東大で学ぶメリット | 2022中学受験(息子)と2027中学受験(姪) -A stitch in time saves nine-

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2022中学受験を終了した男子を持つ父のブログ
淡々と息子の学習(主にテスト)の記録をつけていたブログです。
息子は開成・筑駒をはじめ受験校全てに合格しました。
現在は2027年組の姪っこの中学受験アドバイザーです。

 

  東大で学ぶメリット

 

昨日の記事で、中学生になった段階で、息子には私が東大卒であることを話し、自分の経験を伝えたと書きました。

 

保護者の学歴は子供にいつ話す? | 2022中学受験終了 -A stitch in time saves nine- (ameblo.jp)

 

それに関連して、今日は東大で学ぶメリットについて少し書きたいと思います。

 

海外大学進学なども多くなり、日本の地位低下も叫ばれる中、昔ほどの価値がなくなったかもしれない東大です。

 

しかし、腐っても東大、少なくとも日本国内での一般的評価や知名度は随一ですし、東大を目指そうという中高生、東大を目指して欲しいと願う保護者はいまだに多いと思います。

 

また、中学・高校の評価において東大合格者数、東大合格者割合というのは、依然として重要な指標になっています。

 

そんな多くの人が目指す東大、そのメリットは果たしてあるのでしょうか?

 

個人的には以下の点かなと思っています。まあこれまでも書いているところではあり、目新しいことはないのですが。

 

①2年間の教養課程

②将来の選択肢が最も多い

③優秀な研究者・学生に出会える

 

  2年間の教養課程

 

東大は推薦入学を除き、大学に入学した時点ではまだ専門の学部は決まっていません。まあ文一はだいたい法学部、文二はだいたい経済学部、理三はだいたい医学部、というのはそうなのですが、それでも他の学部に進むことも可能です。

 

入学してから2年の教養学部で学ぶ中で、自分の進路をじっくり考えることができます。

 

高校生の時に将来の進路についてどこまで明確に考えられるでしょうか?限られた知識の中では難しい場合も多いです。大学に入ってから将来の専門を決めたいと思う人も多いはずです。

 

ある意味モラトリアムなのですが、自分のキャリアをじっくり考えられるという点は一つのメリットです。

 

ただ、進路振り分けがあるので、特に理系の場合、自分の学びたい学科に進めないリスクはあります。それはデメリットと感じる人もいるでしょう。ただ、本当にやりたいことがあり、その学科に入るのが難しいのであれば、教養学部時代の勉強へのモチベーションになるでしょう。東大に入って気が抜ける学生も多いので、真面目に勉強すればそれなりにいい成績はとれますよ。

 

  将来の選択肢が最も多い

 

東大は日本最大の国立大学であり、特に理科系は非常に充実しています。また研究設備や人的インフラも国内では突出しており、予算も他の大学に比べると潤沢です。

 

学生が専門にしたいであろう学問・分野の多くは東大で学ぶことができるでしょう。しかも、その最前線にいる研究者が在籍している可能性も高いのです。

 

さらに大学卒業後に海外の大学院に留学しようという場合も、東大を卒業することのメリットは大きいと思います。海外の留学先からも認知されている教授の推薦状があるとないとでは、希望する大学院への留学のしやすさはかなり変わってきます。東大ではそのような教授の下で学び、知己を得られる機会が多いでしょう。

 

また、例えば就職ということを考えた時にも、一般的な東大生であれば、かなりの選択肢を持つことができるはずです。その点でもやはりメリットは大きいのです。民間企業への就職の場合、その難度は景気にもよってくるのですが、不況期においてもやはり東大生は就職に強いです。最近は東大生からの人気が落ちている国家公務員についても、やはり東大生だと強いです(もちろん国家公務員試験の成績がよいということもあります)。

 

