世界貿易センタービルのない浜松町から芝大門と芝大神宮へ | ゲイムマンの日本縦断紀行

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ゲーセンでゲームをプレイし、1面クリア毎に増える“ゲーム路銀”を交通費にして日本縦断を目指す「ゲーセン紀行」でしたが、ゲーセン巡りよりも、普通の観光旅行の方が主になってしまいました。

現在このブログ上でゲーム『香川県からの脱出』を制作・配信中。

『脱出ゲーム 香川県からの脱出』に登場する、歴史上の人物ゆかりの場所を巡る旅。
泉岳寺への参拝を終え、都営浅草線で大門駅に移動しました。

 

 

 大門(浜松町)('23.9.25)

 


エアポート快特・成田空港行き。都営浅草線車両の5500形。
大門駅で降りました。

 

大門駅A6出口から地上へ。
次に目指すのは増上寺。いちばん近い出口がここなんですが、気になったことが1つあったので、いったん増上寺とは逆の東側に少し歩いてみました。

 


JR浜松町駅の方を見ると、長年この街のシンボル的存在だった、世界貿易センタービルがなくなっていました。
1970年(昭和45年)に建てられたビルで、1年間だけ日本でいちばん高いビルでした(翌年、新宿の京王プラザホテルが竣工)。
跡地に浮かぶ箱状の建物が、東京モノレールの浜松町駅。新しい貿易センタービルの建設に合わせて、建て替えの計画があるそうです。

 

周りに新しいビルがいくつも建っていて、以前来たときとはずいぶん様相が変わっていました。
貿易センタービル跡地のすぐ手前には、日本生命浜松町クレアタワー。

浜松町駅を過ぎた先にも目立つビルが。ポートシティ竹芝。駅東口のすぐそばにあるように見えたのですが、地図を見たら、間に旧芝離宮庭園を挟んだ向こう側でした。それなのにこの存在感。
今、ソフトバンクの本社がここにあるそうです。

あと、この写真には写っていませんが、貿易センタービル跡地の奥に、世界貿易センタービル南館があります。

 


2007年に訪れた際に撮影した、世界貿易センタービル。
高さは162メートルでした。

 


40階にあった展望台「シーサイド・トップ」からは、東京タワーをこんな近くから眺めることができました。
足元に増上寺と東京プリンスホテル。
後ろに、六本木ヒルズ森タワーと、東京ミッドタウンを、太刀持ち・露払いのように従えていました。

 

前述のとおり、世界貿易センタービルはかつて、日本一高いビルだったことがありますが、つい最近、この東京タワーのすぐそばに、高さ330メートルの「麻布台ヒルズ森JPタワー」が竣工し、日本一高いビルとなったばかり。

世界貿易センタービルが霞が関ビルを抜いて日本一となった後、“日本一高いビル”の称号は、京王プラザホテル、新宿住友ビル(住友三角ビル)、新宿三井ビル、サンシャイン60、東京都庁、横浜ランドマークタワー、あべのハルカスと移り変わりました。
麻布台ヒルズ森JPタワーが日本一になったことで、30年ぶりに日本一の称号が、東京都内に返ってきたことになります。

(ただし5年後、同じ東京都内に竣工する予定のTorch Towerが、麻布台ヒルズを抜いて日本一になる予定)

 


貿易センタービルの展望台シーサイド・トップからは、全方向の景色が見えるので、海側の景色も望めました。
有明・晴海方面。真下に旧芝離宮庭園。

 


あらためて地下鉄の大門駅まで戻り、さらに西へ。
ここに増上寺の大門があります。現存する門は1937年(昭和12年)にコンクリート造で再建されたもの。
もとはここが増上寺の総門で、地名・駅名の「大門」はもちろんこの門に由来しています。

ただし、増上寺では、江戸時代初期に造られた三門(三解脱門)が、廃仏毀釈、関東大震災、東京大空襲などを免れて、奇跡的に現存しており、しかもたいへん立派な門なので、大門の方はちょっと影が薄い気もします。
とはいえ、ビジネス街の真ん中に、このような建造物が残っているのは、いかにも日本的な風景で面白いと思います。何気にこちらも戦前から存在し、それなりに歴史も重ねているわけで。


 

鉄道コム

 


増上寺へ向かう前に、せっかく近くまで来たので、芝大神宮(芝神明)に立ち寄って参拝しました。
芝大神宮は1005年(寛弘2年)創建と伝わります。祭神は伊勢神宮から勧請された天照大御神と豊受大神。
源頼朝や徳川家康をはじめ、歴代の将軍や大名から崇敬されてきました。また庶民からも「関東のお伊勢さん」として信奉され、江戸時代からにぎわいました。

その一方、江戸時代から社殿がたびたび火災に見舞われました。1876年(明治9年)の火災で数多くの摂末社を失い、さらに関東大震災、東京大空襲の被害も受けましたが、その都度再建され、現在の本殿は1964年(昭和39年)に造営されたものです。
摂末社は現在、本殿に合祀されています。住吉、春日、熊野、出雲、氷川、八幡、浅間、諏訪、天満、淡島、稲荷などの神社が、1つの社殿でまつられているためか、参拝者のさまざまな願いに対応できる神社と考えられているようで、お守りの種類も豊富です。
ビジネス街にあるからか、財布に入れられるカード型のお守りが多い印象。

 

私もお守りをお受けしました。例によって勝守ですが、「立志勝運御守」というお守りがあったので、そちらを選びました。頼朝公と家康公にあやかりたいです。

 

ちなみに芝大神宮の例大祭は、9月11日から21日まで11日も続くため、「だらだら祭り」と呼ばれているそうです。芝大神宮の公式サイトでは、「太良太良まつり」と表記されていました。

芝大神宮

「増上寺の三解脱門と本堂とカフェと、東京タワーと麻布台ヒルズ」に続く)

 


※これまでの「日本縦断紀行」はこちら。

 

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