このテーマ、夏休みに記事にした幼少時の隠れん坊の話以来です(↓)。
子供の頃の不思議体験 | 2022中学受験終了 -A stitch in time saves nine- (ameblo.jp)
今日の不思議体験の話はしばらく忘れていたのですが、この間ふと思い出したので書きたいと思います。以前書いた話よりは短くなると思います。ただ、私の中学受験時代の話なので、中学受験ブログの趣旨にも少し合致しますね。
いまだに何が起こったのかよく分からないですし、この先分かることもないと思いますが、実体験です。よろしければご笑覧下さい。
6年生の時もらった時計
あれは私が6年生の時です。中学受験を考えていた私は、四谷大塚の日曜教室に毎週通っていました。
ただ、塾に通うのはその週1の四谷大塚だけで、日曜テストの指定範囲の予習シリーズを自宅で自習する、という勉強の進め方で、現代の中学受験と比べるとのんびりしたものです。6年生になっても、放課後は中学受験をしない友達と遊んで夕飯前に帰宅し、夕食後に勉強する、という感じでした。
それでもそこそこの成績を取っていました。男子御三家も合格圏、といった感じです。もっとも、周囲や親戚などからみればがんばっているようには映ったと思います。両親は全くのノータッチだったので、自主的に中学受験に向けて勉強している、というだけで、『○○君(私の名前)は勤勉な子』という扱いだったと思います。
それで、祖父母の家に遊びに行ったりすると、よく親戚の叔父や叔母から『○○君はよく勉強してえらい!』と褒められていました。
6年生のある日、その時も親戚の集まりで両親と祖父母の家を訪問しました。たまたまその時に、最近私の腕時計の電池が切れてしまった、という話をしたところ、ある叔父さんが「おおそれだったら叔父さんの腕時計をあげるよ。最近叔父さんは新しい腕時計を買ったから使わないし、良い腕時計していた方が試験も合格できるだろう。」と言って、私に腕時計をくれたのです。
その腕時計は、某国内有名メーカーのステンレス製ダイバーズウォッチで、水深100メートルまで潜れる、というものでした。ずっしりと重く、正直6年生がつけるには立派すぎる腕時計でしたが、当時スイミングに通っていた私は、水の中でも付けられる時計ということで、とても嬉しかったのを覚えています。実際スイミングにつけていったら、大学生らしきコーチに「お前おれよりいい時計してるじゃないか!」と怒られました。笑
それ以来、その腕時計を愛用していました。小学校は腕時計をつけていくのが禁止でしたので、普段はつけていませんでしたが、四谷大塚に行く時は毎回欠かさずつけていました。それまで使っていた安物の子供用腕時計と異なり、時間は常に正確で、テストの時は重宝していました。
ただ、そのカッコいい時計には一つだけ難儀なところがありました。さすがに数か月使っていると1-2分程度時間がずれるので、時刻を合わせる必要があります。その際には、腕時計の右側のベゼルを引っ張ってから、回転させる必要があるのですが、防水性の高いダイバーズウォッチなので、そのベゼルを引っ張るのに非常に強い力が必要だったのです。6年生当時の私の力ではそれを引っ張るのは全く困難で、父親に頼むしかありませんでした。
もっとも、時間調整が必要なのはせいぜい何か月かに1回でしたので、それほど大きな問題ではありませんでした。
秋の四谷大塚合不合判定テスト
さて、そうこうしているうちに秋になり、四谷大塚の合不合判定テストが始まりました。私の記憶では、当時は秋に3回実施されていたと思います。
御三家を第一志望にしていた私ですが、第1回、第2回ともギリギリ80%ラインより下でした。私は昔から楽観的な人間なので、あの程度の勉強でもこのくらいの成績なら、2月までに全然まくれる、と思っていました。この性格は今でも変わりません。笑
そして迎えた第3回目の合不合の時の話です。
大量の鼻血
第3回合不合も最初の3教科目まで順調に受験していました。午後の回でしたので、3教科終わったのが16時過ぎころだったでしょうか。もちろん腕時計は例のダイバーズウォッチで、正確に時間を刻んでいました。