昔の話で恐縮ですが、私の就職当時バブルは既に崩壊しており、かなりの買い手市場となっていました。ニュースなどでも就職氷河期などと言わていた時代です。しかし、私の東大の友人達で、民間就職希望者はそれはもうほぼ全員が名だたる有名企業に就職していきましたし、国家公務員志望の友人も名だたる省庁に就職していきました。

 

ただ、逆に東大卒であることが足かせになるような状況も考えられます。一定の知名度があるような会社しか事実上選ぶことを許されない、という状況はありうるように思うのです。実際ほとんど東大生を採用したことがない企業に就職してしまうと、あまりうまくいかない事例というのは結構あります。私の友人でも、その会社は東大生の採用がほぼ初めて、という会社だったそうですが、社内で孤立し、居づらくなって割とすぐ転職してしまったという例があります。それは一つのデメリットだと思います。

 

  優秀な指導者や同僚・友人

 

東大は国内トップの大学と言われるだけあって、教授・助教などの指導者、先輩、友人、後輩とも優秀な人が多いです。

 

優秀な指導者に出会えるかは、自分の人生に大きな影響を与えますし、優秀な同僚と切磋琢磨できることが自分のモチベーションにもなります。

 

もちろん他の大学にだって優秀な人はたくさんいますが、青天井の才能に近づける可能性が高いのは東大だと思います。

 

デメリットは、あまりの才能を目の当たりにして絶望してしまうリスクでしょうか。これについては以下の記事でもふれたのでご覧下さい。

 

『ガリ勉東大生』にならないために | 2022中学受験終了 -A stitch in time saves nine- (ameblo.jp)

 

  まとめ

 

なお、上記はいずれも相対的なもので、東大でなければ得られないというものではありません。ただ、得られる可能性が他の大学よりも相対的に高い、という意味で東大に進学するメリットがあるという趣旨です。

 

東大で学ぶメリットについて書きましたが、どんな人でも東大を目指せという主張をするものではありません。自分の将来学びたい学問、仕事にしたい分野を学べる大学に進むのが第一です。それが結果的に東大であれば、東大を目指せばよいですし、他の大学の方が学べそうだということであれば、その大学を志せばいいのです。

 

ただ、私はOBだから思い出補正がされているのかもしれませんが、個人的には東大で学べてよかったと今でも思います。

 

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我が家の中学受験総括記事はこちらです↓

中学受験総括①-項目の検討と前書き

中学受験総括②-開始時期と塾・校舎選び

中学受験総括③-塾の掛け持ちについて

中学受験総括④-6年開始から夏休み前まで(算数)

中学受験総括⑤-6年開始から夏休み前まで(国理社)

中学受験総括⑥-6年開始から夏休み前まで(1週間スケジュール)

中学受験総括⑦-6年夏休み

中学受験総括⑧-6年9月から12月(1週間スケジュール)

中学受験総括⑨-6年9月から12月(サンデーサピックス)

中学受験総括⑩-6年9月から12月(過去問)

中学受験総括⑪-6年9月から12月(平常・土特)

中学受験総括⑫-6年9月から12月(必須の模試と他塾模試の必要性)

中学受験総括⑬-6年冬期講習・正月特訓

中学受験総括⑭-6年1月の家庭学習(総論・算数)

中学受験総括⑮-6年1月の家庭学習(国理社)

中学受験総括⑯-入試前日

中学受験総括⑰-前泊について

中学受験総括⑱(最終回)-中学受験 思い付きメモ

中学受験思い付きメモ 補足①-プラスαについて

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中学受験思いつきメモ 補足④-『中学への算数』の使い方

中学受験思いつきメモ 補足⑤-保護者の留意点その1

中学受験思いつきメモ 補足⑥-アンガーマネジメント

中学受験思いつきメモ 補足⑦-子供のやる気を引き出す

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【レビュー】「中学受験国語 選択肢問題の徹底攻略」

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↓以下は幼少時のオススメ知育玩具などに関する記事です。

幼少時の知育玩具や教材(就学前①)

幼少時の知育玩具や教材(就学前②)

幼少時の知育玩具や教材(就学前③)

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