変えられますが、構えやすさは89のほうに軍配が上がります(ワシの体格の場合)

 

では詳しくみていきましょう。

 

20式は、あちこちの操作系が完全にアンビシステムになっていて、89は基本的に右利き用に作られていたのが、左右で使えるようになっています。

槓桿(赤)は分解時に引き抜いて、左右どちらに取り付けることも可能。

ボルトキャッチ(青)はM4のような形状になり、右側にもつきました(ビックリ)

 

マガジンキャッチ(黄色)も左右。

そして切替レバーも最初からアンビ。

ちなみに89にあった3点バーストはなくなり、ア→タ→レとなりました。

 

89より進化したのは、こういうボタン類を囲うリブがついたこと。

89は剥き出しだったので、誤ってボタンを押してしまうリスクがありました。

 

赤いのは規制子。

黄色は銃剣を挿すところですね。

青いのはグレネードランチャーを装着する時にでも使うのでしょうか。

前後のサイト(照星・照門)は脱着式の可倒式になりました。

なんとなく64式を髣髴とさせます。

簡易的なサイトになったのは、別で光学機器を載せることを前提として考えているのでしょう。

これは正解で、銃の寿命は長いものの、光学機器は改良サイクルが早くそして破損もしやすいため。

 

消炎制退器は三又上に穴が空いたタイプ。

89のあの消炎制退器は効果が高かったようで、アレをそのまま使ってもいいのになと思いましたが、もしかすると89は真横に発砲炎が出るので、閉所戦闘時に隣の隊員の顔に当たって危ないからとか?

 

このバレルの色味と質感はいいですね。

あと各種アクセサリをつけると見えづらくなるであろう、ガスピストン回りの造形もいい感じです。

 

ちなみに被筒はこのネジを緩めて外すのですが、ここは官品スリングの自在スライドをネジ回しに使えます。

いま試作中のうちのレプリカの金具も使えて一安心。

 

ワシ的にとても気になるスリングスイベルは、左右とも同じ。

黄色が、小さい丸穴の金具。

赤い部分には何もついてませんが、自分の好みで後述のスイベルマウントを装着します。

しかしまたこの後部のスリングスイベル金具が、穴径が小さい。

官品型スリングかHKフックでもないと装着が厳しい…というか、官品スリングのフックでさえちょっとキツい。

豊和さんも、ここの金具の径をもう少し広くしてくれれば、スリングの選択肢も増えると思うんですけど…。

注意すべきなのがストック根本のスイベルで、ここにフック金具をひっかけると、アッパーレシーバーの側面にフック金具のキズがつきやすいこと。

またこのストック基部のスイベルは、穴径はまだしも、ストック側がほんの少し厚く出っ張ってて、官品フックを通すのも一苦労。

ほんの1mmでもいいから、負い紐環を外に出してほしかったなあ。

 

 

【調整可能部を動かしてみる】

純正の前後サイトは可倒式で、64式だと触ればすぐ倒れたり立てたりできましたが、20式はロックレバーを引いて起こす/倒す仕組み。

フロントサイトの上下は89と同様。

リアサイトの上下左右も、それぞれのダイヤルを回して調整する方式です。

サイトは64式を思い出させます。

右側のマイナス頭のネジを緩めればレールから外せます。

 

伸縮式の銃床は、黄色い矢印のロックボタンを押したまま、伸び縮みさせることができます。

チークピースの上下は、このロックボタンを押しながら。

自分の体格やボディアーマーの有無などに合わせて調整できるようになったのはいいですね。

 

規制子はエアガン機能には関係ありませんが、いちおう動かすことができます。

規制子の脇に小さな突起があり、それを押しながら規制子を回せます。

 

あまり使い道はないですが、グリップの底部の蓋を開けることができます。

サバゲだと特に入れるものがありません。

 

 

【操作感を確かめる】

時代が進んでるので89より優れた部分が多いのは当然ですが、各部を見て見ましょう。

まずはグリップ。

なんの変哲もないようなグリップですが、まあまあ握りやすい。

素手だとチェッカリングがちょっと気になりますが、グローブをはめれば気になりません(M4系の純正のフィンガーチャンネルは、いちいち指に当たって痛いからキライ)

89はまあいいのですが、それでも右利き用で、左に持ち替えるとなんか変。

その点20式のは、なぜか左右どっちで握っても悪くない。

ただ、グリップの↓の部分が角ばっていて、ローレディから構える際に人差し指に当たって地味に痛い。

これまたグローブはめればそこまでではないのですが、ココ削っちゃおうかしら…。

 

お次は弾倉挿入口。

89はけっこうタイトで、電動ガン・ガスガンだとあまり気になりませんが、実銃89だと弾倉を挿入口に擦りながら入れる感触。

でも20式は、M4系のように少し口がラッパ状に広がっていて、弾倉が挿入しやすい。

これはかなりいいです。

 

そしてマガジンキャッチ。

ボタン自体大きくなって、使いやすくなりました。

ちょっとバネの力が強くなったような気がします。

ちなみに排莢口の直後には、M16に途中から設けられた「左射ちの際に薬きょうが顔面に飛んでこないようにするための突起」が設けられました。

89はこの突起がなかったですが、左射ちでも特に問題はなかったのでしょうか。

ちなみに89はここにダストカバーがあり、20式はそのダストカバーがないだけでもかなりいいと思います。

 

ボルトキャッチも、左側のものはM4のような形状になり、とても使いやすくなりました(89のは使いづらかった)。

ただこの左側のボルトキャッチはちょっと出っ張ってて、携行の際にお腹周りの装具にひっかかりそう…。

 

ちなみに切替レバーですが、アからすぐタにできるのはいいのですが、グリップを握った右手の親指で操作するのは、意識して親指を伸ばさないと難しい。

個人的には89同様に右側だけでもいいのかなあと思っています。

なぜかというと、左側にレバーがあると、お腹やお腹周りの装具に干渉するから。

もともと左側は右より高さの低いレバーになっていますが、さらにもう少し薄いレバーにしてもよかったのかなあと思います。

そしてレバーは新品のせいか、かなり渋い。

そのうちスカスカいくかしら。

 

ちなみに槓桿は左右どちらにも取り付け可能で、実際に陸自では左側につけているケースがかなり多いように思えます。

これには正解はなく、その人やその環境で異なってくるのですが、陸自で左側が主流になっている理由は、

*薬莢受けを装着した時に薬莢受けを開かなくても操作できる。

*銃を構えたり据銃時にすぐ引ける。

*伏射ちの練習の時に槓桿が引きやすい。

というメリットがあるからだそうで。

ただ、それまでの89や他の銃の慣れから、うっかり左手親指を槓桿にチョップされてしまう可能性もあり(←買った日に早速やった)、そこはかなり気を付ける必要があります(なのでワシはひとまず右に付け替えました)

また、射撃時に顔の前で槓桿が前後にバシャバシャ動くのは、邪魔じゃないんだろうか?と思ったりもしました。

でも左右どちらにも付け替えられるのは、いいことだと思います。

 

 

【通常分解】

こういう銃を買ったらまず分解したいと思うのはミリタリーマニアの性。

というか…取説を見ると、この20式は分解しないとHOP調整ができないので、結局は誰でも分解しないといけないのでした。

はあHOP調整めんど…。

通常分解は、おそらく89式よりも簡単で分かりやすい。

引き金室部(ロワレシーバー)前端のここのピンを、

付属のこういうもので押し下げます。

ちょっと固いので、プラハンとかで叩いてあげると抜きやすい。

右側にピンの頭が出るので、指でつまんで引っ張ります。

ここで注意なのですが、このピンは完全には抜けないように、反対側にひっかかって落ちないようになっています。

ただ、一度ピンが「カチッ」といって完全に引き出せたと思っても、もう1段階引き出せる余力が残ってることがあり、つまり完全にピンが右側に引き出せてないと、引き金室が外せないのです(←まあ、ワシがやらかしたんですけど)

で、完全にピンを右側に引き出したら、引き金室部が外せるようになるのですが…

マルイの取説だとただ外すという図になっているのですが、実際にはこうです。

引き金室部を下に下げられない場合は、ピンがひっかかっていると思います。

でもこれで引き金室部は外せます。

続いて銃床部は、やはりここのピンを押して右側に引き出します。

ピンが完全に左側に引き出せたら、銃床部を下に引き抜けます。

 

続いて、槓桿を後方に引きます。

後方に引き下げたところが、スリットが丸く膨らんでるので、そこに槓桿を合わせると槓桿が取れます。

あとはスライド遊底部を後方に引き抜くだけなのですが…

さきほどのピンが少しでも頭が出てるとスライドがひっかかって抜けません。

あとは複座ばねは引き抜くだけ(ここでは油が手につくのでバネは抜きませんでした)

ワシはよく分からないのですが、ボルト部分は重いようで、そのためにリコイルショックが強めだそうです。

 

ここまでやって、ようやくHOP調整が出来るようになります。

ここに指を突っ込んでダイヤルを回すわけですが・・・

回ってるんだかどうなんだか分かりにくく、実際に「あと少し!」という時はこのHOP調整はもどかしいだろうなあ…。

というわけで、HOP調整のたびにしなければならない通常分解はここで終わり。

組立は、分解の逆です。

ただし組立の際に1点注意があり、最後にロワレシーバーをはめる際、かなり力を入れてぐっと銃床側に押し付けてやらないと、連結ピンの穴が合わずにピンがなかなかはめられません。

これは20式の実銃でもそうなので、ぐっ!と押し付けましょう。

 

 

【各種パーツの取り付け】

*付属パーツ

実は、20式がいつか製品化されることを見込んで、いくつかの付属品を予め購入するかどうかかなり悩んだのでした。

グリポッドは付属するのか、スリングスイベルはどうなのか、M-Lockのフタはどうなのか、小さいレールマウントはどうなのか…。

結果として、製品に付属したのはM-Lockのカバー6個、M-Lockレイル中×1、小×2でした。

それらを、他の社外付属品を装着することを考えつつ、被筒に取り付けました。

付属のレールは、ちょっと質感がイマイチですが、どのみち何かを装着して見えなくなるのでいいでしょう。

ちなみにレールを取り付ける際は、M-Lock穴が若干大きいため、何も考えずにつけるとマウントが左右に傾いてしまいます。

まっすぐになるよう装着しましょう。

 

マガジンは、市街地訓練用機材ではPマグを模した専用品が付属していたので期待していましたが、残念ながらガスブロ89と同じものでした。

ちなみに20式用のものは塗装が若干黒っぽくなっています。

画像だと分かりませんが、↑の画像の左が89、右が20。

なので外観と雰囲気のために、いちおう対応可能なPマグレプリカを購入。

(DE AIRSOFTのNWS対応マガジン)

ただ、おそらくゲームに使うには、マルイ純正のほうがいいと思います。

 

*実物での純正装着パーツ

実物にも付属するからマルイ製も付属するだろうと思いきや、なんと付属しなかったのが、マグプルのスリングマウント。

これは予め購入しておいたので、装着。

ちなみにこのスリングマウント、官品タイプのフック金具をかけると、お互いキズキズになりますね…。

これは実物なので高いですが、スリングマウントが破損すると銃を落としてしまうので、安価なレプリカは避けましょう。

 

そしてもう一つ重要な、B&Tのグリップポッド。

これも製品化の際には付属すると思って、買わなかったのでした。

もっとも、実際の現職さんの訓練写真を見ていると、グリップポッドをつけていないケースもあるようで、必須ではないと思いますが…。

でもやはり官品と同じものがいいなと、慌てて買いました(協力してくださった某様、ありがとうございます)

このグリポッドは、2脚がフリーでぐるぐる回ります。

こんなぐるぐる動くと安定性が悪いのではと思ったらそうではなく、陣地に銃を据えて敵を迎え撃つ時に、2脚を出した状態で銃を左右に振りやすいのでいいのだそう。

ただ、89や64の二脚に比べると安定性が悪く、また高さも低くて弾倉をつけたままだとグリポッドの位置をかなり後ろに持ってこないといけません。

ちなみに装着の向きはどちらも見かけますが、一番最初にメディア公開された時は、レバーが左側になっていました。

でもこの向きだと、右射ちで左手で握ると、レバーが指に干渉することがあります。

なので逆側のほうがいいのかもしれません。

あとこれは、実際にサバゲでは使わない予定ですが、こういうセットアップがあったのでつけてみた…というフラッシュライト・レーザー照準器。

OTAL-Cとかいう照準器だそうです。

もちろんワシが買えるのはレプリカですが…

 

シュアファイヤのウェポンライト、多分こんなやつ…(当然レプリカ)

 

あとは重要な、ドットサイト。

陸自でAimpointのcomp5を採用しているので、そのレプリカを購入。

中くらいの高さのマウントのタイプで、前後の照星・照門を立てた状態でサイトを覗くと、レンズの中に純正のアイアンサイトが見えるので、万一のサイトのトラブルの時にもスイッチしやすい。

また小型軽量な事、QDマウントなので脱着が簡単なこと、単4の乾電池を使用することが利点です(レプリカです)

ちなみにサイト類は搭載位置を気をつけないといけません。

なぜなら槓桿を引こうとした際に、搭載位置によっては手がぶつかることがあるから。

ちなみにこのレバー部が逆側に来るようにマウントを逆にすれば、左槓桿でも干渉しなくなります。

当然その製品によって形状が違うので、装着時にはよく考えましょう。

 

 

【愛でまわそう】

これらのいろんなパーツを組み合わせて、素の20式と並べて撮りました。

やはりいろんなパーツがないと20式は寂しいなあ。

でも実際にサバゲをするなら、スリングマウントとドットサイトだけでいい気がします。

ご近所の目を気にしながら、誰もいない隙を見計らって撮影。

うん、カッコイイ!

