【サピ4年生】春期講習の理科地獄と夏期講習の展望 | 2022中学受験(息子)と2027中学受験(姪) -A stitch in time saves nine-

2022中学受験(息子)と2027中学受験(姪) -A stitch in time saves nine-

2022中学受験を終了した男子を持つ父のブログ
淡々と息子の学習(主にテスト)の記録をつけていたブログです。
息子は開成・筑駒をはじめ受験校全てに合格しました。
現在は2027年組の姪っこの中学受験アドバイザーです。

 

  4年生進学おめでとうございます

 

多くの小学生は本日始業式ではないかと思います。2027組の皆様も晴れて4年生となりましたね。おめでとうございます。

 

また、春期講習もお疲れ様でした。春期講習後に間をあけず平常授業が開始するという鬼日程でしたね。Xやブログでもサピックスのスケジュールの重さについて言及されている方が多かったです。

 

本格的に4教科が始まりましたので、急にやることが増えて面食らった方も多いかと思います。

 

姪っ子一家(というか妹)からも理科のボリュームについて連日のように泣きが入っておりました。曰く、

 

「理科の宿題って本当に全部やる必要あるの?」

「時間なくて絶対無理なんだけど、どうにかならない?」

「デイステって1週間でやる前提だと思ってたら、毎回新しいのあるっておかしくない?春休みだけで18日分?」

「いきなり平常授業でまた理科なんだけど、ありえなくない?」

 

こんな感じです。笑

 

  春期講習は何が大変か

 

季節講習の大変さ、教科的には何と言っても理科が一番重いです。なぜなら平常授業と同じボリュームが毎回繰り出されるからです。

 

算数・国語は平常におけるB授業のみですが、理科・社会は平常授業と同じ分量が毎回課されます。

 

ただ、社会は理科と比べると各回のボリュームが少ないので、そこまで時間はかかりません。

 

問題は理科です。

 

  理科の内容

 

理科の各回のテキストに含まれる内容は以下のとおりです。

 

・テキスト(表紙の裏も合わせてB4×4ページ)

・ポイントチェック

・確認問題×6

・発展×1

・デイリーステップ×6

 

宿題として課されるのは、コースや先生にもよりますが、確認問題とデイリーステップは全てやるように言われることが多いでしょう。

 

前提知識の有無などにもよりますが、きちんと全てをこなそうとすると、1回分の復習時間が平均的には2-3時間、長いと4時間くらいかかる子も多いと思います。

 

しかも春期講習は理科が3回あります。その上間を置かず平常授業で理科が開始すると、春休みだけで4回分の理科をこなさなければならなくなります。それだけで8-16時間もの膨大な勉強時間が必要です。

 

もちろん算数・国語・社会の宿題もありますので、全てきちんとやろうとするのはなかなか難しいことも多いでしょう。

 

  理科だけに時間をかけるのはナンセンス

 

サピックスがなぜこれほどまでに季節講習における理科のボリュームを高めるのか、正直私にはよくわかりません。これは息子の時から疑問に思っていました。

 

しかも、息子の時は4年生時にデイリーステップはありませんでした。それでもやることが多すぎると思っていたんですね。

 

他の教科とのバランスも悪いと思います。まだ今の時期は理科よりも算国に時間を割くべきだと思うのですが、教科間のバランスが少々おかしいと思うのです。

 

個人的には、4年生時にはデイリーステップをなくすか3つくらいにして、さらに確認問題も3問くらいに減らすべきだと思います。確認問題は似たような問題がたくさんありすぎです。

 

 

  取捨選択しましょう

 

もちろん、全てやれば力がつくということはその通りだと思います。しかし時間は有限です。

 

サピックスでも、4年生のうちはまだ実際に外に出て生き物と触れたり、博物館などに行って体験したりということだ大切だと言ってます。その言葉を反故にするようなたくさんの宿題を出すというのはいかがなものでしょうか?

 

というわけで、私は特にサピの理科については家庭での取捨選択が大切だと思っています。これは平常授業時でも同様です。

 

では何を削るか?私は以下は必要ないと思っています。

 

・デイリーステップの2日目~5日目

 

1日目は前回の復習、最終日は表紙の裏問題なので、ある程度やる意義がありますが、2日目から5日目は確認問題をある程度やっていれば必要ありません。同じ内容の繰り替えしです。

 

・確認問題のうち、明らかに類似すると思われる問題

 

これは保護者が見て取捨選択する必要があるのですが、ほぼほぼ同じような問題が入っていることが多いです。例えば大問1をやって、きちんとできていれば類題は飛ばす、などフレキシブルに対応していいと思います。馬鹿正直に言われたとおり全部やる必要はありません。

 

もちろん、大問1をやらせてみたらボロボロなので、一旦テキストに戻り、確認のために類題をやらせる、という利用法はいいと思います。

 

・発展問題

 

発展問題はアルファでも必須の宿題指定がされない場合が多いと思いますが、全然やる必要ないです。まあ本人が理科が好きでやりたいというのであればいいですが、無理にやらせる必要は全くないと思います。確かに理科の応用問題を解く能力は、ゆくゆくは必要になりますが、4年生の段階では基礎的な知識や考え方を定着させる方が重要だと思います。そこができていない場合に発展問題をやらせるのは、むしろ混乱を生じさせる場合もあると思います。

 

 

