自宅を設計するにあたって、最初は、室内のドアはすぜて自分で設計して、建具屋さんに造作してもらいたいと考えていました。
造作建具の場合、建具枠をつくる大工さんの腕もかなり求められるのですが、当時はまだ工務店さんも決めておらず、どんな大工さんにあたるか全くわからないという点がとても不安でした。
結果から言えば、私たちの家を作ってくれた大工さんはとても上手い、いい大工さんだったので、すべて造作建具にしても綺麗に作れただろうなあとは思うのですが、そんなことを知る由もない設計中の私たちは、室内建具は一部例外をのぞいて、既製品の建具を使うことにしたのでした。
私たちの家には3種類のドアがあります。
寝室の入口などに使ったのは、神谷コーポレーションのフルハイトドアです。
文字通り、天井まで大きく開くので非常にスッキリとして見え、使ってよかった、と思わせてくれるドアでした。
そのドアの上部、天井から飛び出しているパーツは、ソフトクローズ機構のためのもの。
ドアを閉めるとき、閉まり際にブレーキがかかり、そこからはゆっくりと戸を引き込んでくれるという機構です。
引き出し収納ではおなじみのソフトクローズ機構ですが、この10年ほどでまずは引き戸で導入が進み、最近5年くらいでしょうか?開き扉でもだいぶ当たり前に見るようになってきました。
風で煽られたドアがバタン!と閉まる、というようなことがなくなるので、不慮の事故も防ぐことができ、とてもおすすめな機構です。
神谷コーポレーションのドアはお高いので、残念ながら全ての扉に使うことはできませんでした。
トイレのドアやパントリーの入口は、コストダウンのためパナソニックのドアに変更しています。使った商品はベリティスです。
パナソニックのベリティスにも、ソフトクローズ機構はオプションで用意されていたはずなんですが、そこはコストダウンということで、ソフトクローズなし、になっています。
これが失敗だったんですよねー
一番開け閉めする、寝室などの扉が神谷のソフトクローズ機構付きのドアということで、この操作感に慣れてしまうんですよ。
適当な力でドアを押しておけば、最後はドアが勝手にスーッと枠に引き込まれて、カチャっと閉まる神谷のドア。
その力加減のままパナソニックのドアを閉めると、ドアが閉まりきらないんです。
結果、トイレや物入れのドアが中途半端に開きっぱなしになるという・・・
3種類目、玄関と寝室ゾーンの廊下の間、洗面化粧室とクローゼットの間のドアは、造作の格子戸にしました。
空気は通したいけれど、猫は通したくない場所に使ったドアですね。
これらのドアは、頻繁に開け閉てすることはなかろうということで、これまたコストダウンを兼ねてソフトクローズ機構は入れませんでした。
が、住んでみると意外と頻度高く開け閉めするんですよねえ。
しかも、神谷コーポレーションのドアを開け閉めする感覚でことドアを閉めると、パナソニックのドアとは逆に「バターン!」と凄い音がするぐらい強く閉まってしまうんです。
3種類のドアを混ぜた結果、それぞれのドアの力加減がバラバラになってしまったわけです。
気をつけて閉めればいいだけ、ではあるのですが、毎日何回も開け閉めするので、地味にストレスを感じています。
本来であれば、すべてのドアを同じメーカーさんの同じ商品で揃えておけば、こういう感覚の違いでストレスを感じることはなかったでしょうねー
もし建具のメーカーを色々混ぜて使うのであれば、すべてソフトクローズ機構付きにしておくべきだったと後悔しています。
まあしかし今となっては後の祭り
このままでもいいっちゃいいんですけれど、せっかくなんで皆さんの参考にもしていただけそうな、後付けのソフトクローズダンパーを取り付けてみようと考えています。
DIY取り付け体験記、近日公開予定です。
お楽しみに!
◆建築士夫婦おすすめ品
[入居後WEB内覧会]
その1 アプローチから玄関へ
その2 階段下収納と、階段と
その3 2階のリビングとダイニング
その4 網戸で囲まれたバルコニー
その5 キッチン!
その7 パントリーとサービスバルコニー
その8 夫婦それぞれの寝室
その9 クローゼットと洗面化粧台
その10 廊下やトイレなど
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[入居前WEB内覧会]
その1 計画概要・外観など
その2 アプローチなど表側の外構計画
その3 とにかく明るい玄関
その6 夫婦それぞれの寝室
その7 階段と、階段下収納と
その10 LDK以外のお部屋
補遺1 外観写真撮りなおしました編
補遺2 トイレ・洗面のアクセサリー編
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[入居前|失敗したこと後悔したこと]
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[入居前|自慢したいこと]
ベスト 1位~3位|4位〜6位|7位〜10位|11位~13位|14位~16位|17位~20位|
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設計段階の間取り紹介は→こちら