その事件は4教科目に起こります。教科は社会でした。
なんだか試験中にぼーっとしてきたのです。いけない集中しなきゃ、と思って試験問題に覆いかぶさるように問題文を読み始めましたが、どうも頭に入ってきません。
そうしていると、急に鼻血が大量に出てきたのです。問題用紙や解答用紙に血の雫が垂れるレベルです。
私はあまり鼻血を出すことはなかったので、びっくりしました。とりあえず鼻血を拭かないとと思って、ティッシュをカバンから出しましたが、生憎数枚しか残っていません。その大量の鼻血を処理するのには全然足りないのです。
もう仕方ない、と思って、着ていた白いシャツの袖で拭きました。白い袖が真っ赤に染まります。なんでこんな尋常でない量の鼻血が急に出るんだろう、と思いつつも袖で鼻をおさえて試験を続けようとしていました。
今にして思えば、試験続行している場合ではなく、トイレに行くなりしてまずは鼻血をどうにかした方がいいのでしょうが、当時は最後の合不合なんだからちゃんと受けなきゃ、という気持ちばかりが先に立って、そこまで頭が回らなかったのです。
しかしよく考えると不思議な点があります。それだけ大量の鼻血を出している受験生がいたら、さすがに試験監督が声をかけるでしょう。カバンをごそごそしていますし、問題用紙に血の雫が落ち、袖が赤く染まっているのですから。でもその鼻血と格闘している間、そのような声をかけられた記憶がないのです。
また、他の受験生からも一切声をかけられません。もちろん試験に集中していて見ていない、ということはあるかも知れませんが、私は鼻血と格闘しているのですから、周囲の受験生も気づいて何か言ってもいいはずです。でも周囲の受験生も静まり返って私の方を一瞥もしません。
いや、むしろ異様に静かなのです。ふと気づくと試験中なのに鉛筆でものを書く音すらしません。試験監督は前にいるのですが、顔が影のようになっていて見えません。試験監督も受験生も、ただ人形のように固まっているように見えます。鼻血で気を取られていましたが、明らかに何かがおかしいのです。
気が付くと
「何かおかしい。」と気づいてから、私は記憶がありません。
気が付くと、帰りの電車に乗って座っていました。まだ自宅の最寄り駅にはちょっとある駅に停車しているところでした。
最初は、普通に帰宅途中に電車内で寝てしまって、途中駅で目が覚めただけだと思ったのですが、合不合の途中だったことを思い出しました。
「え?試験受けてたのに△△駅?なんでここに?」
もちろん私はびっくりしました。そして、真っ赤に染まったはずの服の袖を見ました。しかし、そこには鼻血の跡など一切ないのです。きれいな白いシャツのままでした。
訳がわからなくなり、カバンの中を見ました。社会の問題用紙に鼻血の雫が垂れているはず、と思い、それを探したのです。しかし、取り出した問題用紙には鼻血の跡など一切ないのです。
「ひょっとしてあれはただの夢だったのかな」そう思おうとしましたが、それにしては現実感がありすぎるのです。私の中ではついさっきまで合不合を受けていて、そこで鼻血を出していたのですから。それが次のシーンでは帰宅中の電車内です。間の記憶がないのです。
腕時計を見ると
釈然としない気持ちで電車に揺られていましたが、現実として袖や問題用紙に鼻血の跡はないので、夢として納得せざるをえない気持ちになってきました。
「なんかぼっーっとしていて、半分夢見ごこちみたいな状況で試験を受けて、帰りの電車にのったらすぐねてしまったんだろう。よく覚えてないけど。」
そんな風に自分を納得させようと試みました。
そういえば今何時だろう、と思ってふと腕時計をみました。電車で目が覚めてから初めてです。
腕時計は21時過ぎを指していました。
「え?そんな遅いわけない」
合不合の終了時刻は17時ころのはずです。帰宅はいつも18時ころでしたので、21時などということはありえないのです。周囲は暗くなりつつありましたが、まだうっすらと空に明るさが残っています。
そこで次に停車した駅の時計を見ると、やはり時刻は17時40分頃を指しています。にもかかわらず時計は21時過ぎを指しているのです。
なぜ腕時計は狂った?