でもこれ、簡単に倒れそうで怖いなあ・・・

 

(後編に続く)

 

 

マルイ89式小銃(前編)

マルイ89式小銃(後編)

マルイMP5 R.A.S

マルイM93R

マルイP226

KSCM93R

マルイP7A1

KSCP226

マルイ電動G18C

マルイガスブロG18C

タナカガスブロ9ミリ拳銃

キャロット89式小銃

すてんがん/エルフィンナイツ(KSCMAC11内蔵)9mm機関けん銃

ノーブランド(マルイ10禁MAC11内蔵)・9mm機関けん銃

マルイ次世代M4・SOPMOD

S&T64式小銃

ノーブランド(マルゼンガスブロMAC11内蔵)9mm機関けん銃

マルイSIG552"SEALS"

タナカガスブロ9mm拳銃(P220"IC")

マルイガスブロ89式小銃

マルイガスブロ20式小銃(前編)

甲方面隊・乙地本・丙さん(53歳のおっさん、一般公募予備自補3年目)による、「役職」についてのレポートです。

 

―役職攻略方法―

「こんにちは、丙です。

予備自補について、

「命令に従うだけなんだから気楽じゃね?」

と思っている体力自慢の人もいるのではないでしょうか。

が、その認識は正しくはありません。

確かに誰かの命令に従うだけなら、頭をカラにして体力だけ振り絞ればよく、身体は疲れても精神的には楽です。

でも実際には、そんな簡単ではありません。

方面隊(教育大隊)の教育中隊には予備自補の区隊が設けられ、予備自補区隊の区隊長・区隊付・班長という現職の要員が配置され、僕たち予備自補にいろいろと指導や世話をしてくれます。

でもそれとは別に、予備自補自身にも役職が割り当てられ、予備自補自身がその役職の任務を果たすという、ある程度の自治を求められるのです(これは新隊員も同じらしい)。

役職に当たると、もともと座学や訓練で覚えることがたくさんあるのに、それ以外の役職の仕事も覚え、さらに自主的に実行しなければならないので、これが意外に大変。

そんな役職について、これから紹介したいと思います。

 

 

【役職の種類と任務】

とはいえ、実は方面隊によって役職の名称が違っていたり、任務が違っていたりするのでややこしく、一口に役職の紹介といっても難しい。

予備自補の役職について紹介しているブログも複数ありますが、それはそのブログ主さんが訓練を受けた方面隊だけの話で、別の方面隊の人が見ると混乱してしまいます。

かといってこういうものは情報に乏しく、ネットでも公式説明はないので、どの方面がどんな役職を設定しているのかを調べるのは事実上不可能。

というわけで、すでに情報があるいくつかの方面隊の役職で、整理して紹介したいと思います。

 

(役職につけられる任務)

さて、予備自補が担う役職の任務は、大まかに言うと、次のような種類があります。

*任務(1)区隊のリーダー

*任務(2)区隊リーダーの補佐

*任務(3)課業の準備・片付け等の雑用

*任務(4)旗手

*任務(5)班のリーダー

これは役職名ではなく、あくまで役職として割与えられる任務を列挙しただけ。

ややこしいのは「予備自補の中の班のリーダー」で、つい「班長!」と呼んでしまいそうになりますが、「班長」はあくまで現職隊員がなるものです。

同様に区隊長も現職隊員なので間違えないようにしてください。

 

(方面別・役職の呼称と任務)

僕が調べて分かった限りでの「方面隊による役職の構成」は、次のような感じでした(間違ってたら教えてください)。

*東部方面

・取 締:任務(1)  …区隊リーダー

・学習係:任務(2)(3)…取締の補佐・雑用や武器管理

・旗 手:任務(4)  …旗手

・内 務:任務(5)  …班リーダー

*中部方面

・取 締:任務(1)  …区隊リーダー

・内 務:任務(2)(4)…取締の補佐・旗手

・武器係:任務(3)  …雑用や武器管理

・チームリーダー:任務(5)…班リーダー

※他の方面隊は情報少なく不明

東部・中部共にも「取締(とりしまり)」は同じ呼称・同じ任務ですが、その他の役職は名称バラバラ、任務も微妙に違っているのが面白い。

また「内務」がどちらの方面隊にも登場しますが、同じ名前でも任務内容がまるで違います。

また役職の期間ですが、長い場合は5日ずっと、短い場合は毎日交代と、これは方面隊というより同じ方面でも中隊によってバラバラ。

そんなわけで、特定の方面隊の運用を元に話をしようとするとこんがらがって大変なので、以降は「役職名」ではなく「任務内容」で紹介したいと思います。

 

 

【任務別のお仕事】

(1)区隊のリーダー(取締)

そのタイプの中から1人選出されます。

仕事の内容は、点呼の際の区隊の人員掌握と要員への報告、区隊長からの命令受領と区隊全員への伝達、区隊の指揮。

けっこう大変で、取締りに当たると一瞬血の気が引くように思う人もいると思います。

確率から言うと、予備自補生涯で取締に当たる回数は、0.5~0.7回といった具合でしょう。

当たらない人は1度も当たらず修了もしくは離脱しますが、当たる人は何度も当たるのがまた不思議なところ。

僕の周りでは、第一段階で1回、第二段階でもう1回当たってる人がいましたし、僕は第二段階で2回当たっています。

 

(2)取締の補佐

文字通り区隊のリーダーである取締の補佐です。

ただの補佐ではなく、取締はとにかく忙しく余裕がないので、命令受領・伝達の際にはしっかり補佐してあげる必要があります。

 

(3)課業の準備・片付け等の雑務

雑務といっても何でも屋ではありません。

教育訓練時の教材の準備や銃搬出や格納時のチェック、教場の火気確認や清掃、訓練に関する事項の各班への伝達などで、要員の指示を受けつつけっこう忙しい。

ただ、後述のように、武器関係の仕事は近年はあまりないような。

 

(4)旗手

予備自補区隊には「区隊旗」があり、行動時にはその旗を持って先頭を歩いたりします。

旗手は屋外で行進する他は、隊旗の授与・返納といった式典の時しか出番がなく、そして役職は毎日~数日で交代するのが普通ため、旗手になっても仕事がないこともあります。

そのため、実際の旗手の経験をすることは意外にないような気がします。

僕も1度当たりましたが、屋外行動がないタイミングだったので、実際に隊旗を持って歩いた経験がありません。

 

(5)班のリーダー

自分の班の代表となるのがこの役職。

仕事は、点呼の際の班員の掌握と取締への報告、居室の整理整頓や隊舎の受持区域の清掃での班員の指揮監督と、要員への報告・立ち合い。

食堂や浴場への移動時も班員を指揮します。

取締ほど目立たちませんが、班の中では常に気を遣っていなければならないので、起床直後から就寝時まで忙しい役職とも言えます。

1タイプで4班があるとしたら、確率は取締の4倍ということになるので、予備自補を修了するまでには少なくとも1回や2回は当たりそうです。

僕は第一段階で1度当たったので、まだこの後1回や2回は当たりそうな気がしています。

 

 

【役職のコツ】

(1)区隊のリーダー(取締)

*最も難しく慌ただしい

覚えることが多く、目立つ上に全く気が抜けず、また課業外も様々な仕事に追われるのが取締。

一応は基本的なカンペがあるので、かける号令や位置は予習できるものの、一度で覚えるなんてことはかなり難しい。

おまけに要員からも同期たちからも一挙手一投足見られ続け、ミスるとあちこちから指摘の声が上がるため、非常に緊張しそして焦ります。

また指揮や報告をするだけでなく、課業外には教官室に赴き区隊長(あるいは他の要員)から命令を受領してそれを正確詳細に各班リーダーに伝達しなければならず、それも地味に大変。

そもそも教官室に入るには入室要領が定められていて、それがまた面倒で…。

(姫路駐屯地HPから。新隊員の日朝点呼。取締の大仕事)

*基本教練をしっかり

各種の号令の前に、まず基本教練がしっかりできるようにすることが何より大事。

取締は予備自補を整列させ号令をかけ指揮をするのと同時に、要員に対して報告をするため、動作が非常に重要です。

姿勢をしっかり保ち、特に方向変換や敬礼がキビキビできるよう、「いつかは当たるかも」という気持ちで日頃から姿見の前で練習する等しておきましょう。

(第32普連HPから。新隊員の基本教練。これができていないとみっともない)

*大きな声で

号令は大きな声で、しかも自信を持ってかけましょう。

自信を持って、というのは予習していなければ無理なので、当然ながら予習は必要です。

実際には存在しない号令をかけたり、よく聞こえなかったりすると区隊を指揮することができません。

*日頃から練習する

「朝夕の点呼」「座学での課業の始まり/休憩/終わり」「武器搬出/入」の時の号令はほぼ決まり切っているので、それを想定して日常生活の中で練習をしておくといいでしょう。

もちろん実際に動きを入れて、声も小声でいいので出しながら。

セリフだけ覚えても、いざ初めてやってみようとすると、この時はどう動くんだっけ…などと各所で詰まるので、移動、方向変換なども取り入れながらやってみましょう。

また、出頭中に自分が当たらなかったとしても、よく見て覚えるようにするといいと思います。

僕も第一段階修了後の半年の空白期間で、会社で誰もいない会議室で一人、

「(休めの状態から気を付けをし、左向け左で架空の区隊に向き)第1区隊気を付け!(半ば右向け右で架空の当直陸曹に向き敬礼)第1区隊、総員32名事故無し現在員32名!(半ば左向け左で架空の区隊に向き)番号ー、始め!(番号終わり半ば右向け右で架空の当直陸曹に向き)列外1、健康状態異常なし!(架空の当直陸曹に敬礼)」

…などとしつこく練習してました。

おかげで第二段階最初のタイプの初日でいきなり取締に当たった時も、大きなミスもなくこなすことができました(もちろん細かいミスは多々あり)。

(東京地本HPから。座学で無帽だと、屋外の点呼とはまた違うお作法が)

*いくつかアドバイス

区隊を移動させる時、「前へー、進め!」と号令をかけますが、声を出しやすく、かつ力強く聞こえる言い方。

予令の「前へー」は、普通は「mae e~」となると思いますが、それを「mai ye~」という感じに言うのです。

いろいろ試して最も力強く聞こえたのがこれなので、お試しあれ。

あと屋外で目的地まで区隊を指揮する場合、方向変換させる際にはいちいち「半ば右向けー、進め!」などと号令しますが、道がカーブしている時にはそのような号令をかけなくても道なりに進むので大丈夫。

それから命令受領の際には、取締の補佐役の人にも詳細なメモを頼んでおくなど(取締は頭がいっぱいでメモを取り漏れることもある)、協力を依頼しておきましょう。

なお、各班リーダーへの命令伝達は、分担せずまとめてにしたほうがいいです。

なぜなら2人で同じ命令受領をしたとしても、説明の仕方やニュアンスによって、異なる内容で伝わってしまうこともあるから。

 

(2)取締の補佐

*命令受領に全力注入

役職の中で、最も表に出ず、ある意味で気楽なのがこれです。

教官室に行って区隊長(もしくは他の要員)の命令を受領するのは緊張しますが、入室時の号令は取締がかけてくれるので従うだけ。

各班リーダーを集めて命令伝達するのも取締がメインで、取締が言い忘れたことを補足するくらいです。

ただ、全て取締に任せきりでいいというわけではありません。

取締はその他のことでも頭の中が一杯なので、細かいことは取締以上に補佐が気をつけましょう。

命令受領あるあるなのが、各班リーダーを集めて伝達する際、不明点あるいは聞き忘れ・聞き漏れがあって班リーダーに訊かれて答えられず、再度確認しなければならなくなること。

なので取締の説明がざっくりしすぎ、あるいは足りないと、各班リーダーからの質問責め、指摘祭りになってしまい、それだけで「仕事できないヤツ」という烙印を押されてしまいます。

それでまた要員に確認しようにも捕まらないこともあるし、各班のリーダーをそう何度も全員まとめて集めるのも簡単ではありません。

重要なのは、改めて聞かずに済むようにすること。

なので命令受領の際は、事前に掲示板等に貼りだされている予定表をよく見ておき、自分なりに「この時は〇〇は要るのか?要らないのか?」等と頭の中で考えておくとよいでしょう。

そうしておけば、区隊長からの命令受領の時に疑問を潰すことができます。

 

(3)課業の準備・片付け等の雑務

*要領よく時間を作るべし

こちらも表には出ないものの、実務としては忙しい。

課業開始前に要員の所にいって教材を準備したり、教場の机を並べ替えたり、課業終了後には教材の回収や教場の片付け戸締り。

また武器(小銃など)搬出・入の際の各種チェックなどを担当したり。

朝に昼休みに夕方も、要員の指示で雑務をすることがあるので、自由時間がそこそこ削られます。

ただ、近年はいろいろな事故や事件のせいか、銃器の取り扱いが厳格になっている傾向がみられ、僕の方面隊では銃搬出・格納の際のチェックは全て要員がやり(おまけにけっこう厳しめ)、武器にまつわる任務はありませんでした。

なので実際には課業の前後の片付けの他は、旗手の補助として旗手が旗を挿す杭を持ち運んだリ、杭を抜き差しするくらいのものでした。

方面隊によっては、今も予備自補が武器出しの監督してるところもあるのかしら?

