【菊と稲荷】の始まりの物語はコチラです→『プロローグ。』
<あらすじ>
『怖いと思われている稲荷の誤解を解いてほしい』
その言葉と共に、六甲山の高取神社で
「神様」という存在に、接続してもらった私。
前からついていたという高野山の清高稲荷大明神さまの
子狐眷属の姿も確認できるようになり、
***
夏越の大祓(なごしのおおはらえ)
それは1年の前半を無事に過ごせた事への感謝と、
その半年間の罪や穢れをお祓いし、
後半も清らかな気持ちで過ごせるように願う神事。
令和になって初めて迎える『夏越の大祓』の時期に
なんと私は、4ヶ所の連続神様巡りの予定を立てていた……✨
その初日が三輪惠比須神社でありました。
菊「大鳥居のところに茅の輪がある!」
子狐1「くぐろ♪ くぐろ♪」
茅の輪(ちのわ)とはチガヤで作られた輪で、この茅の輪をくぐることで
更に穢れを祓い、無病息災を願います。
子狐2「八重さまにまっすぐなのが嬉しいねー♡」
菊「8の字で回って、最後そのまま八重さまにまっしぐらなのがね!(嬉)✨」
子狐1「8の字3回だもんね。八重さまってるよね」
るんるんと令和初の茅の輪くぐりも終え、本殿拝殿に。
この日はデザインさせて頂いた由緒書きの仕上がりを見せて頂くのと、
閃いてラフ案を用意してきた「おみくじ」のプレゼンテーションが主な要件。
二礼二拍手一礼。
まずは八重事代主命にご挨拶。
前回は強い風だったけど、今日は静か。
菊「……風、あるんですね」
小さく聞こえた鈴の音に、そんな風に呟いた。
八重事代主命(以下:八)「風が吹く事で音は鳴り、形は変わり、気も変わる」
菊「八重事代主命さま、おはようございます。
今日はかなり緊張しています……御由緒書きの仕上がりも、
おみくじのプレゼンも……」
八重事代主命はニコッと笑った。
八「風向きは変わるもの。それを楽しめばいい。
風のない場所では何も変わらない。
そんな状態はつまらないでしょう?」
八「人によって風の感じ方はそれぞれだけど……
吹いている風は感じた方がいい」
菊「はい」
八「小さな風がまずは吹く事。
それを感じる事。
その小さな風は吹き続ける事で、大きな変化に変わる」
菊「ハイ」
八「突然、強風の中に放り込まれるのも大変だからね(笑)
慣れは大切。
窓を開けて風を感じる。
扉を開いて、風の中に踏み出す。
0を1に」
菊「……はい。0を1に」
0を1にかあ……。
八「0を1にする事で全ては始まる。
その一歩の先に "幸" があるように」
菊「その先に "幸" があるように……何かされるんですか?」
八「言葉を与える」
風がそよそよと吹いて、本殿の緑が揺れた。
八「言葉の解釈は人それぞれ。
自分にとっての意味は、他者にとっても同じとは限らない」
菊「はい。そう思います」
八「一度、与えられたと思うその言葉の持つ意味の可能性、大きさ、深さ、
そういうものを自分以外に聞いてみてほしい」
菊「自分以外に聞いてみる……?
内観ではなく、他者に訊くんですね?」
八「うん。そうだね、例えば……
こんな言葉が気になるんだけど、私の場合はどうかな?というように」
菊「はい」
八「"夢" で行こうか。私の夢ってどんな事だと思う? と聞いてみる」
菊「私の夢ですか? 私の夢……?」
八「その一つが西宮神社への絵馬奉納だったよね。
自分の中ではそういう事もあるけど、他者は違う答えを伝えるだろう。
他者から伝えられてときめいた、自分の未来に関する言葉は何ですか?」
菊「【菊と稲荷】がアニメになるとか、出版とか。
アニメかー!✨とテンション上がりました♪」
八「そう。そういう言葉ってその他者が想像しているから出てくる。
自分で気づいていなくても、他者の中ではそういうスケールの夢を叶えそうに
見えているという事です」
菊「ああー……なんとなく。理解しました」
八「だって一歩の先にありうるでしょう?
お前の夢を質問して "野球選手" とか "医者" とか、
そういう言葉は出てこないと思うよ(笑)」
八「他者は "質問者……つまりお前と重ねた時の、その言葉の意味" を教えてくれるだろう。
それを受け取る。
そこには自分では気がつかない可能性や、
推進力となるものが内包されているからね。
言葉はそんな風にも使うといい。
私は言葉という形の中にいて、後押しをします」
ゆき。
勇気。幸。行き。かな
ゆき、という言葉がふわっと渡された。
菊「そうですね。
八重事代主命さまの言葉を伝える手段の一つとして、
おみくじもカタチにしたいです」
にっこり微笑んだ八重事代主命を後にして、
大物主神のところにお詣りに。
菊「大物主神さま、こんにちは! いつもありがとうございます!」
大物主神(以下:大)「茅の輪くぐり、見ていたぞ。
足の順番もあってたな。真剣にやっているなと眺めていた」
菊「ここからも見えるのですね!💧
なんだか今頃照れます……」
大「ちゃんとしているんだから、照れることは無いだろ。
私もここから見ながら、一緒に祓っているんだよ」
菊「そうなんですね! こういう行事があると祓われた感があって
より後半に向けて気合が入ります♪」
大「そうだな。茅の輪と作法、そういうものが形として存在する事で、
神が人を守ろうとしているのが伝わる。
形にすると、伝えたい事に繋がる可能性がより高くなるな」
大「お前も伝えたいと思う事を形にして、
そのまま伝える努力をしてみろ」
菊「はい……えーと」
大「みくじを作ったり、話したりするんだろ?
三輪山でさえ、形なんだ。
あの山を皆は神としてきた。
形があると、断然伝わりやすくなる。分かるか?」
ウンウンウンと頷く私。
大「お前の一歩は、八重の一歩。
そして時を同じくする皆の一歩。
後半への一歩をここで清め、踏み出したんだろ?
じゃあ、どうなんだ?」
菊「じゃあ最高に大丈夫ですね✨」
大「その単純さがいいな」
笑って頭を下げて、ご神木さまに願掛けをして社務所に。
そして数時間後に、ご神木さまの叶え石を即返還。
菊「宮司さま、叶いましたのでお返しします*」
おみくじのプレゼンは、お茶会限定で無事突破したのでした♪
さすがお仕事、超特急でいらっしゃいます♡
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【受付締切まであと5日♪】
参加者さま受付中です*
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【三輪惠比須神社・昇殿参拝&神様お茶会】
*参加者募集中です!詳細は上の画像をクリックして下さい♪
・社務所前集合受付
・開会宮司挨拶
・昇殿 正式参拝
・菊田講師お話し
・座談お茶会
・女子神職お話し
・宮司神社神道とは
・宮司閉会挨拶
・記念撮影会
日程:令和元年7月14日(日)
時間:13時から15時予定
場所:三輪恵比須神社社務所
参集費:初穂料
※ご神木基金、お茶代(内)
申込締切:令和元年7月7日(日)
お申し込みはお電話(三輪恵比寿神社)かメール等にて承ります。
電話:0744-42-6432(9:00〜17:00)
メール:apolo7jp@yahoo.co.jp
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*2019年春の連載『ヒルコノミコト』はコチラです。
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コタイさんが「〇〇しタイ!」の後押しもして下さいますよー。
ぜひ三輪惠比須神社さまでお受け取りください。
どうぞご参拝下さいね♡
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