今日の歩きはつらかった。あとはお墓を拝むだけ | ゲイムマンの日本縦断紀行

ゲイムマンの日本縦断紀行

ゲーセンでゲームをプレイし、1面クリア毎に増える“ゲーム路銀”を交通費にして日本縦断を目指す「ゲーセン紀行」でしたが、ゲーセン巡りよりも、普通の観光旅行の方が主になってしまいました。

現在このブログ上でゲーム『香川県からの脱出』を制作・配信中。

 南千住('23.9.24)

 

『脱出ゲーム 香川県からの脱出』に登場する、歴史上の人物ゆかりの場所を巡る旅。
南千住駅から、平賀源内のお墓を目指します。
 

 


隅田川駅の跨線橋を渡り切って、さらに南へ。
キャリーバッグを引きずりながら、東京スカイツリーの方に向かって歩きます。
宿泊代を表に掲示した、旅館・民宿・宿泊所が何軒か並んでいます。

 

泪橋(なみだばし)という交差点を曲がって、明治通りを東へ。
後で知ったのですが、ここは『あしたのジョー』の舞台で、丹下段平がジムを構えた場所らしいです。
 

 

鉄道コム

 

もう一つ、後で知ったことですが、このあたりは岡林信康さんの『山谷ブルース』で歌われた、山谷(さんや)地区の北の端らしいです。

 

 

(↓この下に続きます)

 

 

岡林信康さんの名前を出したことで、一つ思ったことがあります。
『山谷ブルース』と並ぶ岡林さんの代表曲『友よ』。



この歌を、6月の埼玉県での水着撮影会中止で被害を受けた、グラビアアイドルの方に歌ってほしいです。
で、YouTube等にアップしてほしいです。
彼女たちは、権力者の勝手な振る舞いのせいで仕事を奪われた労働者なのですから。

 

「プール撮影会」中止騒動、共産党の“勝手な言い分”にイベント運営側は怒り 1000万円超の損失か(Sirabee)

県営プールの「水着撮影会」に中止要請 埼玉知事「違反なかった団体には撤回を指導」(テレ朝NEWS)

「ルールは守っていたのに…」埼玉・水着撮影会中止要請による1000万円以上の近い損失で頭を抱える主催者。要請撤回で「9月のフレッシュ撮影会は開催します!」(河合桃子 集英社オンライン)

 

日本共産党は長年、労働者の味方として権力者と対峙し、労働者の生活向上のために活動していたはずです。
でも今や日本共産党の議員が、恣意的に労働者の仕事を奪う権力者の側に成り下がってしまいました。

この一件に限らず、表現の自由、言論の自由、職業選択の自由といった人権を否定するような言動や行動が、日本共産党や社民党や立憲民主党の議員に今までもありました。
以前は与党側にそういう傾向が強く、それに対し「言論の自由を守る政党」として共産党を支持してきた人々が一定数いました。しかし共産党の“変節”によって、そうした支持者が離れていきました。

水着撮影会で埼玉県が対応を一部撤回。初動対応ミスと、表現規制に回った共産党と一部リベラルの悲しい劣化(おときた駿 公式サイト)

音喜多駿氏は日本維新の会所属の議員なので、ブログを読む際にはそのことを念頭に置く必要がありますが、この問題について良くまとめられています。

 

自民党議員にもスキャンダルや問題発言が多々ありますが、ツイッター(X)で散見される、表現規制を求める野党議員のツイート(ポスト)は、はたから見れば自民党と五十歩百歩。これでは野党への支持は広がらないでしょう。

日本共産党や社民党や立憲民主党は、日本国憲法の第9条を護ることには最大限こだわっているのに、同じ日本国憲法の、第13条(幸福追求権)や、第21条(表現の自由)は、別段護らなくても構わないという考えなのでしょうか?

9条だけが護憲でしょうか?

 


(※SUZURIでTシャツやサコッシュなどを販売しています)

 

このブログでは香川県の「ゲーム条例」をテーマにして作った『脱出ゲーム 香川県からの脱出』の、登場人物にゆかりのある土地を巡っておりますが、3年かかってようやくこのゲームの完成が近づいてきたところで、作り続ける気を一時なくしかけました。
以前の記事では「アクセス数があまりにも低くて、心が折れかけた」と書きましたが、続ける気をなくしかけたもう1つの大きな原因が、この埼玉県の共産党の行為です。