 

(4)旗手

*堂々としよう

(東部方面混成団Twitterの動画から。予備自補の旗手)

旗手は、旗を持った時の独自の所作があります。

また整列した際は、旗手は他の予備自補からあまり見えない位置にいるため、事前に他の人がやっている旗手の所作を見て真似することができない、という難点もあります。

さらに最初のタイプの2日目あたりに、訓練開始式とかの式典で衆目監視の中、エライ人から区隊旗を受け取るという任務があったりもします。

なので旗手になったら、旗の持ち方、旗を持った際の敬礼の仕方などの所作を前任者や要員から聞いて練習したり、屋外行動時の旗手の位置をカンペで確認したりしておきましょう。

そして行進時は区隊の先頭に立って歩くことになり、つまりとても目立つため、努めて堂々とするように。

また、旗を掲げながら歩く際は、たまに小銃を要員が持ってくれることもありますが、基本的には銃を負い紐で身体に吊るしながら旗も持つことになるので、他の人より疲れます。

 

(5)班のリーダー

*掌握せよ!

区隊のリーダーの次に常に気を遣い、そして課業中も課業外もそこそこ忙しい任務です。

点呼や課業開始時は自分の班の人員を掌握し取締に報告したり、どこかに移動する前には何時にどこ集合か持ち物は何かと指示統制したり、食堂や浴場への行き帰りの移動時は班を指揮したり、食事の際には終了時刻を定めて「いただきます!」などの号令を発したり。

(第1普連HPから。食事は班ごと。班リーダーが号令をかけたり時間を決めたりする)

そして取締から受領した命令を班員に伝達したり、質問があれば聞き、分からなければ取締に確認しに行ったり。

清掃の際には分担を指示し、また清掃後の点検時には立ち合い、指摘事項があれば清掃のやり直しを班員に指示したり…。

課業の前には班員から「つぎ何時でしたっけ?」「あれ?集合は舎前?舎側って言ってる人いませんでした?」「教範いるんですか?いらないですか?」等と矢継ぎ早の質問を受けることもあるので、まず自分が予定をしっかり把握していなければいけません。

また課業開始前の点呼の際に自分の班員が1人いないとかいうこともありますが、その時に「A君がいない?いや俺知らないけど?」とかいうのはかなりマズく、要員に「班員の掌握をちゃんとしろ!」等とかなり叱られます。

正当な用事があって集合に遅れるのは仕方ないですが、それを班リーダーが掌握していないというのはダメ。

さらに、1人だけ違うものを持ってきている、もしくは必要なものを持ってきていないというのも「統制」の原則に反するので、そういうのもよく班員と「みんな、雑嚢に革手入れたね?」「入れてます!」等と確認し合うようにしましょう。

*気を配ろう

同じ班に女子がいる場合、往々にして女子隊舎は離れた所にあるので、食事等の際の集合時間は、男子基準より気持ち遅めに設定してあげるといいでしょう。

女子の集合が設定時刻より1分くらい遅れたとしても、その女子が怠けていると決めつけるのではなく、集合時刻を早く設定しすぎたか?と考えてみる余裕は欲しいもので、アレなら「もしかして集合時間早すぎる?」とか訊いてみてあげてください。

同様に食事の際、女子やあるいは食べるのがちょっとゆっくりな仲間がいる場合は、あんまり短い時間にしないであげましょう。

若い男子だけだと、とかく「よし10分だ!」とかかなり困難な時間設定をしがちで、そういうリーダーだと女子や食事が遅い人からは(えーナニそれ…)と思われ、そういった小さな不満が重なると団結に不協和音が生じてしまいます(風呂は男女別なので大丈夫ですが)。

なので「とりあえず食事は15分"とするも"、早く終わった場合はその時点まで」等と幅を持たせてあげるのも、そしてその幅をどこまでにするかも、班リーダーの気配り力の見せどころかと思います。

ちなみに自衛隊ではよく「~とするも、・・・」が使われます。

使うのは自衛官だけじゃないかしら。

 

 

【まとめ】

*役職はどんどん経験しよう

役職の決め方は、基本的には事前指定だと思いますが、最初のタイプの時には立候補を募ることもあるようです。

どの役職に当たっても、その時は大変ですが、当然ながら経験にはなるし、いずれは必ず何かしらの役職に当たるので、むしろ最初のほうにいろいろ経験しておくべきです。

なぜなら、第一段階ではいくら失敗して許されるから。

第二段階以降はそうはいかず、そして周囲も慣れてきてるので、ちゃんと務めを果たせないのは恥ずかしい。

なので役職は早いうちに経験しておくべきで、なのでもし立候補制だとしたら難しい役職にどんどんチャレンジしてみてください。

特に取締は、最初のほうがお勧めです。

なぜなら当然難しい役職なので、第一段階の最初のほうは、たいてい背後に控えた要員が、小声で号令を教えてくれるから。

第一段階の途中からはそういう補助はなくなってきますが、それでも第一段階では間違えても叱られるようなことはありません。

第二段階にもなると、もう何度も点呼等を経験していてそれまで流れを見ているはずなので、いきなり取締に指名されてもそこそこできると思います。

逆にそのせいで、第二段階以降では、できてないと注意されることもしばしばで、あんまりヒドい時は衆目監視の中で要員にドヤされることも(でもそれはよほど予習をしていない時とかだけ)。

第三段階にもなって取締でシドロモドロ…というのはあり得ないと思うべきでしょう。

役職を経験しても、次もまた当たるかもしれないという気持ちで復習を欠かさず、そして未経験の役職については予習をしておきましょう。

なお、事前指名制の場合、廊下の掲示板に役職が貼りだされているので、それを見て覚悟を決めましょう(笑)

※著しく人数の少ない場合、役職がないこともあるようです。

たまに「今回オレは何にも役職ないや」ということもありますが、それはそれで目の前の訓練に全力を投球する他、他の人が役職の任務をしているのを見てイメトレをしておくのも手です。

*役職交代の儀式もある

役職を交代する時には、必ず後任への引継ぎをして、さらに区隊長(もしくはその代理)に対して勤務交代の報告をする必要があります。

これもまた決まった文言で執り行われますが、たいしたセリフ量でもないので、予めカンペを読んで暗記して臨みましょう。

*積極的に掌握下に入れ

役職についてない側も努力すべきことはあります。

これは実際の自衛隊の教範にも書かれることですが、「自ら進んで指揮官の掌握下に入れ」とよく言われます。

自ら進んで指揮者の元につき、いつでも指示を受けられるようにするというのは、軍隊組織が行動を続ける上では当たり前で重要なことです。

ただの一班員であっても、常に班員と行動し、トイレなどで離れる場合でも班員や班リーダーに事前に申告しておけば、班リーダーがその人を掌握していることになります。

また班リーダーの指示がなくても班員同士で持ち物や装備のチェックをし合ったり、時間や場所の確認をし合ったりするだけで、班リーダーも掌握がしやすくなります。

班リーダーが班員を掌握できていれば、取締も配下の各班を掌握できるようになります。

また、仮にとある班員が班の行動に遅れて取り残された場合は、直ちに別の班に加わる…ということも、まずそんなことは予備自補訓練中にはないと思いますが、それも進んで掌握下に入ると言うことになります。

役職のない一般予備自補も、そうやって自覚して行動することで、部隊として統一した行動が取れるようになる、それが軍隊組織の基礎だと思います。

*班員も協力しよう

課業外に時間を取られる役職者(特に取締)が同じ班(同室)にいたら、例えばベッドメイクだったり、洗濯物を洗濯機に持って行くなどは、ぜひ代わりにやるなどの同期愛を発揮してあげましょう。

また夕食で食堂に行こうという時に取締が命令下達に呼ばれてしまった…等の時には

「じゃあ先にベッドメイクや洗濯をして、取締が戻り次第夕食に行こう」

などと気を遣えるようになると、役職者も後顧の憂いなく職務に精励できると思います」

 

 

丙さん、ありがとうございました!

 

 

[関連記事]

―予備自補受験・準備編―

1「応募しよう」

2「試験準備」

3「試験勉強」

―試験本番編―

4「WEB試験」

5「面接・身体検査」

6「合否発表その後」

―予備自補訓練・第一段階編―

*衣食住は?

*方面別Eラーニング事情

*初出頭必見!必要な持ち物(前編)

*  〃  (後編)

*いろいろQ&A

*真冬の話

*いろんなコツ(その1・生活編)

*いろんなコツ(その2・装備編)

*いろんなコツ(その3・武器編)

*タイプ別・第一段階訓練内容(前編)

*  〃  (後編)

―第二段階編―

*酷暑の話

*25km行軍の話

*いろんなハプニング

*いろいろ思うこと

*タイプ別・第二段階訓練内容

*オフシーズンも暇じゃない

*R8のもろもろ

*役職攻略法

*いろんなコツ(その4・匍匐・照準編)

 

 

15年前、サバゲを始めた当初は真冬でも真夏でも関係なかったものですが、さすがにトシなせいか、今は真冬も真夏もちと厳しい。

とはいえ、自分がどこまで耐えられるだろうか?という興味はあり、そして人気フィールドのサバパラでファスガンが開催されるということで、勇んで参加したのでした。

 

しかし当日の数日前から日本全国は酷暑続き、中には40℃に達する地点もちらほらあったりと、完全に気象がクレイジー。

こんな時にサバゲに行くなんて行為も十分にクレージーです。

 

週間予報では少しは雨かも?となっていましたが、当日はド快晴。

屋外セイフティから駐車場へのゼロインエリア。

思えばサバパラは、本当は6月下旬のJFM4で来るはずが、台風で欠席となったのでした。

今日はるかはしさん主催のファスガン貸切ですが、ワシはどうせ早く現着するし単独で暇なので、ファスガン機器の貸し出しの支援をしました。

でも90名もの参加者でも、経験者ばかりでデバイス窓口は実にスムーズでした。

しかし屋内セイフティは混雑して、屋外の屋根付きもテーブルは全て埋まりました。

すごいね。

 

今日のわし。

ほぼPXジョーシマ製品でまとまりました!

水筒覆いはTさんの改造品、銃剣ホルダーは戦人製です。

 

ホントに気温が高く、また森の中ではないので、直射日光による暑さがハンパない。

軽装の人が多かったです。

BB弾サバゲだとゴーグルの曇りが不可避な状況ですが、ファスガンだとこういう時に助かります。

 

AMは復活戦。

とはいえ、敵だ!と思ったら既に撃たれていることばかりで、何度もやられ復活して。。。でもう体力ゲージがゼロに。

 

その次は攻防戦の表、防衛側。

ここで、野戦の癖で林の中の建物の麓の植生の中に潜んでいたところ、最初は大勢の味方の活躍で出番がまるでなかったものの、味方がどんどん減っていき、そして敵が左翼から車両を楯にある程度進出してきたことから、車両の後方の敵を横合いから狙撃しまくることができ、さらに右翼の隘路から顔を出す敵をそのたびに倒し続けることができるようになりました。

そのうち周囲の味方もいなくなり、また薄暗い林の中にいたことから発砲炎を見られたか、敵にも存在を察知され…。

そこで建物を1つずつ下げながら繰り返し敵を撃ち続け、そして右翼の警戒も怠らず隘路から顔を出す敵を撃退し、ようやく味方が残ってバリバリ撃ちまくっている建物にたどり着きました。

「私が最後尾です!」

「了解!」

なんという悲壮なやりとりでしょう。

ここで敵を防ごう…となおも敵に射撃を続け、さらに何人かを倒したところでついに弾切れ・・・(ファスガンの場合、弾切れで戦死となる)

それでも遅滞行動で敵に相当なダメージを与えることができて、満足です。

 

とはいえ暑さと長時間の戦闘で全身へろへろ。

幸いキッチンカーが来ていたので沖縄そば(かけ)を注文し食します。

あとはプールに両腕をつけたり頭から水を被ったりしてどうにか少し回復。

みなさん日焼けで顔が赤くなってます。

 

午後は攻防戦の裏、攻撃側。

車両と言うのはコレ、高機動車です。

これに乗車したり、楯にして進んだりできます。

これはもう完全にサバゲの光景じゃない・・・

あとはパジェロ。

自転車に乗るのはファーストスナイパー社長で、ガンシップとして攻撃支援を受けたら敵味方どちらにも攻撃を加えます。

そして攻撃開始。

この車両についていきます。

しかしやはり防衛側が強いのは先ほどと同じで、何度もやられました。

(写真は紅のデュロック豚さんから、ありがとうございます)

途中で高機動車で敵拠点に向かいます。

そして敵拠点に向けて進撃するも・・・

(写真は紅のデュロック豚さんから、ありがとうございます)

拠点で奮闘する敵を見間違え、「味方!味方味方!」と友軍に叫んでその味方と思った敵にやられ・・・

かき氷。
 

次のゲームは、休憩の時に戦闘靴を脱いでいて、履くのが間に合わないためお休み。

その後ようやく涼しくなってきて身体も完全に復活し、2ゲーム続けて参加するも、せっかく涼しいのにフラッグ戦では瞬時にやられ、最後のキツネ狩りでもすぐやられ・・・

鉄帽からブッシュハットに替えたらかなり楽になりました。

(写真は紅のデュロック豚さんから、ありがとうございます)

 

これで昼間のゲームは終了。

このあと夜戦もあるのですが、25人ばかりが残ります。

ワシは腹減ったので、夜戦は出ないけど夕食を。

キッチンカーの豚角煮カレー。

そのあとデイゲームの方々のデバイスの整理を手伝い、また沖縄そばを。

昼は食欲が不安で「かけ」でしたが…

どのみち帰りにファミレスで夕食にするかと思っていたのでちょうどいい。

あちこちで夕立があるようで、この辺りにも雨雲が近づいてるらしく、急に風が涼しくなり、空が黄色っぽく暗くなってきます。

これ、ホワイトバランスをミスったのではなく、本当にこんな色でした。

ちなみに斜めに入ってるうっすらとした線は、カメラを何度も落としてレンズのプロテクタに入ったヒビです。

かなり暗くなり、ゼロイン用のマトがクッキリ。

そして夜戦組のゲームがスタートとなり、いろいろ設定中。

もちろんゲーム最中は何も点灯しないので、暗いなかでのゲームは本当に何も見えなそう。

ただ、月明かりがあるなら、敵の発砲炎を模した光は見えるので、暗視装置がなくても案外戦えます。

ただ、敵にサーマルビジョンがいるとかなり一方的にやられてしまうかも(真夏のクソ暑い昼間はサーマルが効かなそう)

・・・と、そんなことを考えながら、お先に失礼したのでした。

さすがに全身ダルく、帰りは運転すらもつらかった・・・

若い頃はそんなこともなかったんだけどなあ。

でも、参加して良かった。

 

本日お会いした皆さん、ありがとうございました!

