巣鴨('23.9.24)
『脱出ゲーム 香川県からの脱出』に登場する、歴史上の人物ゆかりの場所を巡る旅……のはずが、かなり寄り道しております。
染井霊園で宮武外骨さんのお墓にお参りした後、サッカーの第1回皇后杯が開催された三菱養和会巣鴨グラウンドを見て、さらにもう1ヶ所。巣鴨駅前の橋を渡って、駅の南東側へ。
- 巣鴨のお地蔵さんと、巣鴨のお地蔵さん
- 「悪官吏・悪新聞屋等を敵とし、正義忠良の国民を味方とする」(宮武外骨)
- 日本女子サッカーの夜明け(第1回皇后杯の開催地へ)
- チャレンジハイスコア~黎明期のeスポーツ
- 南千住の小塚原回向院にカール・ゴッチの墓があった
- 隅田川貨物駅(2023年9月24日)
- 今日の歩きはつらかった。あとはお墓を拝むだけ
- 平賀源内のポツンと一軒墓
- 上野東京ライン経由で常磐線から品川駅へ
- 高輪ゲートウェイ駅周辺はまだまだ開発中だった
- 高輪の街にとけこむ小さな高野山
- 高輪ゲートウェイ駅のスタバは今くらいがちょうどいい
ナムコ巣鴨店の入口。お店は地下にあります。
ここがかつて「プレイシティキャロット巣鴨店」という名前だった頃は、腕利きのゲーマーが集まる店舗として知られていました。
黎明期のテレビゲームは今と違って、人と直接対戦するタイプのゲームが少なく(『ポン』のような例外はありますが)、得点をどれだけ稼いだかを競うものが中心でした。
特にシューティングゲームでは、『スペースインベーダー』のUFOや、『ギャラクシアン』のボス(ギャルボス)、『ゼビウス』の隠しキャラ「ソル」など、高い点数を得られるギミックが仕込まれており、得点がいかに重視されていたかがわかります(シューティング以外でも例えば『パックマン』のイジケモンスターとか)。
コロコロコミックに1979年から1983年まで連載されていた漫画『ゲームセンターあらし』でも、テレビゲームでの対決はスコアを争うものでした。
ファミコンではハドソンのゲーム大会「全国ゲームキャラバン」がよく知られていますが、アーケード(ゲームセンター)のゲームでも、『マイコンBASICマガジン』や『ゲーメスト』といった雑誌に、全国のゲーセンの、主なゲームごとのハイスコアが掲載され、全国規模でゲーマーがハイスコアを競う環境ができていました。
対戦型ゲームが盛り上がった1990年代になっても、これらの雑誌には『ストリートファイターII』などのハイスコアランキングも載っていましたし、もちろんシューティングゲームの新作も根強い人気があり、スコアを競う文化は健在でした。
ナムコ巣鴨店
バンダイナムコアミューズメント
3ページ前、とげぬき地蔵・高岩寺について、「かつて『ぷよぷよ』のシルバー大会が行なわれた、eスポーツの聖地」と書きましたが、巣鴨の「eスポーツの聖地」といえば、むしろナムコ巣鴨店を挙げた方が自然だったような気がします。
ゲームセンターの数が減り、大型ショッピングモールや複合遊戯施設(ボウリング場やパチンコ店等)以外であまり見かけなくなってきた昨今、ナムコ巣鴨店のようなロケーションは貴重な存在だと思います。
まあ、巣鴨のお地蔵さんも眞性寺と高岩寺の2尊いらっしゃいますし、eスポーツの聖地が2ヶ所あってもいいんじゃないかと。
店内も見るつもりだったのですが、染井霊園で予想以上に時間がかかってしまい、この後の予定がこなせるかどうか気になったので、お店が健在なことだけ確認して、巣鴨駅の北口側に戻りました。
2007年に撮影した、プレイシティキャロット時代の店舗入口。
……80年代・90年代のゲーセンの状況について、さも詳しいかのように書きましたけど、私はハイスコアを狙えるような上手いゲーマーではなかったので、自分自身がハイスコア争いを経験したわけではありません。
それどころか、『スペースハリアー』や『レイフォース』など、プレイ経験があるのに1面もクリアしたことがないアーケードゲームがいくつかあるほどの低レベルな腕前。
(ファミコンでも、『ロックマン』でどのステージもクリアできないという体たらく)
ですので、ここまで長々と書いた説明の中に、講談社の『ゲームの歴史』レベルの間違いが含まれているかもしれません。なにとぞご容赦下さい。
ホテルで荷物を受け取って、巣鴨駅へ。山手線で日暮里(にっぽり)へ向かいます。
(↓この下に続きます)
※『脱出ゲーム 香川県からの脱出』のヒット祈願で、ゲームの登場人物ゆかりの地を巡る旅は、以前にも何度か行なっています。よろしければこちらも御覧下さい。
池上駅 池上本門寺(日蓮) 矢口渡駅、蒲田の屋上観覧車 東急多摩川線・武蔵新田駅から新田神社(1)(新田義興、平賀源内) 新田神社(2) 新田神社(3)
東急&相鉄新横浜線&相鉄・JR直通線 緑園都市駅&ゆめが丘駅 藤沢本町(源義経) 辻堂駅北口・テラスモール湘南(前編) テラスモール湘南(後編) 片瀬江ノ島駅
多磨霊園(前編) 多磨霊園(後編)(大平正芳、大川博、菊池寛) 虎ノ門の金刀比羅宮 神田明神・将門塚(平将門) 東寺(空海) 白峯神宮(前編)(崇徳天皇) 白峯神宮(後編)(崇徳天皇) 晴明神社(安倍晴明) 北野天満宮(菅原道真)
山手線E235系電車に乗って、日暮里駅で下車。
正式路線名で言えば、田端から先は東北本線、とかいう話は詳しく書かなくていいですよね。
常磐線のE231系に乗り換えて、南千住駅で降りました。
この移動中に面白い車両をいくつか見ました。日暮里駅のホームから、中島健人さんの写真が車体に入った京成電鉄の「KENTY SKYLINER(ケンティースカイライナー)」が見えたり、南千住駅のホームの向かい側に、国鉄リバイバルカラー、あずき色のE531系が入線したり。
突然のことだったのでどっちも写真は撮れませんでした。もったいない。
日暮里駅の床のタイルにいっぱい描かれていた猫のキャラクター「にゃっぽり」は、写真を撮ろうと思えば撮れましたけど、なぜか撮っていませんでした。もったいない。
(「南千住の小塚原回向院にカール・ゴッチの墓があった」へ続く)
※これまでの「日本縦断紀行」はこちら。
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・周りの人に知ってもらいたいこと
(「高齢者と同居しています」「基礎疾患を持っています」等)