紆余曲折はありましたが、一応無事引き渡しを受け、引越しもひと段落(まだまだ片付けは残ってますが)しました。
 
本当はリアル内覧会をやりたかったのですが、引き渡しが遅れて実現できず。残念!
今日からWEB内覧会ということでやらせていただこうと思います。
 
途中リアルタイムの記事を挟むかもしれませんが、気長にお付き合いいただければと思います。
どうぞよろしくお願いします。
 
まずは、全体の概要からチュー
 
 
 
◼️計画概要
 
 
この家は、アラフィフ(まだかろうじて40代)の建築士夫婦が2人で住むための家です。
 
残念ながら子供はいませんが、夫婦とも猫が好きなので、今いる"チャビ"のほか、今後また、終の住処を探している猫さんたちをお迎えしたいと思っています。
この子が"チャビ"です。寒い冬に道端で建築士夫の足に体を擦り付けて離れず、見捨てるわけにいかないと我が家にお迎えしました。抱き上げると紙のように軽い体でしたが、そのときチャビのお腹には3匹のこどもがいて、我が家に来てしばらくして出産しました。建築士夫はなんとなく「こどもいる?」と思っていましたが、妻も、獣医さんも「いや?こんなに軽いのに?」と信じてくれなかったという逸話が残っております。子猫のうち1匹は漏斗胸で生まれてきて、1週間程で亡くなってしまいましたが、成長した2匹は里親さんにお渡しすることができました。結果としてチャビだけが私たちの家族として残ってくれています。
写真でご覧の通り、ネコがクールで誇り高い生き物だというイメージ、あれはウソだニヤニヤ
 
 
 都内にある、築30年ほどの建築士夫の実家を減築して、空いた土地に私たちが家を建てさせてもらいました。
 
途中、お隣さんにご相続があり、そのタイミングで敷地が広がるという幸運にも恵まれて、かなりゆとりのある敷地を確保することができました。
 
 
建物は木造軸組工法の2階建て。
軸組工法ですが、金物を使うSE構法を使って建てています。耐震等級3を取得し、長期優良住宅の認定をとりました。
 
上棟直後の様子
 
延べ床面積はおよそ35坪。
最高高さ約8.5mです。
第一種高度地区の制限がけっこうキツく、2階の軒先は、実は結構ギリギリのところまで攻めていたりします。
 
平成31年の3月4日に着工し、令和元年の9月21日に引渡しを受けました(工期201日)。
  
 *
 
足場が取れて外観が見えるようになってから、随分たくさんの方に「3階建ですか?」とご質問いただきました。
 

全体的に腰高なプロポーションなことと、2階リビングにつけた高窓が見えることから、「3階建て?」と思われるのかもしれませんが、内部には2階までしかありません。内部の様子は順番にご紹介しめいきます。
 
 
外壁には、光触媒がはいっている漆喰を使用しました。
「サン・ウォール」という商品です。
 
 
掻き落とし仕上げにしていただきましたが、最初の仕上げがサンプルと全く違っていたので塗り直していただいたという、難産な左官外壁となりました。
 
1階外壁の南側のみ、レッドシダーを貼っています。
 
使用したのは高広木材のレッドシダー本実サイディングです。
色の暴れを生かした、なかなか面白い外壁材だと思います。
 
2階の木製サッシとも良くあっていますし、足元がレッドシダーになることで2階バルコニーの跳ね出しが強調され、軽やかさが増したような気がします。
 
 

 
サッシは、アイランドプロファイルの木製サッシと、YKKapのアルミ樹脂複合サッシを中心に使用しました。
 
リビング南側に使用した、アイランドプロファイルのプロファイルウィンドー
 
それ以外はYKKapのアルミ樹脂複合サッシを使用しました。
 
都内で準防火地域内のため、2階建でも「延焼のおそれのある部分(※)」には、一定の防火性能があると認定を受けている窓を使用しなければなりませんでした。
※:隣地境界または道路の中心線から、1階は3m以内、2階以上は5m以内の範囲
建具の選択肢が非常に限られ、また窓の大きさも限られたため、設計では窓選びに苦労しました。
 
屋根はガルバリウム鋼板のタテハゼ葺き、軒樋もガルバリウム鋼板の曲げ物で作っていただきました。
竪樋は塩ビのものを使用していますが、南側バルコニーの上の屋根からの雨水は竪樋を設けず、吐水口から南庭に放流することにしています。
雨水の落ちる位置に、砂利をいれて底に穴を開けた古い火鉢でも置いておこうかと思っています。
 

設計段階の間取り紹介は→こちら 

「木完時内覧会」は→こちら

 

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