 

春から、夏休みになったらクソ暑い神奈川県を避けて避暑に行こうネ~と計画をしていました。

そしてようやく子の夏休みとなり、初日からの3連休の土日に一家で車で避暑に向かったわけです。

 

予想外の雨や、朝5時台での東名の事故などをすり抜け、途中で寄ったのは、新生「チ口ルの森」

しかし夏休み最初の3連休というのに、ずいぶん空いてました。

家を出てから甲府辺りまでは雨でしたが、ここにきて晴れました。

いちど潰れているので、動物は当時とは入れ替わっているようです。

自分は人間だと思い込み、柵の中に入れられると柵を破壊するので放し飼いになっているというアルパカ。

ちなみにこの写真を撮った直後、画面右端の女児がアルパカに近づいていき、そして「ぺっ!」とツバを吐かれていました(笑)

モルモットにエサやり。

ウサギにエサやり。

おんまさんにエサやり。

ちなみにヤギたちにエサをやろうとしたらワラワラと寄ってきて、

さすが山岳民族、柵を飛び越えてくる奴もいて、ワシなんて前足で飛び蹴りを食らい、白いポロシャツのお腹が茶色になってしまいました。

ハイジに出てきたユキちゃんはかわいかったのに!

あとは昆虫や爬虫類とかに触れるブースに。

ワシは大人なので触りませんでした!

恐いわけじゃないもん!

ピラニアにエサやり。

でも水しぶきが激しくて誰が食ってるのか分からず。

ドクターフィッシュに角質を食われる娘。

今までさんざんやらかしてきたユーチューバーでも、この水槽にチンチン入れるような阿呆な人はまだいないようで、それだけは安心です。

あとワシはアーチェリーやりました。

 

ランチ。

しかし夏休みの3連休でこの空き具合だと、経営は厳しそうだなあ。

 

 

神奈川県の自宅からここまで渋滞も含め5時間。

ここから未経験の長野道で、未知の長野県の北部に向かいます。

まあ、未知とは言っても昨年に飯山線に乗りに来てますし、若い頃にはスキーで野沢温泉や志賀高原にも来てますが・・・、

 

2時間かけて、こんな温泉地に到着しました。

随分と車が多いなと思ったら、温泉宿と公共の銭湯が隣り合ってるためのようです。

お部屋。

 

こちらのお風呂は3か所ですが、全て「空いてたら入れる」方式なので、早速展望風呂へ。

いいなあ!

風呂に入りながら、下界の小布施の町が望めるのです。

おまけにこの温泉は身体が温まり、汗だく。

その後、銭湯のほうにまた入り、しばらく周囲を散策。

いいなあ、田んぼのある風景。

 

お待ちかねの夕食。

なんと夕食会場からも小布施の街並みが見えるのです。

料理は地のものが多く、どれもンまかった。

ただ、ヨメや娘の残したものも食べるので、それがキツかった。

夕食のあと、まだ入ってない貸切風呂に入ろう・・・と思いつつ、お腹が苦しいのでしばし横になっていたら寝てしまい、気づいたら2330でした・・・

朝四時起きだったしなあ・・・ということで潔く寝ます。

 

そして朝。

いい天気!

つうか。。。暑い!

昨日とは別の露天風呂に入ります。

屋根がないので雨ふったらアウト。

ああ気持ちいい!

朝食。

どれもうまい!

朝から酒のめるなこりゃ…。

いい天気で、天気予報みたら長野が最高34℃、東京は32℃でした。

 

帰りはちょっとタイミングを誤ると最悪な渋滞が予想されるので、9時過ぎにはチェックアウト。

道の駅で土産を買い、あとはわき目もふらずに元来た道を戻ります。

しかし長野道は初めて通りましたが、景色がいい。

神奈川から直行でも5時間以上かかってしまいますが、来年もまた長野の北のほうに来てみたいものです。

途中のPAで給油。

高速PAのGSが高いのは知ってましたが、地元GS比プラス40円(リッター当たり)とかなりの金額。

でもいちいち高速を降りるのもナンセンスだし仕方ありません。

夕食・朝食も食べまくったので昼食はナシ、PAはトイレに寄るだけ。

ちなみに大きなSAには寄りません。

入るのに、そして駐車するのに時間がかかり、さらにトイレまでにも時間かかるから。

・・・というわけで、最悪な渋滞にはまることも避けることができ、1500には帰宅しました。

やはり神奈川は暑いですが・・・長野のほうが暑かったなあ。

でもやっぱり、信州はいいですね!

また行きたいな!

行かせてくれ!

―初めての出頭・持ち物紹介(後編)―

 

「丙ですこんにちは。

前編では方面隊の「出頭案内」に記載されたものについて解説したので、後編は個人的に追加してるものについて解説します。

 

個人で追加しているもの

【屋外訓練用品】

☆戦闘靴用インソール

貸与される戦闘靴の中敷きを取って触ってみると分かると思いますが、驚くほど薄くてカッチカチ。

(官品のカッチカチ中敷き。画像提供:ちょんまげ)

この中敷きは静電気防止仕様なので、現職さんは経常業務でコレを使わざるを得ないかもですが、長距離行進訓練だとかなりキツい。

なので、ここだけは奮発してそこそこいいものを買い、官品の中敷きと入れ替えて使いましょう(もちろん離隊の時には戻す)

ただしそれ以前に、戦闘靴のサイズはちゃんと決めましょうね。

※↑絶対コレがいい!というわけでもないので、みなさんいろいろ試してみて、イマイチだなと思ったものはやめて普段履きで使いましょう。

☆作業グローブ

よく班長から「革手(かわて:革手袋のこと)」と言われるのですが、革製の特別なものではなく、要は作業用グローブです。

もちろん日頃から使っている人は好きなものを持ち込めばいいのですが、初めて買う!という人は、最初のタイプの初日ですぐにグローブが必要になることは皆無なので、売店に行った時に手に取って選んでみましょう。

軍手は葉っぱが貫通するし、また銃やスコップなどの道具が滑るのでNG。

穴掘りでは手にマメもできるので、掌が丈夫なものがいいですが、グローブは知らぬ間に落として無くすことも多いいわば消耗品なので、そんなに高価なものにはしないでOK。

個人的にお勧めなのがこの「エムテック」(陸自迷彩柄でなくてもグレーでもいい)。

高くないし現職さんで使ってる人多いし、気に入ってるのが親指の根本辺りが綿っぽい布地なことで、まぶたの汗とかが簡単に拭えるから。

ただ、掌の厚みはちょっと物足りないかな?

☆サポーター

匍匐前進や、格闘訓練の時にヒジとヒザの痛みを少しでも緩和するために、戦闘服の下につけられるクッション入りのサポーターを持っていってます。

なお、そういう訓練が無い時でも、僕はクッションなしのサポーターをしょっちゅうヒザにはつけていました。

何故かと言うと、戦闘服を着てしゃがむ→立つを繰り返すような時、汗をかいていると戦闘服がヒザに貼り付いて動きを阻害することがあるから。

それが薄手のサポーターでも防げるので…

☆水筒

隊舎には冷水器があると思います。

夜中とかに喉が渇いた時のために、冷水器から小さめな保冷水筒に水を入れベッドの近くに置いたり、座学の時に持っていったりしています。

 

なお、夏季の野外訓練の時用には、それとは別にプラ製のボトルを持って行っています。

自販機で飲料を買って持っていくのでもいいのですが、それよりはコイツに冷水器で水を入れ、粉末のスポドリを入れておけば、いくらか安く(驚くほど安くはない)水分補給になります(スポドリはステンレスボトルはNG)

スポドリ粉末は駐屯地の売店にあると思います。

 

☆黒ビニールテープ

銃や銃剣の脱落防止を何度もするので必要ですが、最初のタイプの初日から必要になることはないので、売店にいったついでに思い出したら1巻き買う程度でいいかと(通算で2巻きくらい使うと思います)

☆ねじりっこ

これも銃の脱落防止に使いますが、売店で1巻き買っておけば自分だけでなく同じ班員の必要数もまかなえそう。

 
 
 

☆脱落防止紐

たぶん途中のタイプで買わされます。

フル装備した時のポーチとかが落っこちて紛失しないようにするもの。

1回の出頭中に何度か装備を付け替えるタイプの時(行軍で戦闘背嚢を背負う時)は、このようにフックがたくさんついてるものがお勧め。

ただ、装備の付け替えがないタイプの時は、売店でただの靴紐を買っておけばそれでも大丈夫。

あと銃剣の脱落防止のための「剣止め」ってやつも買わされるので、まあ売店で探してみてください。

☆ヘルメットインナー

これはなくても大丈夫だとは思うのですが、こういうものを先に被ってから鉄帽を被る人もチラホラ見かけました。

いくらかは脳天への負担が軽くなります。

いくらかは。

☆チャック付き袋

要はジップ〇ックです。

10km、25km行進訓練の時、戦闘背嚢の中に着替えや日用品などを小分けにして入れる時に使います。

行軍があるタイプの際に売店で買いましょう。

☆パンスト

僕の場合、予備自補では靴磨きはしっかりとは習っていません。

ひどく汚れた場合には舎側の流しで水洗い→エアで水分飛ばし、そうでもない場合は備え付けのブラシでチューブの靴墨を塗り、乾燥させ、それで終わっていました。

ホントにそれだけで、実質的には磨いてません。

なので僕は、家から奥さんの伝線パンストを捨てずに取っておいてもらい、それで乾燥した後の戦闘靴の革を磨きました。

ツルピカにはなりませんが、いくらかはマシになります。

ちなみに元自の人は、専用の固形ワックスや霧吹きなどを持ち込んでツルピカにしていました。

 

【日用品】

☆腕時計

戦闘訓練でも浴場でも就寝時もつけっぱなしのため、生活防水の腕時計がいいでしょう。

僕は破損や紛失をしても惜しくないやつを買いました。

というか薄いし軽いし機能は必要十分だし、仕事の時もこれをするようになりました。

☆衣類消臭スプレー

ファ〇リーズやリ〇ッシュです。

1本あると何かと便利。

冬場は戦闘服の洗濯をサボってこいつでごまかすことも…。ブリーズ

☆タコ足(延長コード)

居室でコンセントが足りない時に重宝します。清掃の時にはしまっておかないと見回りの班長にドツかれますヨ。

☆エコバッグ

駐屯地内で売店で何かを購入した際、手づかみで持ち歩くのは美観を損ねるためNGと言われます。

かといってこのご時世、毎回レジ袋を買うというのも考え物です。

というわけで、ちょっと大きめのエコバッグを1枚でも持っていけば買い物で何度も使えるし、離隊の時には買っておみやげを無理にバッグに詰め込む必要もなく、手に持って帰ることができます。

☆南京錠

居室では、ベッドの下の「フットロッカー」という箱に貴重品等を入れ、鍵をしめて保管します。

この南京錠が出頭期間中貸与されるのですが、カギを差し込んで開錠するタイプのため、ちょくちょくカギを失くした!という事案が発生し、捜索に発展することもあります。

そんなことになるならもう自分で南京錠を持って行き、そしてカギタイプではなくダイヤルタイプにしてしまいましょう(売店でも売ってると思います)

☆衣服圧縮袋

着替えのTシャツやジャージはけっこうかさばるので、圧縮していけば荷物の容積に余裕が出ます。

☆洗濯ネット

既に記事にした通り、洗濯物を同室の仲間と一緒に洗濯機に入れるために必須なものです。

☆乾燥剤

毎回の出頭の最終日に、貸与物品を各自個別のコンテナBOXに格納して一時返納するのですが、もし戦闘服の感想が甘くて湿気が残ってたりすると、次回の出頭までにカビが生えないとも限りません。

なのでコンテナに乾燥剤を入れてる人も割といました。

ちなみに荷物がかさむので、コイツは出頭した時に売店で買ったほうがいいと思います。

☆ドライヤー(?)

