オススメ本『小島よしおのボクといっしょに考えよう』 | 2022中学受験(息子)と2027中学受験(姪) -A stitch in time saves nine-

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2022中学受験を終了した男子を持つ父のブログ
淡々と息子の学習(主にテスト)の記録をつけていたブログです。
息子は開成・筑駒をはじめ受験校全てに合格しました。
現在は2027年組の姪っこの中学受験アドバイザーです。

 

  謹賀新年

 

皆さま明けましておめでとうございます。

更新頻度にばらつきがありますが、本年もどうぞ本ブログをよろしくお願い致します。

 

 

  小島よしおの本

 

さて、発売から数か月経っているようですが、正月休みに本屋に行った際にたまたま見つけた本をご紹介します。既に結構話題になっているようですが、恥ずかしながらこれまで全く知りませんでした。

 

作者は芸人の小島よしおで、小学生向けのお悩み相談をまとめたものです。

 

 

 

 

  内容

 

小島よしおといえば、早稲田大学教育学部卒で、肉体派のギャク芸人に見えながらも意外と高学歴ということは有名です。

 

その小島よしおがAERA dotで連載していた小学生のお悩み相談をまとめたのが本書です。

 

対象年齢は主に小学校の中学年から高学年くらいでしょうか。ただ楽しかっただけの低学年から、徐々に学校生活や友達関係で悩みが出てくる時期の子向けですね。

 

どのような悩みが取り上げられているかの詳細は上記のリンク先をご覧頂ければと思いますが、全部で22の相談に応えています。

 

 

  小島よしおの回答例

 

いくつか相談の例をあげます。

 

・中学受験が忙しくて遊べないから、早起きしていろいろやりたいけど起きられない。

・漢字練習や習字の筆を洗うとか、やらなきゃいけないとわかっているけど、やりたくない

・将来やりたいことが決まっているのに、どうして勉強しなきゃいけないの?

 

これらの相談について、小島よしおが回答をしています。もちろん小学生向けなので、あくまで平易に、時にはギャグを交えて回答しているのですが、内容は非常に納得できるものです。

 

例えば、上記の例の最後の相談は、将来アイス屋、ドーナツ屋などをやりたいと思っている子が、なぜ小学校で勉強しなければならないのかわからない、という相談です。

 

これに対して、小島よしおは以下のように答えます。

 

「たとえばドーナツ屋さんは、ドーナツを何個作らないといけないのか、そのために材料はどのくらい必要なのか考えるはず。ドーナツをいくらで売ればいいのかも考えなくちゃいけないね。そうなると、計算する能力、つまり算数の勉強が必要じゃないかな?」

 

「なんでも自分のしたいことに結び付けたらおもしろそうじゃないかな。国語で宮沢賢治が書いた物語を学んだら、『風の又三郎』の風が吹く音を表現した『どっどど』を使った「どっどどドーナツ」とか『オツベルと象』の機会を動かす音を表現した『のんのん』を使った「のんのんノンフライドーナツ」とかね!」

 

「よしおの経験から伝えたいのは、どんなことでも『無駄だ、役に立たない』って思ったら無駄になってしまうし、『これは何かにつながるかな』って思ったら、何かにつながる気がするんだ。吸収できる量が違うっていうのかな?『何の意味もないな』って思うと、勉強のほうも歩み寄ってきてくれない気がするんだ。やりたいことが決まっているゆうきくんならなおさら、『今日の国語の勉強は将来の夢にどうつながるのかな』って、自分で意味を見つけていくことを大切にしてほしいな、って思うよ。小さなことの積み重ねかもしれないけど、いずれ大きな力になるんじゃないかな。」

 

  納得できる回答

 

上記の例を読んで、小島よしおは非常に頭がよく、私としてはとても共感できる考え方を持っていると思いました。

 

また子供の目線で、できるだけ平易な言葉で語られているので、子供も納得できることが多いのではないでしょうか。何より、あの小島よしおが回答しているのですから、親が言うよりも腑に落ちるかも知れませんね。笑

 

教育学部を出ていることも、ひょっとすると子供への語り口や考え方に影響を及ぼしているのかも知れません。いずれにせよ、私は小島よしおがしっかりした考え方を持っていることに驚きました。単なる高学歴芸人ではないなと思いました。

