昨年も同様の記事を書いたのですが、2023年のサピックス生の併願パターン資料を拝見する機会がありました。
そこで、昨年のデータをアップデートしたいと思います。
↓昨年の記事です。
手元にある2020年、2022年の開成の併願パターンと比べてみたいと思います。
開成受験生の併願先推移
開成受験生の併願先
|
分析
2月2日
・昨年渋渋②の併願が増加していましたが、少し落ち着きました。その分別の1校にまるごと移ったという感じではないようですが、聖光①が微増しています。
・個人的な見解ですが、校風からすると開成と渋渋は併願校として両立しにくい気がしています。開成は下町に近くスポーツ系部活動も盛んな男臭い男子校、渋渋は渋谷にある華やかな共学校(但し校庭がない)と、全然キャラクターが違います。渋渋②の偏差値が上昇し、進学実績も伸びていることで、ここ数年開成との併願者も増加していましたが、両校の校風の違いを考えれば、ある程度のところ頭打ちになるだろうとは思っていました。
・それを考えると、開成受験生の2月2日の併願校は聖光①がしばらくは定跡のままだろうなと思います。
2月3日
・開成→筑駒の併願は相変わらず高い割合です。しかし毎年判で押したように41%というのはある意味すごいですね。
・海城②の増加が顕著です。何回か書いていますが、海城は新理科棟の評判がよく、今年は受験生の人気を集めていました。開成受験生からも同様だったようで、2月3日の併願校としての割合はかなり上昇しました。
・その分割を食ったのは早稲田②のようです。海城と早稲田は男子校、場所も至近、偏差値も近く、さらに2月1日と3日の2日間入試を行うと類似するところが多いです。筑駒を受験しない開成受験生は、2月3日の受験校として考えるのが海城か早稲田のどちらかでしょうから、海城が人気化するとダイレクトに影響を受けます。
まとめ
今年も開成→聖光①→筑駒という王道パターンは変わらずでした。今年の動向を見ると、近い将来2日併願校のトップに渋渋が浮上するということもなさそうですので、この王道パターンはしばらくの間継続するでしょうね。
海城②の人気はかなり上がっていることがデータでも示されました。来年以降もこの人気を継続できるかは海城にとって重要だと思います。個人的な見解ですが、2月3日は筑駒(S偏70)と海城(S偏62)・早稲田(S偏61)の偏差値の差が開きすぎており、例えば開成合格圏のS偏65くらいの男子にとって、筑駒はちょっとチャレンジすぎるが、一方で海城②・早稲田②だと少々物足りない、と思う子は結構いると思うのです。私が海城の関係者であれば、これを気にライバルである早稲田に水をあけて、筑駒(S偏70)→海城(S偏65)→早稲田(S偏61)くらいの難度差にもっていきたいですね。まあ海城の先生方はそんなこと考えてないでしょうが。笑
このシリーズしばらく続きます。
次回は筑駒受験生の併願校にフォーカスしたいと思います。
![](https://ssl-stat.amebame.com/pub/content/9477400408/amebapick/item/picktag_autoAd_301.png)
-------------
我が家の中学受験総括記事はこちらです↓
中学受験総括⑥-6年開始から夏休み前まで(1週間スケジュール)
中学受験総括⑫-6年9月から12月(必須の模試と他塾模試の必要性)
-------------
-------------
↓A3プリンタはいずれ重宝するので安い時期に購入されるのがおすすめです(定番ブラザーの2段トレイ機(MFC-J6983CWD)で現在なら40,000円くらいで購入できればいいと思います)。
↓これまでに書いた低学年~5年生くらいまでに使用した家庭学習用問題集に関する記事です。
↓社会科を得意とする子向けに、さらに一歩先に行くためオススメの本の紹介です。
↓以下は主に6年生向けのオススメ問題集に関する記事です。
↓以下は幼少時のオススメ知育玩具などに関する記事です。
--------
↓よろしければ押して頂けると嬉しいです。