⛩【菊と稲荷】"福の神" だらけのその意味は? | 神仏広告代理店

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【菊と稲荷】

【菊と稲荷】の始まりの物語はコチラです→『プロローグ。』

 
 

<あらすじ>

 

『怖いと思われている稲荷の誤解を解いてほしい』 

 

その言葉と共に、六甲山の高取神社で

 

「神様」という存在に、接続してもらった私。

 

 

前からついていたという高野山の清高稲荷大明神さま

 

子狐眷属の姿も確認できるようになり、

 

奇妙な共同生活(?)が始まっていた。

 

 

 

***

 

 

ちょっと前のお話です。

 

『ヒルコノミコト』最終回の取材参拝でもあった、

 

令和元年突入の5月1日。西宮神社。

 
 
新しい御世を迎える日を浄化するように、雨の日でした。
 
 
朝一に拝殿で行われる『万度祓』に参列した後、上旬祭までの待ち時間。
 
 
 
 
菊「まだ時間あるし、ちょっとお稲荷さまにお詣りに行こう♪」
 
 
 
と、その前に、
 
社務所ロビーに、今度奉納させて頂く絵馬のお手本を見に……
 
 
 
 
菊「……憧れの絵馬奉納✨
 
ここに私のえびす大神さまも飾って頂けるのか……」
 
 
 
 
いつか私もと願ってから、半年以内に叶うスピード。
 
 
 
 
菊「あれだよね。やっぱり願い事って具体的な方が叶うね。
 
【菊と稲荷】が有名になりますように!!だと、
 
まだ漠然としてるもんね」
 
 
子狐1「ここに!ここに自分の絵も!!!🔥って、具体的だもんね」
 
子狐2「えびす大神さま、お優しいよね♡」
 
 
 
 
普段、神社に行ってもお願い事をするのをうっかり忘れる私ですが、
 
西宮神社への絵馬奉納だけは、熱心に想っていました。✨
 
 
 
 
菊「嬉しいな嬉しいな嬉しいなーーー!!!
 
本当に嬉しい♡
 
えびす大神さま、大好き♪」
 
 
 
 
子狐1「えびす大神さまは、まだ白装束なの?」
 
菊「まだ太々神楽祭期間中だし……それに」
 
子狐2「それに?」
 
 
 
 
 
 
読者さまサービスです✨
待ち受けにどうぞ♡
 
 
 
キャーキャー言って頂けると、期待にお応えできます♪
 
ぜひキャーキャーをお聞かせくださいね♡(自分では何がウケるか分からないので。笑)
 
 
 
菊「ということで、豊受比女神さまのところにお詣り行こうー♪」
 
 
 
 
お稲荷さまにお詣りするときは、基本的に『稲荷大神秘文』を上げる私。
 
 
この日は上旬祭で、こちらにもどんどん参拝者が訪れるので、
 
そそくさと横に移動してそこでお詣り。
 
 
 
 
『稲荷大神秘文』を上げて見上げた時に思い出した。
 
 
 
 
尼崎えびす神社のコンビ神様は、えべっさまとお稲荷さま。
 
「それ、最強ですね……両方福の神でしょ?」と、
 
ある神職さまがおっしゃったこと。
 
 
 
菊「ここもまあ、同じだなあ……えべっさまとお稲荷さま。
 
って言うか、"福の神" に更に"福の神" とか、
 
……そんなに"福の神" だらけなの、なんでだろ」
 
 
 
と、疑問に思った時に、豊受比女神が現れた。
 
 
 
 
豊受比女神(以下:豊)「それは基本的に、皆がこの国を
 
"福" で満たしたいと思っているからであろう?」
 
 
菊「豊受比女神さま! おはようございます!
 
"福" で満たすとは……どういう意味ですか?」
 
 
 
豊「そのまんまの意味じゃ(笑)
 
 
 
 
豊「日本にはあっちにもこっちにも神社があり、
 
さらにやたら恵比寿大黒を祀っていたり、
 
我ら稲荷神を末社として勧請している。
 
それら皆、一般的に人々の暮らしを豊かにする "福の神" じゃ」
 
 
菊「はい。そうですね……」
 
 
 
豊「"福の神" って、何のために祀る?」
 
菊「もちろん "福" を授かりたいから……ですか?」
 
 
 
豊「"福" を授かるとどうなる?」
 
菊「ごきげんさんになります♡」
 
 
 
豊「ごきげんさんになると、どうなる?」
 
菊「ニコニコして、周りにも優しくなったりします♡」
 
 
 
豊「そうじゃ。"福" は増幅し、循環し合う」
 
菊「…………確かに」
 
 
 
 
豊「この光景は当たり前ではないぞ。
 
この国では、当たり前の風景としてあるが
 
……例えば想像してみよ。
 
逆に他者や環境を呪うような "場" がたくさんある光景だって
 
ないとも限らぬ。そうであろう?」
 
 
菊「…………言われてみれば、その可能性だってあります……」
 
 
 
 
豊受比女神はニッコリと笑顔を見せた。
 
 
 
 
豊「そうじゃ。そんな可能性だってある。
 
だがこの国は違う。
 
皆がやたらめったら"福の神" の姿を好み、
 
参拝し、家の中にも七福神を飾ったりして、
 
とにかく"福" "福" "福"!!!なんじゃな(笑)
 
 
菊「とにかく"福" "福" "福"!ですね。確かに✨」
 
 
 

 

豊「……豊かなことよの」

 

菊「………」

 

 

 

豊「"福の神" を祀るのって、ある意味勇気もいるぞ?

 

いい加減にできんであろう?

 

"福の神" をぞんざいに扱ったら自分が堕ちそうではないか」

 

 

菊「はあ……」

 

 

 

豊「なのに、この国ではあちこちに"福の神" が祀られていて、

 

皆からも愛されておる。

 

皆が皆、"福" に寄ろうと思っておるからじゃ。

 

この国をな、"福" で満たそうとしてくれてるんじゃな。

 

ベクトル……方向性と言えばいいのかの。

 

皆の性根の基本的な部分が "福" を好んでおる。

 

"福" だらけなんじゃな(笑)

 

 

 

菊「………………」

 

 

 

 

豊受比女神はケロッとおっしゃったが。

 

 

 

私はそのケロッとした中に、

 

この国の「当たり前の風景」の凄さを知って、

 

鼻がツーンとなっていた……

 

 

 

 

《続く》

 

 

 

⛩【菊と稲荷】次のお話はこちら*

 

 

***

 

 

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