最初は腕時計が狂ったのかな、と思いました。
その腕時計の時刻調整は自力ではできないわけです。私がその腕時計のベゼルを引っ張って、回転させることができない以上、自分で時刻を変えてしまうことはできません。試しに力いっぱい引っ張ってみましたが、いつも通り全く動きませんでした。すると、普通に考えれば時計が狂った以外の結論はありません。
しかし、私はその日の合不合で3科目目まできちんと受験できていたのです。もちろん腕時計をみながら時間を確認していましたし、その時は正確な時刻を指していました。それが今3時間半も先の時刻を指しているのです。
それまで数か月間正確に、しかも調整が必要になっても数か月に1-2分という腕時計が、急に3時間半も狂うものでしょうか?
明らかにおかしいのです。
それから家に帰宅しました。もうぼーっとすることも鼻血も出ることもなく、何事もなかったかのように帰宅しました。その鼻血の話は、何となく両親には話しませんでした。話しても信じないだろうと思いましたから。
そして、父には腕時計が狂ったみたいだから時刻を直して欲しいとだけ言ってお願いしました。
父は「なんかいつもよりこのベゼル固いな」と言っていましたが、何とか時刻調整してくれました。「それにしてもなんでこんなにずれてるんだ?」と言っていましたが、そんなこと私にもわかりません。
解釈
その後、その腕時計は何事もなかったかのように正確な時間を刻み続けました。中学生時代はずっと使っていましたが、急に何時間も先の時刻を指したりするようなことは一切ありませんでした。
やはり腕時計の問題ではなかったのです。
当時中学生の私はあの時何が起こったのか考えました。
そして、あまりにも荒唐無稽だと思いますが、私自身(というよりその腕時計と私)が3時間半の間、通常の時の流れとは別のところに居た、という結論しか成り立たないと思ったのです。
もちろん、眠っている6年生の腕時計を外し、3時間半進めてまたもとに戻す人がいれば別ですが、そんな人いる訳ありません。笑
そう考えていると、忘れかけていたあの幼少期の隠れん坊の体験がよみがえりました。何かの拍子にまたあの別世界に飛ばされてしまったのではないだろうか、そう思いました。
私と腕時計が、何らかの作用で、異世界のような今の時の流れと違う時の流れる場所に3時間半いたと考えると、あの鼻血の記憶、静まり返った試験会場の記憶、そしてそれがきれいになくなったことも含めて、何となく辻褄が合うように思ったのです。
例えば、あの隠れん坊で迷った時に現れた異世界のおじさんが、私の鼻血の跡などをきれいにして、私の異世界の記憶を消した上で元の世界に戻してくれたが、腕時計だけ直すのを忘れてしまったのではないか。中学生の私は、そんな風に考えました。全く非科学的な話なのですが、他の考えが思い浮かばなかったのです。
もちろん、私の鼻血は夢の中だけの話で、実際はぼーっとしながらも試験をきちんと受けて帰宅し、その腕時計が、たまたまその時だけ狂って3時間半先に飛んだのだろう、それが現実なのかもしれません。でもどうしても納得できないのです。
もしそうであれば、その時の合不合テストの社会は意識がもうろうとした中で受験したことになりますが、結果を見ると1ミスで満点に近い成績だったのです。私は途中まではやりましたが、最後まで解いた記憶がありません。さすがに意識がもうろうとした状態で、そんなことありえないではないですか。
しかも、もうひとつその社会の解答で不思議な点がありました。すべての解答は、私が解き切った記憶はないものの筆跡は私のものでした。しかし、そのただ一つのミスした問題は、数字で答える問題だったのですが、そこには見たことのない文字が書かれていたのです。それはあの隠れん坊の時のエレベーターのボタンに書いてあった文字だったのかもしれません。
さいごに
この話、創作のように思われるかもしれませんが、実体験です。この話も隠れん坊の話のように、あまりにも突飛なので、ほとんど人に話したことはありません。まじめに話したらちょっとおかしくなってしまったのかと思われかねないですし、私もそのくらいの常識的判断はつきます。笑
でもここでこうして語れてよかったです。身バレをしていないブログのいいところですね。身バレしていたらやはり書けなかった気がします。
私自身の不思議体験は、あとは大した話はありませんが、また機会があったら書こうと思います。
皆様もまた不思議体験などありましたら、コメントやメッセージなどで教えて頂ければと思います。
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