ブロンプトンで登山。11月上旬、東京都最高峰(標高2,017メートル)の雲取山へ日帰り登山してきた。しつこいようですが、後半の登山編。(前編:ブロンプトンで雲取山《三条の湯編》

 

雲取山は東京に近い2,000メートル級の百名山として山好きの間では根強い人気がある。最近では『鬼滅の刃』で主人公の竈門炭治郎(かまど たんじろう)とその妹・禰豆子(ねずこ)の出身地とされたこともあり、鬼滅の『聖地』として若い世代も惹きつけているようだ。「鬼滅の刃が好きだから」「全巻制覇したので、聖地巡礼もかねて・・・」とかいう理由で登る人も居るという。確かに、本日も雲取山登山のために鴨沢・鴨沢西で降車した方々は比較的若い方・女性が多かったような気がする。

 

そんな雲取山に三条の湯から登山開始である。三条の湯が標高1,100メートル、雲取山の山頂が2,017メートルであるから、標高差は983メートル。登り返しもキツイので総上昇量は1,200メートルぐらいあると思う。高尾山の麓と山頂の標高差が400メートル程度なので、高尾山を3回ぐらい登る感覚である。

 

[雲取山登下山ルート]

鴨沢西バス停~片倉沢ゲート~三条小屋~雲取山~三条小屋~片倉沢ゲート~JR奥多摩駅

 

しばらく紅葉の中を登っていくと、標高1,300メートルあたりから葉を落とした木々が多くなってきた。登山路の落ち葉がふかふかすぎて滑りやすい。落ち葉の下にある浮き石も分かりづらく、注意が必要だ。

 

迂回路の高巻が始まり、やがて水無尾根の頂点に達した。ここまで急坂続きで、へとへとである。その後はやや緩やかな尾根伝いの道を進む。一か所、尾根が狭まって高い樹木がない箇所があり、両サイドに視界が開けた。ガーミンで確認すると標高およそ1500メートル。

 

周囲の風景を見ながら、ガーミンのマップと照らし合わせると、前方右手に見えているのが雲取山らしい。まだ結構遠いな。

 

水無尾根をさらに上に進むとベンチがあった。正面に冠雪の富士がクリアに見えた。富士山を見ながら少々休憩。ガーミン計測で標高およそ1550メートルだった。

 

しかし、ここから一旦下る必要がある。実は、三条ダルミ〜三条の湯に元々あったアップダウンの少ない巻道が一部崩壊しているらしく、今は水無尾根を越えて高巻きする迂回路となっているのだ。せっかく稼いだ高度であるが、途中で数十メートル下り、その後に登り返すのは気持ち的に非常に残念だ。

 

はい、迂回路を数十メートル下ったあと、元からある登山道に合流です。そして、ここから先が長かった・・・。

 

とはいえ、三条ダルミまでは急登がないので、歩きながらの休憩のようなものである。足元に気を付けつつも小走りで進む。

 

大人数のグループに追いついた。お先に失礼します。

 

三条ダルミに到着した。標高1824.1メートル。山頂までの標高差は200メートルを切った。カップルさんがお昼ご飯を食べていた。

 

三条ダルミから見た富士山である。素晴らしい。しばらく眺めていたいところだ。しかし、当初スケジュールでは、そろそろ下山を開始している時刻なのだ。予定スケジュールから1時間近くビハインドしている。先を急ごう。

 

三条ダルミから山頂までが本日一番の急登となった。後半は息も絶え絶えとなった。

 

ようやく開けたところに出た。頂上のようである。

 

山頂と思われる一番高い岩によじ登って、富士山や東京方面を撮影していると。

 

望遠レンズがとらえたのは、「雲取山山頂」の方向を示した道標だ。山頂があの方向ということは、今、自分が立っている岩は明らかに山頂でないようだ。(あとで調べたら、そこは山梨県内の最高点だった。)

 

リアル山頂は避難小屋の裏手にあるこちらだった。山頂の先は、埼玉県側の登山口である秩父の三峯神社へと通じるトレイルとなっている。(距離10.7キロ、標準コースタイムで5~6時間かかります。)

 

雲取山の山頂についた。今回こそホンモノである。頂上標柱、三角点(新旧3つもある)、百名山の銘標、山座同定盤などが所狭しと設置され、その後ろに富士山も見えていて、なんだか盛り沢山な絵面(えづら)である。ちなみに頂上は東京都と埼玉県の境界線上にあるそうだ。

 

山座同定盤の写真を撮っていると、後ろからいきなり中国語が聞こえた。鬼滅の話題のようだ。若いカップルは中国の方だったようだ。鬼滅の刃は中国でも人気なので、中国人も雲取山の山頂まで聖地巡礼にやってくるというわけらしい。雲取山は鬼滅のお陰で外国の方の間でも有名になったようだ。

 

このあと、足元に気を付けつつ高速下山、三条の湯から後山林道ゲートまでの数キロをトレイルランのようにして駆け抜けたのだが、それでも残念ながら予定していた鴨沢西バス停16:31発に間に合わなかった。次のバスは2時間後の18:38である。結局、ブロンプトンで暗闇の中、湖畔の道と、その先にある幾つものトンネルを命がけで走って、JR奥多摩駅に行く羽目になった。

 

《結論》 ブロンプトンを持って行ったこと自体はよかったが、一般的には三条の湯ルートからの雲取山日帰り登山はおススメできません。

 

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登山編のダイジェスト動画(ロングバージョン、8分7秒)を作成しました。後山林道終点の青岩谷出合から、三条の湯/三条ダルミ経由で、山頂までの映像です。山歩きにご興味あればぜひご覧ください。楽しいですよ♪。

 


(完)

 

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