当然ながら浴場にはドライヤーなんてものはないので、男子は別にいいにして、女子はドライヤーが必要と思う人がいるかもしれませんし、女性ブロガーは持ち物にドライヤーを挙げている人が多いです。

気を付けて欲しいのは、浴場で都合よくコンセントがあるかどうかという点と、入浴時間的に考えて風呂から上がって脱衣場でドライヤーかけてる暇があるかどうかという点。

隊舎の洗面所や居室でなら余裕のある時に乾かせるかもしれませんが、中隊によってはアンペアの都合で「アイロンは同時に〇台まで」「□□ではアイロン禁止」などと決められていることがあるので、隊舎でドライヤーを使う際には班長に必ず事前確認しましょう。

ちなみに出頭に当たっては、頭髪はなるべく短くしておくほうが解決に近いと思います。

洗うのも乾かすのも楽ですし…。

 

 

【細かいもの】

☆保険証(マイナ保険証)・お薬手帳

出頭中の怪我や病気は自衛隊内の医務室で対処してくれるので本来は必要ありませんが、行き帰りでは必要になる可能性はゼロではありません。

☆脇用制汗剤

現代人のオッサンにはもうなくてはならないアイテム。

スプレータイプだと周囲の人に香りが舞ってしまうことがあるので、液体の無香料タイプがお勧め。

☆歯磨きセット・シェーバー・化粧品

虫歯があると試験に落ちるというのに、なぜ必要物品に歯磨きセットが記載されていないのか不思議なのですが、当たり前すぎるからでしょうか。

歯磨きセットはコンビニでもトラベル用のものが売っているので、それを買えばいいでしょう。

また男子の場合、ひげはNGなのでシェーバーなどは必須。

女子の場合、出頭中はメイクは最低限になると思いますが、離隊の時は重要ですよね。

☆貼る湿布

身体を動かす訓練が多く、特におっさんだと膝が痛くなった、足首が、腰が、というのはよくあるので重宝します。

☆水虫薬

あくまで予防のため。

水虫をもらうとしたら浴場なので、毎日就寝時にベッドでコイツを足裏や指の間に塗り込んで、まんいち水虫菌をもらっていても退治する…ということ。

僕は予備自補試験の身体検査の際に水虫をもらい、皮膚科で多めに水虫薬をもらったので毎晩ヌリヌリしてました。

☆日焼け止め

真夏だと半袖になることもあること、あと顔は常時むきだしなので、真夏でなくてもなるべくガードしたほうがいいです。

日頃から日焼けなんて気にしていないぜ!という人であっても、日焼けするとしないとでは疲労度も変わってきます。

☆ダニ取りシート

居室のベッドに1枚入れておくと就寝中にダニに刺されるのを防ぎます。

ダニに刺された痒さは蚊より強いので、かなり大事だと思います。

ただし、ダニがいるかどうかは中隊にもよるので、あくまで保険みたいなもの。

なお、虫よけもあったほうがいいとは思いますが、僕はなぜか駐屯地で蚊に食われた記憶がありません。

☆絆創膏・かゆみ止め

怪我は医務室で見てもらえますが、そこまでではないような、紙で指を切った、膝を少し擦りむいた、蚊に食われた…という程度の時に自分で対処するためのもの。

あと花粉症の人は点鼻薬を持っていきましょう。

冬のスギ花粉シーズンでなくても、戦闘訓練でイネ科の花粉にやられて大変なことになってる人は何人もいました。

☆正露丸

これは僕特有の問題ですが、緊張するとお腹が緩くなってしまうので、長時間トイレにいけない場合のお守りとしていつも持っていき、屋外訓練の前には服用しています。

☆体温計

「あれ、もしかして熱ある…?気のせい…?」なんて悩むくらいなら、さっと自分で測って確認したほうがいいです。

☆耳栓

第三段階の射撃で使う耳栓とは別で、就寝の時に使います。

同室にイビキをかく人がいた時や、夏場で扇風機の音が気になるとか、そういう時の安眠のお守りです。

小さくて失くすことが多いので、睡眠用なら安いのでいいでしょう。

 

 

【携行食】

☆塩タブレット・塩飴系

戦闘訓練や行進訓練など、著しく汗をかく訓練の休憩時間にでも口に放り込みます。

そうそう悪くなるようなものでもなく、おやつのようにバクバク食べるようなものでもないので、一袋買っておけば1シーズン持つと思います。

☆ミニ羊羹

夏季だけではないですが、これまた戦闘訓練や行進訓練などで、続けて身体を動かしている時、エネルギー切れでしんどくなることもあります。

また夏季等で食欲が減退して朝食や昼食をちゃんと食べられなかった時には、こういうおやつで救われることも。

いろいろ試しましたが、手を汚さずに屋外でさっと食べやすくかつエネルギーに変換しやすいのは、羊羹でした。

特に小分けにされたミニ羊羹はかなり優れています。

僕は戦闘服の胸ポケットに2本ばかり忍ばせています(当然、バレないようにする)

☆清涼タブレット

フ〇スクやミ〇ティアです。

座学で眠気を感じたらこっそり口に放り込みます。

ペンケースの中に入れておいてます。

あくまでこっそりですよ、座学中なんですから。

 

 

【どんなバッグを使ってる?】

揃えてみると分かりますが、これらの荷物はかなりの量となり、ちょっとしたデイバッグくらいではとても足りません。

出頭の行き帰りに周囲を見てみると、かなり多かったのが海外旅行などでよく使われるキャリーケース。

ただ、それだけでは足りずに肩掛けのバッグを下げている人もいました。

大きなボストンバッグを持っている人もいましたが、歩く際のバランス的にけっこう大変そうでした。

僕は背中に背負える、大きなリュックにしています。

というわけで皆さん、どうぞご安全に!」

 

 

・・・丙さん細かくありがとうございました!

皆さんも頑張りましょう!

なお、真夏・真冬それぞれ特有の持ち物については、下記の該当記事をご覧くださいネ。

 

 

※R8.7、記事を整理修正しました。

[関連記事]

―予備自補受験・準備編―

1「応募しよう」

2「試験準備」

3「試験勉強」

―試験本番編―

4「WEB試験」

5「面接・身体検査」

6「合否発表その後」

―予備自補訓練・第一段階編―

*衣食住は?

*方面別Eラーニング事情

*初出頭必見!必要な持ち物(前編)

*  〃  (後編)

*いろいろQ&A

*真冬の話

*いろんなコツ(その1・生活編)

*いろんなコツ(その2・装備編)

*いろんなコツ(その3・武器編)

*タイプ別・第一段階訓練内容(前編)

*  〃  (後編)

―第二段階編―

*酷暑の話

*25km行軍の話

*いろんなハプニング

*いろいろ思うこと

*タイプ別・第二段階訓練内容

*オフシーズンも暇じゃない

*R8のもろもろ

*役職攻略法

*いろんなコツ(その4・匍匐・照準編)

―初めての出頭・持ち物紹介(前編)―

予備自補の出頭でお勧めの持ち物については以前も記事にしましたが、あくまで想像メインで書いたため、改めて経験者である丙さんにお出まし願いました。

では丙さん、お願いします。

 

 

「丙です、皆さんこんにちは。

予備自補の初めての出頭の前に、地本から出頭命令書と前後して、出頭に関する各種案内が届きます。

その中に「携行物品」が記載されているのですが、自衛隊の組織の古さというかなんというか、実に分かりにくい内容なのです。

訓練に必要なものは貸与されるとはいえ、意外に自分で買っておかなければいけないものが多いので、優先順位ではなく、とある方面隊の出頭案内に記載されている順で、紹介していきます。

 

訓練案内「携行品一覧」から

【書類等】

★招集命令書

これがないと駐屯地に入れてもらえません。

まんいち届かない、失くした、と言う場合は直ちに地本に連絡しましょう。

また、「届きますたwww」などと画像をSNSに上げるのもやめましょう。

★予備自補手帳

同上(笑)

★認印(みとめいん)

若い人で分からない人もいるかもしれませんが、ハンコ、印鑑です。

報酬や交通費の手続きのために、出頭初日に受付で要員に預けます。

シャチハタ等の浸透印はNGで、朱肉を使うものにしましょう。

ちなみにお尻(印面の反対側)にカタカナで苗字でも書いておくと便利。

なお2回目以降にも必要かどうかは方面隊によって違うかもしれません。

※これからは次第に印鑑が不要になってくるかも?

★銀行通帳のコピー

交通費や報酬の振込の事務手続きに使います。

コピーは必ず銀行名・支店名・口座番号・口座名義人が判別できる面を。

なおこれもハンコ同様に最初に提出すれば済みますが、口座が変わった時にはまた提出する必要があります。

★現金

多額の現金は盗難・紛失の可能性もあるためNG。

ちなみに僕も経験から、交通系ICに1万円ちょいチャージしておき、現金は売店で訓練用品を追加購入したり、職場への土産を買う用、それからほぼ機会はないですが離隊後に飲みに行くことになっても大丈夫なように1万円ちょいを持って行くようにしています。

その他、交通系ICや札、あるいは新500円玉が使えない自販機があることもあるため、100円玉と10円玉をジャラりと財布にいれました。

 

【体育用品等】

★OD色・迷彩色のTシャツ

このTシャツは、戦闘服の下に着るもの。

「OD」とは「オリーブ・ドラブ」の略で、くすんだ濃いグリーンのことです。

カーキと混同されることもありますが、カーキはくすんだ黄土色。

ODとは書いてありますが、実際にはODでもカーキでも大丈夫。

 

「迷彩」は、特に自衛隊迷彩と指定はされていませんが、どうせ選ぶなら自衛隊迷彩をお勧めします。

また別に迷彩とODを両方買う必要はなく、迷彩だけ/ODだけでも大丈夫。

汗をかく訓練をするのだから、素材は速乾性のない綿(コットン)は不向きで、速乾性のある生地がいいでしょう。

ちなみに迷彩柄は、汗をかいた時に汗染みが目立ちにくいです。

僕の場合、居室での生活でも着ますが、4着もあれば足ります。

★ジャージ(体操服)上下

蛍光ピンクのようなド派手なものでなく、落ち着いた色であれば、なんでもいいと思います。

案内には「運動と居室生活用で2着以上が必要」と書いてありますが、夏季はジャージの上を着ることはなく、また僕は居室でTシャツと短パンで過ごすので、ジャージはズボン1本だけで済みました。

冬季は体育でもそうそう汗をかくこともなく、寝る時はジャージの下を使い回して履いたので、ジャージ上下1着だけで済みました。

でも、まんいち泥汚れとかで洗濯が必要になることも考えると、冬季はジャージ2着あったほうがいいかも。

★運動靴

2足必要で、1足は屋外運動用、もう1足は体育館用という説明です。

屋外運動用のスニーカーは屋外だけでなく室内での体育の他、朝夕の課業外(日夕点呼でも)に常時履くなど、かなり使用頻度が高い。

それなら最初から屋外用スニーカーを履いて出頭してしまえば、そのぶん荷物が減らせます。

★トレーニングシャツ・短パン類

体育に使う白いスポーツTシャツと短パンで、短パンはジャージとは別に必要、とされています。

なお女子の場合、Tシャツは白でなく黒か紺が指定(濡れた時の透け防止のため)

運動用のTシャツは1~2着あれば十分で、短パンは僕は居室での生活にも使いますが、1着で足りました。

ただ、短パンは夏季~秋季でしか使わず、冬季は出番ナシ(ジャージのズボンを履くため)

★白い靴下

体育用で、実際には白でない人もちらほらいましたが、やはり白と指定されるからには用意しましょう。
2足との指定でしたが、個人的には1足あれば十分かと思います。

 

【筆記具】

★筆記具一式、ノート(A4)

屋内の教場での座学や、試験勉強や自習などで使います。

僕は布のペンケースに、次のものを入れました。

・シャーペン+替え芯

・消しゴム

・2色ボールペン(座学用)

・2色ボールペン(野外用)

・油性黒マジック

・眠気防止のフ〇スク

A4ノートは普通に文房具屋で売ってるもので、座学ではけっこう使っていて、後で見直すのにも役立っています。

油性黒マジックは座学ではなく、戦闘服や戦闘靴などの最後まで使う貸与品や、出頭後に売店で購入した私物に記名するためのもの。

たまに作業帽等の取り違えが起こったりして、そういう時には記名が役に立ちます。

★メモ帳

これ重要で、戦闘服の胸ポケにいつも入れてました。

訓練中に説明を受けたり訓練終了前に命令受領したりする際に使う、小さいメモ帳とボールペン。

特に、屋外での訓練の前に座学で必要事項をメモし、それを屋外で見ることもあるので、防水メモ帳でないと役に立ちません。

個人的には縦開きのほうが使いやすいと思います。

 

【日用品】

★下着類・タオル

下着類は3日分が望ましいとなっていますが、基本的には毎日洗濯するので、最低でも2日分持ち込めば足ります。

洗濯がめんどくさいという人は、4日分の下着持ち込んでいました(戦闘服は洗濯するのに…)

男子の場合、下着といっても上はTシャツでしょうから、僕は訓練用のOD(迷彩)Tシャツと共用し、トランクスは身体にぴっちりする速乾タイプのものを3日分持っていきました。

↓こういう少し長いものは、行進訓練の時に股ずれ防止に有効。

女子の場合も速乾タイプのスポーツブラ・スポーツショーツが好まれてるらしいという宇宙からの電波を受信しています。

 