というのも、香川県でいちばんまともにゲーム条例の問題を追及してきたのが日本共産党、特に秋山時貞氏だったからです。

ですが、「ゲーム条例」問題(パブリックコメント捏造問題含む)が県議選の争点にならないくらい県民に忘れ去られたのか、あるいはそれがどうでもよくなるくらい(香川県以外の)共産党議員の表現規制圧力が悪目立ちしたせいか、秋山氏は今年の県議選で落選してしまいました。

「ゲームは平日60分まで」はどのようにして決まったのか 香川県「ゲーム規制」条例案、検討委の1人にこれまでの経緯を聞いた(ねとらぼ)

香川ゲーム規制条例、検討委に聞く「議員すら見られないパブコメ」のおかしさ 「400件の反対意見」は県に届かなかったのか(ねとらぼ)

 

……というか、香川県のほかの野党……立憲民主党、国民民主党、社民党がだらしなさすぎました。
パブリックコメント捏造問題が発覚するまで、ゲーム条例の問題点に全く気づいておらず、自民党香川県政会(主流派)にくっついて条例制定に賛成するつもりだったようです。

しかも捏造問題発覚後も、採決で条例成立に「反対」ではなく「棄権」してしまいました。
もし彼らが反対票を投じていれば賛成・反対の差はわずかで、もし県政会か公明党から2人以上が反対に回れば、条例案は否決されていました。立憲民主党・国民民主党・社民党は、「反対」ではなく「棄権」することで、その一縷の望みを断ち切ってしまったのです。

 

香川県は、立憲民主党にとっては小川淳也氏の地元。国民民主党にとっては党首・玉木雄一郎氏の地元なのですが……。
特に国民民主党では、パブリックコメント問題が起こる前から、玉木代表が条例への反対を表明していたにもかかわらず、県議会議員たちはこれをスルーしました。
自民党で国会議員が地方議員を買収する事件も起こっているので、「地方議員は国会議員の言うことを聞け」とは言えませんが、ゲーム条例問題に関しては、県議たちに、勉強をしようという努力が足りなさすぎます。
香川県では先の県議選で国民民主党が議席を増やしましたが、多少なりとも政府に提言をしている中央政界とは違って、香川県議会ではヘゲモニー政党たる自民党(県政会)の衛星政党でしかないのでしょうか?

 

 

もっとも、埼玉県では自民党もつい先日、虐待禁止条例のあり得ない改正(?)案を出して、大問題を起こしかけたことは、多くの方がご存じでしょう。

子ども放置禁止条例案 埼玉県議会自民党県議団が取り下げへ(NHK 首都圏NEWS WEB)

"頭がおかしい現象"が起きる根本原因…批判殺到で撤回の「子どもの留守番は虐待」条例案の本当の問題点(千田有紀 プレジデント・オンライン)

「お留守番禁止」「ゲームは1日1時間」…県民をナメた条例案はなぜ生まれるのか?(清談社・沼澤典史 ダイヤモンド・オンライン)

県の経済が一応回っているから、県議に要求される能力レベルが低いのかもしれません。先の県知事選の投票率が23.76パーセントと、全国のこれまでの知事選挙の中で、史上最低となったこととも関連していそうです。
ただし、この状況は、バブル崩壊前に国政が「経済一流、政治三流」と言われていた状況に似ている気がします。政治家が三流で、余計なことしかしないような状況の中で、永遠に経済が順調であり続けるはずがありません。

 

『香川県からの脱出』の題材にした香川県議会でも、新たな問題が起こっています。
国政では衆院の香川1区・2区とも野党候補が当選(小川氏と玉木氏)。全国的に大きく報道されることもあって、国政選挙は議員に何かスキャンダルがあると大きな影響が出ます。小川氏の小選挙区での当選も、自民党議員のスキャンダルが影響しているとみられます。
でも同じ県の県議会では、「ゲーム条例」がパブリックコメント捏造疑惑の件も含めてあれだけ話題になった後も、相変わらず自民党香川県政会による強引な議会運営が続いています。

香川県議の海外視察、1人263万円 「あまりにも高額」と批判(朝日新聞デジタル)

費用は全国平均の11倍! 大好きな海外視察を止められない香川県議会の非常識(日刊ゲンダイDIGITAL)

香川県議会の議員8人が11月に行なう海外視察で、議員1人あたりの費用が263万円もの高額に上ると報じられました。もちろん全額税金です。これは全国規模で報じられたので、ご存じの方も多いと思います。
(その後、批判を受けて1人あたり188万円まで減額。また参加予定だった議員のうち3人が辞退、1人が死去)

