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設計をスタートしたとき、妻に「どんな家に住みたい?」と聞いてみたところ、
 
「空を見ながら料理ができる家がいい」
 
という答えが帰ってきました。

休みの日に、マンションのカーテンを全部あけて、青空を見ながら料理するのがこの上なく好き、と。

 

 

マンションの南側は第一種低層住居専用地域で高い建物がなく、目の前が大きく開けていたのです。

 

今度は住宅街の中の戸建住宅なので、どうしても隣の家が目に入る環境になります。

今思えば、実は結構難しい宿題をもらっていたのかも?とも思いますが、妻の希望を聞いてすぐ、パタパタとパズルが解けていくように、新居の基本方針は決まって行きました。

我が家の基本的な構成を決定づけた「はじまりの場所」、それがこのキッチンでした。

 

 

 

 

南側が高い片流れの屋根。

 

天井も屋根勾配なりに上げて行き、高窓をつけて。

 

キッチンは北側に寄せれば、ちょっと見上げただけで青空が見えるようになるはず。

 

 

 
ウインク
 
この高窓には、玄関ドアと同じプロファイルウィンドーの木製サッシを使いました。
右3枚がはめ殺し窓、一番左の1枚だけが開くようになっています。
 
!この家の自慢のひとつは、透明ガラスの窓は、すべて自分たちで拭けるようになっていること、です。
この高窓も、左の窓からバルコニー上の屋根に出ることができ、安全帯をかけて窓拭きできるようになっていますチュー
木製サッシは定期的なメンテナンスが欠かせません。
プロファイルウィンドーでも、定期的にオスモクリアを塗り込むよう求められていて、そういう時にも、この屋根の上に出て、足場をかけずにメンテナンスできるのは大きなメリットだと思っています。
 
 
キッチンは、アイランドキッチンにしています。
妻がショールームで一目惚れした、パナソニックのLクラスキッチンが入っています。
 
 
加熱機器は、マンションでも使っていたパナソニックの3口IHの、一番新しい機種を選びました。
白いトップが選べたのが良かったですね。
 
魚焼きグリルの進化が半端なくて、焼き野菜やチキンを焼いても美味しいんです。
オーブンとしても使えるということで、もしかしてオーブンレンジはいらなかった?と思えるレベルのようです。
 
水栓はリクシルの「ナビッシュ」という、センサー付きの自動水栓を入れました。
パナソニックのキッチンカタログには、リクシルのナビッシュはありません。パナソニックのキッチンは水栓レスとして、ナビッシュは施主支給、取り付けは工務店さんにお願いしました。
 
 
食洗機はパナソニックの深型のタイプ。
我が家は、悪の組織によって食洗機なしでは生きていけない体に改造されているので、食洗機は必須でした。決して手でお皿を洗うのが面倒なわけではありません。悪の組織が悪いのです。悪の組織ですから。
私は、みんな大好きミーレの食洗機を推したのですが、妻に却下されましたキョロキョロゲロー
 
 
アイランドキッチンにして困ったのが、布巾や台拭きをどこにかけておくか?という問題でした。
 
もーほんとに開放的すぎて付近かける場所がないんですよ
 
・レンジフードに何かを引っ掛ける
・後ろの棚に布巾かけをつける
・キッチンの側板をつかって棒を立て、そこに布巾かけを固定する
 
色んなアイデアは出ましたが、使い勝手もイマイチそうだし、何よりどれも美しくない!
 
そして我々がたどり着いた答えが、
キッチン側面にタオルウォーマーラブラブをつけることでした。
 
シンク前に立っていても手が届き、キッチン天板と同じ高さなので美観を損なうこともありません。さらにタオルウォーマーなので、洗った台拭きや濡れた布巾も素早く乾いて衛生的ラブお願い
 
ピーエスのYUCCA-YAEというタオルウォーマーですが、実はホームページには5段以上のタイプしか掲載されていませんでした。
5段だと、せっかくのLクラスキッチンの側面から飛び出してしまうので、ダメ元で「4段つくれませんか?」と聞いてみたら、なんとできます、と。
いやー、諦めないで聞いてみるって大事ですねー口笛
 

キッチンの収納は、北庭への視線の抜けを考えて、カウンター収納のみとしました。
 
 
バックカウンターはRILNO(リルノ)さんというオーダーキッチン屋さんに造作していただいたものです。
 
最初妻は「吊り戸棚も欲しい」と言っていましたが、全力で説得してこの抜け感を守りましたチュー
 
カウンター収納のみですが、奥行きを50センチとし、引き出しの奥行きを深くしていただいたこともあって、収納力は抜群。
 
 
この引き出しの写真を見て、なんか違和感があると思った方は鋭いです。
ふつうの引き出しは、側面にレールが見えているか、レールを隠すため引き出しの箱が少し斜めになっているのですが・・・
 

この引き出しは下面にレールをつけていただいているので、引き出しの幅は大きく、側板も斜めになることがなく、収納量をさらに増やしてくれているのです。
 
下レールの引き出し収納はオススメですよウインク
 
結果として、
キッチンの収納力は抜群よ口笛
 
吊り戸棚を諦めてもらったかわりに、普段使いの食器を置いておく棚をつくりました。
 

ちょっと見にくいですが、棚下にはカトラリーをかけるためのステンレスパイプを流してあります。
 
上段は普段使いには少し高いので、何か飾り物をしようと思っています。
神棚も、ここなら南を向いて座っていただけるので、伊勢神宮で買ってきた新しいお宮置いて、お札を納めておこうかと思っています。
 
 
長くなったので次回に続く

 

 

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設計段階の間取り紹介は→こちら 

「木完時内覧会」は→こちら

 

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