 

タレント本に過ぎない、という向きもあると思いますが、タレント本だからこそ、普段本をあまり手に取らないお子さんも読む可能性が出てくるということは言えると思います。


ただ、若干分量が少ないという点はあります。金額からすると、もう少し多くの質問・回答を載せてほしいかなとは思いますね。

 

  オススメする家庭

 

まずは本屋さんで内容に共感できるかどうかの確認は必要かと思います。ただ、上記の「小島よしおの回答例」に記したところに共感できる方であれば、あまり大きな見解の相違はないだろうと思います。

 

そして、お子さんが小学校2年生~5年生くらいの子ですかね。小学校生活にちょっと疑問を持っている子がいいのかも知れません。6年生になってくると、ちょっと子供向けすぎる感じはしないでもありません。

 

もちろん親が読んでもいいと思います。子供が持ちがちな悩みに対する一つの回答例として参考になる部分もあるでしょう。

 

 

 

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↓難関校受験生には特におすすめできる国語記述問題対策の参考書です。

 

 

 

 

↓難関校の算数の解法メソッドのまとめにおすすめです。

 

 

 

 

 

 

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我が家の中学受験総括記事はこちらです↓

中学受験総括①-項目の検討と前書き

中学受験総括②-開始時期と塾・校舎選び

中学受験総括③-塾の掛け持ちについて

中学受験総括④-6年開始から夏休み前まで(算数)

中学受験総括⑤-6年開始から夏休み前まで(国理社)

中学受験総括⑥-6年開始から夏休み前まで(1週間スケジュール)

中学受験総括⑦-6年夏休み

中学受験総括⑧-6年9月から12月(1週間スケジュール)

中学受験総括⑨-6年9月から12月(サンデーサピックス)

中学受験総括⑩-6年9月から12月(過去問)

中学受験総括⑪-6年9月から12月(平常・土特)

中学受験総括⑫-6年9月から12月(必須の模試と他塾模試の必要性)

中学受験総括⑬-6年冬期講習・正月特訓

中学受験総括⑭-6年1月の家庭学習(総論・算数)

中学受験総括⑮-6年1月の家庭学習(国理社)

中学受験総括⑯-入試前日

中学受験総括⑰-前泊について

中学受験総括⑱(最終回)-中学受験 思い付きメモ

中学受験思い付きメモ 補足①-プラスαについて

中学受験思い付きメモ 補足②-自然・社会への興味

中学受験思い付きメモ 補足③-辞書・辞典

中学受験思いつきメモ 補足④-『中学への算数』の使い方

中学受験思いつきメモ 補足⑤-保護者の留意点その1

中学受験思いつきメモ 補足⑥-アンガーマネジメント

中学受験思いつきメモ 補足⑦-子供のやる気を引き出す

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A3プリンタはいずれ重宝するので安い時期に購入されるのがおすすめです(定番ブラザーの2段トレイ機(MFC-J6983CWD)で現在なら40,000円くらいで購入できればいいと思います)。

 

A3プリンタ導入のススメ【アップデート】

 

↓これまでに書いた低学年~5年生くらいまでに使用した家庭学習用問題集に関する記事です。

5年生で取り組んだ問題集 算数編

東京出版 算数「ステップアップ演習」

5年生で取り組んだ問題集 国語編

【レビュー】「中学受験国語 選択肢問題の徹底攻略」

5年生で取り組んだ問題集 理科・社会編

低学年時に使った問題集 算数編

5才頃からのパズル本

 

↓社会科を得意とする子向けに、さらに一歩先に行くためオススメの本の紹介です。

社会科でさらに一歩先行く資料集・読み物 歴史編

社会科でさらに一歩先行く資料集・読み物 公民編

 

↓以下は主に6年生向けのオススメ問題集に関する記事です。

英俊社『合格トレイン 理科計算問題』はオススメ

東京出版『図形の必勝手筋』はオススメ

東京出版『必ず解きたい算数の100問』

『記述問題の徹底攻略』シリーズの使い方

 

↓以下は幼少時のオススメ知育玩具などに関する記事です。

幼少時の知育玩具や教材(就学前①)

幼少時の知育玩具や教材(就学前②)

幼少時の知育玩具や教材(就学前③)

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