2027年組姪の観点からみる渋幕入試 | 2022中学受験(息子)と2027中学受験(姪) -A stitch in time saves nine-

2022中学受験(息子)と2027中学受験(姪) -A stitch in time saves nine-

2022中学受験を終了した男子を持つ父のブログ
淡々と息子の学習(主にテスト)の記録をつけていたブログです。
息子は開成・筑駒をはじめ受験校全てに合格しました。
現在は2027年組の姪っこの中学受験アドバイザーです。

 

  渋幕倍率上昇と女子の厳しさ

 

新4年生となる姪の受験アドバイザーをやっております。まだガッツリみているわけではありませんが、2027年入試への展望含めて中学入試同行は引き続き気になるところです。

 

姪の家から渋幕までは結構時間がかかるので、通学は微妙なところですが、前受けの可能性は完全に否定することはできません(6年時の成績次第ですが)。

 

そのような観点から今年の渋幕1次の結果をみてみたいと思います。

 

まず目を引くのは昨年2.7倍だった倍率は3.0倍に上昇している点です。さらに女子受験者だけの倍率でみると、昨年の3.26倍からなんと3.77倍に上昇しています。

 

女子に厳しくなる傾向は息子の受験時からあって、2022年も全体倍率は2.8倍ですが、女子の倍率は3.1倍でした。

 

  女子の厳しさの理由

 

つまり、年々男子の倍率と女子の倍率の差が開いています。ここから読み取れることは何でしょうか?

 

私は以下のことが考えられると思います。

 

①筑駒・開成レベルの男子受験生が渋幕1次を前哨戦として受験する流れの定着

②算数・理科の難化による男子有利の入試傾向

 

①についてはサピックスの併願データを見てみます。

 

開成受験生の渋幕1次受験割合

2022年 48%

2023年 49%

 

筑駒受験生の渋幕1次受験割合

2022年 42%

2023年 45%

 

わずかではありますが上昇しています。開成・筑駒受験生という首都圏男子トップクラスの約半分が受験する入試となっているのです。今年のデータは春くらいにならないと分かりませんが、もっと上昇している可能性もありますね。

 

さらに②についてみてみましょう。以下はここ3年の渋幕1次の入試平均点の推移です。

 

算数

52.0→47.8→37.7

 

国語

56.5→48.6→59.1

 

理科

42.8→35.1→31.2

 

社会

44.5→45.1→41.6

 

特に算数と理科が難化しているのがわかります。あくまで一般論ですが、算数と理科の平均点は男子の方が女子より高いです。算数と理科の難度を高くした場合、より男子(特に開成・筑駒受験生レベルの男子)に有利に働くはずです。

 

今年は特に算数が難しかったことで、よりこの男女の差に拍車がかかったと言えそうです。

 

  今後の女子の渋幕入試

 

これほどまでに渋幕の入試が厳しくなってくると、女子にとっての渋幕入試は、もはや前受けとか併願校などという軽い気持ちでは難しいでしょう。もちろん数年前からそうでしょうが、例えば女子御三家受験の片手間にちょこっと過去問をやって受験するということでは合格できないと思います。

 

第一志望として本気で取り組む必要があります。そもそも渋幕の入試問題は難度も高く、特別な対策が必要な内容です。算数では算数オバケみたいな筑駒開成受験生と伍していく必要があるのです。

 

そのような意味で、渋幕1次を受験する女子の範囲は今後小さくなっていく気がします。特に女子については、第一志望者の割合が増加し、第二志望以下に位置付ける併願者は減少するでしょう。

 

千葉校で女子が前受けするに適した学校としては、他に市川・東邦大東邦などがありますので、女子御三家受験生レベルでも、そちらがメインの1月校にシフトしていくのではないでしょうか。

 

 

  本気で考える渋幕対策

 

以前本気で考える渋幕対策と称して記事を書きましたので、ご興味があれば以下のリンク先をご覧ください。

 

本気で考える渋幕対策|2022中学受験終了 -A stitch in time saves nine- (ameblo.jp)

 

しかし、息子ならまだしも、これを姪にやってもらうのは酷な気がするなあと思う今日この頃です。笑

 

------

↓難関校受験生には特におすすめできる国語記述問題対策の参考書です。

 

 

 

 

↓難関校の算数の解法メソッドのまとめにおすすめです。

 

 

 

 

 

 

-------------

我が家の中学受験総括記事はこちらです↓

中学受験総括①-項目の検討と前書き

中学受験総括②-開始時期と塾・校舎選び

中学受験総括③-塾の掛け持ちについて

中学受験総括④-6年開始から夏休み前まで(算数)

中学受験総括⑤-6年開始から夏休み前まで(国理社)

中学受験総括⑥-6年開始から夏休み前まで(1週間スケジュール)

中学受験総括⑦-6年夏休み

中学受験総括⑧-6年9月から12月(1週間スケジュール)

中学受験総括⑨-6年9月から12月(サンデーサピックス)

中学受験総括⑩-6年9月から12月(過去問)

中学受験総括⑪-6年9月から12月(平常・土特)

中学受験総括⑫-6年9月から12月(必須の模試と他塾模試の必要性)

中学受験総括⑬-6年冬期講習・正月特訓

中学受験総括⑭-6年1月の家庭学習(総論・算数)

中学受験総括⑮-6年1月の家庭学習(国理社)

中学受験総括⑯-入試前日

中学受験総括⑰-前泊について

中学受験総括⑱(最終回)-中学受験 思い付きメモ

中学受験思い付きメモ 補足①-プラスαについて

中学受験思い付きメモ 補足②-自然・社会への興味

中学受験思い付きメモ 補足③-辞書・辞典

中学受験思いつきメモ 補足④-『中学への算数』の使い方

中学受験思いつきメモ 補足⑤-保護者の留意点その1

中学受験思いつきメモ 補足⑥-アンガーマネジメント

中学受験思いつきメモ 補足⑦-子供のやる気を引き出す

-------------

-------------

A3プリンタはいずれ重宝するので安い時期に購入されるのがおすすめです(定番ブラザーの2段トレイ機(MFC-J6983CWD)で現在なら40,000円くらいで購入できればいいと思います)。

 

A3プリンタ導入のススメ【アップデート】

 

↓これまでに書いた低学年~5年生くらいまでに使用した家庭学習用問題集に関する記事です。

5年生で取り組んだ問題集 算数編

東京出版 算数「ステップアップ演習」

5年生で取り組んだ問題集 国語編

【レビュー】「中学受験国語 選択肢問題の徹底攻略」

5年生で取り組んだ問題集 理科・社会編

低学年時に使った問題集 算数編

5才頃からのパズル本

 

↓社会科を得意とする子向けに、さらに一歩先に行くためオススメの本の紹介です。

社会科でさらに一歩先行く資料集・読み物 歴史編

社会科でさらに一歩先行く資料集・読み物 公民編

 

↓以下は主に6年生向けのオススメ問題集に関する記事です。

英俊社『合格トレイン 理科計算問題』はオススメ

東京出版『図形の必勝手筋』はオススメ

東京出版『必ず解きたい算数の100問』

『記述問題の徹底攻略』シリーズの使い方

 

↓以下は幼少時のオススメ知育玩具などに関する記事です。

幼少時の知育玩具や教材(就学前①)

幼少時の知育玩具や教材(就学前②)

幼少時の知育玩具や教材(就学前③)

--------

 

↓よろしければ押して頂けると嬉しいです。