“髪の長い方はヘアゴム、ヘアピン、ネットが必要”ともなっており、訓練中は髪が長い人は後ろに団子にしてまとめるようです。

なお、かなり重要な靴下。

「十分な長さ・厚みのあるもの」と記載されていますが、慣れない戦闘靴を履くために五本指の「軍足」を強く推奨します。

靴下も下着同様、3足もあれば洗濯で足ります。

タオルは手ぬぐい・スポーツタオルが3つずつあれば十分。

★入浴セット(石鹸等)

これがおそらくほとんどの人が「なんやねん」とツッコミを入れる所かと思いますが、僕の場合を紹介します。

まず、浴場に行く際に持って行くバッグ。

まあ別に何でもいいのですが、こいつはペシャンコにもできる割に自立もするので気に入ってます。

そこに、以下のものを入れます。

まずは以前ツイッターでバズった「防水ロックケース」。

このケースの中に、トラベル用品として売っているような、小分けの液体石鹸等を入れておき、中の網状のカゴに石鹸・シャンプーを入れて浴室内に持ち込みます。

あとはトートバッグの中に手ぬぐい(身体洗い用)・スポーツタオル(身体拭き用)・着替えの下着類を入れればOK。

トートバッグは肩にかけられるものがよく、それは浴場に行き来する際に両手をフリーにしておかないと、敬礼やら整頓(右へ倣え等)なで面倒だから。

★洗濯用洗剤等

小分けされたもののほうがいいです(ぶちまける可能性がないとも限らない)。

どうせ何人かでまとめて使うので、4日分も要らないかもしれませんが、1日に2回洗濯することもあるかもしれず、また同室の仲間が全員洗剤を忘れないとも限らないため、僕は10回分くらい持って行ってます。

★洗濯物干し

物干場(ぶっかんば)に洗濯物を干す時には必須のもので、服系はハンガー、小物は角ハンガー(洗濯バサミがたくさんついている)。

ただ、ハンガーは既に中隊がロッカーに入れてくれている所も多く、角ハンガーも貸してくれるところがあったものの、ない所もあったので、ハンガーと角ハンガーは念のため持って行ってます。

★サンダル

これは課業外に居室やトイレなどで使うもの。

部屋用スリッパやビーチサンダル、クロックス等は不可とのことでした。

★裁縫セット

最初に戦闘服に名札や階級章を縫い付けるために必要。

自衛隊グッズ店で売っているものを買うと、糸も白とOD色が入っていたり、戦闘服と同じ予備ボタンが入っていたりと便利です。

最初だけでなく、出頭中に名札が取れかかってしまうこともあり、荷物の中には常に入れておいたほうがいいでしょう。

 

★コップ

歯磨きの際にうがいをするために必要なもので、プラ製の適当なものを持っていけばいいと思います。

★マスク・ハンカチ・ポケットティッシュ

マスクは、コロナ禍も過ぎた今は、必須なのは医務室に入る時だけ。

なので不織布のマスクを1枚もっていけばいいでしょう。

ハンカチは食堂に行くときには必須で、パンツ履かない日はあってもハンカチ持たない日はないと思ってください。

ポケットティッシュは、いちおう戦闘訓練の時には雑嚢の中に入れるくらいでしょうか。

 

【持ち込みNGのもの】

逆に、持ってきちゃダメという物品もあります。

★危険物

銃砲刀剣類、鋭利な刃物などが明示されていいます。

まあこれは当たり前かと思います。

★営内生活に不要なもの

花札・トランプ・麻雀などが明示されています。

実際には課業外でも忙しく、そんなことをしているような余裕もないと思いますが…。

★パソコン・一部のスマホ

パソコン、タブレット端末は禁止されています。

スマホは、資料作成が容易な概ね7インチ以上の画面を持つものがNG。

パソコンやタブレット端末ともども、資料作成と外部への送信が容易なものがダメ、ということですね。

ずっと営内生活をする現職さんと違い、僕たち予備自補は民間人としてぼ姿が主であり、簡単に外部に情報を流せてしまいます。

そのためにそういう制限がかけられるということですね。

 

 

某方面隊の公式案内の携行物品の解説は以上です。

2024年当時のものなので、今はちょっと違っているかも?

後編は、その他の「あったほうがいいグッズ」を紹介します。

 

(つづく)

 

※R8.7、記事を整理修正しました。

[関連記事]

―予備自補受験・準備編―

1「応募しよう」

2「試験準備」

3「試験勉強」

―試験本番編―

4「WEB試験」

5「面接・身体検査」

6「合否発表その後」

―予備自補訓練・第一段階編―

*衣食住は?

*方面別Eラーニング事情

*初出頭必見!必要な持ち物(前編)

*  〃  (後編)

*いろいろQ&A

*真冬の話

*いろんなコツ(その1・生活編)

*いろんなコツ(その2・装備編)

*いろんなコツ(その3・武器編)

*タイプ別・第一段階訓練内容(前編)

*  〃  (後編)

―第二段階編―

*酷暑の話

*25km行軍の話

*いろんなハプニング

*いろいろ思うこと

*タイプ別・第二段階訓練内容

*オフシーズンも暇じゃない

*R8のもろもろ

*役職攻略法

*いろんなコツ(その4・匍匐・照準編)

―予備自補訓練いろいろQ&A―

今年度の最初の出頭も近づき、予備自補未経験の皆さんが知りたいかも?というもろもろについて紹介します。

それでは丙さん、よろしくお願いします。

※新たに頂戴した質問を都度追加しています。

 

「今年度で卒業したいと考えてるおっさん予備自補の丙です。

みなさんこんにちは。

今月からいよいよ最初の出頭だ、という人も多いと思います。

そんな皆さんに、「誰も教えてくれない/表立って訊きにくい予備自補の疑問」についてお話しします。

 

【スマホはいつ使えるの?】

おそらくほとんどの現代人が気にするであろう部分かと思います。

既に書いたように、課業時間内はスマホは持ち込めないので、そもそもスマホに触れません。

日々スマホが気になって仕方ない…という依存症の人は、これを機にデジタルデトックスをしてみるのもいいでしょう。

なんといっても、たかだか5日間なのですから。

ところで出頭中はスマホをどこに保管するかというと、例えば警察学校のような全員のスマホ回収→中隊で一括管理…という厳しさはなく、居室の自分のベッドの下に置くフットロッカー(フートロッカー)の中に財布などと一緒にしまい、鍵をかけておくスタイル。

(※画像はとある方からお借りしました)

そのため、課業外で居室にいる間は、スマホを見ることができます。

ただし「通話」は、中隊によって場所が制限されていることがあり、もちろん公共のスペースではだめなことが多いですが、中には居室でも通話NG、決められた場所でのみ通話を、ということもあるので、そういうのは初日の教育の際によく聞いておきましょう。

*朝はあまり時間がない

朝は、日朝点呼から午前の課業までの間で、使えないこともない。

ただし朝は朝食、上げ床(布団をきっちり畳む)、居室の清掃に整頓、排便に身支度、課業に向けた準備…とバタバタで、スマホはさっとラインに目を通すくらいしか触れないかもしれません。

*昼休みもあまり時間がない

昼休みは、食堂での昼食、場合によっては売店での買い物から戻った後、午後の身支度をして課業までの間に、ラインやメールのチェックくらいはできるかもしれません。

*夜は時間が取りやすいが…

課業が終わり国旗の降下を敬礼で対応した後は、すぐに洗濯機を回して夕食、あるいは同時に入浴、さらに人によっては売店…と続きますが、その後は就寝(2230が多い。一部2300らしい)まで割と時間があります。

ただし洗濯物を干す、昨日乾かした戦闘服にアイロンをかける、戦闘靴を磨く、延べ床(ベッドメイク)をするという決まった作業の他に、翌日の予定の確認のために班で打合せ、小テストの予習、練度判定に向けた練習、翌日の装備組み…といった、予定表には現れない雑多な作業があれこれあります。

さらに重要な、一斉清掃と日夕点呼もあるので、時間はあるのにまとまった空き時間はありません。

それでもうまくやりくりすればある程度の時間が確保できるので、ラインやメールの返事をするのはこの夜の時間帯でしょう。

実際にも居室では、ベッドに寝っ転がって動画を視聴したり、彼女に電話して愛の囁きをしたり、仕事の連絡をしたり…と、それぞれ自由にできるタイミングもありました。

*役職に当たると厳しい

役職で、特に取締(全体のリーダー)になると、それらの余裕もないかもしれません。

朝も昼も各班のリーダー(内務)への指示や、逆に質問されて要員に確認しにいったり、課業の前にはみんなより先に集合場所に行っていたりとバタバタするから。

また夜も要員からの命令受領をしてそれを各班リーダーに伝えたり、いろいろ調整をする必要があるため、スマホを触るタイミングは日夕点呼後の消灯時間までの僅かな時間しかないかもしれません。

でも5日間まるまる同じ役職ということはあまりないので、それは辛抱するしかありませんね。

あと同じ居室に取締になった人がいたら、ベッドメイクは代わりにやってあげるとか、そういう同期愛はアリだと思います。

 

【どんな人が参加してる?】

*大学生多し

第一段階の、特に夏休みに当たる期間は、大学生が大勢いました。

ただ大学生の場合、今後自衛隊の幹部候補生や曹候補生を受験するための予行として、あるいは海保や警察など公安組織のインターン的な要素として参加している人もかなりいた印象。

予備自補制度の本質は「社会人と自衛官の二足の草鞋」なはずで、そこから考えると「あり方としてどうなの?」と首をかしげてしまいますが、それでも最終的には道は違えど国のためになるということも言えるので、目をつぶりましょう。

*女子もいる

多くはないですが、女子もいます。

年齢制限が51歳までに緩和された今は、40代の女性もちらほら。

中年(スミマセン)であってもこんな訓練に志願する女性なのである程度体力には自信がある人が多い印象でした。

若い人には、腕立て伏せが1回もできないような「か弱い」女子も。

女子はある程度まとめられ、男ばかりの班に女子が1人だけ各班に散らばるというケースは僕の大隊ではなかったですが、別の方面隊では女子が散らばるケースや、あるいは女子だけの班があったりと、けっこうまちまちのようです。

僕の時は4~5個班の中には若い女子のいる班とそうでない班が存在しましたが、若い女子のいる班は女子同士ですぐ仲良くなり男子も積極的に女子に話しかけるため、班として仲良く和気あいあいとした雰囲気になる傾向があるように思えました。

実戦だと男女混合による弊害が多いため最前線の白兵戦に女子が出てくることはないと思いますが、日常的にはやはり男女混合のほうがいろいろと円滑にいくように思えます。

*おっさんは少数ながら健在

そして肝心の、51歳まで受験可能になった現在、おっさんはどうだったかと言うと・・・

仮に1タイプ40人として、40歳くらいまでの人ならチラホラいましたが、50歳越えとなるとごく少数な感じ。

もちろんこれからどんどん増えてくると思いますが、会社でもそれなりの役職につく割合も多くなり、それと反比例して体力は減退していく年代なので、やはり50歳すぎて応募する人は少数なのでしょう。

なお、同じおっさんでも、40歳と50歳ではえらく違います。

自分でも自覚していて、40歳の自分はまだ若かったなあ、あの頃に訓練受けたかったなあと思うことしきり。

なにより40歳って「若いなあ」と思えるほどですから・・・

(R8.8追記:読者の方から、とある方面隊で50歳前後のおっさん班が編成されていたという情報をいただきました!スゴイ!)

*元自の人も

人数は少なく巡り合う確率は低いものの、中には元自衛官の人もいます。

普通は元自は退官後そのまま予備自になるのですが、新隊員で入隊後1年未満で退官した場合、予備自になるためには予備自補で訓練を受ける必要があるからです。

実にもったいない気もするのですが、そういう人には若い人が多く、そして自衛隊は好きだけど本職とするには少しキツい(馴染めない)ということで、そのために予備自になるための予備自補というケースが多いようです。

ちなみに元自の人は例えば在隊時に作ったであろう中隊オリジナルTシャツを着ていたり、異様に戦闘靴の先が光ってたりするのですぐ分かります。

ちなみに僕は全くの未経験にもかかわらず、何度か班長さんたちに「丙さんって元自?」と間違われました。

その他、元消防士や元警察官もいました。

*ドタキャン多し

これは仕方ないことですが、Aタイプの時には定員の1割ほどの欠席者がいました。

ある程度前のキャンセルならキャンセル待ちの方が入るのですが、ドタキャンだとそうもいきません。

で、Aタイプをキャンセルすると、順番で出頭することになっているので自然とBタイプもキャンセルとなり、Bタイプは2割くらいの空席がありました。

ただでさえ訓練の予約が取りにくいというのに、こうやってせっかくの「枠」が無駄になるのも勿体ない。

 

【体力って必要?】

*ないよりあったほうがいい

警察や消防と違い、予備自補は体力テストが試験に含まれていないため、体力皆無であっても合格できます。

また任官までの間に体力検定2回・体力測定1回がありますが、得点が低くてもクビということはありません(あまりに低いと…?)。

となると体力は要らない?と思えてしまいますが、そういうことではありません。

なぜなら途中のタイプでは長距離行軍、戦闘訓練、穴掘りがあり、ある程度の基礎的な体力がないと、訓練についていけないから。

それどころか、初歩の基本教練ですらついていけないかもしれません。

なので予備自補に合格してからでもいいので、少なくともジョギングや腹筋・腕立て伏せなどの筋トレは、日頃からしておいたほうがいいでしょう。

*スポーツマンだと身体がなまるかも

自衛官候補生の場合、嫌でも体力錬成がついて回るので、貧弱あるいは肥満だった人でも、数か月で筋力がかなり向上するそうです。

では予備自補はどうかと言うと、毎回半日ほどは体育の時間が設けられますが、その他は体力錬成する科目がありません。

そうなると、スポーツマンな人の場合は自主的なトレーニングが必要になり、例えば駐屯地内をランニングしたり、鉄棒で懸垂したり、腕立て腹筋したり、となります。

しかし予備自補はかなりタイトなスケジュールで、課業外にもいろいろとやることがあるため、なかなか課業外の自主トレができません。

特にランナーは毎日ある程度走らないとすぐタイムに響くそうで、

「逆に訓練に来てから身体がなまったし、カロリー多くて太ってしまった」

という人もいました。

ちなみに班長である3曹・2曹さんたちはスマートに見えて体力モンスターな人ばかりなので、「体力錬成の指導をお願いします!」と頼むと、たいてい喜んでビシバシしてくれると思います。

*おっさんはどうだった?