これだけでも大きな問題なのですが、これに付随してさらに大きな問題が起こりました。

香川県では過去にも同様の問題が起こっており、このときには高松地裁が「実質的には観光」として費用の一部返金を求める判決を出しています。
今回の海外視察について、立憲民主党系会派所属の議員がそれを引き合いに出して批判したのですが、この「観光旅行」という発言の削除を自民党香川県政会の議員が求め、賛成多数で可決されたのです。

さらに追い打ちをかけるように、自民党県政会の議員から、この議員に対する問責決議案が提出されました。
採決の際、本人に弁明・発言の機会は一切与えられず。問責決議は32対6の大差で可決。自民党のみならず国民民主党も賛成したのです。
(やっぱり国民民主党の香川県連は、自民党香川県政会の衛星政党でしかないようです)

しまいには議員による採決さえ面倒臭いとばかりに、議長が独断で、削除する箇所を後から追加するという始末。

高額海外視察めぐり「観光旅行」 発言取り消しを香川県議会が命じる(朝日新聞デジタル)

「観光旅行」発言の香川県議に問責決議 高額批判の海外視察めぐり(朝日新聞デジタル)

香川県議の海外派遣を巡る議員発言 「判決文の引用」も削除…動議への弁明も議長職権で一部削除命じる(KSB瀬戸内海放送)

 

ここで全国の皆さんに強く訴えたいのですが、香川県のゲーム条例の問題は、別に、終わった話ではありません。
条例は可決成立しているのです。無論、現在でもこの条例は存在しています。自然消滅するわけがないのです。
条例成立前後は大きく騒がれたこの条例ですが、いまや世間では過去の話だと思って忘れられかけています。

 

先に挙げたダイヤモンド・オンラインの記事でも触れられていますが、現在もゲーム条例を根拠に、香川県の税金が使われています。
香川県教育委員会は条例成立時から、県内の小中学生全員に、「ネット・ゲーム依存予防対策学習シート」なるものを配布しています(もちろん香川県の税金を使って)。
これに記載されている事柄について、日本行動嗜癖学会が、「医学的、科学的な誤りや問題点がある」と指摘。香川県教育委員会に公開質問状を提出しました。
しかし教育委員会の委員長は、「我々も専門家とかの助言を頂いて監修しているので、質問状にお答えする予定はございません」と発言。その専門家とやらが誰なのか、助言の内容はどういったものなのかには一切触れずに突っぱねるという、極めて不誠実な態度に終始しました。
(先に挙げたねとらぼの記事で、条例案の制作過程で話を聞いた“専門家”の名前を秋山時貞氏が挙げているので、ある程度の見当はつきますが)

ネット・ゲーム依存対策の学習シート 専門家団体が香川県教委に公開質問状「医学的・科学的に誤り」(KSB瀬戸内海放送)

香川、ネット・ゲーム学習シート(中学生版)、雑感(篠原菊紀 「はげひげ(菊仙人)」の脳的メモ)
 
ネット・ゲーム依存対策の学習シート 誤りを指摘する公開質問状に香川県教委は「回答せず」(KSB瀬戸内海放送)

 

 

香川県議会では、立憲・市民派ネットの植田真紀議員が、「科学的、医学的に間違いが指摘されているものを、今後も学校現場で使っていくんでしょうか?」と教育委員会に質問。
教育委員長は「ネット・ゲームの適正利用について家庭におけるルールづくりの参考として活用してまいりたいと考えています」と回答しました。

この半月後、植田議員は「観光旅行」発言で問責決議を受けることになります。

 


「悪官吏・悪新聞屋を敵とし、正義忠良の国民を味方とする」宮武外骨さんに、染井霊園からよみがえって頂いて、『讃岐滑稽新聞』的なものを創刊して頂きたいものです。

 

そうそう、外骨さんと同じく香川出身の、平賀源内さんのお墓に向かっているところでした。
源内さんが『神霊矢口渡』を書いて、南北朝時代の武将・新田義興の悲劇を世に知らしめ、武蔵新田の新田神社を“聖地”にしたように、橋場のお墓からよみがえって頂いて、「ゲーム条例」を題材に戯曲を書き、自民党香川県政会の横暴を世に知らしめて頂きたいものです。

私が、まさにそれをやろうとして『脱出ゲーム 香川県からの脱出』を作ったのですが……。
源内さんのように、作品をヒットさせて世に知らしめるには、いったいどうすれば良いのか……。


「平賀源内のポツンと一軒墓」に続く)

 

※これまでの「日本縦断紀行」はこちら。

 

にほんブログ村 旅行ブログ 国内一人旅へ にほんブログ村 鉄道ブログ 鉄道旅行へ
にほんブログ村 ゲームブログ ゲーム制作へ ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

 




人気ブログランキング