いよいよ今日から消費税率が変わって、一部の商品を除き消費税は10%になりました。
10%と聞くと、今までの2%増しくらいに考えますが、いえいえ10%って一割ですよ!
3%から始まってじわじわと上がってきましたから、もう消費税ってなんの疑問もなく徴収されちゃうように思うフシもありますが、ちょっとまってよ『売価に一割課税される』って、これ、結構並大抵のことじゃありませんよね。
話は大昔の時代になります。
我が国の年表で言えば縄文時代後期から弥生時代前記にかけての頃、中国の春秋時代に存在した「孔子」という学者さんのこと。
師は今の中国を支配している満州族の末裔ではなく、聞くところによれば、孔子の父はウイグル人だったということです。
孔子のことについて今更長々と説明は不要でしょうが、師が提唱した儒教や死後に編纂された論語は我が国にも多大な影響を及ぼした、優れた学者さんでした。
いくつかある逸話の中で、今回取り上げたいのは「苛政は虎よりも猛し」という言葉です。
その言葉の由来は以下の通り。
孔子が墓の前で泣いている母親を見かけてそのことを問うと、泣き崩れる母は「私の父も夫も、そして愛する息子も、この地に住む虎に食い殺されてしまったのです。今はもう私は天涯孤独の身になってしまって、明日からどうして暮らしていけばいいのか途方に暮れていいるところなのです」とやっとの思いで言葉を発した母は、再び彼らの眠る墓標に突っ伏して泣きくれるのでした。
それを聞いた孔子は「何故そんな危険なこの地に住み続けたのじゃ。早く別な地に逃げてしまえば、最愛の息子だけでも助けられたかもしれぬというのに」と問うた。
再び顔を上げた母親は「そうなのです。そうしたいことはやまやまだったのですが、この地はきちんとした政治が行われ、税金も他の地よりも少ないのです。虎の恐怖こそあれ、この地よりも魅力的な場所は他にはなかったのです」と答えた。
孔子は、「そうか『苛政は虎よりも猛し』という事じゃな」と、この家族がこの地を選び、虎に食い殺される恐怖よりも悪どい政治のほうが遥かに恐ろしいと教えてくれたのだと悟った。
子供に教育を受けさせること、勤労につくこと、そして税金を納めること。
日本国憲法にはこの三つを国民の三大義務として掲げられています。私もそれについては疑問を持ってはいませんし、尊い考え方を著した憲法の条文であると思うのです。
でも問題はその中身。
子供に受けさせるべき教育が、一部の偏った思想を持つ政治集団の管理下にあることは断じて許されません。
労働も同じです。雇用形態の是非をもっと議論するべきなのに、非正規雇用の労働者の比率は増加の一途を辿っています。若年世代の人口構成比を嵩上げしたくとも、結婚できない賃金水準や子供は一人以上育てられない住宅環境、幼児教育の受け皿の不足などが少子化を加速させていることに気が付かないのでしょうか。
そして今回の税金です。
消費税とは、すべからく経済活動をする者から同じ乗率で課税することから、一見、税制に求められる税の平等性に照らしても正しい徴収方法だと思いがちです。
ところが全く違うのです。例えば月収25万円の労働者が、月に食費として5万円を考えているとします。この場合税金は(食材購入として)8%の4,000円になります。
これは収入の1.6%に相当します。
一方、月収100万円の方が同じ比率で食費を計上するには彼の4倍、つまり一月の食費は20万円使わないとなりません。こうすれば消費税は1万6千円になり、所得の1.6%になります。
一ヶ月を30日とすると日当たり6,600円以上の食材料費です。一人、ですよ!
こんな食事をする人がいるとは到底思えません。
これは消耗品についても同じです。トイレットペーパー、シャンプー、ラップなどなど、25万円の所得者の4倍の量を使うわけはないのです。
つまり所得の多寡によって、収入に占める消費税の額高は変動してしまうというわけです。税金を徴収する際に求められる「税の平等性」などはまったくないのです。。。。
苛政は虎よりも猛し。
紀元前五世紀ころに孔子が残した言葉が、それから2,500年も過ぎたというのにいまだに解消されていない現実をどう考えればいいのでしょう。
あ、ガソリンなど重複して税金を徴収しているものの問題は敢えてここでは取り上げませんが、介護報酬の原資は保険料、つまり税金。民間の介護事業所は税金として国庫に集められた介護保険料を給付されると、こんどは法人税として再び国庫へ徴収されるのです(笑)
ならば給付額に合わせて天引きしてから給付すればいい。もちろん社会福祉法人もね。
取りやすいところから取る。
税金というものは未来永劫に向けてそういう宿命なのでしょう。
また明日ね('-^*)/
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