保護者の学歴は子供にいつ話す? | 2022中学受験(息子)と2027中学受験(姪) -A stitch in time saves nine-

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2022中学受験を終了した男子を持つ父のブログ
淡々と息子の学習(主にテスト)の記録をつけていたブログです。
息子は開成・筑駒をはじめ受験校全てに合格しました。
現在は2027年組の姪っこの中学受験アドバイザーです。

 

  保護者の学歴は子供にいつ話す?

 

私自身、悩ましい問題だと思っていたのが、自分の学歴をいつ息子に話そうか、という問題でした。

 

私は某中高一貫校から東大に進んだわけですが、息子には何が何でも東大にいけとか、難関中高一貫校に合格しろとか、極力言いたくなかったですし、今もそうです。中学受験校の選択は多少なりとも保護者の誘導があるのは致し方ないにせよ、息子の意思を尊重したかったですし、ましてや大学受験の時には息子が自分で進路を選択して欲しいと考えています。

 

そうすると、私がどのような学歴だったかという情報を息子に話すと、自ずとその道を示唆することに繋がりますし、またプレッシャーとなってもいけないと思っていました。

 

  プレッシャーとなった話

 

昔の話ですが、私はいわゆる難関中高一貫校に在籍していましたので、東大卒の保護者を持つ友人も多かったです。

 

その一人が、「親が自分が東大だからって、お前も東大に行けっていうからウザイ。死んで欲しい」などといったり、また違う友人は「うちの親東大卒でキモい。何かというと学歴の話。そんなキモい奴の行った大学いきたくない」などと言っていました。自分の親に対してそのような感情を抱くことに私は驚きましたし、その友人達は親が東大卒であることによるプレッシャーを感じているのだと思いました。

 

また方向性は異なりますが、「うちの親、自分に学歴コンプレックスがあるから俺に東大行け東大行けっていってうるさいんだよ。お前の失敗を俺で晴らそうとするなってんだ」とグチるパターンの友人もいました。

 

中高生ともなれば、このくらいの話は友人としますので、中高生の保護者の皆様はお気をつけください。

 

つまり、親の学歴の話は、それが東大出身であってもそうでなくても、子供の進路と紐付けて親の希望を述べることで、子供の選択肢を狭めてしまう場合があり、それが親子関係の悪化にも繋がるということです。

 

そんなこともあり、私自身は息子との関係がそのようなものになってほしくないと思いますし、息子に変なプレッシャーを与えたくない、ということを常々考えています。

 

  その他の問題

 

また、息子はそういう話を友達などにペラペラするタイプではないですが、親の学歴の話というのが他の子の保護者に伝わると、結構面倒くさい、という話もよく聞きます。

 

私の東大時代の友人で、その彼は奥さんも東大なのですが、息子さんが小学生の中学年頃にちょっと学校で両親とも東大卒だということをもらしてしまったばっかりに、授業参観の時や学校行事の時などに息子の友達の保護者などからいちいち言われて面倒くさかった、という話をしていました。

 

私としては、極力そのような事態は避けたいと考えていたということもあります。

 

  話さないのも不自然になる

 

しかし、息子が高学年くらいになってくると、中学受験生でもあるわけですので、必然的に「お父さんはどこ受験したの?」とか「お父さんてどこの大学?」ということを聞いてくることになりました。塾や学校でも話題になったりするのでしょう。これに答えないのも不自然ではあります。

 

息子はサピでわりと好成績を残していましたので、私自身の中学受験の話であれば、特にプレッシャーにはならないだろうと思い、5年生くらいの時には話したように思います。ただその時も、「お父さんの時とは時代も違うから、受験校は別にお父さんの卒業した学校に縛られなくていいからね。」ということは強調しました。

 

ただ大学については、それからもしばらくは内緒にしていました。息子もそれほどしつこく聞いてくるわけではなかったので、特に話す機会もなく中学生になるまではっきりとは話さなかったように思います。だいたい「東京の大学」などと言ってお茶を濁してきました。察してはいたかもしれませんが。

 

  我が家の話したタイミング

 

ただ、息子が中学に入学し、将来の希望を現実的なものとして考えだすと、やはり自分の経験を踏まえた助言をしないといけないなと思いました。

 

自分の時の大学受験校選択の基準、東大で学ぶことのメリット・デメリット、自分のキャリアへの影響など、せっかく自分が経験したものなのですから、息子が自分の人生設計をする上で、私の経験を伝えないのももったいないと考えたのです。

 

もちろん、息子の大学の選択として東大に縛られる必要はない、お父さんは息子に東大に行けとは全然思っていないし、相談にはのるけど、将来大学受験校を選択する時は自分でするべきだ、ということは伝えました。

 

そもそも、将来自分がどのようなキャリアを歩みたいのか、それを成し遂げるためにどの大学を選択するべきなのか、という視点で大学・学部は選ぶべきで、まず東大ありきという考え方は本末転倒だ、とも言いました。

 

我が家の場合は、このように息子が自分で将来の希望を考え始めた段階で、私が東大出身であることを伝えました。中学生にもなれば、分別もつき、外で親の学歴をペラペラ話すようなこともないですしね。また、親の欲目かもしれませんが、息子はそこそこ優秀そうに見えるので、私が東大であることが変にプレッシャーになるようなこともないとある程度確信できたこともまた一つの理由になります。

 

  一般化は難しい

 

と、ここまで書いて思ったのは、この論点、一般化は非常に難しいですね。各家庭それぞれに考え方があるでしょうし、状況も異なってきます。

 

結局、大切なのは親の学歴・経験を踏まえた有益な助言は、適切な時期にするべきだと思いますが、逆にいろいろな意味でプレッシャーを与え、子供の意思を縛ることにならないよう注意すべき、ということだと思います。

 

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中学受験総括②-開始時期と塾・校舎選び

中学受験総括③-塾の掛け持ちについて

中学受験総括④-6年開始から夏休み前まで(算数)

中学受験総括⑤-6年開始から夏休み前まで(国理社)

中学受験総括⑥-6年開始から夏休み前まで(1週間スケジュール)

中学受験総括⑦-6年夏休み

中学受験総括⑧-6年9月から12月(1週間スケジュール)

中学受験総括⑨-6年9月から12月(サンデーサピックス)

中学受験総括⑩-6年9月から12月(過去問)

中学受験総括⑪-6年9月から12月(平常・土特)

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中学受験総括⑱(最終回)-中学受験 思い付きメモ

中学受験思い付きメモ 補足①-プラスαについて

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中学受験思いつきメモ 補足⑤-保護者の留意点その1

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中学受験思いつきメモ 補足⑦-子供のやる気を引き出す

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5年生で取り組んだ問題集 算数編

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5年生で取り組んだ問題集 国語編

【レビュー】「中学受験国語 選択肢問題の徹底攻略」

5年生で取り組んだ問題集 理科・社会編

低学年時に使った問題集 算数編

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↓以下は主に6年生向けのオススメ問題集に関する記事です。

英俊社『合格トレイン 理科計算問題』はオススメ

東京出版『図形の必勝手筋』はオススメ

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『記述問題の徹底攻略』シリーズの使い方

 

↓以下は幼少時のオススメ知育玩具などに関する記事です。

幼少時の知育玩具や教材(就学前①)

幼少時の知育玩具や教材(就学前②)

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