ちなみに次回の5月マンスリーは春期講習も範囲になります。その時にやっていないものを復習がてらやってもいいですね。

 

  取捨選択はサピがやってほしい

 

私は息子の時の経験があるので、こうしてざっくりとカットしていい、というアドバイスを姪っ子一家やこのブログでできますが、初のサピという保護者の方はそのような判断は難しいですよね。

 

本来はサピックスの方である程度取捨選択をして欲しいです。コース毎に宿題の内容は異なっていますが、それもブロックごと(2-3コース毎)の区分けになっている場合が多いでしょう。同じブロック内、コース内でも、教科によって受験生毎に得手不得手もありますし、ブロック毎の宿題指定では区分けがざっくりしすぎなんですよね。

 

まあ個別指導ではないので難しいとは思いつつも、例えば理科が得意な子はこれをやること、苦手な子はこれをやること、みたいな形で、同じブロック内でも宿題のメリハリをつけてくれるといいと思います。

 

ただ、それが実施されることはないと思うので、結局保護者が取捨選択するしかないわけですが。

 

 

  夏期講習は?

 

ちなみに春期講習の重さから、今から夏期講習を不安に思われている方もいらっしゃるでしょう。

 

朗報ですが、夏期講習はまだ日程的にはましになります。

 

春期講習は、春休みが約12日程度の中で15時間(1回3時間×5日)あり、かつ平常授業が1回分ありましたので18時間ありました(休暇1日あたり平均1.5時間の授業)。さらにその中で理科が3回か4回分を占めることになっていました(3日又は4日に1回理科がある計算)。

 

夏期講習は、夏休みが約42日程度の中で42時間(1回3時間×14日間)です。その間夏期講習マンスリーテストはありますが、平常授業はありません。なので、賞味42時間です(休暇1日あたり平均1時間の授業)。密度的には春期講習よりはるかにましです。しかも理科は8回です(5.25日に1回理科がある計算)。

 

春期講習のような理科地獄になることはありません。笑

 

 

 

------

↓いつもブログを拝読しているプロ家庭教師の方の新刊です。

 

 

 

 

↓難関校受験生には特におすすめできる国語記述問題対策の参考書です。

 

 

 

 

↓難関校の算数の解法メソッドのまとめにおすすめです。

 

 

 

 

 

 

-------------

我が家の中学受験総括記事はこちらです↓

中学受験総括①-項目の検討と前書き

中学受験総括②-開始時期と塾・校舎選び

中学受験総括③-塾の掛け持ちについて

中学受験総括④-6年開始から夏休み前まで(算数)

中学受験総括⑤-6年開始から夏休み前まで(国理社)

中学受験総括⑥-6年開始から夏休み前まで(1週間スケジュール)

中学受験総括⑦-6年夏休み

中学受験総括⑧-6年9月から12月(1週間スケジュール)

中学受験総括⑨-6年9月から12月(サンデーサピックス)

中学受験総括⑩-6年9月から12月(過去問)

中学受験総括⑪-6年9月から12月(平常・土特)

中学受験総括⑫-6年9月から12月(必須の模試と他塾模試の必要性)

中学受験総括⑬-6年冬期講習・正月特訓

中学受験総括⑭-6年1月の家庭学習(総論・算数)

中学受験総括⑮-6年1月の家庭学習(国理社)

中学受験総括⑯-入試前日

中学受験総括⑰-前泊について

中学受験総括⑱(最終回)-中学受験 思い付きメモ

中学受験思い付きメモ 補足①-プラスαについて

中学受験思い付きメモ 補足②-自然・社会への興味

中学受験思い付きメモ 補足③-辞書・辞典

中学受験思いつきメモ 補足④-『中学への算数』の使い方

中学受験思いつきメモ 補足⑤-保護者の留意点その1

中学受験思いつきメモ 補足⑥-アンガーマネジメント

中学受験思いつきメモ 補足⑦-子供のやる気を引き出す

-------------

-------------

A3プリンタはいずれ重宝するので安い時期に購入されるのがおすすめです(定番ブラザーの2段トレイ機(MFC-J6983CWD)で現在なら40,000円くらいで購入できればいいと思います)。

 

A3プリンタ導入のススメ【アップデート】

 

↓これまでに書いた低学年~5年生くらいまでに使用した家庭学習用問題集に関する記事です。

5年生で取り組んだ問題集 算数編

東京出版 算数「ステップアップ演習」

5年生で取り組んだ問題集 国語編

【レビュー】「中学受験国語 選択肢問題の徹底攻略」

5年生で取り組んだ問題集 理科・社会編

低学年時に使った問題集 算数編

5才頃からのパズル本

 

↓社会科を得意とする子向けに、さらに一歩先に行くためオススメの本の紹介です。

社会科でさらに一歩先行く資料集・読み物 歴史編

社会科でさらに一歩先行く資料集・読み物 公民編

 

↓以下は主に6年生向けのオススメ問題集に関する記事です。

英俊社『合格トレイン 理科計算問題』はオススメ

東京出版『図形の必勝手筋』はオススメ

東京出版『必ず解きたい算数の100問』

『記述問題の徹底攻略』シリーズの使い方

 

↓以下は幼少時のオススメ知育玩具などに関する記事です。

幼少時の知育玩具や教材(就学前①)

幼少時の知育玩具や教材(就学前②)

幼少時の知育玩具や教材(就学前③)

--------

 

↓よろしければ押して頂けると嬉しいです。