【菊と稲荷】の始まりの物語はコチラです→『プロローグ。』
<あらすじ>
『怖いと思われている稲荷の誤解を解いてほしい』
その言葉と共に、六甲山の高取神社で
「神様」という存在に、接続してもらった私。
前からついていたという高野山の清高稲荷大明神さまの
子狐眷属の姿も確認できるようになり、
奇妙な共同生活(?)が始まっていた。
***
本殿への割と淡泊めの参拝後、
いそいそとそのお隣の朱の鳥居に向かう私。
こちらの稲荷神さまの御名は
末廣稲荷大明神。
末廣……すえひろ……末広がり!
広告代理店が参拝するにはありがたいその響き✨
菊「末廣稲荷大明神さま、先ほど本殿にてこちらの事を伺ったら、
時間が少しかかるかもとのお言葉でした。
ゆっくり進めていけばよいのでしょうか……」
いや、そんな事はない。すぐに叶う。
菊「……!」
即答で渡されたその言葉。
拝殿前に……末廣稲荷大明神と思われる姿があった。
つ、強気でいらっしゃる……。
こんな神様がついていらしたら、
名月姫さまもしっかり守られていらっしゃるんだろうな……
そんな風に思っていたら、また言葉が渡された。
末「毘沙門天が授けた姫なのだから。
守られるのは当然だ」
名月姫伝説では、 子のいない夫婦の願いにより、
鞍馬の毘沙門天(多聞天)が授けたのが『名月姫』とされている。
中秋の名月の夜に誕生したから『名月姫』と名付けられた。
末「伝承の中でも名月姫は人柱になろうとしたが、
ならずに父と共に助かっているであろう?
……というか」
菊「というか?……なんでしょう」
末「そもそも毘沙門天の授けた子が "人柱" にはなりようがないのだがな」
菊「……? 話の展開が見えないのですが……??
"人柱" にはなりようがない……? というのはどういう意味ですか?」
馴染みのない神様だからか、やりとりのパスがショートカット気味……かも💧
と思いつつも、気になり質問。
末「 ”柱” とは、神のことだな?」
”柱” は "神"。
神様のことを ”柱” と数える……のもあるし、
実際に御神体としての ”御柱” も知っている。
菊「……はい。 ”柱” とは、神のことです……」
末「"人柱" とは、人が神の代わりになること。
名月姫は人の子ではない。
毘沙門天が授けた者で、もともと神としての存在なのだから
"人柱" にはなりえない」
"人柱" とは、人が神の代わりになること。
菊「はい……」
末「だが今は違う。集落の中から誰かを差し出すようなことをしなくても、
人の想いは風に乗り、助けたい何かを助ける為の
大きな力を集める事ができる」
菊「……それって……」
それってインターネットとかで、
支援のやりとりができる事を仰っているんですか……
うるはしき 神のみさとし あるからは 萬の願い 叶うとぞ知れ
菊「うるわしき……姫君✨のことだよね*」
末廣稲荷大明神に「お言葉ください」と思い引いたおみくじは
一番大吉。
本当にすぐ叶うような気がして、心強くなった。✨
*2019年春の連載『ヒルコノミコト』はコチラです。
今月より毎月8日に
清高稲荷社境内・参道のボランティア掃除を実施することになりました♪
次回は9月8日。もちろん菊田も参加します♡
お時間、ご予定の合います方は是非ご参加頂ければ幸いです。
集合場所:清高稲荷社境内
開始時間:13:00〜14:00の一時間程度
ご参加お待ちしておりますねー*
『御影カード』配布しています♪
★清高稲荷大明神blogはコチラです♪→【高野山】〜清高稲荷大明神〜