僕は運動部の経験がなく、身体を動かすのはせいぜいサバゲくらいだったので心配でしたが、暑い時も適宜休憩を入れてくれたので、脱落することもなくどうにかついていけています。

ただ、第二段階以降どうなるか、またその時には自分の年齢もさらに上がっているので、ちょっと心配です。

日頃から肉体労働をしてたりスポーツをしてるおっさん諸兄なら体力的には問題ない(むしろ物足りない?)と思いますが、覚えることがたくさんありすぎるので、そこについていけるか…でしょうか。

 

【指導は厳しい?優しい?】

*超優しいです

こればかりは人によって感じ方が違うのですが、旧軍のようなビンタや鉄拳の嵐に樫の棍棒での殴打などは「皆無」ですし、予備自補創設当時にはあった(らしい)怒号や小突くなどもないので、そういう意味で言えばとっても優しいです。

もちろん「遅い!」などの言われ方での注意はされるので、生まれてこのかた一度も叱られたことがないという人がいたら、厳しいと思うかもしれません。

*時には厳しくなる

優しいと言っても、実銃を扱う時には射撃訓練でなくても2~3ランクくらい厳しめになりますし、射撃訓練時は5ランク以上厳しくなります。

また班長(助教)より、区隊長(教官)のほうが厳しいと思います。

ちなみに戦闘訓練の際には、区隊長や班長が普通科(歩兵)出身だと1~2段階厳しくなる(指導に熱が入る)傾向があるような気がします。

ただ、もしアナタが強い口調で厳しめに指導されたからといって、それはパワハラではありません。

その現場にいなくても分かります、パワハラではありません大丈夫です。

一般社会と異なり、また現職でもない令和の予備自補の場合、強い口調で何か指導されるとしたら、それは明確に理由があるからです。

 

【ベッドは早いもの勝ち?】

*多分どこも事前指定

前にも記事にした通り、二段ベッドの上段と下段では快適性にかなりの差があります。

ではベッドの場所はどう決まるのかというと、僕の方面隊では中隊が変わっても、全て事前指定でした。

おっさんだからと下段にしてくれるというわけでもなく、僕も上段に当たったこともあります。

ただ、よそ様のブログでは早い者勝ちだったという記述もあり、方面隊もしくは時代によって異なるのかもしれません。

ちなみにベッドの次に大事なロッカーは、ベッドの脇にあります。

ベッドの頭のほうには簡易的な物入れもあり、またコンテナボックスやフットロッカーもあるので、貸与装備や私物がしまいきれないということはありません。

ただ、基本的には目に見えるところに私物などを置きっぱなしにしてはいけませんし、ロッカーも基本的にはどこに何を置く…ということは統制されているので、気をつけましょう。

 

【写真撮影はしてもいい?】

*基本的にはNG

そもそも自衛隊に限らず、組織で勤務中にばしゃばしゃ写真を撮っていいなんてことがあるはずありません(スマホの普及でそういう情報漏洩も増加してますが)。

もちろん、組織として広報のために勤務中の写真を撮って公開するというのは別の話です。

では、僕たち予備自衛官補はどうでしょう。

当然ながら、基本的にはダメです。

そもそも、課業中はスマホを持ち込むことはできないので、訓練中の写真を勝手に撮ることは不可能。

*限定的に許されることもある

じゃあ同期たちとの記念写真も残せないの?…というと、必ずしもそうではありません。

予備自補では、最初の出頭での教育の際に「写真撮影は一切NG」と言われるかと思います。

ただ、これはかなり中隊の考え方にもよって、絶対にダメか限定的に一部OKかは違ってくるようです。

例えば、これは僕の経験ですが、初めての出頭の4日目くらいの時に、ちょっとまとまった時間が空いたことがあり、その時「よし、今が戦闘服を着てる最後の機会だから、班ごとに記念写真撮っていいぞ」と許可が出て、何人かが居室にスマホを取りに戻って班ごとで写真を撮ることができました。

もちろんSNS等への公開は禁止で、家族や友人に見せるだけ、という条件付きでした。

あとは施設見学に行った時は財布やスマホ等を所持していたので、同行の区隊長に許可を得て、高速道路のパーキングエリアで班のメンバーで記念写真を撮ることはできました。

結論から言うと、統制下でなら私的写真も限定的に許される“場合もある”、ということになると思います。

と言っても中隊が違えば対応は変わると思うので、基本的には写真は撮れないと思っておきましょう。

これは言うまでもないことですが、やたら滅多に撮影なんてものを許可してしまうと、レジャー気分で出頭したかもしれない一部の人が、なんでもかんでも撮影してヤバい写真を公開しかねないから。

そうでなくても、実際に顔出しで予備自補であることを明らかにして動画を公開してるような不届き者も実際に存在するので(視聴数を稼がせるのもあほらしいのでリンクは貼りませんが)、ある程度厳しくなるのは仕方ないと思います。

なお、とある方面隊のとある駐屯地では、食堂での喫食風景については撮影・公開してよいと許可を得た、という人がSNSに画像を上げていたことがあります。

とはいえそれはあくまで限定的な対応ということを理解する必要があると思います。

個人的には、もう少し予備自補の営内生活を公開したほうが、志願者の増につながるんじゃないかなと思う所ですが…。

*中隊側が撮ってくれることも

これまたその時によって異なりますが、訓練風景や全体写真を要員が撮影し、画像を僕たちに転送してくれることもありました(もちろん公開は禁止と言われてます。僕ももらいました。やっぱり嬉しい)。

とある中隊で記念撮影があり、次も同じ中隊だったので期待していたら次は撮影してくれなかったので、中隊というよりその時の要員によって対応が異なるようです。

でも、戦闘訓練場で30人からの同期がずらりとフル装備で並んで写真を撮ってくれたのは、本当に嬉しかったです。

とてもいい記念になりましたし、親や兄弟に見せると「本当に訓練してるのか」等と驚かれました。

でも繰り返しになりますが、撮影は期待しないでおきましょう。

 

【どんな装備?】

たまによそ様のブログやSNSで、「予備自補用の装具は古い」などと解説されることもありますが、中隊が予備自補向けの装備品を常備しているわけではなく、新隊員教育等で使う装備品を予備自補にも使わせるだけなので、おなじ駐屯地であれば新隊員たちも予備自補と同じ装具を使うわけです(もちろん予備自も)。

予備自補で使う装備は、採用されて最初に出頭した時にまとめて貸与され終了まで使うことになる被服系個人装備と、中隊から出頭に度に貸与される戦闘訓練用装備との2通りがあります。

*被服系

各個人に貸与される被服系は、以前に誰かが使って返納した程度のいい中古で、戦闘服や戦闘靴の銘板を見ると、納品から10年前後経ったものがあてがわれている印象。

予備自補の一般公募が始まった頃には見られた、OD色の戦闘服や茶色の半長靴という古いものはもう見られず、現行のものにそこそこ近い、「まあ悪くはない」被服になっています。

特に靴はかなりの進化で、新品であっても「履き慣らす」必要もありません。

※左が旧来の戦闘服と半長靴。

 右が現代の戦闘服と戦闘靴(といっても最新のものではない)

(画像提供:ちょんまげ)

OD単色の戦闘服や茶色の半長靴は昔の自衛隊のシンボルみたいなものでしたが、先輩たちはあれで長距離行軍していたのかと思うと、畏怖の念さえ覚えます。

*武器系装具

出頭の度に中隊から貸与される装具や武器系の装備も、そこそこ新しくなっています。

中には昔の予備自補のネット記事を見てか「予備自補なんだから未だに64式なんだぜ」という人がいますが、今はもう予備自補で64式を使っているところはなく、89式になっています。

(64式小銃のエアソフトガン※画像提供:ちょんまげ)

これは本当に助かる話で、もし64式だったら89式より重いので執銃時の教練もきつかったでしょうし、行進訓練だと疲労度がかなり違ってくると思います(64式…4.3kg、89式…3.5kg。どちらも本体のみの重量)。

分解結合も部品点数の少ない89式のほうが〇。

個人的にはホンモノの64式に触ってみたかったという気持ちはありますが…

(89式小銃のエアソフトガン※画像提供:ちょんまげ)

銃以外の装備品、特に必ず使うサスペンダーや弾納、水筒や携帯シャベルに雑嚢ももちろん中古がメインですが、更新の順序が回ってくれば、新しくなるものもあります。

当然今は旧来の66式鉄帽(工事現場にあるようなインナーのプラヘルメットの上から鉄のヘルメットを被せるタイプ。重い上に安定性が低く、おまけに1サイズしかない)ではなく、そこそこ近代的な88式鉄帽。

※左が古い66式鉄帽、右が88式鉄帽。

 66式は1サイズなのに対し、88式は4サイズ。

(画像提供:ちょんまげ)

僕の通う駐屯地では、その88式鉄帽の顎紐・内装が、最新の2型改のもの(18式と同一)に途中から更新されました。

フィット感はいいし、旧来の顎紐の忌まわしきEリングがないし、かなり良くなったと思いますが、新しすぎる弊害か紐ダルダルのまま被る人が多く、班長たちもご存じないのか誰も指摘せず、かなりみっともないのが量産されていましたね。

あと89式小銃の3点式の黒いナイロン負い紐も、一部が後期型(バックルが割れても交換できるタイプ)になっていました。

防護マスクはまだどこも4形(ケースがグレーのやつ)ばかりのようですね。

背嚢(はいのう)も、旧来のゴワゴワで安定の悪いものでなく、いちおう登山用のものに近い形をした戦闘背嚢になっていて、背負うのにもかなりマシになりました。

(昔の73式背嚢。頑丈だけど安定性悪くクッション性も低い。画像提供:ちょんまげ)

(戦闘背嚢。かなり背負いやすくなった。画像提供:ちょんまげ)

地味に困るのが、この戦闘背嚢や戦闘雑嚢(ざつのう)の内側。

雑嚢は小さめの肩掛けバッグみたいなもので、屋外訓練等の時に頻回に使う(中に水筒や筆記用具、タオルなどを入れて運ぶ)のですが、防水の内張りが経年劣化でグズグズになり(当然、防水効果は既にない)、べとべとする内張りのカスが私物にこびりついて取るのに苦労したりました。

戦闘雑嚢にモノを入れる際は、そのまま入れるのでなく、レジ袋などに入れてから雑嚢に入れるのをお勧めします。

 

【私物を訓練で使ってもいいの?】

*まあダメでしょう

多少ミリタリーをかじっている人だと

「貸与される官品装備品の代わりに私物装備を持ち込んで使ってもいいの?」

ということが気になるのではないかなと思います。

実際に、現職さんでも私物を使用している人は実に多く、機能性、安全性を高めようという努力に終わりがないことを表しています。

それにサバゲーで自衛隊装備をしている人なら、「俺ならこっちのほうが使いやすい」というアイテムを持ってる人もいるんじゃないかと思います。

しかし結論を言ってしまうと、予備自補で貸与装備品の代わりに私物装備を使うことはできません。

なぜなら予備自補は、新隊員同様、自衛隊の「基本教育」を受ける場だから。

未経験の人を集めて一斉に基礎から教育をしているところで、1人だけ違う装備がいるというのは問題です。

それに一人だけ見た目が違う装備は、予備自補で毎度毎度言われる「統制」にも反することになります。

また、もしその装備の破損等を原因として事故や怪我が発生した場合、私物を使っていると自衛隊としては責任が取れなくなるかもしれないから。

ちなみに、僕の駐屯地では弾帯がやや古いタイプで、バックルが渋くていつも苦労するので、売店に売ってるPX品の3型弾帯(もちろん官品ではない)を買って使ってもいいかと班長に質問したことがあるのですが、

「俺はダメとは言わないけど、別の班長はダメと言うだろうし、良いとは言えない」

という回答でした。

それは翻訳すれば「使わんといて」ということになります。

また、夏は暑いからと戦闘服の上衣の代わりに私物のコンバットシャツを着る、なんていうのも予備自補ではNG。

出し入れのしやすい私物マガジンポーチも同様。

そういうタクティカルな装備を使いたい人は、せめて即自に行ってからにしましょう。

ちなみに戦闘訓練の時に、戦闘服の外からつけるタイプのニー&エルボーパッドを持ってきた人がいましたが、班長からNGくらっていました(僕はそうなることを予期して、服の中につけるパッドにした)

既に部隊ではニーパッドも正規で導入されていますが、やはり予備自補はプレーンの状態で訓練を受けるべきということですね。

繰り返しますが、官品装備ではない各自購入物品であるグローブやインナーTシャツ、靴下、耳栓などは自分がいいと思うものを買えばヨシ。

訓練で必要なのに買わせるってどういう料簡なの?という批判があることは承知してますが、もしそれらが貸与されるとしても中古にならざるを得ないし、それに報酬も出るんだから黙ってそれで買いましょう。

 

【災害時の招集は?】

*ないです

誤解している人も多いのですが、予備自補はまだ予備自に任官していないため、教育訓練招集以外の応招義務はありません。

予備自に任官すると防衛招集(=有事)、治安招集、災害招集への応招義務を負うので、それと勘違いされやすいのでしょう。

 

【ムダ毛処理って必要?】

*女子の皆さん回れー、右!

