おじさんよ立ち上がれ(ヨビジホ受験・その6) | ちょんまげインプの部屋

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いらっしゃいませ、変態(いろんな意味で)の部屋へ。
これであなたも立派な変態。
今後ともどうぞよろしくっす。

(以前、ちょんまげのついたインプレッサに乗っていたのでこんなタイトルです)

 

【身体検査】

身体検査は努力や学力とは別の路線であり、おまけにおっさん層がもっとも苦手とするところではないでしょうか。

こればかりは生活習慣をどうにかするしかありませんが、どうにかしようとしてすぐに改善できるものでもありません。

だから生活習慣病という言葉もあるわけで・・・。

とはいえ、いくらかでも状況を理解しておけば、当日の不安や緊張もいくらかは緩和できると思います。

(Tシャツ・短パン忘れ多数)

身体検査に当たっては、検診棟に着いてからTシャツ・短パンに着替えるわけですが、なんとこのTシャツ・短パンを忘れた人が結構いたのです。

受験案内にしっかり書いてあるのにこうも忘れる人が多いってどういうこと????

もちろん忘れても会場で予め貸与してくれるのですが、こんな大事な時にそんな忘れ物してくる人が大挙ってどういうことよ・・・

もちろん成績には影響しないと思いますが、番号を控えられてたのでそういう受験生はどしどしマイナスしてほしい・・・

おっさん諸兄も、このように忘れ物をしても割と自衛隊は親切ですが、こんなことで余計に血圧を上げてしまわないよう、事前に案内はよく読んで忘れ物をしないようにしましょう。

(おっさんは血圧が…)

最大の局面である面接が終わって待機室に戻り、緊張と共にお腹も緩んでトイレにこもりました。

そしてトイレから出ると

「あっ〇〇番の方ですね!身体検査です」

と。

ちょっと待って今おしっこ出しちゃったよ~(;゚Д゚)!!

慌てて貴重品とTシャツ・短パンを持って会場に向かいます(マイクロバスで駐屯地内の別棟に)。

身体検査は着替えてから順番に回ればいいのですが、ワシは血圧がちょっとギリでした。

これはオッサン受験生としては避けられない問題で、他が良くても血圧だけひっかかって落ちてしまう人も多いのではないかと思います。

尿検査も気になる所ですし、視力検査も苦手なおっさんが多いかもしれません。

普段あまり体験しない色覚検査では、「この模様の中に数字があるので答えてください」というものがありますが、途中にひっかけで「数字がない」ものがあるので焦らないようにしましょう。

また歯の検査もけっこう念入りにされました。

ワシは青年期に虫歯がないことが自慢だったのですが、ぢょしとお付き合いをするようになって以降、虫歯持ちになりました。

いったいどのコの虫歯菌をもらってしまったのか。

(身体機能はおっさんも意外にイケる?)

身体機能では、マットの上に並んで立って、手足を動かす検査があるのですが、待ってる時に見ていると、意外に怪しい人がいたのも事実。

蹲踞(そんきょ=つま先立ちになって股を広げてしゃがむ)がなかなかできなかったり、片足で立ってもう片方の足を指示通りに動かそうとしてよろけたり・・・というのが、若い人にちらほら。

ワシは若い頃から目をつぶって片足立ちをして何分持ちこたえるか…というようなことをよくしていたので、この辺りはセーフでした。

おっさん諸兄も、よほど怪我とかしているのでなければ、そういう身体機能は意外に大丈夫なのではないでしょうか?

(待つのも任務のうち)

最後、医官センセの問診があったのですが、ここだけは時間がかかるので待ち時間がすごいことになり、多くの受験生が廊下のベンチでため息をしつつ待ちくたびれている様子。

でも兵隊なんて現場では「マテ」ばかりなので、こういう時にいつまで続くか分からない待機ができるかどうかも、自衛官の能力のうちかもしれません。

その点は、スマホを常に気にしてタイパだなんだとせわしなく生きてる現代の若者より、オッサンのほうが行儀よく待てそうな気もします。

ちなみにその時の医官サマは若くて美人で、そんなコにたるんだお腹を見せて聴診器を当てられるのはこっぱずかしかったです。

てっきり採血があるかと思ったら、ありませんでした(注射がこわいのでホッとする)。

 

【全員終わるまで帰れない】

ワシは13時前に身体検査を終えましたが、女子の身体検査がその後に始まり、また全員の身体検査の後に検査結果のチェックがあるそうで、それが済むまでなんと15時半頃まで待機となりました(学科試験があったら朝から夕方まで缶詰)。

そしてワシはマテができるオッサンなので、昼寝をしたり本を読んだりしてあっという間に時間。

で、全員まとめて駐屯地の門まで連れていかれて解散。

中には同世代どうしで仲良くなった人もいて、駅までの道中で「お互い合格したらよろしく!」という会話が聞こえたりしました。

とうぜんWEB試験で落ちている手ごたえしかないので、

「もうこの皆さんと二度と会うことはない、国防のために奮闘してくれ・・・」

と、なんというかやり切った感を覚えながら家路につきました。

 

(つづく)

 

 

[関連記事]

―準備編―

*その1「応募しよう」

*その2「試験準備」

*その3「試験勉強」

―本番編―

*その4「WEB試験」

*その5「面接」

*その6「身体検査」

―その後編―

*その7「合否発表その後

*その8「買い物」