いきなり何を?と思った方、すみません。

これは書くかどうか相当悩んだのですが・・・おそらく誰も書かないだろうから書きます。

僕はおっさんであるからには女子浴場には入りづらいため、みんなに従って男子浴場を使います。

そのため女子浴場の内情については知る由もないのですが、男子浴場で知ったことがあります。

それは若い男子が皆一様に、体毛、つまりムダ毛がないこと。

これには本当に驚きました。

皆さんおそらく脱毛をしているのでしょう、胸毛はおろか、すね毛すらぜんぜん見かけないのです。

脇やお股はある程度残しているのでしょうけど、なんでみんなそんなにツルッツルなの!?とおじさんは驚愕を禁じえませんでした。

そうか…今の青年たちは何にも興味ないような顔して、ちゃんと全身脱毛をしてるのか…。

中には「高校卒業のお祝いで、親が全身脱毛させてくれました」という青年もいました。

僕の中3の時、スネ毛ボーボーだったのは学年で僕ともう1人くらいしかおらず、体育の授業の時にはいつも恥ずかしい思いをしていたのですが、それでも高3~成人する頃にはだいたいみんなスネ毛ボーボーになり、胸毛も繁茂してきます。
そして旅行で大浴場に入れば、青年であっても誰しもすね毛も胸毛もありました

それだのに現代の若者たちは…。

おまけに大概の青年は筋肉質か細身。

かたやおっさんの僕は、すね毛も胸毛もぼうぼうで、おまけにお腹もだらしない状況ですが、今さら隠そうなどという気も起りません。

そんなメタボおじさんな僕でも安心できることもあって、それは予備自の出頭日と重なった日。

予備自の皆さんはメタボ体型人が割といるので、僕もその風景に溶け込めるから。

でも男子の美に対する意識も、僕の若い頃とはだいぶ変わっているのですね。

だからといって皆さんにも脱毛を勧めるつもりはなく、したい人はすればいいし、してなくても堂々としていればいいのです。

ちなみに駐屯地の浴場には「隠すな」という貼り紙が貼ってあり、そのせいかチンチンを断固ガードする人は見かけません。

でも気になるのは、若い皆さんは全身脱毛をするほど見た目に気にしてるのに、なぜかすごく多いんですよね、包(※ちょんまげ判断でカット)

 

【髪型・色は自由?】

*自由ではないです

僕の出頭先の方面隊は、

「努めて短く刈り、清潔感のある髪型で、髪色は自然な色に努め、極端な茶、赤、金色にはしない」

と服務心得に記載しています。

なお、出頭案内には「金色などの華美な場合は染め直してください。出頭を拒否する場合があります」とも記載しています。

ということは髪型はどうでもいい…とはやはりならず、少なくとも企業の採用面接の時に一発でアウトとならない程度の、「普通」に近い髪型にしておくべきでしょう。

いかに髪型でおしゃれをしようにも、屋外での課業中は帽子かヘルメットを被ることになるのですから。

なお、服務心得の「女性の頭髪について」では、

・団子にしてネットにまとめるか、三つ編みにして団子状にする

・横の髪の毛もピン等を使用しまとめる

と。

男性で長髪の人もいて、それくらいは特に問題にはなりませんが、当然ながら男女とも髪はなるべく短くしておいたほうが、洗髪はとにかく楽です。

長い髪の方は、帽子やヘルメットを被った際にとんでもないことにならないような対処が必要ということですね。

装飾品は、結婚指輪以外はNGで、ピアスはNGとされています。

ヒゲもNGで、これには陸自らしい明確な理由があり、ガスマスク装着時の密閉性が損なわれるから。

ちなみに出頭時の服装で、短パン・サンダルというような恰好もNGで、「帰宅していただきます」と…。

こういうところで「個の尊重を!」と主張するのは大間違いで、僕たちは出頭中は自衛隊という組織の一員なのです。

行軍や施設見学などで自衛官の格好をしたままシャバに出ると分かると思いますが、一般市民からは僕たちの個など全く関係なく、「自衛隊がいる」としか思われません。

そんなときに自衛官らしからぬ奇抜な格好をした人が混じっていたら、まず信用・信頼されないでしょう。

それに僕ら一般公募の予備自補は「下っ端の兵隊になるための訓練」を受けるわけですから、それが事前の案内の髪型や髪色さえ従えないっていうのは、使い物にならないと言われても反論できませんヨ。

 

【3年で修了できなくてOK?】

*条件付きで延長可能

一般公募の予備自補は、3年以内で修了しないといけません。

正確には「採用日から起算して3年に達する日」が期限とされています。

僕の場合、R6.7.1が採用日なので、期限は原則R9.6.30ということ。

とはいえ年度末~年度初めに訓練日は設定されないので、実質的なリミットはR9年の2月ですね。

が、どうしても都合がつかず3年で修了できない場合は、一般公募の場合は2年を越えない範囲で延長することができます(最近までは「1年を越えない範囲」だった)。

ただし条件があって、一般公募の場合はまず前提として第二段階を修了している必要があります。

また「心身の故障その他の事由により出頭が取り消しまたは変更された」ことにより修了が難しくなった場合でないとだめで、さらにそれまでの教育訓練の習得状況も見られて「延長期間内に教育訓練が修了が可能と見込まれる者」という条件もあります。

つまり、予約もせずただ採用されただけの状態だったり、出頭はしていたものの明らかに能力・体力・やる気が不足していると判断される場合は延長が許可されない、ということになります。

ただここで、僕のように51歳の最高齢で一般公募の予備自補になった人には足かせが生じます。

それは、教育訓練期間を延ばせてもらえたとしても、最高齢おじさんは誰しも4年目で55歳の誕生日を迎えてしまう、ということ。

そして55歳の誕生日の前日までに予備自補を修了しないと、予備自にはなれないのです。

予備自補の採用年齢に上限はありますが、在籍年齢の上限はないので、55歳になったからと予備自補を辞めさせられるのかどうかは分かりませんが、56歳になる5年目への延長はまず許可されなでしょう(予備自補の目的はあくまで予備自に任官するためのものだから)

なので、僕のような最高齢おじさんは努めて3年以内で修了できるよう、頑張る必要がありますね。

若い人なら3年+2年の計5年までいけるということになりますが、もしそれでも修了できない場合は身分を失い、再度改めて受験する必要が生じます。

というわけで、3年で修了できなくても延長「は」できるということでした。

(※この件についてはネットでも明確に解説しているところが見当たりません。AIに聞いても正確な答えは得られないので注意しましょう)

 

【自己都合でリスケできる?】

*仕組み的には可能だが困難

人間だし社会人やってると、出頭予定日の都合が悪くなることもあれば、体調を崩すこともあります。

じゃあ、キャンセルした時には別の日程で出頭できるのか?と思う方もいるでしょう。

でも、実際にはリスケはかなり厳しい。

なぜなら、人数の多い方面隊だと、リスケをしようとしてもその時には既に年度後半に至るまでの予約が満杯で、キャンセル待ちしか取れないことも多いからです。

逆に人数の少ない方面隊だと、予約自体は満杯になっていなくても、日程の選択肢が少ないという難点があります。

それでも、もともと枠の多い第1段階はまだリスケできる余地がありますが、第2・第3に進むにつれてリスケの余地がなくなっていくという感じ。

なので、基本的にリスケはできないものと思って臨むべきだと思います。

個人的に年齢的に後がないおっさんとしては、リスケがしやすいと助かるところですが…。

*予約が1人でも実施らしい

特定の日程やタイプに予約が殺到するのに、何の因果か、全然予約が入らないタイプもあります。

例えばとある方面隊で、多くのタイプがキャンセル待ちで溢れている年に、とあるタイプで40名枠で申込が1名しかいなかった…ということがありました(どう見ても日程設定のミスだと思う)

それでどうしたのかと思えば、1名でも実施したのです。

考えてみれば確かにそうでしょう。

訓練計画は年間で決められて、方面隊の中でもいろんな部隊がそのためにやりくりをして準備をするわけで、かたや予備自補本人としてもそのために日程調整するのですから。

ちなみにその1人しかいないタイプだと、食事の時は班長と予備自補の2人で行動し、屋外訓練もはそれだけでなく他の要員もワンサカいたそうで、さぞ肩身が狭かったと思います。

というわけで、いかに少人数であっても、1人以上いれば予定通り実施する、ということのようですね。

というわけで、どちらにしてもリスケはない!と思っておきましょう。

 

【報酬っていつ・どれくらいもらえる?】

予備自補の報酬は日額8,800円(R6時点での金額。R8は9,300円にUPするらしい)で、5日なので1回の出頭で44,000円の報酬が出ますが、いったん所得税が日額乙表にて源泉徴収される(月払いの給料ではなく日雇い扱いとなる)ため、実際には37,000円が指定の銀行口座に振り込まれます(確定申告の話は過去記事参照)。

振込時期は、公式には「訓練終了後3週間程度」とされています。

報酬は陸自から振り込まれるのですが、金額が固定のためか、離隊から10日~2週間程度と国の機関のやることにしてはすごく早々に振り込まれている印象。

いっぽう交通費ですが、これは報酬とは別に駐屯地の会計隊が処理して同じ口座に振り込んでくれますが、人によって金額が違うので計算に時間がかかるのか、3週間だと早いほうで、二か月以上経ってから振り込まれたこともあります。

交通費は実際にかかった実費ではなく、自衛隊として定めた「最も経済的かつ一般的な経路」で算定されます。

例えば四国の高知に住んでる人が大津駐屯地に出頭するとしたら、高知→のJR特急、岡山→の新幹線、あとは大津までの在来線、という感じで新幹線代も出ます(ただ、山陽新幹線が新大阪までで、新大阪からの東海道新幹線だとどいうなるのかは分かりません。岡山から京都まで新幹線で出してほしいところですが)

 

【副業としてお勧めなの?】

*結果として副業になる、というだけで…

もう予備自補になっている人には無縁の疑問ですが…

ネットで「予備自補は副業としてもお勧め」と紹介しているのを見かけることがあります。

もちろん会社員にしてみたら、報酬が出る予備自補は実質的に副業となり、そのせいで会社が予備自補を許可しない…という残念なこともあるのですが、そうは言っても「副業で予備自補やってみよう!」という煽り方はいかがなものかと思います。

「予備自補になった結果、副業になってしまう」のであって、「副業として予備自補になる」のではないからです。

もちろん副業になるかも?というきっかけとしてはアリですが、仮に副業目的で応募するにしても、試験勉強は必要だし面接もあるので、普通の人ならその時点で「いや絶対コレ普通のバイトのほうがいいやん」と気づきそうなものです。

それにもし採用されたとして、いつでも入れる短期バイトと違い、予備自補は日程が決まっています。

東部や中部など人口の多い方面隊は選択肢が多いものの応募者も多いため予約は争奪戦となり理想通りにはいかず、かたや人口が少ない方面隊は争奪戦にはなりにくいものの訓練日の選択肢が少ないため、これまた理想通りにはいきません。

そのうえで、まるまる5日間職場を空けなければいけないのです。

おまけに有給休暇を取得しなければならず、月~金なら有休5日、水~日なら有休3日、それを年に何度も取らなければいけません。

得られる報酬は1日8800円(※R6時点)と悪くはないにしても、「副業」として見るならば、こんなに割に合わない仕事はないでしょう。

副業をしたいなら、もっと他にいいバイトやパートがあるはずです。

というわけで、予備自補を副業目的で受けるのはお勧めしません。

本末転倒だと思います。」

 

 

・・・というわけで丙さんありがとうございました。

またよろしくお願いします!

皆さんも疑問や質問があったら、DMをどうぞ~

 

 

※R8.7、記事を整理修正しました。

[関連記事]

―予備自補受験・準備編―

1「応募しよう」

2「試験準備」

3「試験勉強」

―試験本番編―

4「WEB試験」

5「面接・身体検査」

6「合否発表その後」

―予備自補訓練・第一段階編―

*衣食住は?

*方面別Eラーニング事情

*初出頭必見!必要な持ち物(前編)

*  〃  (後編)

*いろいろQ&A

*真冬の話

*いろんなコツ(その1・生活編)

*いろんなコツ(その2・装備編)

*いろんなコツ(その3・武器編)

*タイプ別・第一段階訓練内容(前編)

*  〃  (後編)

―第二段階編―

*酷暑の話

*25km行軍の話

*いろんなハプニング

*いろいろ思うこと

*タイプ別・第二段階訓練内容

*オフシーズンも暇じゃない

*R8のもろもろ

*役職攻略法

*いろんなコツ(その4・匍匐・照準編)